Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

今日は穀雨・百穀春雨に潤う

2016-04-20 23:53:49 | 季節行事

今日は穀雨。穀物に恵みを与えてくれる雨が多く降るころです。この時期の雨は
植物の成長にとってはとても大切で、雨には様々な名前が付けられています。

候である4/20~4/24は「葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)」。
水辺に生える葦が芽を吹き始めるころです。この時期には色々な植物が芽生え、
花が咲き、命の輝きに溢れていますね。花の中でもチューリップが見ごろを迎え
色とりどりの花を咲かせてくれます

次候である4/25~4/29は「霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)」。
霜がおりることもなくなり、苗がすくすくと育つころです。去年収穫した種籾を
土に蒔いて苗を育てて、すくすくと育ったところで、5月には田植えを行います。
私も小学校の頃は学校行事で毎年田植えをしたなぁと、思い出しました

末候である4/30~5/4は「牡丹華さく(ぼたんはなさく)」。
言葉通り牡丹の花が咲きはじめるころ。牡丹はその大輪の花の華やかさからか、
古来より百花の王として愛でられてきました。

長唄「連獅子」にはこのような歌詞が。

それ牡丹は百花の王にして
獅子は百獣の長とかや
桃李にまさる牡丹花の
今を盛りに咲き満ちて
虎豹に劣らぬ連獅子の
戯れ遊ぶ石の橋
是ぞ文殊の在します
その名も高き清涼山

百獣の王と並び賞される百花の王。獅子と牡丹は切っても切れない関係ですね
百花の王の姿を今年も堪能したいものです


イタリア料理教室【基本中級編・4月】

2016-04-19 23:52:58 | イタリア料理
今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室へ行かせてもらいました


いま通っているコースが6月で終わりますので、出産が近いこともあり、その6月
まででイタリア料理は一区切りにしようと考えています。残すところ、あと2回。
産後にまた時間の余裕が出てきたら、単発で通いたいなぁと思っています


まずは前菜から作っていきます。今日の前菜は「Polpo affogado」。ナポリにある
サンタ・ルチア地方発祥のお料理で、タコを煮込んだとってもシンプルなもの。
アッフォガードとは「溺れた」という意味だそうです

こちらはソースが余りがちなお料理なので、余ったソースは翌日にパスタソース
として使うのが定番のようです。基本的に他の具材は入りませんが、おしゃれな
レストランなどでは香味野菜が入っていることもあるようです


日本では便利な茹でタコがスーパーで売られているのが一般的ですが、イタリア
ではタコといえばほぼ生で売っているので、このお料理を作るにはまずはタコの
お掃除から始まって、下茹でしてから作らなければいけないので大変です

茹でタコを使う場合には、足を1本ずつ切り離しておきます。


お鍋に潰したニンニク・鷹の爪・イタリアンパセリの茎部分・オリーブオイルを
入れて熱して、オイルに香りと辛味を移します。

パセリの茎の部分は無くても良いのですがブーケガルニ代わりになりますので、
葉をみじん切りにするときに捨てるよりは、ということで入っています。



イタリアンパセリの茎を取り出して、タコを入れたらすぐに白ワインを入れて、
アルコールを飛ばします。トマト缶・水を加え、沸騰したら落し蓋と蓋をして、
弱火でタコが柔らかくなるまで煮込んでいきます。

塩を先に入れて煮込んでしまうとタコが硬くなるので、塩は仕上げまで入れない
ように気をつけるのがポイントです

ナイフがスッと入るくらいまで柔らかくなったら、塩コショウで味を整え、上に
みじん切りにしたイタリアンパセリれば完成です


続いてリゾットを作ります。今日のリゾットは「Risotto con asparagi bianco」。
ホワイトアスパラガスはイタリアでは今が旬。日本でも最近は比較的容易に手に
入りますので、美味しく食べられるレシピを教えて頂けて嬉しいです


ホワイトアスパラガスは特に皮が硬いので、必ず皮をむいて、下側の硬い部分を
切り落としてから使います。


落した皮や硬い部分も良いダシが出るので捨てずに使います。お鍋にたっぷりの
水を張って皮や硬い部分を入れ、塩を加えて火にかけ沸騰させます。弱火にして
15分ほど茹でてダシをとっていきます。




カットしたアスパラガスも入れて3分ほど茹でたら取り出し、飾り用をのぞいて、
少々の茹で汁と一緒にミキサーで回してピューレにします。皮と硬い部分を茹で
汁と分けて取り出し、茹で汁を残して捨てます。



