今日はやたら暑かった上に本業もあってまたエンジンが作れなかった。

暑いと言っても長野県は高原なので大した事ないだろ?と思われるかもだが、
私は夏場はエアコンが効いた部屋から出ないため暑さに耐性が全く無く、
外で仕事してると簡単に熱中症になってしまう。
よって最高の夏の過ごし方はエアコンが効いてる部屋で甲子園を観戦して、
夜になったら酒飲みながら熱闘甲子園を見る。
これよ。
そして長野県の県大会の決勝は明日で、
東京都市大塩尻と県の王者である佐久長聖。
箱根駅伝が好きな方は佐久長聖は知ってると思うが野球も強く、
しかしどちらが勝ってもおかしくないくらいだから、
本当は長野オリンピックスタジアムに行って観たいくらいなんだが、
長野県は縦長で往復だと5時間近くかかるから無理か…
ちなみに長野オリンピックスタジアムは2004年のオールスター戦で新庄監督がホームスチールを決めた場所として有名で、
あれから時は流れて今では日ハムの監督だからねぇ。
日ハムは球場を札幌ドームからエスコンフィールドに移る事になってるから、
今年の成績はあまり良くないみたいだがこれからの活躍を期待したいね。

たまに質問が来るんだが何で中華エンジンのチューニングメニューの中にBタイプのキックスピンドル交換が入ってるの?と聞かれるんだが、
これにはちゃんとした理由があるからわざわざ交換してるのだ。
そもそも中華エンジンのほとんどはCD90に代表されるCタイプか、
LIFAN150や1P60系、W190系に採用されているプライマリキックのどちらかで、
乗った事ある方は分かると思うがどちらも始動方法を間違えるとケッチンを喰らうシステムとなっている。
まぁCタイプなら大きな被害にはなり難いがプライマリキックはかなり深刻で、
ケッチンによりプライマリギアやクラッチのギアが欠けたりクランクケースが割れたりと修理が大変になる。
ただプライマリキックのスターターに関しては変更のしようが無いからキックスタートに慣れるかセルスタートにしていただきたいんだが、
ロンシン125やGPX125の場合はCタイプからBタイプに変更して、
構造的にケッチンが喰らわないようには出来る。
例えばホットスタートの場合だとキャブの機嫌が悪くなるといつまで蹴ってもエンジンはかからないし、
アクセルを開けながら蹴ったりすると盛大なケッチンが帰って来るんだが、
Bタイプはキック後はスピンドルギアとラチェットが離れているからケッチンが来ない。
だからアクセルをカパカパ開けながら蹴っても平気だし、
そもそも出先で何十回も蹴らないとエンジンがかからないとか本当にしんどいよ。
5分以上キックで手こずったりしてると乗るのも嫌になるし、
Bタイプになってるとケッチンが来ないからキャブの癖に合わせてのキックとかも出来るのだ。
だから自分用のエンジンは前からコッソリBタイプに変更していたんだが、
カブ100EXの部品が尽きるまではメニューに入れようかな、と思った次第だ。
ただBタイプのショートのキックスピンドルはこの間販売終了になってしまい、
カブ100EXのロングタイプのスピンドルは在庫がまたまだ豊富だから、
次からはショートスピンドルの中古かロングスピンドルの新品かになってしまうが、
圧縮をちゃんと抜いて始動してくれるならどちらでも構わないかな。
Bタイプのキックスピンドル化は6,000円プラスで行っていて、
交換する部品はスピンドル本体と荒目のラチェットドライブ、
あとはラチェットドライブに付いてる3点なんだが、
6,000円でも私の利益はほぼ無しだから装着しても損は無いはず。
そして当たり前だがCタイプのままでも始動性に困らない方も多く。
そんな方はだいたい小径気味のキャブを使ってる方がほとんどかな。
キャブの径が小径だとベンチュリにかかる負圧が増すから下が安定したり始動性が良くなるメリットがあり、
GPXだとイン側のポートは30ミリ近くあるんだけど、
そこにPC20とか装着すればBタイプ化は必要無いレベル。
逆に欲張って大径キャブを使いたいならBタイプにしておいた方が絶対良く、
でもキャブ径が大きくてもエンジンの性能でキャブ径は決まっちゃうから、
普通に使いたいなら小径気味がお勧めかな。
レーサーなら速さが全てだからキャブ径も大きくなると思うが、
街乗りは扱い易さと始動性の良さに尽きるよ。
そしてBタイプ化は始動の保険みたいな物なんだが、
こう言っちゃ何だがCタイプのキックスピンドルが入ったエンジンは、
私は街乗りには使いたくないかなぁ。
コンビニの駐車場で10分くらいひたすらキックしてたのが完全なトラウマだから、
セルスタート以外は絶対Bタイプにするわ。
そんな訳でBタイプの利点を長々と書いてはみたが、
最近はキックスピンドルが折れたから交換みたいなご依頼は減ったし、
愛機を大事に使っていただけてるんならそれが一番。
ただ私は中華エンジンなら意地でも修理したいから、
困った事が有るならどこかに貼ってあるメールアドレスに連絡下さいな。