中日新聞の「くらしの作文」に「憧れのアップ」というタイトルで、55歳の女性が投稿されていました。
九月の初めに予定していた息子夫婦の結婚式を、新型コロナのため延期することを決めました。
その数日後、式場のホテルの美容師さんから1通の手紙が届きました。
私どもをお気遣い下さる内容で「また結婚式でお目にかかれる日を楽しみにしております」と締めくくられていました。
六月に息子夫婦の和装前撮りを家族でした際、お嫁さんのお母さまと私の髪を黒留袖に合わせて、すてきにアップしてくださった方でした。
私には髪の悩みがありました。
数年前、病気を治療した際の薬の副作用で、髪は薄くなってしまいました。
普段は短くカットし、帽子をかぶってごまかしています。
当日、美容師さんは薄くてゴムで縛ることもできない私の髪を、手際良く仕上げてくださいました。
諦めていた憧れのアップにしていただけ、本当にうれしかったです。
美容師さんと話すうちに、三十年前にこのホテルで挙式した私のウエディングドレスの際に担当してくださっていたことも分かりました。
奇跡のような再会に胸がいっぱいになりました。
一日も早くコロナが収束して息子夫婦の結婚式が挙げられる日がきますように。
その時にはK先生、私のアップをよろしくお願い致しますね。
以上です。
最近はコロナ禍の為に、結婚式を延期するご夫婦が多いようです。
>私どもをお気遣い下さる内容で「また結婚式でお目にかかれる日を楽しみにしております」と締めくくられていました。
このようなお手紙をくださる美容師さんは少ないのでは。
>美容師さんと話すうちに、三十年前にこのホテルで挙式した私のウエディングドレスの際に担当してくださっていたことも分かりました。
奇跡のような再会に胸がいっぱいになりました。
このようなご縁があったので、美容師の先生も印象深いお客様ということもあったように思います。
一日も早くコロナ禍が収束して結婚式が挙げられる日が来るといいですね。
雨の中の二人 ☆ 橋幸夫