Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

一足早めの七草粥

2015-01-04 23:39:01 | 季節行事
お正月休み最後の一日。我が家の朝は、お出汁の香りで始まりました

本当は人日の節句である1月7日の朝に食べる七草粥ですが、平日に用意をする
のは難しいので、一足早く今日の朝食で頂いてしまうことにしました


ここ数年気に入って買っている七草パックは、毎年三が日が終わる頃には店頭に
並び始めるので、とっても助かります

人日の節句は、上巳の節句(雛祭り)、端午の節句、七夕、重陽の節句と並ぶ、
五節句のひとつです。


1月6日に摘んだ春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
すずな、すずしろ)を、翌日7日の朝に刻んでお粥にして、これを食べることで、
邪気を払い一年の無病息災を祈る行事です。

6日に七草を摘むことを「若菜摘み」と言い、古今集にも詠われるほど古い行事。
「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ(光孝天皇)」

七草を刻むときには決まりがあって、地方によって内容は違いますが、囃し歌を
歌いながら包丁の背などで叩きます。

「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に 七草叩いてトントントン」

今では鳥インフルエンザという言葉がありますが、そんな知識の無かったころも
渡り鳥が病気を運んでくると考えられていたのでしょうか

渡り鳥がやってくる前に、滋養の高い七草を食べておこう、ということですね


我が家では歌こそ歌いませんが、ビタミンたっぷりの七草を入れてお粥を作り、
家族全員の健康を祈りました

水で炊くだけではあまり美味しくないので、毎年お出汁で炊いて塩味をつけて、
食べやすいようにしています。今年はお雑煮の余りの鶏肉も入れています

娘は七草粥がとっても気に入ったようで「もっとちょうだい」とアピールして
いたので、また似たようなお粥を作ってあげようかな

今年も一年、体調を崩さずに元気に過ごすことができますように