株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

米国債の買い手の急変

2009-06-22 07:28:48 | 株に出会う
いや~、ビックリしました。

何気なく、Garbagenews.comを久し振りに見たら、米国債の買い手に今年になって大きな異変がありました。

世の中のニュースではこうしたことを伝えないので、まさかと思いますが、Household(家計)が、新規買い(フローベース)でトップに躍り出ているのです。

FRBの公式発表ですから、とりあえずは事実なのでしょう。

念のため、ソースデータを確認してみました。一番最初のリンク先のFlow of Funds Accounts of the United StetesというファイルのF209というセクションをご覧下さい。

2009年の1Qでは、家計部門が1兆2379億ドルも買っております。中国や日本などのRest of the worldは、その半分の6361億ドルです。

家計の貯蓄が急増しているのは知っておりましたが、その逃避資金が、まさか信託銀行経由もしくは直接に国債買いへと向かっていたとは。

4ー6月期はまだ分かりません。ひょっとすると株式市場が持ち直しているので、国債買いが鈍ったのかも知れません。それが一時の長期国債金利の4%乗せを裏で演出していた可能性があります。引き続き発表データを待ちたいと思います。
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明日のモニタリング銘柄(6.22.09)

2009-06-21 08:36:40 | 明日のモニタリング銘柄
今の株の位置取りは、ここから更に下へと持って行かれるのか、それとも、再度呼吸を整えてから、高度1万メートルの頂上を目指すのかの瀬戸際です。

というのも、OSC分析で見る限り、今回の3月からのベア・マーケットラリーは、3月10日のOSC42%が出発点でした。その後4月28日の連休前に、同じ42%まで落として一息入れ、連休中に大きな買い上がりを見せ、5月18日に46%まで落として小休止し、そこから6月1日の69%にまで買い上がったところで、通常は再度の小休止を見せるところでしたが、目の前に頂上が見えたため、いわば、火事場の馬鹿力を相場全体が発揮。さすがに、その反動でOSCが46%にまで急落したのが現状です。

今週が、再度の1万メートルアタックのための重要な時期となります。これに失敗すると、燃え尽き感が市場に広まり、更なる休息が必要となりますが、その下値の目安は高値からの38.2%押しの9350円まで。これまでも切ると、もう精根尽き果てるものと思われます。

日経平均中期波動分析で示したルールからすると、先週金曜日は高値・安値ともに前日を上回りましたが、肝心のOSCが46%と落ち込んだため、いきなり強気モードで突っ走った場合は、迂闊には突っ込まないのが原則です。OSCで51%を上回り、かつ高値・安値ともに上回ることが見えてから買いに入ってホールド、という対応が良いかと思います。

さて、その6月22日(月)のモニタリング銘柄です。( )内は金曜日の安値。

【強気銘柄】

1.4901富士フイルム(2830円)
2.5333日本碍子(1780円)
3.9831ヤマダ電機(5130円)

【押し目からの反転期待銘柄】

1.7762シチズンホールディングス(442円)
2.6581日立工機(810円)
3.6753シャープ(1002円)
4.4911資生堂(1548円)
5.9022東海旅客鉄道(610K円)
6.5201旭硝子(724円)
7.3715ドワンゴ(142600円)
8.6871日本マイクロニクス(1350円)

以上です。

特に押し目からの反転狙い銘柄は、前日の安値を大きく抜かれると、更に下に持って行かれますので、そこは注意。逆に強気銘柄も、地合によっては一呼吸おく可能性があります。前日高値を上回れなかった時の「失速」に注意。いずれにしても、OSCの上げ具合で騰勢を計ります。

TOPIXコア銘柄の大型株が金曜日は比較的健闘しております。これの続伸が続くのか、また、原子力銘柄の押され方が目立ちましたので、これらの反転が明日はあるのかどうか、などを注目。
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市場概況(6.19.09)