お鍋にオリーブオイルをひいてみじん切りにした玉ねぎを弱火でじっくり炒め、
洗っていないお米を入れてさらに炒めます。お米が熱くなったら白ワインを入れ
アルコールを飛ばし、茹で汁をひたひた程度まで入れて沸騰させ、塩コショウを
加えて弱火で15分ほど炊いていきます。


出来あがりの2分前になったら飾り用のアスパラガスとピューレを加えて待って、
最後にバター・粉チーズを入れてしっかり混ぜ、塩コショウで味を整えて完成


最後にメインを作ります。今日のメイン料理は「Bocconcini di pesce spada」。
ボッコンチーニとは「ひとくち大の」という意味だそうで、具材をひとくち大に
カットして作ります。


今日はメカジキを使いますが、白身魚なら全般的に大丈夫ですし、ブリやマグロ
などもオススメだそうですよ。ひとくち大にカットするので、あまり小さい魚は
向いていないそうです

メカジキ・ジャガイモはひとくち大に切って、ミニトマト・ブラックオリーブは
半切りにしておきます。


お鍋にたっぷりのオリーブオイルを入れ、潰したニンニク・ローズマリーを入れ
火にかけてオイルに香りと辛味を移します。



塩コショウして小麦粉をまぶしたメカジキを入れて両面ソテーし、ジャガイモを
加えてさらに炒め、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。


ミニトマト・ブラックオリーブ・水を加えて蓋をし、ジャガイモが柔らかくなる
まで蒸し煮にして、みじん切りにしたイタリアンパセリを散らし、塩コショウで
味を整えれば完成です

全て出来上がったところでお待ちかねの試食タイムに


前菜はタコの溺れ煮。ピリ辛のトマトソースに柔らかく煮込まれたタコがとても
良く合っていて、それなりのボリュームもあるのでメインにしても良いくらい。
確かにこのソースでパスタを作ったらとてもおいしそうだなぁと思いました


パスタの代わりにホワイトアスパラガスのリゾット。アスパラガス以外の具材は
ほとんど入らないリゾットですが、旬の食材の力強い味が出ていて美味しい一品
でした。アスパラガスのリゾットは珍しいので、おもてなしにも喜ばれそう


メインはメカジキとポテトの白ワイン蒸し。とってもシンプルなお料理ですが、
それぞれの具材の味が良く引き立って美味しかったです。じゃがいも好きな私と
しては、もっとジャガイモを入れても良かったかも

残すところあと2回のレッスンもどんなお料理が習えるのか楽しみにしています


日本橋三越のイタリア展

2016-04-18 23:52:37 | 日記
先週から日本橋の三越で行われているイタリア展。毎年楽しみにしていたのに、
昨年はうっかり行き逃してしまったので、今年は早々と行ってきました


イタリアのワイン、チーズ、生ハム、オリーブオイル、オリーブ、惣菜などなど
様々な食品や、とっても可愛らしい雑貨などが並ぶ催事会場

シチリアの可愛い陶器の器などもとっても欲しかったのですが、今回は夫が先週
イタリアに行っていたばかりでお土産もたくさんもらったので、食材系を中心に
見て回りました


ひと通り見て回って絶対に欲しいと思ったのはこちらの乾麺のパスタ。イタリア
料理教室で習ってから毎年作っている手打ちパスタブジアーテですが、作るのが
本当に大変で毎回くじけそうになっていたところ、乾麺を発見

機械製造なのですが、普通はステンレスの型を使うところを銅の型を使って作る
ため表面がざらつきソースが絡みやすくなっていたりなど、こだわりの製法

しかも500gで800円台とお値段もお手頃でしたので、早速買ってしまいました。
なかなか日本では手に入らないブジアーテの乾麺なので、とっても嬉しいです


そしてこちらは無添加・手作りのサルシッチャ。もともとスーパーなどに売って
いるソーセージ系など添加物の入っているものは食べない我が家ですので、この
サルシッチャには飛びついてしまいました

無添加にこだわるため前日に仕込んだものを当日に売り切るという徹底振りで、
定番の1種類以外は毎日違う種類に入れ替えるというこだわりよう

この日の日替わりはフェンネル入りのものとドライトマト入りのものでしたので
定番のものとドライトマト入りのものを買いました

2日ほどしか日持ちしませんが、冷凍することもできるそうなので、開催期間中に
また買いに行こうかなと思っています


そしてこちらのカルツォーネ。食べ歩きできるピザといった感じのパンですが、
日本でなかなかカルツォーネのテイクアウトが出来るお店はないので早速購入。
6種類ほどありましたが、一番人気のマルゲリータと、おいしそうなポルチーニ
ビアンコを一つずつ買いました


