東京臨海副都心の足として定着している新交通ゆりかもめでは2014年より新形式の7300形導入により初代車両である7000形の代替を実施して来ました。派生系列として1999年より登場したVVVFインバータ制御の4〜6次車(7000形1〜3次車はサイリスタ位相制御)である7200系もマイナーチェンジ車の7500形で置き換えられることになり、本日14日の運用で第26編成が運用を終了。開通時からの7000系の流れを汲む車両が全廃となりました。
最後まで運用された第26編成(7261F)。この編成は5次車で4次車の仕様を引き継ぎ正面の虹の模様を変更して2001年に3編成18両が導入されています。鉄道車両としては新しい部類ですが、営業運転開始から19年で生涯を終えることになってしまいました。
車体の構造は7000形3次車をそのまま引き継いでいますが、第21編成からは制御方式をVVVFインバータ制御に改める以外に台車も変更され、2輪だった案内車輪が4輪になっています。
以前にも掲載していますが・・・最初に台車の設計変更が成された21編成。上の26編成とは正面に描かれた虹のデザインが異なっていますね。
ボックスシート中心ながらドア付近の一部をロングシートとし、流動性に配慮した車内。景色の眺望や観光利用を考慮した座席配置でしたが、年々増加する輸送量に対応する為、7300形からはオールロングシートになりました。独特の車内設備も全廃により見納めです。
長らく東京臨海副都心の顔的な存在であり、AGT車両では初のステンレス車体・片側2扉車となかなか画期的な車両ではありますが同業他社とは違い特に保存の計画などは無く、全編成が廃車解体されるようです。長きに渡り親しんだ車両が乗る事も見ることさえも出来なくなるのは残念ですが、先ずは長年の活躍を無事に終えたことに敬意を表したいと思います。