町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

廃車が開始された西武新2000系

2022年07月06日 | 西武鉄道

1988年に登場し、西武鉄道通勤車の4扉化を推し進め広範囲に渡り運用されている新2000系ですが、明確な置き換え計画は打ち出されておらず、今しばらくの安定した活躍が見込まれると思われました。しかし2021112日、池袋線の2063Fが新宿線の2411Fと連結の上で横瀬に回送され、VVVF試験車2097F以来編成単位での廃車が発生することになりました。その後は主力として活躍する新宿線所属車の方から多数の廃車が出ており、勢力が減少しています。

車体の大規模リニューアルは施工されていないものの、行先表示のフルカラー化、集電装置のシングルアーム化で大分印象が変化した新2000系。後期型は池袋線を中心に配置されていますが、新宿線にも少数ながら在籍しており、扉の開閉動作で判別出来ます。

8両+2両の10両編成を組む池袋線の新2000系。新宿線とは異なり、池袋線では連結位置が常に固定されており下り(飯能方面)列車では常に制御電動車が先頭に立つため、2基で前パンタの勇壮なスタイルを見ることが出来ます。

新宿線系統では8+2、6+4の10両、4+4、2+6の8両など各編成を組み合わせで長編成を組む為、比較的多く見られる先頭車同士の連結シーン。固定編成化が進むとこうした場面も珍しくなりそうです。

車内設備はドアガラスが初期車と同じ寸法に戻りましたが、戸閉機構が旧来の床置式から直動式に改められ、動作が変化した他、開閉ユニットを上部に移したため、鴨居部の造作が初期車・中期車とは異なります。40000系増備に伴い遂に廃車が開始された新2000系ですが、今後は経年が浅い後期車やリニューアル車なども走行機器が界磁チョッパ制御のままである事を考えると、安泰とは言えないかも知れません。

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