2009-06-20 06:23:38 | 市場概況
後場は、何とか前日安値の攻防を凌ぎきった6月19日(金)の市場概況です。赤字部は20日朝の更新

◆日経先物:9770円(+40円)、OSC54%(同値)6月12日の69%から下落中。指数値倍率:102(同値)
◆日経平均:9786円(+83円)、OCC46%(-5%)6月12日の68%から下落中。
◆日経平均指数値倍率:102(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:918.97(+7.76) OSC43%(-5%)6月12日の63%から下落中。
◆マザーズ指数:425.03(-4.47)、OSC65%(-4%)6月15日の73%からまだ下降中。
◆ヘラクレス指数:638.72(+0.5)OSC59%(-3%)6月15日の81%から下降中。
◆ドル・円:96.27円。(25銭円高)OSC42%(-7%)6月12日の62%から円高へと落下中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.60875%(前日比-0.00125%)6月18日現在。5月21日の安値に並ぶ。低いほど金融安定を示す。
◆米10年債利回り:3.773%(-0.055%)-6月19日現在
◆日経先物イーブニングセッション:9830円(大証終値比+60円)
◆シカゴ日経先物:9830円(円建て、大証終値比+60円)更新
◆NYダウ:8540ドル(-16ドル)OSC40%(-3%)3月10日以来の40%更新

後場は先物が一時マイナス圏へと転落するも、9700円の抵抗線でよく踏んばり、引けにかけては一旦プラス圏へと値を戻していきました。

しかしながら、各市場のOSCは軒並みダウンしております。力強く切り返す動きは見られず。米株価先物と円高が一服していたのが、相場の崩れを防いだ形でした。

後場は、8766東京海上の2620円の指し値のみ残しておきましたが、この株、2625円までは来るのですが、昨日はあっという間に約定したのに、今日はあと一息で突き刺さらず。リベンジは来週に回します。

それ以外は6923スタンレー電気でまた少し取ったり、引け際に6779日本電波工業でスキャルピングで取ったりといった、憂さ晴らしのトレードのみ。

週末のアメリカ市場ではこれといった経済指標の発表はありません。海外からのニュースフローで為替や債券市場が動けば、ダウやナスダックも動意付くでしょうが、昨日終了段階では、ダウは一応切り返し気配です。多分数10ドルの連続上昇で終わるのではと予想しております。OSCが43%にまで押されているためです。これを30%台へと押し下げる大きなニュースが出てくるとは、今のところ思えません。

-------20日朝のコメント-------

欧州は英FT100が昨日の反動から大きくリバウンド。NY市場ではナスダックはアップルの新アイフォーン発売などで堅調。ダウは前日比あたりをウロウロし、結局マイナス引け。

原油は72ドルあたりから落ちて6月8日以来の70ドル割れ(69.55ドル)で終了。7月限から8月限への切り替えに伴うポジション整理の影響もあったようです。

今日のドル売りを誘ったのは、今頃になって出てきた格付機関ムーディーズのカリフォルニア州の格下げ可能性報道です。失業率は5月に11.5%にも達しているとのことですが、この州の問題はずっと以前から報道されております。簡単にまとめます。

・世界で8番目の経済規模(カナダ、ブラジルよりも上)
・1978年の住民投票で、3分の2以上の賛成がないと「増税不可」を決議。
・増税の予算案を問う住民投票を5月19日に実施。否決される。
・181億ドルの予算削減が必要。でないと2010年に253億ドル足りなくなる。
・6月中に予算案が成立しないと破綻する。
・破綻すると、学校、警察、消防、医療、公共交通などへの支払いができなくなる。
・オバマ政権はカリフォルニア州救済を拒否。歳出の徹底削減要求。
・6月15日までに州議会が予算案を議決しなかったので27日に現金が枯渇する予定。

州議会は共和党が支出削減、民主党は州の緊急準備金+増税での支出削減の緩和を訴え膠着状態。住民は増税拒否。

支出削減項目の中には、12億ドルの刑務所費用削減のため、囚人の釈放まで入っております。警察官、消防員、学校の教師なども減らしますので、悪ガキの増加、治安の悪化は必至。山火事も思うように消せない。

何だか、どこかの国の行く末と良く似ておりますね。

カリフォルニア州がここまで追い込まれたのは、金融恐慌による税収(キャピタルゲインやストックオプションへの税)の低下(注)が直接的な原因ですが、何よりもアメリカという国のこれまでの借金による消費過多の典型がこの州でした。 他にはミシガン州も危ないとのこと。

注:ワシントンポストによると、2007年の1300億ドルが2008年に520億ドルへ。今年は360億ドルへと更に低下することが見込まれております。凄い減り方です。

