人生日訓(人生日訓(642)
「世に母あるは幸なり」
法句経のこの法句のどこにも、父母の恩をといてはいない。
形式的な孝行の道徳をお説教してはいない。「父母恩重経」
などというお経があるが、これは明らかに後世の偽経であ
る。釈迦にはそんな押しつけがましい親孝行のお説教は見
当たらない。ごく自然な感情の流露として父母の存在を幸
福と受け取ったのである。もっと掘り下げて、釈迦は、自
分の肉親としての父母を懐かしんだというよりは、もっと
深い母性、父性というものを噛みしめたのではないかと思
われる。
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4月から咲く花「母子草」
開花時期は、 4/ 1 ~ 5/末頃。 (3月以前に咲きだすものも ときどき見かける) ・春の七草のひとつ。 (春の七草では 「御形(ごぎょう、または、 おぎょう)」と呼ぶ。) ・柔らかいうす緑色の葉の先に、 黄色の花が つぶつぶになってかたまって咲く。 ・名前は「母」と「子」の 人形(ひとがた)に由来する、 との説がある。 ・薬効 せきどめ ・薬用部位 全草 ・昔は草餅の材料だったが、 明治の頃から次第に 「蓬(よもぎ)」が 材料にされるようになった。 ・別名 「ほうこぐさ」 茎も葉も白い細かな毛に おおわれているために 「ほうけた」ように 見えるところから。 ・「老いて尚 なつかしき名の 母子草」 高浜虚子
(花図鑑より)