そして「Fattoria Bio Hokkaido」では、カラブリア出身のイタリア人職人が作る
フレッシュなチーズが売られていて、なかなか国産のリコッタチーズが手に入る
機会はないので、リコッタチーズを購入しました

日本橋三越ではこういった世界の食品・雑貨の催事をよく開催してくれるので、
いつもとっても楽しみにしています


チューリップ畑へ / ドルパ用の撮影 / おうちごはん(イタリア料理:シチリア料理・4月)

2016-04-17 23:52:20 | ドールドレス
昨日は京都旅行で娘に会えなかったので、今日は娘といっぱい遊ぶ家族デーに。
残念ながらお天気があまり良くなかったのですが、合間を見て少しお出かけ


自宅から車で5分ほどの場所に農家さんがやっているお花畑があって、時期ごとに
色々なお花が植えられていて、1本50円程度でお花の摘み取りができるのです

今の時期はチューリップ畑になっていて、色々な種類のチューリップを見つつ、
好きなものを選んで摘みました


娘はチューリップのお歌が大好きで、チューリップをみると手をチューリップの
形にしながら歌い始めるほど。チューリップの前で座ってみたり、一緒に摘んで
みたりと、とても楽しそうにしてくれていました


摘んだチューリップは花瓶に挿してダイニングテーブルへ。あまり長持ちしない
お花ですので、開花時期は毎週行って新しいお花を摘むのが楽しいです


お昼寝を挟んで午後は娘を連れて実家へ行き、ドルパに出品するドレスの撮影を
行っていました。ちょうど娘がお昼寝のあいだに撮影ができたのでスムーズ

今回のロマンティックドレスには柄物は少なめで、地模様のある生地だったり、
総レース仕立ての豪華なものだったりと、それぞれに個性のあるドレスたち

夜は早めに娘を寝かしつけて、ゆっくりディナーを楽しみました

今日のお料理のレッスン記事はこちら↓
【イタリア料理教室:シチリア料理編・4月】


前菜は空豆のポタージュ。今が旬の空豆をたっぷりと使った春らしいスープを。
やはり旬のお野菜は味がしっかりと濃くて、スープにしてもと~っても美味しい
ですよね。緑色が春らしくて綺麗です


パスタはカリフラワーのスパゲッティ。我が家ではイタリアン以外ではなかなか
登場しないカリフラワー。シチリアでは安くてボリュームのあるメジャーな野菜
ですので、色々なメニューがあるそうです


メインはアーモンド入りポルペッテ、トマト煮。先月もシチリア風ポルペッテを
作りましたが、前回は甘酢あん、今回はトマト煮込みです。刻んだアーモンドや
シナモンが入っているので、食感や香りが楽しいひと品です


京都旅行2日目(千總・桃色地松竹梅柄小紋)

2016-04-16 23:52:05 | 旅行
京都旅行2日目となる今日は、メインである花街のおどりを見に行きます

朝はゆっくりめに起きてお部屋で軽く朝食を食べ、ヘアセット&着付けをして、
10時半ごろにホテルをチェックアウトし、ランチのお店へ移動しました


いつも京都旅行でおどりを見に行く日は着物で出かけることにしていますので、
今年も例年通りに「千總」の総柄小紋を着ることに。まだ京都旅行で着ていない
着物というと藤色の千總の総柄小紋なのですが、今年に入ってからお稽古で一度
着ているので、春らしい色合いのこちらを選びました


こちらの着物は千總と川島織物の展示販売会にお伺いした際に、百貨店の担当者
さんが私が好きそうな小紋だからと取り分けて下さってあって、その地色と少し
控えめな柄使いが気に入って、購入を決めたものです


着物はシボの高い縮緬を綺麗な桃色に染め上げ、白上げの疋田の竹・朱色の梅・
鶸色の松などを配した、とても可愛らしい松竹梅柄の「千總」の総柄小紋です。

帯は地模様のある白地に大きな七宝柄で場を作り、その中に金糸や綺麗な色糸で
細やかな華柄を織り出している、西陣の名門「藤原織物」製の唐織の名古屋帯。

帯揚げは菊唐草地紋のある白い綸子地に赤い絞りで蝶が表現されている輪出し。
帯締めは着物の一色を取って朱色の冠組。


お食事は清水五条にある老舗のお麩専門店「半兵衛麩」さんへ。ここ数年は毎回
こちらでランチをするのが定番になっています


全てのお料理でお麩が主役という、なかなか珍しいコース料理です。落ち着いた
雰囲気の店内で、ゆっくりとしたペースで運ばれてくるお料理は、どれも優しい
お味でとっても美味しいのでお気に入り


