今日はフルオーバーホールのW190を組み立てていた。
昨日だがドラムストッパーアームが届いたから装着してみたんだけど厚みがオリジナルより1.5倍程あるため横方向のヨレ感が無く気持ちよくチェンジ出来るし、
かなり乱暴にチェンジテストしても落ちる感じが全く無くなったからここの修理は終わりだ。
ちなみに対策品のシフトドラムストッパーアームの部品番号は24430-GB4-772
確か800円程で購入出来たと思う。
あと5速ミッションだとあまり無い事例だがギア飛びが心配な方は対策スプリングもあり、
シフトドラムストッパーアームスプリングが24435-GF6-003、
シフトアームスプリングが24641-061-000。
全て交換しておけばかなり安心だしスプリングなんて安心を買うには安い物なので是非交換しておこう。
よってW190の新品エンジンを買ったらシフトドラムストッパーの加工とアーム交換は必ず行うようにしよう。
出先でアームが落ちたらチェンジ出来なくなりレッカーを呼ぶ事になるよ。
そんな訳でW190は完成。
このエンジンもほとんどがウチに修理に入っていた感じがするけど、
そのおかげで色々な対策品や加工など勉強出来たから本当にありがたかった。
今回はフルオーバーホールはしたけど他に修理する所も無く済んだが、
他に問題だが出た場合はもう分からんかもしれない、ってくらいチェックしたから大丈夫だとは思う。
お次はこちらもフルオーバーホールしているWIN120なんだけど、
このエンジンもチェンジアームは落ちるわギアは飛ぶはでどーしょーもないエンジン。
だけど原因は全てシフトドラムストッパーにある。
写真の右側がWIN120のストッパーなんだけど左のと比べて1速の溝の横に切り欠きが無いのが分かると思うんだが、
ここを削ってないから2速から1速に勢い良くチェンジした時にストッパーアームを押してしまうためアームば外れて落ちてしまい、
ストッパーの横の擦れた跡はアームが落ちた状態でチェンジした時に付いた物だ。
あと3速と2速の山が低いためストッパーが勢い良く回ってしまうため3速からのダウンで2速を飛ばしてニュートラルに入ってしまうのだ。
よってこの部品もモンキー用が対策品となり部品番号が24411-GF6-020。
これと先程のアームやスプリングも一緒に交換するだけで直ってしまうから、
もし中華エンジンを使っていてギア飛びを直したい場合はこの部品を全部交換してしまおう。
こちらはWIN120の交換後の写真なんだがあれだけギア飛びしていたのがピタリと無くなるから面白いもんだ。
ちなみにGPX125やロンシン125、その他4速リターンミッションのエンジンをオーバーホールに入れてくれた方は、
全てのエンジンにギア飛び対策スプリングを無料で装着している。
ほとんどはスプリング交換でギア飛びは収まるけど、
今回のエンジンのようにストッパーやアームにも原因がある場合は部品代のみで対策品を装着しているからどうしても心配な方は言っていただきたい。
WIN120も今日は腰上下までは作れたから明日には全て完成するだろう。
今回は対策品の部品番号など全て書いたから自分でどうにか出来る方はチャレンジしてみていただきたいし、
自信が無くて無理そうな場合やクランクケースまで割るような修理の場合は是非任せていただきたい。
連絡先はメールアドレス msworksjapan@yahoo.co.jp
お見積もりは無理だから是非ご相談下さいな。
あと質問の方もメールをいただければ電話のみだけど対応しております。
自分で言うのも何だが人見知りしないタイプの人間だからかなり話し易いと思うよ。