株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(5.29.08)

2008-05-28 20:46:45 | 明日のモニタリング銘柄
各市場のOSCは、ヘラクレス指数を除いて40%台で膠着しております。ちょうど中間地点です。ここから上げるケースもあれば、30%台へと下落するケースもあります。

つまり明日は、日経平均が13600円割れまで一気に行くのかどうかが、今後の相場がボックス圏の動きに終始するのか、それとも下落へと向かうのかの分水嶺です。後100円余りです。

そうした微妙な位置取りにある市場ですが、最初にOSCのコンバージェンス銘柄数をチェックしましょう。たったの8件でした。20件→32件→8件が3日間の推移です。チョイと嫌なデータですね。

まあ、このまま円安が進むことを期待しての、明日のモニタリング銘柄です。

1.3623ビリングシステム
 よくこの銘柄を取り上げるようですが、何かと動きが面白いためです。指数値が上場来安値です。特に昨日の283Kからのマイナス転落が大きかったようです。今日もその後遺症から節目の245Kが破られると、もっと下へと持って行かれるかと思いきや、比較的軽微な損傷ですんでおります。この株に限らず、上げる日というのは、前日安値水準を下回ることなく、途中から上げに転じております。明日も240K割れがあるかどうかに注目しながらの参戦です。

2.4314ダヴィンチ・アドバイザーズ
 日中はずっと大人しかったダヴィが、引け際に暴れまくりました。やはり1日のうち1度や2度はこの発作があるようです。それでも何とか88000円をキープしたのは、偶然なのかさすがなのか?筆者はかなり前から指していた88000円を600枚ほどの売り板が現れるのを見て咄嗟に外してしまいましたが、それが失敗だったのかどうかは明日結果が出るでしょう。テクニカルには申し分ありませんが、88000円が破られても、OSCは今日でまだ48%ですから底抜け状態には行っておりません。(5月21日の46%がベースラインのOSCです。)

3.5726大阪チタニウム
 この株、今年の1月のあの相場の時期を除いて、今年はOSCを30%台へと落とした翌日は反転しております。但し、7410円まで極端に売り込まれた昨年の11月20日の頃は、OSCを何とティラド顔負けの23%にまで落としております。といったジンクス?が明日も通用するのかどうか注目。明日は押しに押されたところからの意地の反転狙い。

4.6222島精機
 今期のめざましい業績に対して、来期はほぼ利益の伸びが止まるということで、連休明けからすざましし売り攻勢にあって、ついにここまで落ちました。しかしながら、この会社の技術は世界一です。それをここまで貶めて良いものだろうか?5月14日にOSCで34%を付けております。今日はまだ39%です。この差分だけ明日はまだ押されるかと思いますが、それからは意地の反転があるかも知れません。

5.6727ワコム
 好決算で249Kのストップ高を付けたのが5月2日。その日の水準にまでやっと落ちてきました。OSCが35%、RSIも34%です。大きな動きはありませんが、ここからは見直し買いが入るタイミングかと思われます。

【番外悲哀株編】

★7236ティラド
 5月2日に前社長が死亡。14日の決算は来期10%弱の減益予想と悪いことが相次ぎ、ついに後2円で3月21日の安値に到達します。こうなれば、2004年以来2回あった400円割れまで持って行かれるかも知れません。ここからの値動きに注目するのは、1部上場としては珍しいOSCが26%にまで落ち込んでいるためです。ソニーが3月10日に19%という数字をマークしておりますが、その6日後にRSIを12%にまで落としてからは反転しております。それに比べればまだ傷は浅いか?しかし、RSIは既に14%です。ここはOSCが20%割れ、RSIが10%割れまでは、何とも非情にも、濡れた犬に鞭打つという容赦ない仕打ちが待っていることでしょう。
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市場概況(5.28.08)

2008-05-28 18:48:34 | 市場概況
5月28日(水)の市場概況です。赤字部は29日朝追加

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC48%(-2%)5月15日の60%から下落中。
・日経平均:OSC45%(-3%)5月14日の60%から下落中。
・TOPIX:OSC44%(-5%)5月20日の60%から下落中。
・マザーズ指数:OSC43%(-8%)5月14日の68%から下落中。
・ヘラクレス指数:OSC53%(-7)5月14日の74%から下落中。
・日経先物イーブニングセッション:13810円(大証終値比+70円)午後6時43分現在
・シカゴCME日経先物:13935円(大証終値比+205円)更新
・NYダウ:12594ドル(+46ドル)OSC45%(+3%)27日の42%から切り返しに転じたか?更新
・ドル・円:104.7円(46銭円高)OSC54%(+1%)5月20日に並ぶ。更に円安に動くかどうか?更新
・国債先物:前日比31銭高 OSC45%(+3%)5月15日、21日の45%に並ぶ。

