ゾンシェンの155ccなんだがここからは組み立て編。
その前にクランクの芯出しなんだけど、
新品だから綺麗に0.01ミリ以下の精度で叩く必要は無かった。
その前にこのクランクって全円ではなく写真の上の分解が少し軽くなっている、のかな?
なんのためかは分からんがクランクは無加工でいく。
次にクランクケースにベアリングを打ち込むんだが、
このエンジンはプライマリキックだから、
写真右上のベアリング、カブやCD90なんかはここに6203が使われているが、
このエンジンは6002が使われていて内径が太くなっている。
で、ウチにはカブ系のベアリングしか無かったから、
こけだけ買いに行ったら金属シールしかなかったからここだけZZになった。
しかしだ、このエンジンの最大の弱点がこのベアリングで、
6203に比べ6002は中の玉が小さいため、
ラフキックやケッチンなどで簡単に使い物にならなくなる。
中華のベアリングはここが冗談抜きで軽く砕けるからね。
国産は砕けなくてもベアリングがゴリゴリになるから始動の際は慎重にね。
ケッチン3発でもうベアリングはゴリゴリになるよ。
このエンジンのキックスピンドルはこの時点でスプリングをかける。
これ忘れるとキックが戻らなくなるから忘れずに。
それとポンチマークを確認しておかないと、
もしズレたまま組まれてたらキックの遊びが多くなったりする。
中華エンジンはホントに確認作業が多いのだ。
それと4速のギアに注目。
ロンシン125ccなどのギアは4速の意味合いはオーバードライブみたいな感じで、
3速と4速がかなり離れていてミッションの右と左のギアの大きさが違うんだが、
このミッションの4速は左右のギアのサイズがほぼ同じ。
つまり4速のギア比はほぼ1でかなりクロスしている。
パワーのあるエンジンを5速にするとギアが薄くなり耐久性に問題が出てくるけど、
4速でもクロスミッションだと耐久性は安心だし、
シフトアップでの回転降下が少なくなり結果乗りやすくなる。
一回クロスミッションのエンジンに乗っちゃうと、
普通のミッションにイラっとするはずだ。
右ケースを入れたらボルトは閉めずこの状態でキックの遊びを必ず確認する。
遊びが45度もあると組み間違いだからまたバラしてスピンドルを確認しよう。
今日はここまで。
次でいきなり腰下は完成して、
多分明日4バルブヘッドとボアアップキットが届くからお金用意しとかないと。
しかし4バルブとボアアップがたった6万で買えるなんて、
良い時代になったねぇ。