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市場概況(5.9.08)

2008-05-09 16:22:30 | 市場概況
5月9日(木)の市場概況です。赤字部は5月10日朝更新

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC49%(-6%)4月25日の63%から下落中。
・日経平均:OSC47%(-13%)4月25日の63%から下落中。
・TOPIX:OSC51%(-11%)5月7日の65%から下落中。
・マザーズ指数:OSC59%(-5%)5月8日の64%から下落中。
・ヘラクレス指数:OSC68%(-6%)5月8日の74%から下落中。
・国債先物:前日比80銭高 OSC46%(+1%)4月10日の46%に並ぶ。
・日経先物イーブニングセッション:13570円(大証終値比-90円)
・シカゴCME日経先物:13635円(大証夕場比+65円)更新
・NYダウ:12746ドル(-121ドル)OSC50%(+1%)5月2日の57%をピークに下落中。更新
・ドル・円:102.82円(89銭の円高)OSC43%(-2%)5月2日の61%をピークに下落中。更新

ついに来るべきものが来ました。ご覧のように日経平均やTOPIXのOSCの大幅な下落は久し振りです。主力市場はほぼ軒並みマイナス圏に沈み下落基調でした。思えば、昨日は前日のNYダウの下げにも拘わらず、「やけに強い日本株」と確か前場の終了時のブログに書きましたが、昨日終了段階で騰落レシオは122.86にも達しておりました。

昨日の新興市場の思わぬ活況は、人生の最後にぱっと燃え上がる生命の炎だったのかも知れません。

今日は特別にOSCの4層分析で先に今日の相場を振り返ってみます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日から4月18日までのデータ

4月21日(+220円)①27件 ②9件 ③97件 ④70件
4月22日(-149円)①74件 ②6件 ③39件 ④85件
4月23日(+31円) ①19件 ②26件③95件 ④64件
4月24日(-38円) ①44件 ②17件③52件 ④86件
4月25日(+322円)①50件 ②10件③83件 ④60件
4月28日(+31円) ①42件 ②26件③85件 ④51件
4月30日(-44円) ①54件 ②9件 ③66件 ④74件
5月1日 (-83円) ①69件 ②18件③50件 ④66件
5月2日 (+282円)①15件 ②5件 ③128件④56件
5月7日 (+53円) ①28件 ②8件 ③102件④66件
5月8日 (-159円)①55件 ②20件③83件 ④47件
5月9日 (-288円)①109件②9件 ③22件 ④66件

①の「悲観」が何と4月9日以来の3桁乗せです。②の「希望の芽」は昨日よりも萎みました。③の「楽観」はさすがに激減。これも4月9日以来の低水準です。

④がまだ66件もあります。今日はまだ落ちきっていないのです。これが①へと移動し、①に溜まった「悲観」が減って、②の「希望の芽」が20から30件以上に増えないと、反転にはなりません。

これで週末に為替に一波乱あり、NY市場や欧州市場で思わぬ出来事が人々を打撃したなら、一気に来週早々に転落するかも知れません。

但し、相場はそんなに一方向へと一気に行くことはありません。何しろOSCにしてもRSIにしても、それから筆者が見ている売買判断指数にしても、前日比で落ちすぎなのです。

4月30日のNYダウがそうでした。てっきり、翌日から奈落へと転落と思いきや、翌日から高値を取りに行ったのです。

この売買判断指数は押されすぎかどうかの見極め用に使いますが、55%以下なら翌日にホールドというのが一応のセオリーですが、今日の日経平均の売買判断指数は何とたったの7%です。

ちなみに、このように10%以下だったのは、過去1年でたったの2回しかありません。

・2月20日 6%、OSC50%。翌日は378円高。
・11月7日 7%、OSC42%。翌日から大暴落。

結果は好対照です。まあ、傾向としては10%以上20%程度に押された日の翌日は反発するケースが多いようです。

しかし、今日のように極端に押された時は、大凶になるのか大吉になるのかですが、2月20日にしてもしばらく時を置いて、3月13日のからの大暴落に入っております。

今回も、何か起こるかと思いますが、いきなり大暴落になるのではなく、一度2月20日の時のように反発して、高値を取りに行った後(14200円越えあたりの例の水準)に、一気に何らかの新規の悪材料が出て下落に転じるというシナリオの確率が高いのではないかと思います。

