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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(5.8.08)

2008-05-07 16:39:24 | 明日のモニタリング銘柄
最初に、連休明け5月7日(水)の結果をOSCの4層分析で振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日から4月18日までのデータ

4月21日(+220円)①27件 ②9件 ③97件 ④70件
4月22日(-149円)①74件 ②6件 ③39件 ④85件
4月23日(+31円) ①19件 ②26件③95件 ④64件
4月24日(-38円) ①44件 ②17件③52件 ④86件
4月25日(+322円)①50件 ②10件③83件 ④60件
4月28日(+31円) ①42件 ②26件③85件 ④51件
4月30日(-44円) ①54件 ②9件 ③66件 ④74件
5月1日 (-83円) ①69件 ②18件③50件 ④66件
5月2日 (+282円)①15件 ②5件 ③128件④56件
5月7日 (+53円) ①28件 ②8件 ③102件④66件

今日上げた割には、①の「悲観」が増え、③の「楽観」が減っております。まだ②の「希望の芽」は芽生えず、④の「躊躇」が少し増えている状態です。

それでは、思わぬ反落に合わないよう注意しながら、明日のモニタリング銘柄です。

1.2159フルスピード
 まだ、病に伏せております。ずっと心拍は弱く今にも停止しそうです。しかし、今日は224Kを死守。こんなに弱いフルスピードは2月の上旬以来。OSCは前日同値の33%と低迷中。

2.2371カカクコム
 GSが上げすぎたとの理由からレーティングを中立に変更してから、すっかり落ち目に。もともとPERは高めだったので、こういうつっかえ棒がなくなればチョイときついか。しかし、OSCは28%→30%へとコンバージェンス。ここは505K割れを回避しながら、元祖「MSCBは発行しないことを取締役会で議決」した良識ある会社に注目。今更、あまり意味はないですけれどね。

3.3593ホギメディカル
 この内需優良株に異変です。OSCは42%→35%へと急落。RSIに至っては49%→27%へと真っ逆さま。4月14日には6070円を付けたのが嘘のようです。ここはじっくり熟した柿がぽとりと落ちるのを拾う手です。

4.9020東日本旅客鉄道
 今年のGWは曜日の並びが悪かったのが響いたのか、さっそく独歩安です。これでOSCは6%下げて40%とまだ少々余裕があります。明日は811Kまで降りてきた時が買いと見ます。

5.3770ザッパラス
 3715ドワンゴよりこちらの方が分かりやすい動きをします。OSCはじり安で30%まで来ました。何故今日反発に転じなかったのかよく分かりませんが、とにかく2日の安値は防御。明日は風次第というところでしょうか。

以上です。

今晩もしNYダウが大きめに下げた場合、つまり明日悲観1色で始まる場合は、これまで絶好調の銘柄の押し目狙いがいいかと思います。例えば、3341日本調剤、5214日本電気硝子、5566中央電気工業などです。
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カントリーワイドとファニーメイの蜜月(*)が破綻するのか?

2008-05-07 11:20:35 | 株に出会う
このところのNYダウの上昇を抑えている2大犯人?が、住宅ローン大手のカントリーワイドと昨日の決算でミソをつけつつあるファニーメイです。

この2社、実はねんごろの仲だったとは筆者も知りませんでした。

ファニーメイの1-3月期の決算は21.9億ドルの赤字であり60億ドルの増資を計画していると発表されておりますが、この程度で自己資本を修復できるものだろうか?

3月20日のブログの最後の注釈で、第一生命経済研究所の嶌峰義清氏がレポートしているように、住宅ローン担保証券(RMBS)の昨年末残高7.2兆ドルのうち、4.5兆ドルはファニーメイやフレディマックなどのGSEと呼ばれる準政府系連邦住宅抵当公庫が保有しております。

しかも、投資銀行が資産担保証券(ABS)として証券化したものを、フレディマックとファニーメイが「投資家」として、合わせて変動金利分だけで2448億ドルを保有しており、その相当部分がサブプライム関連と見られております。

そして、カントリーワイド(CFC)との関連では、CFCが収入証明なしでプライムローンを貸し付けており、それをファニーメイが買い取っていたようです。
CFCはファニーメイの最大の顧客です。

ちなみに、今回ファニーメイは60億ドルの増資を計画しているようですが、2.1兆ドルほどの巨額の担保証券を投資家に発行しており、そのレバレッジ比率は何と60倍にも達します。今回は何とかなっても、住宅価格の下落が続くかぎり、ここが大きな地雷原となりそうですね。

このCFCとファニーメイ及びフレディマックの今後の帰趨が、これからの金融危機問題の先行きに大きな影響を与えそうです。

今回の信用収縮問題の本丸は以前から書いている通りにこのGSE問題です。政府系とはいうものの、政府保証はありません。結構な違法行為も働いているようです。

さて、今日の前場はさすがに日経平均も14208円まで届き、ほぼフィボナッチ比率の38.2%戻しを達成しております。

ファニーメイの決算で暗雲が立ちこめつつあるNYダウを考えると、もうこれ以上は危ないと考える投資家が増えていても不思議ではありません。

買いで入って取るのは極めて難しく、かといって、落ちてくるナイフを今の段階で拾うとジャガーノート(注)に巻き込まれてとんでもない目に遭うかも知れません。

ここは、基本的には静観が正解かと思います。

時折しも、初夏の心地よい日差しがここオセアニア地方にも降り注いでおります。家人が干す洗濯物は、筆者の株資金と違って、回転が速いこと速いこと。後場は、しばらくうたた寝でもしていてはどうでしょうか?

前場はこうした傾向から無理をせずに、地合に逆らって少々下で指しているものはありますが約定は何も無しです。

注)ジャガーノートとは、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身のクリシュナの呼称。熱狂的な信者たちは、その山車に殺到して、ひき殺されて天国に召されようとしたと言われております。いわゆる殉教ですね。筆者には殉教の趣味はありません。

イギリスの社会学者アンソニー・ギデンズが紹介して有名になった言葉。日本語ではブルドーザーとでもいった意味。フォードがF-350という型式でジャガノート2という4X4X4モンスターピックアップトラックを出しております。

人間の蜜月は、今や最長で2年と言われております。(筆者は、その蜜月の後の腐れ縁が、幸か不幸か40年にも達しております。もはやオオサンショウウオのような事態です。)

ギデンズの国、イギリスでは、そのために、あちこちのスーパーチェーン店で、離婚用のDIYキットが7.5ポンドほどで販売されているようです。そのキットの中身を向学のために一度是非見てみたいものです。きっと、男やもめがこの世で生き延びるためのノウハウがつまっているキットでしょう。全く変な世の中になったものです。
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