町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

就役10周年を迎える都電9000形

2017年04月06日 | 東京都電

今から11年前に都電荒川線活性化と、“一休さん”の愛称で親しまれた6152号車の代替でレトロ調の新型車両を導入することが発表され、翌年の2007年3月に9000形9001号車が登場しました。ついこの間の出来事のような気がしますが、早いものでとうとう誕生から10年の節目を迎えています。

かつての東京市電をモチーフに設計された車体は、ダミーの二重屋根構造に臙脂色とクリームのツートーンカラーが目を引く他、車内設備も木目調の内装にフローリングの床で仕上げる拘りの仕様ですが、この1両で約2億円(!)の予算を投入して導入されたとの事なので、交通局の気合の入れ様が伺えます。

2009年には2両目の9002号車も加わり、2両体制になりました。互いに集電装置が逆向きに配置されています。現在9002号車は車内に桜の装飾が施されており、車内の写真も撮りたかったのですが、乗客が多く断念しました・・・。

荒川線成立後も6000形の中では唯一応急車として残存した6152号車。9000形の先代車両で1986年にステップ改造と保安ブレーキ・放送装置設置の工事を行い復活を遂げました。この姿になったのは1988年からで、同時に戸閉装置を取り外すなど原型に近づける改造を受けています。

しかし京福電気鉄道で起きた衝突事故で、ブレーキを多重化出来ない6152号車は2000年で休車、翌年2001年に廃車となり保存先の候補として幾つか挙げられていた内、あらかわ遊園内で保存されることになりました。しかし残念ながら、車体の老朽化により車内は非公開になっています。

 

ところで、交通局では4月7日まで荒川線に付ける愛称を一般から公募しており、8種の候補が挙げられていますが、筆者は「東京クラシックトラム(Tokyo  Classic Tram)に一票を入れました。今月下旬の発表とのことですが、果たしてどれが選ばれるでしょうか。

 

※5月20日に記事修正と画像差し替えを行いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする