株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

旧日経平均23050円

2006-01-06 20:46:54 | 株に出会う
新光総合研究所のクオンツアナリストの米澤忍氏の昨日(1月5日)の試算によれば、2000年4月に日経225銘柄のうち、30銘柄の大幅な入れ替えがあったため、旧繰り入れ銘柄で試算すると、既に2万3千円を上回っていることが分かったそうです。この30銘柄は主に成長が見込めないとされた鉄鋼などの素材産業から、電気機器セクターへの入れ替えであったとのこと。
http://www.shinko-ri.co.jp/keizai/qt/nkheikn073060105.pdf

なお、現在の日本の株価のPERは23倍であり、世界先進国の平均的水準の15倍より高くなっております。そして、この株価の上昇は去年の8月の郵政民営化選挙での自民党圧勝の前後に端を発しております。これは主に海外ファンドが郵政民営化により、330兆円の郵貯資金が株式市場に流入することを見込んでの、2年早い日本買いだったのです。現在は、海外のファンドの日本の株式の時価総額に占める割合は約25%です。

以上のことを冷静に判定をすると、

◆郵貯の330兆円の資金のうち310兆円程度は財投など国債に投じられており、これを市場で換金し株式市場に投じることは、金利高騰を招きとても出来るものではないこと。(このことは意外と海外には知られていないらしいです。)

◆グローバル化した経済では、海外ファンドは投資効率を求めて世界の市場を渡り歩くこと。昨年、約40%も日経平均が上昇し、世界でもダントツだったのは、日本の超低金利で調達した資金で日本の株を買うのが最も投資効率が高かったためです。

こうした期待で昨年夏以降に日経が買われてきたわけですが、PERが既に割高(ただし、株バブルの米国に比べれば、対GDP比率での時価総額比較からいくと、約40%程度の上昇余力はあります。しかし、これは米国が経常赤字の穴埋めのため、世界からの資金を集める必要上、株式市場をかなり恣意的に底上げしていると見るのが正しいかと思います。)であり、旧日経平均でここまで急上昇していること、海外のファンドは四半期決算をベースにオペレーションをしており、今以上の実績が上がらないと見るや、資金を引き揚げるだろうこと。こうした流れを見る時、今の日経平均をさらに引き上げるための、国内機関投資家(ただし、金融機関などは時価会計の導入により、リスク資産の株式をむやみに増やせない状況に陥っています。)や個人投資家のさらなる資金流入があって、相場がさらに上昇した段階で、一旦利益確定の動きを見せることが十分に考えられます。その時は日経が調整に入ることでしょう。特に個人投資家のさらなる資金流入がない場合は、もう少し早く日経が調整するかも知れません。

以上のような大きな潮流も見ながら日々のトレードについては、「逆指し値」的なリスクヘッジをかけながら、注意深く行いたいものです。

ところで、最近FX取引のために複数の口座を開いたのですが、彼らのネットトレーディングシステムが如何に進んでいるかよくわかりました。IF DONEやOCOといったヘッジをかける発注の仕組みを株取引において実現している証券会社は聞いたことがありません。シンプレクス・テクノロジーやインタートレードの株が暴騰する背景が、このあたりにもありそうです。

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オメガの爆上げにはビックリ

2006-01-06 15:30:18 | 株に出会う
前場に280円で売った6819オメガプロジェクトが後場の終わりにかけて、何と317円まで上げました。12月2日の316円が節目になるものの、今日はそこまでは行かないだろう、との前場の予想は見事に覆されました。こうした「外れ」も時としてあるものです。プラスはプラスなので良しとしなければなりません。

改めて見てみると、今日の出来高は12月20日以来の300万株オーバーでした。こういう日は上げる以外にはないので、途中で異変に気がつき引けまで様子を見るべきでした。これは昨年から引きずっている懲りない1つの反省。このように早売りが「暗」と出るときもあれば「明」と出ることもあるので、そのあたりの見定めは、やはりある種の指標を武器に、経験知のようなものを加味して判断する以外にはなさそうです。

