5月23日(金)の市場概況です。赤字部は24日朝更新
テクニカル用語の簡単解説
・日経先物:OSC53%(-3%)5月15日の60%から下落中。
・日経平均:OSC50%(-5%)5月14日の60%から下落中。
・TOPIX:OSC52%(-5%)5月20日の60%から下落中。
・マザーズ指数:OSC59%(同値)5月14日の68%から下落中。
・ヘラクレス指数:OSC63%(-1%)5月14日の74%から下落中。
・国債先物:前日比1円7銭安 OSC43%(-2%)5月15日の45%から下落中。
・日経先物イーブニングセッション:13950円(大証終値比-100円)
・シカゴCME日経先物:13885円(大証終値比-165円)更新
・NYダウ:12479ドル(-146ドル)OSC44%(-4%)5月19日の62%から下落中。更新
・ドル・円:103.36円(73銭の円高)OSC45%(-2%)5月20日の54%から下落中。更新
国債先物の軟調が目立ちます。NYの債券市場もインフレ警戒感からの金利先高が顕著になってきており、それと歩調を合わせての、日本の長期国債の金利上昇です。134円割れというのは、昨年8月10日以来です。昨年6月13日には130.76円まで付けておりました。
昨年8月10日と言えば、日経平均の終値が16764円でした。今より2700円以上も高い水準です。
これでお分かりのように、株も債券も両方とも今の段階では資金を集めてはおりません。CRB指数が高値を付けているように、商品が資金を引きつけております。今日の日経新聞によると1967年平均を100としての指数は21日段階で434.4です。19品目がCRB指数を構成しておりますが、原油がたったの1品目で23%の構成比率になっております。
今年の1月のCRB指数は350前後でしたから、5ヶ月で24%の上昇です。過去41年間で4.34倍ですので、このままだと1年で50%の上昇ペースとなりますから、通常の上昇ペースの5倍にもなります。
ムーアの法則と呼ばれる、トランジスタの集積密度が1年半から2年毎に倍になるという法則がありますが、これはテクノロジーの進歩がそれを可能にしており、シリコンの使用量がその比率で増えている訳ではありません。この意味では環境問題の発生をむしろ抑えます。
商品の価格がここまでのペースで上がるということは単にインフレを招くだけでなく、環境問題も同時に起こすという、この世界にとって全くたちの悪いことにつながります。しかもこの高騰は、全てが実需に裏付けられてのことではありません。
この点は、欧米で1995年以降に上昇した住宅価格についても同様のようです。その住宅価格が実需から離れすぎたため、今回のサブプライムの問題を起こした訳ですが、それを同じことが国際商品についても言えるのではないでしょうか。
-------24日朝のコメント-------
ダウが下げたのは原油高の再燃ということですが、今日はダウのテクニカルなポジションを簡単に見てみます。このところの膠着でダウのOSCは4月14日に38%を記録して以来20%台へは突入しておりません。それ以前の今年で見ても、1月8日の29%は別にしても、以後は30%台はありません。つまりNYダウはこのところ驚くべき?粘りを発揮していたのです。
目下のところ様々な施策で金融情勢は小康状態です。新たな火種が見つからない限り「恐慌抵抗力」を回復している状態かと思います。為替もそれほど円高に振れておりません。S&P500のVIX指数(いわゆる恐怖指数)も22日段階で18.05ポイントであり、35ポイントまで高まった時期と比べると随分と落ち着いております。今日の下落でもまだ20ポイント程度でしょう。
そして注目は、RSIが33%にまで低下していることです。これは、3月17日の30%以来の低さです。これと低OSC水準の合わせ技で見ると、ダウの今回の下げの終焉は近いと判断できます。一応下げ止まりラインの目安は、4月15日の安値の12270ドル近辺あたりか。後200ドル余りの下落ですが、売買判断指数が15%となっており、この極端に売り込まれた段階からは、一気に切り返すのが過去の例です。(ちなみに日経平均のそれは129%、MAXは200%、MINはゼロ)
よって、月曜日のトレーディング戦術は、日経平均が朝方に押されたところからの、最初の切り返しポイント(為替の動きに注意)での突っ込み買いとなりそうです。その時点での日経平均のOSCが50%→47%(5月9日レベル)あたりまで来ていれば理想的。