その意味では、アメリカの真の現状をこの州は体現しております。もし、この州が独立していれば、有無を言わさず大量の「カリフォルニア州紙幣」を印刷して、今でも何食わぬ顔して州の運営に当たっていることでしょう。お札の顔写真は、もちろん、シュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツネッガー知事の得意満面の笑顔です。

なお、このお札にはこっそりと「透かし」が入っており、よく見ると「ターミネーター(この世の終わりの仕掛け人)と書かれているそうな。
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阿鼻叫喚が響き渡る市場

2009-06-19 11:19:43 | 株に出会う
まさか、ここまでの先物主導での下落があるとは思っていなかったのでしょう。好事魔多しというのか、今日は程よい調整を経ての反転の日とばかりに、寄り付きから上値を追っていただけに、その後の先物の変節にびっくり仰天。

持ち越しの5802住友電工は、さすがプロ的なトレーダーが集うせいか、1005円の節目の値段をなかなか抜けないので、やむなく+5円の995円で撤退。しかし、下げ渋っております。900円前後までの下落を待っている方が大勢いるようです。

もう1つの6923スタンレー電気は、久々に会心の売り時でした。1622円あたりが上げの限界と見て、最初から1620円で指しておいたら程なく約定。+57円。

しかし、タイトルにあるような阿鼻叫喚の叫び声が響き渡ったのは、6674GSユアサを、これまでのパターンである最初の押し目からの反転タイミングの1025円あたりで掴んだ方でしょう。確かに1050円まではセオリー通りに行きました。パラボリックのSAR-Lというシグナルも点灯。

ところが、そこがこの株の怖いところです。それからはトリックスターの思うがままに、ほぼ一直線での下げです。まあ、理不尽なほどに上げていたのですから、下げも致し方ありません。

ところで、6366千代田化工建設。今日の日経1面を飾ったサウジの大型案件の受注ですが、このところ大きく押されており、昨日は普通に切り返しておりました。ところが、日中足の不自然な動きが、これは明確にありましたね。

先物が大きく下げても、大きく反応はせず、766円あたりに50Kを超える大きな売り蓋は鎮座するし、760円での執拗な買い、その後761円、762円、763円と切り上げ、そしてその後再度760円以下に落とし、最後に買い上がるという、安値で拾いたい向きが徹底的に操作していたような値動きでした。

これは長年の勘で筆者は分かります。

筆者は痺れを切らして、前場の高値に戻らないため、4円安の763円で損切りしたから言う訳ではありませんが、誰か今日の情報を事前に知った人間あるいはグループの仕掛けがあったに違いありません。

こういう黒いトリックスターからすると、GSユアサは取引が多いだけに、誰かの意思で何かが操作できるような余地はなく、まさに裸一貫同士の勝負ですから、勝ち負けは時の運、真の実力次第、資金量次第といったことになるのでしょうね。

もう一度単純な事実を思い起こした方が良さそうです。株はゼロサムゲームです。誰かが損をしないと勝ちはありません。儲けばかりを目指して買い上がった銘柄は、損を覚悟で突進する人がいないほどに高くなれば、後は脱兎の如く逃げ惑うばかり。

何だか、日経平均の10800円のかりそめの高値をピークとして、そこから38.2%押しの9356円が、まだ遠いのですが、視野に入ってきた感があります。

しかし、OSCは既に-9%の42%です。これは4月28日以来の低さ。そして、今回の反転劇の出発点だった3月10日も42%でした。

日経平均としては低めの数字です。今日の恐怖の突き落としてすこし腰が引けた状態にはなっているでしょうが、いきなり9350円あたりまで行くことなく、どこかで反発は挟む筈です。
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市場概況(6.18.09)

2009-06-19 06:04:50 | 市場概況
後場の先物は、節目の9650円を何とか死守。そこからは、売り方の買い戻しも入りながら、ジリジリと上げていった銘柄もあった6月18日(木)の市場概況です。赤字部は19日朝の更新

