ワタクシのタイガーエンジン、ギア飛びが酷かったのよ。
タイトコーナーが続く峠道なんて2速と3速しか使わないんだけど、
必ずと言って良いほど3速からのシフトダウンでニュートラルに入る。
たぶんほとんどのタイガーエンジンはこの症状を抱えてるんでないかな。
この原因はハッキリとは分かってないんだけど、
たぶんシフトドラムの溝のせいなんでないかと考えている。
だからシフトドラムを交換するだけで直りそうなもんなんだけど、
実はニュートラルに入ると言ってもシフトドラムストッパーアームは2速とニュートラルの山の上に乗り上げているだけで、
それだけ防いでやればギア飛びは無くなると思う。
だからいつものようにシフトドラムストッパーの加工だけして終わりとした。
こんな感じで2速の谷の部分を深くする事によって、
相対的にニュートラルへの山の部分を高めて飛ばなくさせる。
この後ギアをガチャガチャとやってみたが、
ニュートラルに飛び越す事は一度も無くなった。
俺が今まで組んできたエンジンはだいたいこの加工をやってあるんだけど、
ギア飛びしないミッションとかも加工してきたが重くなったりとかの不具合も無く、
今まで通り普通に使う事が出来る。
今年作ったWIN120なんかギア飛びの不具合は無かったけど、
加工しても普通に使う事が出来たから、
一応の保険として加工しておけば簡単だし信頼性が上がるかなって感じ。
ただこの加工は本来しなくてもいいため根本的な解決にはなってないんだけど、
クランクケースを割るのに自信が無いなんて人はクラッチまでバラせれば自分で修理する事が出来る。
クラッチの分解には特殊ナットを回す工具が必要だけど、
個人レベルでも持ってていい工具だし、
それだけであの不快なギア飛びから解放されるんだから安いもんだ。
これはオイルフィルターローター。
前外した時に旋盤で余計な部分を削って軽量化してあったんだけど、
内部は鉄粉などは無いんだがクラッチカスなとがヘドロ状に溜まっているから掃除してあげる。
ただ1万キロ走ってもウェスで吹けば良い程度だから、
使い方はそんなに間違ってなかったかな。
結局このエンジンはオイル交換が命。
1000キロも走ればかなり汚れるから、
マメなオイル交換をして欲しいし、
ツーリング程度でも半化学合成のオイルを推薦してる。
できれば完全化学合成のオイルが良いんだけど、
高価でもそれ以上に高い部品が救えると思えば安いでしょ。
いつも口酸っぱくして言ってるけどノーマルでもハイチューンエンジンでも、
一度組んでしまえば後はオイルに全てを任せるしかない。
そのオイルは高温にさらされながら潤滑と冷却って言うとっても大切な仕事をしてくれてる訳。
たがら安いオイルで構わないなんて言わず、
そこそこのオイルはノーマルでも使ってあげたいね。
そんな訳でクラッチ側は終わり。
腰上は簡単だから早ければ今年中には再始動出来るかなぁ。