株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

ボラティリティ・インデックス

2008-05-05 07:04:34 | 株に出会う
いわゆる恐怖指数と呼ばれているボラティリティ・インデックスは、市場参加者の心理状態を表す指標として使われております。(1993年にシカゴのオプション取引所-CBOE-が考案)

リンクサイトのStockCharts.comで、Symbol欄を、「$VIX」に変更して、Updateボタンを押すとS&P500のインデックスを見ることが出来ます。

5月2日の終値では18.18ポイント(注)となっており、3月17日や1月18日、22日に比べればかなり低いことが分かります。

この時期のNYダウは、1月22日に11634ドルの安値を付け、2月27日に12756ドルまで切り返した後、3月10日に一旦11731ドルまで下げますが、この時のボラティリティ・インデックスは、1月22日のそれより4%ほど低く、まだ底打ちとは言えない状態でした。そして、ついに3月17日に35%ほどにインデックスが上昇し今年最高値をマークしました。この時のダウは意外にも3月10日より25ドルほど高い水準でした。FRBの緊急利下げなどの対策が予見できたのでしょう。その翌日からは怒濤の戻しにより、5月2日段階のボラティリティ・インデックスはかなりの下げ方と言えます。

これからの動きですが、週足でみても、これ以上のS&P500の上げは限定的な気がします。ダウも同様ですね。

このボラティリティ・インデックスはかなり参考になりそうです。

(注)当初%としておりましたが、ポイントに修正します。0.7ポイント=3.71%と書かれておりますが、下記のように計算されたインデックスですのでポイントがよろしいかと。

算出方法は、S&P500のオプション価格から逆算した予想変動率です。この予想変動率は、第一限月と第二限月(第一限月の権利執行7日前からは第二限月と第3限月)のオプションのインプライドボラティリティの加重平均だそうです。

一体何のことだか分かりませんね。

オプション価格は有名なブラック・ショールズ・モデルに従うと、権利行使価格と原株価、権利行使日までの期間に安全利子率、原株のボラティリティ(株式投資収益率の標準偏差)の各データによって決まります。この算出式からボラティリティを逆算して求めたものを、市場価格から含意されたという意味で、インプライドボラティリティと呼び、それを見て、直接観測できない市場で形成されるボラティリティ予測を知ることができるという訳です。

数式に弱い筆者にはますます分かりませんね。ブラック・ショールズ・モデルという「権威ある」数式によって裏付けられているようですので、まあ、信頼できそうです。
コメント
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