中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「目つき?」というタイルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
日常で使っている何でもない単語に、ハッとすることがある。
昭和の歌謡曲を聴いていて、「彼のまなざし」という言葉におじさんは新鮮な驚きを覚えた。
「まなざし」って、なんという美しい言葉だったろう。
辞書(明鏡国語辞典)には「物を見るときの目のようす。目つき。視線」とあったが、どうもしっくりこない。
そういうことじゃないと、もどかしい。
それで新明解国語辞典を引くと「{その人の心情があらわれる}物を見るときの目(を向ける方向)」とあって、さすが新解サンだと感心した。
「まなざし」という言葉には、その人の心情とか微妙な感情のヒダが含まれているのだ。
単に「目つき」を表現しているのではない。
以前に本欄で「小雨」という言葉の美しさに言及したことがあるが、「まなざし」にも日本語のえもいわれぬ美しさが感じられる。
1970年代半ば、化粧品の宣伝コピーに「ゆれる、まなざし」というのがあったことを思い出した。
たしかあの折の写真は、切れ長の目が夢見るように潤んでいる「まなざし」だったような気がするが・・・。
「まなざし」の他にもまだまだ美しい日本語が、たくさん埋もれている。
以上です。
昔 トワイライトエクスプレスの乗って、京都から函館まで電車で旅をしました。
定年による退職金を利用して。
この電車の売りの一つに、日本海の夕陽を見ながら函館まで行くというのがありました。

かみさんが、日本海の夕陽を見ています。
この写真に「まなざし」を、感じました。
愛のくらし
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