町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

シーサイドラインフェスタ2017~2000形展示~

2017年04月11日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

1000形の保存車両を観察してから工場内に入るとドア開閉操作体験、運転台展示、鉄道模型の運転などが行われていた他、現在の車両である2000形を2編成並べて展示していました。今年は特別仕様の46編成と通常仕様の31編成が選ばれていました。

黒を中心に赤い細帯が精悍な印象の46編成。イベントの際は大抵展示されていますが、黒い部分は夜空、赤帯は朝明け、戸袋部分のロゴと星のマークは夜明け前の星をイメージした由。かつて在籍していた緑帯の1000形(17編成)の後任的な存在でもあるようです。2000形は42編成から室内灯を蛍光灯からLED照明に変更しましたが、前照灯もLED化したのはこの編成からでした。

通常仕様の31編成は2000形のトップナンバー編成で、2011年2月26日より運用を開始しました。シーサイドラインではステンレス車体・VVVFインバーター制御共に初採用です。製造を手掛けたのは東急車輛横浜製作所(→総合車両製作所横浜事業所)ですが、東急車輛の量産車としては初となるレーザー溶接を採用したことで、車体の仕上がりが既存のステンレス車両より滑らかになっています。

普段は見ることは出来ないVVVFインバーター制御装置もじっくりと間近で観察できました。中間M3車に搭載の東洋電機製RG6013-A・B-Mです。全電動車編成ですがVVVFは両先頭Mc車と中間のM3車に搭載され、Mc車は1C2M、M3車は1C1M仕様と制御内容が異なっています。他社で採用の製品に比べると近年のIGBT素子を用いたVVVFにしては音量が大きく、独特の磁励音を発するので筆者のお気に入りでもあります。

車体を支えている走行用のタイヤ(ブリヂストン製品)。先代の1000形では2軸4輪ステアリング台車でしたが2000形では側方案内方式の4案内輪車軸ボギー台車になりました。両側に案内輪と分岐案内輪を配置しています。普通鉄道に比べると小振りなAGT車両ですが、大型トラックや路線バスと同じ大きさながら5トン弱の負荷が掛かるため専用に設計されたタイヤが用いられています。走行中は側壁によって遮られてしまうことから、床下部分を観察出来たのはかなり新鮮でかなり楽しめました。

 

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