後場は、前場から監視していた3762テクマトリックスが、299Kを底にじりじりと切り替えしてきたので302Kで買いました。終値の312KでOSCが+2%の52%ですので、来週も更に上昇軌道を描くことが期待できます。この株、7月12日につけた313Kを、今日一瞬ですが抜いておりますので、後は昨年3月以前の上場時につけた高値圏への再挑戦のプロセスに入ります。OSCが60%あたりまでは上昇しますので、そこまではホールドとします。

3310JIMOSは、ここまで来たら売ろうと決めていた355Kにどうやら届いてしまって売れてしまいました。+16K。引けの350KでOSCがまだ50%ですので、この株のもう一段の上昇はあるかと思いますが、355Kからの下落過程では、12月16日のストップ高から12月26日につけた378Kの高値までに買い上がった方の、やれやれ売りがまだ出ているようです。今日の高値での売却が降り時かと思っております。

引けに、少し遊んだのは4340シンプレクス・テクノロジーです。144Kの厚い売り板が崩されるのを見て参入しました。そこからは激しい攻防が続き、連休でもありますので、+2Kで利益出しをしました。OSCがまだ+4%の40%なので、上昇は見込めると思いますが、来週の寄りの様子を見ながらの再参入でも遅くはありません。何せ、高値圏に飛翔してしまっている株です。大口さんの意向次第でいかようにも風向きが変わります。零細個人投資家はやはりコバンザメ商法に徹する以外に身を守るすべを持ちません。

これで持ち越しはテクマトリックスのみです。メディアシーク発作買い(-2K)が、今年の唯一の「汚点」ですが、何とかオシュレーター(OSC)の読み方も、精度が上がってきたようです。できるだけボックス圏で推移してくれれば、騙しに会うことなくOSCが威力を発揮する筈です。

明日の注目銘柄は、来週までにじっくりと検討してからアップします。
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また見せ板に思わず引っかかる

2006-01-06 11:31:07 | 株に出会う
前場は6819オメガプロジェクトを、280円で売りました。+6円。筆者が売り目安としているのは、前日安値を当日の終値が抜けなかった、その前日安値を1つの目安としております。前日安値を上回ることなく終わるということは、下降傾向に株価が入ったことを現しております。その時損切りする人が多いはずですが、損切りできずに持ち越していた人が、その水準あたりまで来ると、やれやれと思って売るのがその株価のようです。

オメガの場合、それは12月26日の270円、22日の280円、15日の276円、13日の282円、5日の285円と続いております。ここからも今日の勢いは、最大で285円あたりまでと思われます。その上は2日の316円ですので、ちょっと敷居が高いようです。やはり仕手系の株というのは、ホールドに対して思い切った自信が持てないため、第一目標に到達した段階で短気(短期)であっても処分する、という考えになってしまいます。

その点、もう1つの持ち越し株の3310JIMOSは、業績やビジネスモデルでの信頼がある分、もっとゆったりと構えていることができます。JIMOSは352Kというのが12月26日の安値にあります。これで指しておりますが、できなくても引けに昨日の高値の345Kを下まわらない限りホールドすることとしております。

タイトルにある見せ板に引っかかったのは、4824メディアシークです。この株は癖株(難解株)として先日もご紹介しておりますが、どなたか筋の方が何か操作をしているようです。なまじっか板に登録してあったため、急に動き出したので見てみると、買いが100枚以上の板2枚で膨らんでおりました。急ぎ207Kで買いを入れたのですが、208Kまで行ってそこからは、お定まりのようにその大きな買い板がなくなり、瞬く間に204Kまで転落です。自らの迂闊さを反省する共に、205K、206Kで損切りの売りを入れておりますが、205Kのみ約定となっております。

こういうのはタチが本当に悪いので癪に障りますが、板をきちんと見ておれば、そのような動きを逆手にとることも出来るわけです。そのように皆さん立ち回っている訳ですね。騙し合いが株式市場の本質ですから、ある意味で自業自得とも言えます。あれだけ迂闊には買わないことを誓った筈ですが、人間の動作の癖というものは一朝一夕ではなくならないものです。

今日の注目銘柄は4308Jストリームを除いて、ほとんどゼロかプラスですが、このJストも341Kを抜けると面白いのでご注目下さい。
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