縁高にはご飯を中心として、青竹麩、利休坊、花麩、あわ麩とごま麩の田楽3種、
桜餅麩、さやえんどうが盛り付けられて。


こちらは丁子麩ときゅうりの酢の物、生麩のしぐれ煮。


蓋物の中身は焼き麩と湯葉の炊き合わせ。


続いてくみ上げ湯葉。


小巻湯葉、桜の吹き寄せ麩、白玉麩の3種の揚げ物。


生麩のみぞれ椀。揚げ出し豆腐のようなお料理です。


最後はよもぎ麩の白味噌仕立て

どのお料理も全てお麩なのに、まったく飽きさせることの無い美味しさと食感の
バリエーションは感動的です


1時間ほどで半兵衛麩をあとにして、そのまま「京おどり」を見るため、宮川町の
歌舞練場へ歩いて移動しました。ソメイヨシノが満開の時期には鴨川沿いの道を
歩いていくと気持ちよいのですが、ちょっと時期が遅かったようです


茶席に入る前にプログラムを購入。毎回行くたびに買っていますが、今年新しく
お店出しをした舞妓さんや、衿替えをして芸妓さんになった方など、その推移を
一覧で見られるのが楽しいです

こちらのお茶席は写真撮影不可なので写真はありませんが、芸舞妓さんを間近で
見られるくらいの小さなお部屋なのが嬉しいところです

今日のお点前は富美苑さん、お運びはふく珠さんでした。

お茶席を出て早速自分の席へ。今回は前から4列目の真ん中付近というとっても
良い席だったので、美しい芸舞妓さんを間近で見ることができ嬉しかったです。

どの景も華やかでテンポ良く楽しく「狐狸狐狸合戦」はロミオとジュリエットの
パロディーのような面白いコメディーでした

いつもながら最後の宮川音頭はとても美しく、年々見ごたえのある舞台になって
いるような気がします

京おどりが終わった後、次の都をどりまではかなり時間が空くので、清水五条駅
から祇園四条駅に移動して、祇園でお買い物を楽しみました



井澤屋さんでは娘の七五三に使えるよう可愛らしい絞りの巾着を購入しました。
その巾着に入れるガーゼ手拭いと、刺繍の入ったガーゼハンカチも



幾岡屋さんではこちらも娘用にお染柄の風呂敷、鹿の子の前髪飾り、蒔絵櫛を。
自分用にはお懐紙をいくつか選びました。

それと娘のお正月用に簪の3点セットの別誂えもお願いしてきました。七五三用は
もみじの簪の3点セットをすでに別誂えでお願いをしていますが、お正月などにも
着物を着せたいので、その時に使えるように紅白梅と松で作ったものを。

10月中には届くということなので、今から楽しみです



お買い物のあとは花見小路を歌舞練場方面に歩き、建仁寺へ。緑豊かな聴音庭や
静かな石庭などを見ながらぼーっとしつつ、体を休めて過ごしました。




建仁寺をあとにして、「都をどり」を見るために目の前の祇園甲部歌舞練場へ。
入口を入ると、今年の総踊りの衣装が展示されていました。毎年少しずつ変わる
袖や裾の柄を見るのが楽しいです




お茶席の前に歌舞練場のお庭を散策。こちらは大きな枝垂れ桜があって、遅咲き
なのでいつもこの時期に綺麗な桜を見ることができます。新緑と桜のピンク色の
競演が華やかですね。せっかくなので、桜の下で写真を撮って頂きました


お茶席は例年と作りが少し変わったせいか、後ろのほうの席にしか座れなかった
ので、あまり近くで芸舞妓さんのお点前やお運びを見ることはできなかったのが
残念でしたが、今日のお点前は豆まるさん、お運びは市十美さんでした


観覧の前にプログラムを買って席につきました。京おどりとは打って変わって、
こちらは1階席の後ろのほうのお席だったので、全体を見るには良かったのですが
それぞれのお顔まではあまり良く見えなかったのが残念です

こちらは伝統的なものを題材にした景が多く全体的にゆっくりと進み、日本人は
良いのですが、最近増えている外国人観光客には少し向いていない内容だったの
かもしれないのですが、近くの外国人の方がずっとおしゃべりしていました

総踊りもどの景も出来栄えは素晴らしく、確かな芸を堪能させて頂きました

都をどりが終わるとすぐにタクシーでホテルに向かい、昨年と同様京都タワーの
大浴場で着替え、入浴を済ませて、8時過ぎの新幹線で帰宅しました{新幹線}

のんびりしつつも充実した2日間で、旅行に行かせてくれた夫と娘、そして2日間
とっても良い子にしてくれていたお腹の赤ちゃんに本当に感謝しています