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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(5.2.08)

2008-05-02 22:37:32 | 市場概況
5月2日(金)の市場概況です。 赤字部は5月3日朝の更新

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC56%(+2%)4月25日の63%がピークから下落中。
・日経平均:OSC61%(+7%)4月21日の64%を奪回する勢い。
・TOPIX:OSC62%(+8%)4月28日の64%を奪回する勢い。
・マザーズ指数:OSC43%(+4%)4月28日の41%から4日連続上昇。
・ヘラクレス指数:OSC57%(-3%)4月30日の61%から下落中。
・国債先物:前日比65銭安 OSC40%(+1%)4月24日の28%から切り返し中。
・日経先物イーブニングセッション:14090円(大証終値比+30円)
・NYダウ:13058ドル(+48ドル)OSC57%(同値)4月30日の48%から切り返し中。更新
・シカゴCME日経先物:14225円(大証終値比+165円)更新
・ドル・円:105.39円(94銭円安)OSC61%(+3%)4月30日の52%から切り返し中。更新

午後9時半発表のアメリカ雇用統計が、市場予測の-7.5万人に対して-2万人に収まったことで、ドルの買い戻しが進んでおります。平均時給も予想を下回る上昇だったことで、インフレ懸念が弱まっていると考えられます。

この連休中に何があるかはまだ分かりませんが、そろそろ「好材料出尽くし感」が出るころかと思いますが、NYダウの上げ余地はOSCで見る限り、60%越えまではありそうです。日経225平均も現在61%と過熱しておりますが、4月21日の64%あたりまでは行きそうです。但し14200円近辺の黄金分割比率には注意。

-------5月3日朝のコメント-------

雇用統計がマイナスながらも予想を上回り、失業率も5.2%予想から5%に改善し、平均時給の伸びは0.3%の予想より低い0.1%に留まり、製造業の受注指数が0.2%の予想に対して1.4%に上り、これに先日のGDPの結果と合わせれば、これまでのNYダウの上昇の説明を補完するデータとしては十分でしょう。

そうなるとドルが買い戻されます。政策金利の利下げは打ち止め観測が優勢になります。
それにしては、NYダウの上げ方があまり良くないですね。

問題はこのまま上へと行くのかということですね。

1つ気になるニュースは、S&Pが住宅金融大手のカントリーワイド・フィナンシャルの格付をBBB+からジャンク級のBB+に引き下げたというニュースです。買収するバンカメが380億ドルの債務を肩代わりしないことがSECへの提出資料で分かったためとのこと。

アメリカの金融機関の「会計操作」による無理な益出しといい、時間が経って、ポロッと尻尾を出すことがそのうち起こってくるのかも知れません。

稿を改めて、アメリカの今のストラテジーは何なのか、ない頭でチョイと考えてみることにします。
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押されすぎからの確かな反発銘柄

2008-05-02 11:35:37 | 株に出会う
昨日のNYダウの切り返しを読めなかった自分を反省し、今朝は、ウォッチ銘柄203銘柄のうちから、前日比でOSCを8%以上落としてのマイナス終了している銘柄を追加で監視することにしました。次のような銘柄群です。( )内は前日比のマイナス幅でOSCとRSIのそれです。

これらを今日の寄り付きで買っておけば前場の終了段階でどうなっていたのかを検証してみます。(赤は引け後での検証結果

1.3789ソネットエンタテインメント(-8%、-7%)-1K、+3K
2.3823アクロディア(-11%、-7%)+8K、+25K
3.6501日立(-8%、-7%)+2円、+7円
4.7974任天堂(-9%、-6%)-600円、+-ゼロ
5.6492岡野バルブ(-11%、-6%)-12円、-12円
6.6502東芝(-9%、-6%)+11円、+18円
7.2337アセットM(-8%、-7%)-1300円、-2200円
8.6432竹内製作所(-9%、-3%)-55円、-70円
9.5333日本碍子(-8%、-6%)-28円、-24円
10.6762TDK(-8%、-14%)+50円、+120円
11.6728アルバック(-8%、+7%)-20円、+60円
12.8902パシフィック(-11%、-2%)+1400円、+3000円
13.6379新興プランテック(-8%、-5%)-16円、-36円
14.5727東邦チタニウム(-15%、-11%)-50円、-10円
15.5726大阪チタニウム(-8%、-5%)-20円、+140円
16.4617中国塗料(-10%、+1%)-10円、+6円

上げ下げがバラバラであり、あまり顕著な傾向はありませんね。商品市況の悪化からチタニウム兄弟は冴えません。業績が悪かった日本碍子はやはりまだ癒えておりません。と、それぞれに理由はあるようです。

それでは、昨日のモニタリング銘柄に挙げた押されすぎ銘柄はどうだったでしょうか。

1.6263プロデュース(-6%、-15%)+2K、+8K
2.3770ザッパラス(-3%、-11%)+5K、+4K
3.4293セプテーニ(-3%、-17%)+-ゼロ、+5K
4.2440ぐるなび(-1%、-6%)+4K、+11K
5.3092スタートトゥデイ(-4%、-7%)+5K、+37K

セプテーニを除いて軒並みプラスですね。これに3715ドワンゴ(+7K)や9843ニトリ(+130円)などを加えても同じ傾向です。つまり、押しに押されていた銘柄は昨日のセブン銀行ではないですが、寄り付きからの買いではそんなにリスクはありません。

但し、筆者が今日買ったザッパラス、プロデュース、それにセプテーニを見てみると、ザッパラスは一時-6Kまで沈み、プロデュースはそのまま+2Kで始まるも上値が重く、セプテーニも一時-1Kと押されておりました。

特にザッパラスは、ドワンゴも同じですが、この好地合に奈落の底まで突き落とされるのかと、朝方の下げに皆さん思った筈です。ところが、ドワンゴの切り返しと軌を一にしての前日比プラスになるあたりからは、為替の円安方向への振れにも乗じて、ほぼ一直線の上げでした。(この奈落の底の臭いを嗅ぎ取っての買いが、本来は最もおいしいところです。)

前場はザッパラスを256Kで一旦利確。プロデュースとセプテーニはまだ持っております。セプテーニは上値を追ったため-1Kの含み損。(上値追いは地合に関係なく駄目ですが、つい欲ぼけ本能丸出しで手が出てしまいます。この連休にどこかに精神修養にでも行かねばなりません。)プロデュースは410Kの下値が固く、これは来週以降への期待銘柄です。

一方、昨日まで好調だった銘柄の4849エンジャパンの場合は、寄り付き買いだと-13Kです。直近IPOのビリングシステムも-7K。昨日気を吐いたセブン銀行は同値と冴えません。

要するに、押されすぎ銘柄はこうした日には、更に押されたところからはさすがに自律反発が入るということです。マイナス圏で勇気を持って買いに入ると、しばらくは外に散歩にでも行っていれば精神状態にはダメージが少ないでしょう。

一方、これまでに買い優勢で買い上げられていた銘柄は、今日の好地合に高値で売りたいというホルダーが多く、更にこの地合で上に行くと見る「能天気」なトレーダーは少数派という訳ですね。これが相場の心理であり綾です。皆さん本当にお利口さんですね。
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