今日は多忙だったんだが、やっとWIN120の組み立てを始めてられた。
まずはケースをパーツクリーナーで洗ってから新品のベアリングを打ち込んでいく。
このエンジンは1ヶ所だけニードルベアリングが使われてるんだけと、
ここはクラッチ側とツライチになるように入れればOK。
それと、ミッションのベアリングは普通に使うなら1番安いオープンベアリングが良いよ。
C3とかL1C3とかだとわざとクリアランスを作ってあるから、
アレはエンジンをしっかり暖気するような人用。
通勤やツーリングなどに使うなら普通のオープンで十分だよ。
左側ケースにミッションやクランクやキックスピンドルを入れていき、
新品のガスケットにオイルをタップリ塗って右側ケースで閉じる。
ミッションにはワッシャーが入ってたり入ってなかったりするけど、
元通りに入れれば問題ないし、
ケースをしっかり閉じた時にスラスト方向にあまりにガタが多いようならワッシャーを足しても良いが、
元通りに組めばだいたいは大丈夫。
逆にケース閉じたらミッションの回転に抵抗があったりするとワッシャーの位置を間違えたりしてるから、
ケースを閉じたら必ずスラスト方向のガタを確認する事。
これはまだケースのボルトを締めてない状態なんだけど、
中国人の組み間違いでキックの遊びが多かったりする場合がある。
だからこの時点でシャフトを回してみて、
遊びが多いようならまたケース割ってスピンドルギアの位置を調整してあげる。
このエンジンは大丈夫だったが実際に遊びが多過ぎて指導困難→ケッチン食らう→プライマリギアのベアリングが砕ける、
みたいなエンジンを見てきたからプライマリキックのエンジンは必ず確認しよう。
キックを確認してミッションやクランクが軽く回るか確認したらボルトを締めるんだけど、
このエンジンはケースのガスケットにモンキーの純正を使ったため、
張り出したガスケットがコンロッドに当たっていたため切り落とした。
ミニモトさんで売ってるガスケットは大丈夫なんだけどね。
ちなみにケースのボルトは長さが微妙に違うけど、
下の3本は同じ長さのを使用し、
あとは適当に入れてみてボルトの締め幅が同じになるようなボルトを選んで使えば良いだけ。
クラッチカバーも同じだから、例えボルトが混ざっても全く平気なんだ。
ケースのボルトを締める時はクランクやミッションを回して抵抗が無いか確認しながら締める。
とにかく部品を入れては確認するの連続だから、
未だに組み立ては緊張しながらやってるわ。
そんな訳で今日はここまで。
結局は腰下しか組めなかったが明日はクラッチ側やカムチェーンテンショナーなどの腰中を組めれば半分程は終わりかな。
エンジンの組み立てはとにかく確認が全て。
ベアリングにオイル足したかとか抵抗は無いかとか組んではいちいち確認するんだけど、
エンジン組み終わってからミッションのワッシャー忘れたとが絶対嫌でしょ。
だからちゃんと組んでると凄い時間使うんだよなぁ。
レバレート6千円だとして3万がフルオーバーホールの手間賃のみ代だと逆算すると指数5時間。
たった5時間で分解組み立てや芯出しや剥離に洗浄や磨きなんて無理じゃん(笑)
まぁでも逆に街のバイク屋さんは俺より腕前に決まってるから、
単気筒のクランクの芯出しくらいは必ず出来るみたいだし、
田舎にあるバイク屋さんでも俺より素晴らしい仕事するんだろうなぁ。
芯出しも俺みたく何回も叩かずたかが数回で0.01ミリを出すんだろうなぁ。
横型エンジンを実際2時間半ちょいでオーバーホールするんだろうなぁ、
だってお金取ってるプロだし。
やはり俺みたいなど素人がバイク屋とかやっちゃダメなのが良く分かったわ。