南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

壊れた物とは逆に言い換えれば直す事が出来る物ってことさ♪

2009年08月28日 16時15分43秒 | 輸入横型エンジン編
みなさんこんにちは。「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
最近忙しすぎて全然更新できず気が付けばもう金曜日…
完全に曜日感覚が無くなっています。
ほかっておけば日曜日に仕事受注して作業しても気が付かないかもしれない勢いです。


ほぼ1週間ぶりの更新になってしまいましたが、
忙しくてバイクを弄る時間も無く、
何も進まなかったのでまた壊れたエンジンの続きでも書きましょうかね。









これは山ちゃんがエンジンの分解時に撮影した写真。
ピストンが少し横を向いて止まり、
おまけにバルブが当たった跡がありますねぇ。

もうこの時点でエンジンオシャカは覚悟してます。









シリンダーを引き抜いたらなぜかピストンも一緒に出てきたみたいです(笑

最近になって壊した本人が白状しましたが、
空吹かしで16000rpmまで回ったので、喜んでもう1回トライしたらエンストしたそうです。
エンジンが壊れた原因は回しすぎもあったかもしれないですが、
完全にピストンピンの強度不足でしょうねぇ。
空吹かしで折れてしまうくらいなので、
登り坂でエンジンをブン回しでもしたら1発でこのザマになってたでしょうな。

しかしそこまでエンジンを回してもサージングが起きてはいなかったので、
バルブスプリングと僕らの組み方は間違ってなかったみたいです。

が、前は書かなかったけど僕がこのエンジンに乗った感じは「こんなもんか…」でした。
確かに上のパワーは上がってるかもしれないけど、
そこまで回してないのでわかりませんでしたが、
10000rpmまでの実用回転域ではトルクも薄く、
逆にパワーダウンしてしまっているかのような感覚で…

オイルフィルターローターを軽量化したのがいけなかったのか、
S30カムが高回転向けすぎるのか知りませんが、
いたずらに高回転ばかり求めても意味無いかもしれないですねぇ…
自分のエンジンはS20カムの仕様で留めておくかな。










エンジンが冷えたらすぐにクランク割ってみましたが、
当然中からピストンのかけらがバラバラと…

調べた結果は、エンジンがいきなりストップしたのが良かったのか、
他の部分にダメージが及んでることはありませんでした。
しかし全バラにしてクリーナーで全てを洗浄し、
腰下まではまた組みましたが、
シリンダーがオシャカなのでその先は手付かずの状態。
しかしまたピストン探してきてシリンダーをボーリングして組んで試すつもり。
現在55ミリのピストンを物色してる最中です。









僕のゴリラの現在の仕様ですが、
また1P56FMIエンジンに換装し直し、せっかくなのでPE24をそのまま使用して、
セッティングを1からやり直した状態で乗っていますが、
時間をかけてセッティング出したのでもの凄いスムーズに乗ることができまして。
このエンジンもまだブン回す事は出来ませんが、
PC20と同じくらいのスムーズさなのに、
一回りトルクが出てる感じがして乗っていて楽しいくらいです。
始動性が悪いのが弱点ですが…

セッティングはメインジェットが♯105、ニードルのクリップはセンターで、
スローが♯42でバッチリ出てますが、
僕のタイガーエンジンもそうだけどセッティングは比較的薄めで出る感じがしますねぇ。
つまり燃費が良いって事でしょうか?

しかしこのエンジンもなかなか面白いエンジンなので、
早くカムを交換してオイルフィルターローターを軽くして、
シャリーに載せてみたいもんですな。

そんな訳で今週のクラブ活動はキャブセッティングしか出来ませんでしたが、
来週暇がが出来たらまた何かするつもりです。
なのでまた見て下さいな。



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形あるものいつかは壊れる

2009年08月23日 18時54分26秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。休日なのに夏の高校野球見ていただけで終ってしまった
「のりもの倶楽部」南信州版でございますよ。
あの負けたチームの球児が流す悔し涙がたまらなく好きだ。
毎年ほとんどの試合を見てるけど、ホント飽きないねぇ、高校野球。

さて、前回軽く前フリを入れておいたタイガーエンジンですが、
やはりどんなパワーが出るか試してみたいのが心情ってもんでして。
自分のゴリラにエンジン換装してキャブはPE24を装着し、
河原でキャブセッティングしていた訳ですよ。

セッティングは前に作ったLIFANの125ccエンジンより少し濃い目で出たので、
ブリッピングをして吹けを確認していた時の出来事、
エンジンが急にストップいたしまして、
キックしても圧縮が完全に無くなってしまいました。

「あんれ~?」などと思ってはみても嫌な予感はするので、
直ぐ帰ってエンジンをまた降ろして開けてみたところ、
まずヘッドを取ってビックリ。
ピストンが少し横向いて止まってまして。
そしてシリンダーを外してまたビックリ。









ハイスピード製のハイコンプピストンがスカットピストンみたくなってました♪
スカート部分は綺麗にバラバラになり、
クランクケースにギッシリ詰まってるでしょうな。
もうこの時点でまたクランクケース開けるフラグが立った事になります。









エンジンが壊れた原因はコイツ。自分らで作った自作ピストンピンです。
これが真ん中からくの字に曲がってピストンが割れてしまったみたいですねぇ。

このピストンピンは作った段階では結構重くて、
旋盤で真ん中に穴を空けたんだけどそれでもまだ重く、
「これなら耐久性はバッチリでしょ」なんて思っていたんですが、
なんて事は無い、1時間ほどでグニャリですよ。
なんてあっけない…

このエンジンには僕らではなかなかのお金を使い、
製作期間も半年を費やし、丹精込めて加工もしてやっと組み上げたエンジンだったのに、
それがたった1時間ほどでオシャカになってしまうなんて。
何か虚しいと言うより情けないです。
心が折れそうになります。
誰かに優しい言葉かけられたら涙出そうになります… ウソですが。

このエンジンのこれからですが、
クランクケースを分解して丁寧に掃除をしたら、
また新たな方法でのピストン流用を考えなくてはいけないですねぇ。
↑全然懲りてない

今上がってる案としては、
13ミリのピストンピンを使うのであれば、
同じ方法でピストンピンを製作するにしても、
重さと強度を考えるとチタンくらいは使わないとダメだろうし、
てっとり早いのはカラーを作ってスモールエンドに圧入する方法だけど、
それだと厚さはたった0.5ミリのカラーを作らなきゃなのでこれも心配。

一番早いのが14ミリのピストンピンを使ってるエイプのピストンを使えば良いんだけど、
54ミリのハイコンプとなるとお値段がお高めで…
その前にシリンダーですが…









このザマです。
少し分かりにくいけど結構削れてしまってまして。
「そんなの新品のシリンダー買えば良いじゃん」と思ったアナタ。
それができれば何の苦労も無いんですよ…

そもそも輸入エンジンって奴は部品を買うのがもの凄く大変でして。
メーカーもこのエンジンの場合はタイにあるし、
個人輸入なんてハードル高すぎてやりたくもない。
それにタイのバイク扱ってるバイク屋さんに相談しても、
部品は輸入になるので高そうだし、その前に答えてくれるかどうか…

なのでこのシリンダーを使う場合、
ボアを1ミリ広げて55ミリにしてピストン探すか、
もしくは56ミリまで広げればスカットピストンが使えるようになるけど、
問題はやっぱりピストンピンが…
部品取りのエンジンが1機あるけど、それも直して乗りたいしなぁ。
どうしたものやら。

そんな訳でこのエンジンは少しお休み。
まずはガレージで眠ってるエンジンやら部品を売り払って、
資金調達から始めないといけません。
でも次回はクランクケースを割る所から書いていきましょうかね。
また見て下さいな。



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エンジン逝きました…

2009年08月22日 16時24分40秒 | オートバイのある生活
キャブセッティング中に突然ストップ。
1時間ほどしか持ちませんでした。

これから分解しましょうかね…
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そう言えばタイを紹介するテレビでよく見たよなぁ、こんなバイク

2009年08月19日 17時42分03秒 | TIGER125編
やぁ。休み中の日焼けで肩が水膨れだらけになってる「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
もうね、ちょっとしたグロですよこれは。

さて、久しぶりにバイクネタを用意いたしまして。
連休前に購入したTIGER125のお話でございます。

まずは上の写真なんだけど、
これが例のブツで、オークションで購入したんだけど、
悲しくなるくらいの安値…
不動で露天放置のボロボロなセバスチャン(赤いシャリーね)と同じ金額って。
今の所双方不動なんだけと、
TIGER125の方がよっぽど簡単に復活させられそうです。

ちなみにこのTIGER125は、僕らではおなじみのタイガーモーターサイクル製で、
本場のタイでは確か25万くらいで購入できると思います。
でも輸入だし船便なので送料は結構かかると思いますが。









車体はそこら辺のスクーターを少し大きくしたような感じで、
この車体に搭載されるエンジンは、これもおなじみタイガーエンジンです。
もうね、ウチのガレージにはこのエンジンが3機ありまして、
タイのバイクやら中国製部品も多く揃えるので、
妙なアジアンテイストを味わえる男の隠れ家っぽくなってます。

ただ、このエンジンの場合はミッションがクラッチレバーを使わないロータリータイプ。
車体が車体なのでカブの感覚で運転出来そうですねぇ。
今はキックがスカスカでセルでしか始動できませんが、
どうせ腰下までバラすし、その時に4速クラッチ仕様にしてしまっても良いでしょう。
ただタイガーの純正部品の購入に困るんだよなぁ…









レッグシールドからヘッドを覗いた写真。
腐食が多いですねぇ。

まだこのエンジンは分解してませんが、
僕らのタイガーエンジンと同じく、
ボアストロークは54ミリのスクエア、シリンダーとヘッドも共通で、
バルブはIN27ミリ、EX23ミリのビッグバルブヘッドだと思われます。

しかしエンジンはシールドに隠れてしまうからなのか、
TIGER製で言うとロケットボーイやCX125モタードと違い、
ヘッドのカバー類のデザインが普通の横型エンジンと同じですね。
カバー類はデザインが五月蝿いイメージのロケットボーイ風のが好きなんですけど。









メーターのデザインはこんな感じ。
こんなメーターなんだけど、実はギアポジションも表示されるようになってます。
オドはもう2万キロ近くなのでエンジンもオーバーホールに良い時期でしょう。

このバイクのこれからですが、
もうオーバーホールとチューニングが終ってるタイガーエンジンがあるので、
そのエンジンに積み替えてしまえばいきなり走れそうです。
ただクラッチレバーが車体に無いので、
レバーとワイヤーは別途用意しなければいけませんけどね。
で、その間に故障したこのエンジンを復活させて、
またS15かS20のカムを流用してしまうってものアリかな。

そんな訳で安値にかまけて変なバイク買ってしまいましたが、
車体は多少重くても、120キロくらいは余裕で出るくらいにしてみたいですね。
そのうちエンジン換装から始めると思うので、
また見て下さいな。



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あぁ、やっぱり南信州が一番だわ

2009年08月17日 18時13分58秒 | オートバイの無い生活
長野日大の2回戦突破おめでとう。
「のりもの倶楽部」南信州版から大きなエールを送りたいと思います。

やっぱ前回僕が言ったよう信濃の国パワーが良かったみたいですな。←そんなことはない
もうここまで来たら優勝まで突っ走って、
勝って甲子園の土を持ってきてもらいたい。
そして少しでいいから分けてください。

さて、今回はバイクの話から離れて、
お盆休みのことでも書いてみようかと。
まぁそれが普通のブログのスタイルだと思うんですけどねぇ。









盆休み初日は実家に帰っていたりしてたいした事なかったんだけど、
14日から15日にかけて新潟の能生に行ってまいりまして。
高速も安かったので助かりますねぇ。

でも僕は今回がETCの初使用で、自分で取り付けたので心配だったから、
あのバーが開いてくれた瞬間はちょっと感動。
そして割引1000円と出た時は笑いが止まりませんでした。
ここから能生までは300キロ近くありますからねぇ。

なのでかは知らんけど海岸の駐車場には長野や松本のナンバーだらけ。
新潟なのにアウェーな感じが全然しません。
ホントに長野県民だらけで残りは関東からの車が多かったですかね。

まず到着したら予約してあった民宿に顔を出し、
荷物を置いて水着に着替えて目の前の海水浴場に行ったのですが…









やっぱ休日だけあって凄い人の数。
なので海の家から結構離れた所で静かに泳いでました。
ちなみに上の写真はウチの子が撮影。
海は初めてだったので海水が塩辛いと驚いておりまして。
そして僕と嫁が写りこんでしまってますが、
水着着てなかったら無理心中に見えてしまいますな。

そんな事よりね、子供の前では言えなかったけど体にお絵描きをしてる人大杉。
大人30人のうち1人は彫り物をしてるくらの割合で、
どう見てもペイントしてる人はおらずホントに彫ってありますね。

そしてその中でも1割くらいの人、どっからどう見ても本職の方たちがいらっしゃいます。
出してるオーラが違います。
ありゃ絶対に白いクスリとか売買していそうだし、
この国では認められていない飛び道具系の武器持ってますって…
品川ナンバーの黒いセルシオからお釈迦様の立派なお絵描きした人が降りてきた時は、
「目を合わせたら殺られる」と思ったくらいですもん。
普通、夏の海はサザンなんかのBGMは合いそうなんだけど、
あの海岸のBGMは仁義なき戦いかキルビルのテーマが合いそうです。
って言うか僕の頭の中はずっと「仁義なき戦い」が流れてましたから。

まぁ本職の方々は立派な彫り物してあっても全然おかしくないんだけど、
若い人もお絵描きをしてある人が多く、
せっかく親からもらった体に一生消えない絵を描いてしまうのはどうかと思うんですけどねぇ…
今は良いかもしれんけど爺さん婆さんになったら絶対後悔しますよ。









この能生海水浴場は一番最初の写真に写ってるように、
弁天岩って言う大きな岩だか島がトレードマークで、
天辺には灯台も建っているので当然登ることができまして。
せっかくなので高い所から海水浴場を撮影してみました。

新潟県は海水浴場が多いですが、
ここは民宿が多く比較的安めに楽しめる良い場所だと思います。
おまけに近くにはもう1つの目当てである「かにや横丁」も近いですから、
せっかく遠出するので遊べるポイントが近いのはありがたいですね。


この日は朝の6時に飯田を出てお昼に能生に到着、
そこから3時間ほど泳いでから民宿に帰り直ぐお風呂へ直行。
夕飯は5時からだったので腹を減らして待ってましたが、
やっぱり海が近いだけあって魚介類が新鮮で美味いです。
これで1泊2食付で6500円は申し訳ないくらいの安さです。

夕飯を早めに済ませたので夜になったらやっぱり酒が飲みたくなったので、
近くのスーパーで酒とつまみを買って、
飲んでから直ぐに寝てこの日は終了。
翌日も朝の9時から少し泳いでその後はもう1つの目当ての場所へ。









昔からホントに行きたかった「かにや横丁」でございます。
到着がちょうどお昼だったのでここも人多かったですが、
アチコチで多くの人がカニ食ってます。
ある意味異様な光景ってくらい大の大人が全員カニにむしゃぶりついてます。

それもそのはず、1匹買えばじゃんじゃんオマケしてくれるし、
店の前をウロウロしてるだけで食べさせてくれるしホント美味しいんですよ。
なので僕らも昼飯用にカニを購入し、
座る場所無いので行儀悪いけど地べたに座って3人でカニにむしゃぶりつく。
僕は子供用に身を剥いてたので嫁にかに味噌をほとんど持っていかれましたが、
カニ食ってる時は無言になるって本当なんですねぇ。

ここでは焼きホタテと焼きイカも食し、
実家にお土産も買って終了。
本当は牡蠣を食べたかったんだけど、
どうも僕の貧乏中枢が許してくれなくて断念…
だけどこっちでは500円で食べれるはずないので、
無理してでも食べておけばよかったと後悔しています。

その後は高速で何回も渋滞に捕まりながらも7時には無事帰宅。
新潟は確かに良い場所だけど、やっぱ南信州が一番落ち着くわ。









翌日は子供の同級生の家族と一緒に川のキャンプ場へお出かけ。
ここのお父さんは僕と同じ年なのに3人の子持ち、
おまけに僕と同じ名前で、やっぱり同じくバイク好き。
そんなもん直ぐ仲良しになりますわな。

このキャンプ場は天竜村にあるんだけど、
ここは水が冷たいけど綺麗で川もそんなに深くないのでオススメ。
多くの家族連れでにぎわっていました。
それに子供の相手しなくても友達がいるから楽ですねぇ。

なんて思ってたんだけど、川の流れをナメてはいけない。
浅いところから一気に深くなるので浮き輪の子供なんてすぐ行方不明になりますよ。
実際自分の子供が流れてくるのを川の真ん中で待っていたら、
よその子供が流れの速い所まで流されてしまい、
僕がいなかったら本当に危険でしたからねぇ。
浮き輪付けてたからまだ良かったけど、
本当に溺れてしまったら僕一人ではどうにもならんし。
今思い出しても本当に怖かった…

その後は酒も飲まず子供の見張り。
男親なんて結局はこうなるんですよ。

そんな訳で今年のお盆は4連休と少なめでしたが、
しっかり充電もできたし、次回からはバイクの事をバリバリ書いていきましょうかね。
なのでまた見て下さいな。



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使えそうな物は何でも直そう

2009年08月11日 18時19分19秒 | シャリー、整備やカスタム編
長野日大の初戦突破おめでとう。
「のりもの倶楽部」南信州版は高校野球を応援しています。
って何の企業CMだ。

しかし長野代表で初戦突破って何年ぶりですかねぇ。
まぁ高校野球の場合、勝った負けたではなく白熱した試合を見れればそれでいいんですが、
アルプススタンドから「信濃の国」が流れてきたのがちょっと嬉しかったですね。
でもね、信濃の国なんて県歌は他県の人は知らないんだし、
どうせデカイ声出して歌うんなら
    _  ∩
  ( ゜∀゜)彡 しーなーのーのくーにーはー!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

くらいのオーバーアクションでやってもらいたい。
もしくはイタいの覚悟で「信濃の国パラパラ」も可。
天理高校の応援はハンパないんだし次に応援行った人、よろしく頼むぞw


さて、話は変わってこの頃はエンジンばっかり弄ってましたが、
今回は気分を変えて車体でも、って事でまずは気になるカゴの錆取りでも。
実は前にシャリー用の東京風防ウィングシールド、しかも当時物中古美品を買ったので、
それに合わせてフロント周りを引き締めたいと思いましてね。
しかし…








上の写真の通りのボロボロな状態で、
このカゴは鉄の骨組みと鉄網を溶接して作ってあり、
さらにそのカゴを溶けたビニールの中に「トプン」と漬けたようなコーティングがされており、
経年劣化でビニールはボロボロと剥がれてくるは、内部の骨や網は錆びてしまっていて、
レストアするには手ごわい相手ではありますな。

それにしてもカゴのレストアって前代未聞と言うか、
普通は新品買いますよねぇ。
シャリー用に作られたカゴって事で他の物は使いたくないし、
でも一番の問題は新品の部品が出ないって事ですが…









近くで見るとこんな感じ。
始める前から「こりゃどうしたもんかねぇ…」と考えてしまうくらいの状態ですが、
試しに剥離剤を塗って放置してみましたが全く効果無し。
相手がビニールなのでダメみたいです。

しかしカップブラシでこすってみたらビニールはボロボロと剥がれるし、
同時に錆も取れて一石二鳥って事で方向性は決まり。
そんなに時間もかかりそうでなかったと思ってたんだけど甘かった…









これがビニールを全て剥がしてラストリムーバーで錆取りをした後の写真。
とっても簡単に終ったかのようにかいてありますが、
実はビニールを全て剥がすだけで軽く10時間使ってます。
と言うのも太い骨組の奥にに付いたビニールはブラシが届かないので、
尖った金属棒でチマチマと手作業で剥がし、
骨と骨に入り込んだビニールはバーナーで溶かしてからエアーで吹き飛ばし、
またブラシをかけてバーナーをひたすら繰り返してたので、
こんなに時間かかってしまったんですねぇ。

我が倶楽部はある程度の機材が揃ってるので、
何でも簡単に綺麗にしてるように見えるかもしれないですが、
実はそんなことはなく、ただ僕が細かい所が気になって仕方ない性格のせいでしょうね。
まぁ仕事が細かい作業多いので自然とこんな性格になってしまうかもしれませんが。
↑言い換えれば重箱の隅を楊枝でつつくような嫌な奴

でも出来上がりを想像すると不思議と頑張れるし、
目標の到達点を思い浮かべるのは大事かもしれないですねぇ。
ダイエットだって自分が痩せた体型になったところを想像すると不思議と頑張れますが、
ただ体重を落とそうとするだけだと辛いのと同じですよ。










錆取りが終ったら綺麗に洗浄して乾燥させ、
サフェーサーを厚めに吹いてから白く塗装すれば完成。

以前より少し刺々しい感じがしますが、
ビニールを全部剥がしてしまった事により実はもの凄く軽くなりました。
全体の1/3くらいは軽くなってると思うし、
投影面積も減るので空気抵抗も減るかもしれませんなw










シャリーに装着するとこんな感じ。
一生懸命に頑張ってレストアし、そして出来上がるのがダサいシャリーって…
普通はカッコ良くするために頑張るんですけどねぇ。

フロントはこのカゴに風防を付けてレッグシールドも新品を付ければ完成ですかね。
なのにこんな車体でも真剣に120キロ出るように目指してまして。
自分でもやってる事の矛盾さに笑えるくらいですわ。

まぁ、車体のコンセプトは「畑に向かうオバチャン」で、
なのになぜか速いってのが目標ですから。
カッコ良くて速いバイクなんてもう飽きたし、
そんな「浜松仕様」みたいなシャリーを作ろうと思えばいくらでも作れますからねえ。
すんげぇ大金かかりますが。

でもここは田舎だからこのくらいがちょうど良いのよ。
そしてこのダサくて速いのが逆に「南信州仕様」みたいに言われる日が来るかもしれませんなw
→○○仕様とかそんなもん先に言ったもん勝ち









そう言えばこのシャリーを買ってきたばかりの写真は載せてなかった気がするので、
今頃になって載せてみますが当初はこんな形してまして。
場所はこの車体を買ってきたジャンク屋さんですね。

車体後ろにもご丁寧にホンダ純正のカゴがくくりつけられ、
フロントには茶色くなってしまった東京風防のシールドが装着されてました。
なので完成形はこの状態がもっと綺麗になったような感じで、
レッグシールドに隠れてしまいますが、
武川S20カムを組み込んだ1P56FMI型中華エンジンを搭載するつもりです。
完成予定はあと1~2年後ですが…


そんな訳でシャリーのレストアはほんの少し前に進みましたが、
それにブレーキをかけるようなバイクを入荷したので、
次はその事でも書いていきましょうかね。
なのでまた見て下さいな。



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タイガーエンジンのさらなる高みを目指す その8

2009年08月10日 17時18分03秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。週末にどエライ風邪を引いて寝込んでいた「のりもの倶楽部」南信州版のお兄さんだよ。
去年は熱中症にかかり体が動かない状態を体験したけど、
今回のも熱上がりすぎてトイレ行きたくても起き上がれなかったくらいですわ。
倒れてる最中は三途の川らしき物ががクリアに見えましたが、
今回も僕が見たのは荒川土手だったって事にしておきましょう。

さて、今日もタイガーエンジンの事なんだけど、
前回はピストンを組んだところまででしたっけ。
なので今回は腰上を組んでエンジンをかけるところまで一気に進みます。

まずはシリンダーとヘッドの間に入っているガスケットですが、
今まで使っていた厚いガスケットで組み直すのでは芸が無いので…









武川製のメタルガスケットを入れてみました。
このガスケットはタケガワスペシャルエンジンに使われているガスケットで、
今までのガスケットは1ミリ以上の厚さに対して、
このガスケットは0.25ミリの厚さ。
そう言えば3ATのエンジンを組む時に使ったのと同じ厚さですねぇ。

当然ですがこのガスケットは国産モンキー用エンジンのクランクケース用なので、
スタッドボルトがワイドピッチなタイガーエンジンにはそのまま使えません。
なので写真の向かって右上が長穴加工してあるのがわかりますかねぇ?
いかにも我が倶楽部らしい現物合わせの無理矢理な加工です。

このガスケットは武川品番で00-01-0044なので、
真似したい人は自己責任で試してみて下さいな。
セットで2500円以上するので試すにもなかなか度胸が要りますけど。









ヘッドを組む時の写真なのですが、
ここからはレーシングエンジンと全く同じ要領で組んでいきます。

まずはピストンの正しい圧縮上死点を出すために、
ピストンの頭にダイヤルゲージをセットし精密に圧縮上死点を出したら、
その位置をマーキングします。
普通は尖った針金などでマーキングしますが、
今回はいつカム交換しても良いように、
写真のような鉄板の先を尖らせた物でマーキングして付けっぱなしにしました。
これならカバーを外せばいつでも精密な圧縮上死点が分かるので、
長穴加工されたカムスプロケットと全円分度器さえあれば、
エンジンは正しく組める事になりますね。

しかし今回は全円分度器を使わずもっとアナログな方法でカムスプロケットを組みまして。









普通は写真のようにヘッドの切り欠きとスプロケのマークを合わせますが、
もっと正しく組む場合は全円分度器を使って、
バルブが1ミリリフトした時の角度を分度器で測り、
カムの説明書に書いてあるバルブタイミングと合ってるかどうか判断します。
今回使ったカムはS30なので
バルブが1ミリリフトしてる時にIN側オープンで24°ならばOK。
ずれてればカムスプロケットを長穴加工してそれに合わせる必要がありますが、
僕らの場合はもっと単純で…

まずはヘッドにカムを組んで最大オーバーラップまで回して固定、
カムスプロケットは180度回転させた位置、
つまりカムスプロケットのマーカーは右になってる位置で組んで、
もしスプロケの穴とカムの穴がずれてればスプロケットの穴をカムのボルト穴の合わせ長穴加工する、
こんな感じで組みました。

つまりオーバーラップ状態でバルブとピストンは接触しない事は事前に確認済みなので、
「オーバーラップに合わせてスプロケ長穴加工すればバルブとピストンは当たるはずないじゃん♪」
そんな感じです。

このクランクはベアリング交換する時にスプロケを外したので少しだけずれてましたが、
精密な圧縮上死点と最大オーバーラップを合わせて180度ずらして組んだ事により、
クランクを回しても本来の組み方と同じ位置にカムスプロケットとヘッドの切り欠きが合わさり、
当然オーバーラップでもバルブとピストンは干渉しません。

でも正しく組みたかったら、ちゃんと全円分度器を使って組んだ方が良いですよ。
僕らの方法は「バルブとピストンは絶対接触しない」ってだけですから。
↑逃げのコメント









後はカバー類を組んで最後にバルブクリアランスを0.05ミリに合わせて終了。
半年かかりましたが比較的安価でそこそこの性能は出せたと思います。

で、今回行った事や使った部品を全部書いてみると…


 IN EXバルブ鏡面加工&摺り合わせ

 燃焼室鏡面加工

 クランクケースのバリ取りとジャーナルベアリングアウターレース研磨

 クランクジャーナルベアリングをC3ベアリングに交換

 クランクシャフト芯出し(精度5/1000以内、カート屋さんに外注)

 オイルフィルターローター軽量加工

 オイルポンプバリ取り

 モンキー用HiSpeed製ハイコンプピストン&リセス加工

 オリジナルピストンピン

 オリジナルカムスプロケット

 武川製コンプリートエンジン用メタルガスケット

 武川製スーパーヘッド+R用S30カムシャフト(オリジナル加工品)


こんな感じですかね。

組み終わったのでエンジンかけてみたくなるのが人情なので、
空いているフレームにエンジンを搭載、
キャブはPE24にオリジナルのマニホールドをセットし、
配線を直結してエンジンをかけて動画を撮影してみました。

とりあえずyou tubeにアップしておきましたが、
何しろナラシ運転すらまだなので、
軽くブリッピングしただけのしか撮影されていません。
しかしキャブのセッティングはLIFANのエンジンのままだったけど、
吹けは驚くほど軽く鋭くなってました。
苦労が報われた感じがしますね。



タイガーモーターサイクル125cc改S30カム搭載エンジン




そんな訳でエンジンは出来上がったのですが、
僕のゴリラは新しいエンジンのナラシ運転の最中だし、
「エンジン載せるフレームがないなぁ」と思ってましたが、
そのフレームを入荷してしまいまして…
前にチラッと書きましたが次回にでも詳しく紹介いたしましょう。
それではまた見て下さいな。



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物欲は満たすためにある

2009年08月07日 17時23分09秒 | オートバイのある生活
久しぶりに携帯から。

またおかしな物買っちゃった…
例のタイガーモーターサイクルのタイガー125っていうバイク。

買ったのバレたらえらい事になるな…

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タイガーエンジンのさらなる高みを目指す その7

2009年08月06日 19時19分33秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。このクソ暑いのに夏風邪ひいてグッタリしてる「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
と言うか子供に風邪もらいましたな。