テクニカル用語の簡単解説
・日経先物:OSC53%(-3%)5月15日の60%から下落中。
・日経平均:OSC50%(-5%)5月14日の60%から下落中。
・TOPIX:OSC52%(-5%)5月20日の60%から下落中。
・マザーズ指数:OSC59%(同値)5月14日の68%から下落中。
・ヘラクレス指数:OSC63%(-1%)5月14日の74%から下落中。
・国債先物:前日比1円7銭安 OSC43%(-2%)5月15日の45%から下落中。
・日経先物イーブニングセッション:13950円(大証終値比-100円)
・シカゴCME日経先物:13885円(大証終値比-165円)更新
・NYダウ:12479ドル(-146ドル)OSC44%(-4%)5月19日の62%から下落中。更新
・ドル・円:103.36円(73銭の円高)OSC45%(-2%)5月20日の54%から下落中。更新
国債先物の軟調が目立ちます。NYの債券市場もインフレ警戒感からの金利先高が顕著になってきており、それと歩調を合わせての、日本の長期国債の金利上昇です。134円割れというのは、昨年8月10日以来です。昨年6月13日には130.76円まで付けておりました。
昨年8月10日と言えば、日経平均の終値が16764円でした。今より2700円以上も高い水準です。
これでお分かりのように、株も債券も両方とも今の段階では資金を集めてはおりません。CRB指数が高値を付けているように、商品が資金を引きつけております。今日の日経新聞によると1967年平均を100としての指数は21日段階で434.4です。19品目がCRB指数を構成しておりますが、原油がたったの1品目で23%の構成比率になっております。
今年の1月のCRB指数は350前後でしたから、5ヶ月で24%の上昇です。過去41年間で4.34倍ですので、このままだと1年で50%の上昇ペースとなりますから、通常の上昇ペースの5倍にもなります。
ムーアの法則と呼ばれる、トランジスタの集積密度が1年半から2年毎に倍になるという法則がありますが、これはテクノロジーの進歩がそれを可能にしており、シリコンの使用量がその比率で増えている訳ではありません。この意味では環境問題の発生をむしろ抑えます。
商品の価格がここまでのペースで上がるということは単にインフレを招くだけでなく、環境問題も同時に起こすという、この世界にとって全くたちの悪いことにつながります。しかもこの高騰は、全てが実需に裏付けられてのことではありません。
この点は、欧米で1995年以降に上昇した住宅価格についても同様のようです。その住宅価格が実需から離れすぎたため、今回のサブプライムの問題を起こした訳ですが、それを同じことが国際商品についても言えるのではないでしょうか。
-------24日朝のコメント-------
ダウが下げたのは原油高の再燃ということですが、今日はダウのテクニカルなポジションを簡単に見てみます。このところの膠着でダウのOSCは4月14日に38%を記録して以来20%台へは突入しておりません。それ以前の今年で見ても、1月8日の29%は別にしても、以後は30%台はありません。つまりNYダウはこのところ驚くべき?粘りを発揮していたのです。
目下のところ様々な施策で金融情勢は小康状態です。新たな火種が見つからない限り「恐慌抵抗力」を回復している状態かと思います。為替もそれほど円高に振れておりません。S&P500のVIX指数(いわゆる恐怖指数)も22日段階で18.05ポイントであり、35ポイントまで高まった時期と比べると随分と落ち着いております。今日の下落でもまだ20ポイント程度でしょう。
そして注目は、RSIが33%にまで低下していることです。これは、3月17日の30%以来の低さです。これと低OSC水準の合わせ技で見ると、ダウの今回の下げの終焉は近いと判断できます。一応下げ止まりラインの目安は、4月15日の安値の12270ドル近辺あたりか。後200ドル余りの下落ですが、売買判断指数が15%となっており、この極端に売り込まれた段階からは、一気に切り返すのが過去の例です。(ちなみに日経平均のそれは129%、MAXは200%、MINはゼロ)
よって、月曜日のトレーディング戦術は、日経平均が朝方に押されたところからの、最初の切り返しポイント(為替の動きに注意)での突っ込み買いとなりそうです。その時点での日経平均のOSCが50%→47%(5月9日レベル)あたりまで来ていれば理想的。