そのシナリオ通りに行くのかどうか、来週の月曜日の後場からは旅行に出かけますので立ち会うことが出来ないのが少々残念ではあります。

週末までに、一旦反発に転じる可能性も見極めながら、モニタリング銘柄を検討してアップしますが、今日のNY市場と為替が注目ですね。

-------5月10日朝のコメント-------

NYダウは、やはり昨日のAIGの巨額赤字決算の余波と原油価格の高騰で失速。為替もユーロ・ドルがじわりと持ち直してきております。ドル・円のOSCは、このところ40%台で安定しておりましたが、それ以前の激動期には30%台を平気でマークしております。(昨年8月17日は111.64円から114.33円への急切り返しを見せたため52%もありました。今年の3月危機の際は38%、過去1年の最低値は30%です。)

ここは為替も、揺り戻しの動きからOSCを30%台へと突入させるのではないでしょうか。下値目途は101.6ドルというのが、最近たまにしか更新がなくチョイと寂しい、我が敬愛する相場博士(ハカセ、と読みます。)のお見立てです。

しかし、にもかかわらずシカゴCMEのこの「異常値」は何なのでしょう。金曜日もこれに引き寄せられてから、ズルズルと下落させられております。最近シカゴCMEの動きが変ですね。これまでは円高%NYダウ下げでは必ずマイナス幅がそれなりにありました。

日経先物もそうですが、一部の資金力のある猛者の方々が力づく(あるいは今の局面では命懸け)で仕掛けていますので、我々弱小投資家には訳が分かりません。

ところで、保険会社AIGの予想を上回る赤字決算は、ご承知のように、RMBSやそれから組成したCDOといった証券化商品の保険(CDS)を引き受けていたのですが、それが「破綻」したということですね。「破綻」と書いたのは、CDSの計算の根拠となる、いわゆるデフォルト率(倒産リスク)がITバブル崩壊後の金余り現象により、異常に低下していたことが背景にあります。

もっと簡単に言うと、AIGも含めてCDSビジネスで手数料を稼ぐために、社債などと違って歴史の浅いデータしかないCDSの計算を、いわゆる最新鋭の金融工学手法を使って、顧客を、そして自らの会社の上層部をも煙に巻きながら行い、昨年までは法外な給料とボーナスを得ていたのが、こうしたCDSを引き受ける金融機関、そしてヘッジファンドだったという訳です。

そのCDSの残高が昨年末で何と45兆ドルにも達しております。(世界の株式市場は60兆ドル)

今の金融危機の本当の本丸はこのCDSにあると書いてきておりますが、果たして、この分野で今やシェア6割を占めると言われるヘッジファンドが、どうなっていくのかが焦点ですね。
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力尽きつつあるのか?

2008-05-09 11:21:15 | 株に出会う
10時半頃に所用から帰宅しました。今日のところは、このところの上げすぎの反動からの下落局面を迎えているようです。

全体に勢いがあまりありませんね。持ち越しの3593ホギメディカルは悪い予感が当たっての寄り天でした。逆に昨日OSCをコンバージェンスさせていた7915日本写真工業はどちらかというと堅調な動きです。あまり上げすぎた株は翌日は反動安し、下げた株は一定程度の反発が、地合にはあまり関係なくあるようです。

特に下へと押されすぎた銘柄は、いわば体力が疲弊しております。すぐに100メートル競走へ出ろと言う方が無茶です。休養を十分にとってからでないと、ホルダー諸氏の傷ついた気持ちの癒しが叶わないのですね。これが日柄調整という奴かも知れません。

こうやって考えてみると、人間も株も同じようですね。

市場の概況は次の通りです。

・日経先物:OSC52%(-3%)
・日経平均:OSC60%(-9%)
・TOPIX:OSC54%(-8%)
・マザーズ指数:OSC61%(-3%)
・ヘラクレス指数:OSC70%(-4%)
・長期国債先物:OSC48%(+3%)

特に長期国債が寄り付きからいきなり60銭も高く始まっております。着実に切り返しました。これが日経先物が昨日の終値とあまり変わらない値段で寄りついた後、結構に下落していた遠因でしょうね。

先日、長期国債が急落した時は、全く逆の現象でした。この朝の両指数のギャップが顕著な時は、その日どちらが優勢になるかを占う点で役に立ちそうです。

チョイと週末も控え見通しも暗く、また来週からは旅行にも出ますので、持株を損切りするかどうかは引けまでに決めたいと思います。
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