二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

トークショウ(レポートではなく、感想)

2005-09-27 23:37:48 | 吉岡秀隆
日曜日に開かれた「あいづふるさと映画祭」で、午後、ゲストトークがあった。

招かれたのは、倍賞千恵子と吉岡秀隆。おいらが最も尊敬する俳優達だ。

二人が目の前にいる、という事実だけで、気の小さいおいらは心臓が口から飛び出しそう(古典的だな。。。)だった。

倍賞さんは、渥美さんの一周忌とかおいちゃんが亡くなったときのインタビューなんかで拝見したとき、痛々しいくらいやつれてみえたのだが、今回はステージ上で光り輝くようだった。黒のドレスもエレガントで、何だか、勝手ながら、とてもほっとした。

倍賞さんはとても美しくて、しゃきっとしていて、吉岡と並ぶと、まるで親子のような雰囲気だった。

吉岡は、倍賞さんと呼吸がぴったりあっていて、ステージ上で緊張甚だしかったが、受け答えそのものはリラックスしていて、その中で、ごく自然に倍賞さんに気を遣っている様子が、とてもほほえましかった。きっと、吉岡の持ち味って、こういうところにもあるんだなぁ、と思えた。人に自然に寄り添うことのできる空気感を持っている。柔らかい平和な雰囲気を、その場に放射できる人だ。(成長したなぁ。。。)

司会役の人のきさくで平和な雰囲気のおかげもあって、その場はとてもくつろいだ感じで進行した。ほんと、仲の良い3人が「おしゃべり」してるような感じだったのだ。

吉岡は、しゃべるより前に、まず水を飲もうとするところとか、うなづきながら倍賞さんの話に聞き入るところとか、見ていてけっこう「ああ、吉岡らしいなぁ」という雰囲気だった。観客にそう思わせる(わかった気にさせる)ところが、すごい役者なんだろうなぁ、と思う。

さて、おいらは今、記憶曖昧な状態なので、詳細は後日に回すが、今日も一つだけ思い出したことを書きたいと思う。

吉岡は言った。(以前も聞いたことがあるが。)

「仕事が、、、嫌いなんですよ。仕事と思うと、辛くて(だったかな、そのような意味のことを言っていたと思う)。。。(中略)。。。でも、現場に行くと、仕事以上の情熱を持っている人達がいて、、、そんな人達のそばにいて、続けてこれた。。。(後略)」

このくだりがねぇ、、、改めて身にしみた。おいらも、仕事嫌いだから。昂じてくると、いつやめよう、いつやめよう、って毎日思ったりする。

でも、やめられないんだよなぁ。。。

もちろん、吉岡のように、才能ある役者がその意志にかかわらず、一流の監督達に認められ求められるのと、一介のサラリーマンたるおいらの状況じゃ、全然違うんだけど。それでも。

「辛い」と思いながら、求められた課題に対して全力で100%以上を出し切る吉岡の律儀さ、頑固さ、矜恃が、ものすごく好きだ。

願わくば、おいらも。ちゃらんぽらんな中に、一つ筋を通したいな。そんな気にさせてくれる人だった。吉岡秀隆。

そんなわけで。
感謝します。吉岡秀隆様。だから、自信もってこれからも色んな役をやってください。

(いずれは「桑田判事」とか、「NHK大河で帝」役とか、「朝ドラで主人公の相手役の兄」とか、色々とチャレンジしてほしいなぁ。あ、それから、「刑事部屋のボス」もいつかやってほしいぞ。一番演じてほしくて、絶対やらないだろう役は「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリーだが(笑))

あ~、残業終わらないので、この辺で、、、
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする