最近久しぶりにヤフオクを見ていたらロンシン125が結構出品されていてなんだかんだで落札さされているみたい。
まあ安く買える中華エンジンの代表には違いないしハズレでなければ中古買ってそのまま載っけて使う方も居るかもしれない。
私が何年か前に作っていたロンシン125のコンプリートエンジンは中古がベースなんだけど、
運が良くミッションは普通に使えたからまだマシだったんだがハズレを引くとミッションブローしていて、
だいたいが2速ギアが削れてるとかシフトドラムが中途半端な場所で止まるとか、
キックの方法が分からず2スト蹴りしてキックスピンドルがへし折られた未走行エンジンなんてのもあった。
まぁどれも修理には腰下は全バラになるんだけど直らない事は無く中身は単体で購入出来たり他のエンジンからの流用も出来て、
クランクケースとヘッドとシリンダーやクラッチカバーなど外装は買えないが、
ウチはこのシリンダーも在庫があるからピストンが焼き付いてシリンダーが死んでもストックをホーニングして何とか直せたりはできる。
だだ数えきれないほどのロンシン125を見てきた私が思うに中古エンジンはどれもオーバーホールベースでしかなく、
このエンジンを修理してフルパワーにしてミッションブローも直してたらGPX125の方が安くなるパターンも多い。
だいたい中古エンジンなんてノークレームだからピストンがタナ落ちしててもエンジンがかかればそう説明書きに書かれるだけなんだよねぇ。
自分で全て修理出来ればかなり安い買い物になるかもしれないが、
壊れ方では直せない場合も多いから私としては素人さんは絶対手を出しちゃダメで、
たまに修理の方法や初期オーバーホールの方法をメールで質問されるんだが、
それは食堂に電話して料理は自分で作るからレシピだけ教えて、と言うのと一緒。
たまにだがこんなメールもホントに来るのよ。
中華エンジンに関しては整備解説書やパーツリストは無いから組んであったように組み立てるのがセオリーだけど、
組んでる人は多分だが無知に違いないから間違いも多く結局は修理のスキルが必要だったりするから、
エンジンは安いかもだが修理で後々に高くなったりするパターンもかなりあるから良く考えてから落札していただきたい。
ベースと修理費と部品代で5万かかったら150ccの新品が買えるし、
もう少し出せばGPX125の初期オーバーホール付きになっちゃうから、
冷静になって判断してほしいかなぁ、とは思う。
オークションって見てる人を熱くさせて煽って冷静さを失わせて高く売る手法なんだから熱くなった時点で負け。
もし落札出来なくても他のお金の使い道の可能性が生まれたと思えば残念だとも思わないよ。