◆日経先物:9730円(-100円)、OSC54%(-1%)6月12日の69%から下落中。指数値倍率:102(+1)
◆日経平均:9704円(-137円)、OCC51%(-2%)6月12日の68%から下落中。
◆日経平均指数値倍率:103(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:911.21(-12) OSC48%(-1%)6月12日の63%から下落中。
◆マザーズ指数:429.5(-6.35)、OSC69%(+1%)6月15日の73%からまだ下降中。
◆ヘラクレス指数:638.22(-11.52)OSC62%(-8%)6月15日の81%から下降中。
◆ドル・円:96.52円。(81銭円安)OSC49%(+7%)17日の42%から切り返した気配。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.60875%(前日比-0.00125%)6月18日現在。5月21日の安値に並ぶ。低いほど金融安定を示す。
◆米10年債利回り:3.832%(+0.143%)-6月18日現在
◆日経先物イーブニングセッション:9690円(大証終値比-40円)
◆シカゴ日経先物:9785円(円建て、大証終値比+55円)更新
◆NYダウ:8555ドル(+58ドル)OSC43%(+1%)17日の42%から反転したか?まだ16日から見ると下落基調継続中。更新

後場は、何とか抵抗線で踏みとどまり、その後は買い戻し優勢でした。円高が一服状態だったことも幸いしております。あのユアサも後場は揉み合いに終始。

そんな中、結構押し目からのじり高を辿る銘柄もあり、結局、引けにかけて5802住友電工を990円で、6923スタンレー電気を3度目の買いの1563円で持ち越しました。

両方ともマイナス終了ですが、引けにかけてじり高で、かつOSCが安値をマークした日の前日の値に並ぶか上回る形であり、これで地合さえ戻れば、上げパターン完成となります。

ところが、日経平均はOSCを2%落として、かつ高値・安値も更新し、いわゆる売り継続のパターンですが、ここでひるむことなく、3度目の正直で持ち越しました。

ここはまだ上げ相場での調整です。6月16日のOSCも今日と同じ51%です。終値ベースでは50円ほど今日が下回っておりますので、一応反転体勢にはありますが、今晩のNYダウが続落して円高が進めば、このような「グリーンシュート」は、情け容赦ない「軍靴」にでも踏みつぶされることでしょう。

-------19日あさのコメント-------

欧州株は、公共部門のネット負債が4月から倍増し、かつ、小売売上高も冴えなかった英国を除いては反発。NY市場もナスダックがわずかマイナスでしたがダウも反発。

リスク選考型市場へと昨日は変身し、株高、資源国通貨高、債券安(金利高)、ドル高へと逆戻しでした。

株高のドライバーは5月の景気先行指数や6月のフィラデルフィア連銀指数といった、世論調査型(=お化粧可能型)指数の健闘でした。

特にフィラデルフィア連銀指数の新規受注(-19から-4.8への改善)、出荷(-19から2.1に改善)そして、雇用指数(-26.8から-21.8への改善)ともに上回り、かつ5ヶ月先の見通しも47.5から60.1へと改善しております。

最後の見通しの数字など、米国人の楽観性豊かな生き方の面目躍如といったところか。

なお、6月13日の週の新規失業保険申請件数は、4千件ほど予想を上回り60万8千件でしたが、継続受給者数が予想を15万人ほど下回る668万7千人になったため、ドル買いが見られました。

失業率=失業者÷労働力人口(就業者数+完全失業者)X100で計算され、昨年4月の5%から一貫して増え続け今年5月は9.4%になっており、オバマ大統領も10%を超えると明言しております。しかし、この失業率とて、働く意志がない人は含まれず、かつ、軍隊や刑務所の服役者が増えた分も含まれません。

ところで、最近は志願兵ならぬ、生活苦からの志願囚人も増えているとのこと。そのため、もっともお金がかかる死刑囚の終身収監費用の削減のため、やむなく?死刑廃止を行った州もあるほどです。何だか変で嫌な世の中になりつつありますね。

この失業率には、16歳以上で仕事がなく仕事を失いかつ仕事を探している人しか含まれません。それでも上昇継続ということは、如何に新規に仕事を失う人が増え続けているかということになりますね。

失業保険の継続申請件数が減ったということは、仕事を探していない人が増えた、つまり仕事探しを諦めた人が増えたのでしょう。

とりあえず、本日の日本の株式市場は円安への揺り戻しもあり、平穏裏に終始するかと思いますが、全面高になるのかどうか、それとも、一部の仕手性の強い銘柄や個別株物色の流れになるのか、少し面白くなりそうですね。
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