今日の後場のチョイ上げからの先物の下落は最近になく鋭いものがありました。頭を水中に押しつけ、ちょっと水面上に上がってきたところを、また意地悪く水中に押し込むという、金槌の子供への水泳の特訓のような、意地の悪い激しさがありました。

この時間、多少円安に振れておりますので、大証の日経先物は13810円まで上昇。

今晩のNY市場は、めぼしいイベントがなく、明日の日本市場はドル・円相場の動向が大きく影響するものと思います。それに原油価格の動向ですね。S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)は5月27日段階で19.64ポイントで、2日連続上昇中です。

持ち越しは、今日の本命株の2432DeNAの713Kでの買いのみ。

-------29日朝のコメント-------

耐久消費財が予想を上回り、ドル・円は一時105円台まで突入。しかし、原油価格が少し戻して再度130ドル台へと乗せたため、104.7円まで押し戻されました。104.8円を終値で奪還できないと円安が更に進行しません。

面白いもので、ヘッジファンドなど投機筋は原油で小刻みに利益確定を繰り返します。そのトリガーは、①在庫量、②景気動向(需要見通し)、③金利動向、④地政学上のリスク、⑤原油設備稼働状況、等となります。今回は利確のあと、②の景気動向が耐久消費財好調で上向くとの観測から、需要増が連想され、再度買い戻されたという構図です。

その点、金は素直にインフレ懸念が高まれば買われますが、最大の価格決定要因は、ユーロ・ドルです。これとピッタリと寄り添うように値動きしております。つまり、ドルが強くなれば下がる、弱くなれば上がるということです。ということは、世界経済の最大のアキレス腱である米ドルのヘッジとしては金が最適ということになります。

NYダウは一応5月22日の安値は奪還し、OSCも42%→45%へと切り返しました。これが当面の底脱出のサインとなるのかどうかですが、75日移動平均線は回復しておりますが、再度13000円越えの壁を突破しないかぎり、レンジ内での動きの範囲かと思います。下値は12000ドル少々のレベル。
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また堤防が決壊する

2008-05-28 11:22:17 | 株に出会う
いやはや、今日はもう少し粘るのかと思いきや、前場の終わりにかけて再度25日移動平均線が割れたことが「周知徹底」されるや、その後の皆さんの関心は唯一、どこでこっそりと手仕舞うのか、ということに絞られてしまったようです。

折しも、あれだけ「調子が良かった」ドル・円が104円割れの水準まで落ちてきたからたまりません。このドル・円が降らせた結構強い雨で、昨日土嚢での応急処置で繕ったばかりのたったの25センチほどの「防波堤」が、いとも簡単に決壊してしまったようなのです。

別に債券に資金が流れた訳ではありません。長期国債は前場で再度133円台へと落とされ、前日比で5銭安で終了しております。OSCは前日と同じ42%です。

業種別では、これまで主導してきた「鉱業」関連が、原油の急落からの想定で激しく売られております。

新興市場も落ち方は軽微なようですが、ここは5月14日頃に上げすぎた反動からの調整でOSCはやっと妥当な水準にまできているようです。各市場の動向は以下の通り。

・日経先物:OSC49%(-1%)13840円(-90円)
・日経平均:OSC46%(-2%)13836円(-57円)
・TOPIX:OSC46%(-3%)1361ポイント(-7ポイント)
・マザーズ指数:OSC46%(-5%)650ポイント(-2ポイント)
・ヘラクレス指数:OSC52%(-8%)1050ポイント(-14ポイント)
・国債先物:OSC42%(同値)134.3円(-5銭)

さて、市場概況の今日の朝のコメントに書いたように、13600円から14030円あたりでのレンジ相場に今はなっております。後240円ほどの余裕があります。

当面は、今日崩された土嚢を再度積み上げて、堤防の補強工事を行うのでしょうが、雨の降り方次第では、これが間に合わない可能性があります。このまま水位が上昇を続ければ、上流のダムから放水をしないと大変なことになりそうですね。中国四川省の地震による人造堰止め湖のような状態までに達するには、この市場に何らかの「激震」が走ることが前提ですので、13600円割れとなっても、一気にこの3月のように12000円割れまではいかないと思います。その前の「橋頭堡」としては、12650円あたりを想定しております。しかし、その前にまずは13600円を死守できるかどうかを注視。

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