これはGPXが発売された直後からなんだけど、
クラッチの遊びが減って切れなくなってしまう症状が頻繁に報告されていて、
上の写真は私のゴリラなんだがレリーズレバーはこの位置が正しいんだが、
遊びが減るとレバーが車体前方に向かいクラッチカバーの面と90度程になってしまう。
遊びが減るからクラッチが中のプッシュロッドを押し切れず、
よってそのまま無理して使うとミッションを痛めてブローと言う恐ろしい結末が待っているんだな。
で、その訳と解決策なんだけど…
レリーズレバーとプッシュロッドが当たる面が欠けてしまうのが原因。
写真のは新品だけどここが欠けるとプッシュロッドの面も痛むから、
この2品を交換すれば直るには直る。
ただこの症状は出たり出なかったりの個体差が激しく、
私のは全然問題ないんだが、どうもメッキの質があまり良くないような気がするんだよなぁ。
交換部品はデイトナの2次側クラッチカバーの物や、
NSR50の部品で修理したって方も居るし、
交換も丸いクラッチカバーを外すだけと簡単だから、
もしクラッチの切れがおかしくなったらカバーを外して確認してみてもらいたい。
GPXは凄く良いエンジンなんだけど、所々に地雷がしかけられているから、
初期オーバーホールしないで使ってる方は気を付けて欲しい。
異常が出たら2度と直る事は無いから早めに修理して、
コンディション良く長く使ってもらいたいかな。