やぁ。暖かくなった嬉しさにかまけてバイク弄りまくっている「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
ウチなんかこの間薪ストーブを焚いたんだけど今日は汗かくくらい暑かったもん。
そりゃ桜も散るわ。
そして気が付いたら今週末からゴールデンウィークなんだってね。
休みが続くのは嬉しいんだけど子供は野球でほとんどいないしカミさんも仕事。
大きいバイクは乗れないから一人でゴリラに乗ってツーリングにでも行くかな。
えっと、この頃エンジンを弄る機会が多いのでネタは溜まったんだけど、
まずはタイガーエンジンの腰上の事でも書きましょうか。
タイガーエンジンは降ろしてから3年ほど経過してしまい、
昔組んだカムはもう一昔前の物になってしまっていたんで、
まずはその交換から。
いつも通りエンジンをバラしてカムを取り出し、
今回組み込むカムと比較してみます。
右が今まで組んでいたWAVE用のカムで、作用角で何種類かあったはずなんだけど何入れてたか忘れた。
で、左が今回組み込むBREさんのカム。
BREさんは横型エンジンを弄ってる人で知らん人はいないでしょう。
低価格でハイポテンシャルなパーツを販売している非常に良心的なメーカー?です。
いや、メーカーって言うかすでにコンストラクターだな。
カムを比べた結果なんだけど、BREカムの方が作用角は全然大きいのが分かるね。
しかしこの作用角ってどこかで見た気がするんだけど、
まぁこれだけ作用角が開いてるって事は高回転が期待出来るね。
小さい方のベアリングなんだけど、国産品でよく使ってるカムより、
中華エンジンで使われてる使われてるベアリングの方が若干大きい。
オマケに中華エンジンのベアリングは、何と言うかお粗末な物と言うか、
片側だけ金属シールをした物を使ってもらいたいんだけど、
シールされていない物が付いてくる事が多い。
ここはオイルポンプから上がって来たオイルが通る場所なんだから、
このタイプのベアリングだと油圧が逃げそうで怖いんだわ。
いや、ちゃんと作ってあってわざとこのベアリング使ってるんならまだしも、
中華エンジンって所詮コピーなんだから機能を知らずに作っていそうで怖い。
だってエンジン買ったらカムが装着されてなかった、なんて話も聞いたし。←実話
僕はエンジンを買うとまずバラすんだけど、こう言ったミスやダメな所を確認するためでもある。
それだけ信用できないのだ、中華エンジンは。
ちなみにBREカムについてくるベアリングは当然片側金属シールタイプ。
しかもC3ベアリング(熱膨張をふまえて作ったベアリング)だ。
分かっててこだわるる人が作るとこうなるんだけど、
分からない人が作るとベアリングなんて安価な物使われちゃうんだよなぁ…
ベアリングはウチの会社の近くにある卸売商社で買えるんだけど、
ほとんどの場合片側シールの在庫って置いてくれていないのね。
なのでこの6002ZZって言うNTNのベアリングから、
片側だけシールを抜いた物を作りました。
それとこの中華エンジンに付いてくる6002って言うベアリング、
規格だと厚さ9ミリのはずなんだけどなぜか8ミリしかない。
9ミリのベアリングを使って組むとカム山とロッカーアームのスリッパー面が1ミリずれてしまうので、
僕は旋盤でカムを少し削って最適な位置に収めるんだけど、
まぁ1ミリずれてもエンジンはかかるんだけど、気持ちとしてね。
しかし中華エンジンって大事な所をコピーしきれていない感じがする。
使うベアリングの大きさが違ってみたり、ベアリングのサイズ自体が違ってみたり…
まぁ所詮国産品を買える訳でも無いので、安い代わりに頭と手間を使えってことやね。
作業を全て終わらせエンジンを積み換えたのがコレ。
何年かぶりにこのエンジン載せたわ。
乗った感じとしては、まずキックが重い。
今までの中華エンジンが圧縮低く過ぎってのもあるけど、
タイガーエンジンはストックのままでもやっぱりハイコンプやね。
ただ、今までのエンジンとクランク以外はほとんど変わらんので、
パワー的には同じか、振動が多い分だけパワーは低いかもしれん。
やっぱクランクまで手を入れないと中華エンジンはダメかもしれないけど、
開けるの面倒だし次のフルオーバーホールの時にでもバランスくらいはやってみようかね。
そんな訳でタイガーエンジンはこれでひと区切りつけるので、
次は今まで使っていた中華エンジンの話かシャリーの話でも。
また見て下さいな。
にほんブログ村
いつも多くの応援ありがとうございます♪