さて、頭はボーっとしてますが少し前にタイガーエンジンが完成したので、
その事でも書いていきましょうかね。
このエンジンを始めたのが確か今年の2月。
半年もかかってしまいましたな。









組み立ての写真探しましたがコレくらいしか残ってませんでした…

今までと何も変わって無いように見えますが、
クランクはジャーナルベアリングをC3ベアリングに交換し、
クランクシャフトをカート屋さんにて芯出しを行い、
ジャーナルベアリングの入ってるアウターレース、
ここのクリアランスがキツすぎてクランクがスルッと入らなかったので、
手作業で研磨してクリアランスを作ったりしてあります。

クリアランス作りは0.02ミリくらい研磨しましたが、
これはベアリングを入れて強く当たる所のみを研磨し、
スルッと入るようになるまで何回も繰り返す、と。
意外に手がかかっています。

あとは軽量化したフィルターロータが入ってて、
その先っちょがクラッチのケースカバーに入るような作り。
このエンジンは最初から3点支持クランクなんですが、
もう少し欲を言えばフィルターロータをもっと軽くしたい。
しかし構造上これ以上は削れないので、
アルミで作りで作り直したいですねぇ。
うちの旋盤では無理なので本職の人にお願いすると思いますが。









これはオイルポンプ。
誰かのHPを読んでいたら、必ずバリ取りをしましょう、みたいな事が書いてあったので、
分解して確認してみましたがそんなにバリは出てなかったですね。
せかっくなので簡単に磨いておきましたが、
もしバリが出てたら取れた時にギアがロックしエンジン焼き付きます。
中華エンジンに乗ってる人は是非とも確認してもらいたいです。









お次は腰上になりますが、
上の写真のがピストンピン径13ミリのピストンを使うにあたり製作した、
スペシャルピストンピンでございます。
このままではどこがどうピストンピンなのかさっぱり分かりませんが…









ピンを組み立てるとこんな感じ。

ピン本体はNC旋盤で製作し、
残りのカラーみたいな物はベアリングの内側に入れる内輪をそのまま使用します。
内輪の内径だけ揃えておけばピン作る時にその寸法に合わせれば良いし、
この方法が一番簡単で強度が保てますからねぇ。
内輪だってベアリングを扱ってる店に行けば簡単に買えますし。

本当はスモールエンドにカラーを入れたかったのですが、
片肉0.5ミリのカラーじゃ圧入しても変形しそうですからやめました。
これが片肉1ミリのカラーだったら自分の旋盤で作れたんですが…









自作ピストンピンを使ってピストンを組み立てた時の写真。
スモールエンド14ミリのクランクにピン径13ミリのピストンを入れたって事は、
ある意味歴史的瞬間と言っても良いでしょう←言いすぎ

しかしピンと内輪のクリアランスはとてもシビアで、
今回のは0.01ミリほどだったのでガタもないしきつくもないですが、
高度は精度が求められるため簡単には作れないでしょうねぇ。
このピンはNC旋盤で作ったので良いですが、
自分の汎用旋盤だったらここまでのクリアランスは出るかどうか…









とりあえずピストンは入ったので、
ピストンとバルブが接触しないかテストしてみます。
方法はカムやバルブまで組んだヘッドでオーバーラップ状態でカムを固定し、
圧縮上死点のピストンに油ねんどを貼り付けて仮組みするだけですが、
このピストンの場合はIN側のバルブが接触するので、
写真のようにリューターでリセスカットしました。

このピストンはハイスピードと呼ばれる台湾のメーカーの物ですが、
こんな大きなバルブ用に作られてなかったって事ですかね。
しかしピストンヘッドはかなり盛り上がっているので、
かなりの高圧縮が期待されます。
しかし今では安くて簡単に買えなくなってしまったので、
次からは他のピストン使うしかなさそうですねぇ…

それとピストンとシリンダーがツライチにならずピストンが出すぎてしまっため、
厚さ1ミリのかなり厚い汎用ガスケットを切り抜いて、
クランクケースとシリンダーの間にいれておきました。
まぁピストンが汎用みたいな物なので現物合わせが必要って事でしょうか。


そんな訳でピストンの問題は全て解決したので、
次回は全部組んでエンジンかけてみます。
また見て下さいな。




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