町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

25年間ありがとう!さようなら都営10-000形10-250F

2017年08月14日 | 首都圏の地下鉄

既に各所で話題になっていますが、都営新宿線に3編成残る10-000形の10-250Fが廃車のため、所属していた大島から若葉台へ向けて回送されました。これにより、1978年の開業時から見られたオリジナルスタイルの正面を持つ編成が全て消滅することとなりました。廃車回送は撮影に行けませんでしたが、FINAL RUNステッカーを貼られて最後の活躍を見せる姿を撮影出来ていたので掲載して行きます。

千歳烏山駅で、直通快速運用に就く10-250Fです。前日に江戸川区花火大会が開催され、その臨時列車に使用された関係で運用に変更が生じ本来なら10両編成の車両が入る予定の53T運用に充当されました。なお、本八幡行きとして運転していますが、この日は大島駅で車両交換されたようです。何の変哲もない写真ですが、貴重な記録になったかも知れません。

笹塚駅の電留線で、来る者、去る者同士の並び。引退が間近になってからの鉄道模型での製品化ラッシュ(マイクロエースやトミーテックの鉄道コレクション)や、撮影者の増加を見るに、地味ながらマニアの間では密かな人気を誇っていたようです。改めて見直すとガイコツを思わせる独特の顔、近代的なステンレス車体に不釣り合いな屋根上の大きなグローブ型ベンチレーターの存在など、かなり特徴的なスタイルな上、1978年~1997年の長期に渡る製造から設計変更も目立つなど趣味人の心を擽る要素が満載ですね。

1992年製造の当編成と一足先に引退した10-260Fで接客設備は刷新され、外観は直前まで増備されていた6次車を踏襲しながらも、車内の配色は模様入りの黄色系から白を基調に床を明るいグレーへと変更。貫通路扉の窓も天地寸法が拡大されたものになり、座席はピンク系(汚れが酷くなった為現在は更新)を採用し袖仕切りを新設、ドア上には同時期に製造されていた浅草線の5300形と同じLED表示の車内案内表示器を設置しました。車内放送もこの編成から自動化されています。

ドア上の車内案内表示器、上部には戸開予告装置も設置されています。登場当初はLED式と路線図式が千鳥配置されていましたが、路線図式は増加する種別に対応出来ない為後年撤去されました。ドアチャイムも鳴動し、登場からしばらくは閉まる時のみ営団チャイムが2回鳴る方式でしたが、後年都営式チャイムを開閉時に鳴らすように交換されています。

今年2017年で引退した7次車の10-260F・10-250Fは1992年に近畿車両で落成し、タイトルにも書いたように25年間の活躍でした。既に若葉台に取り込まれ、廃車解体に向けての準備が始まるものと思いますが、長きに渡り新宿線の顔として君臨したオリジナルの10-000形グループに敬意を表したいと思います。

 

 

 

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