ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国町内会議事情

2009年07月29日 | 米国○○事情
こちらに来て初めて、町内会議なるものに行ってきました。
毎日目の保養をさせてもらっている美しいプールの持ち主ポールさんから、再三のお誘いをいただいていたわたし達。
けど、やっぱり今回はパスってことで、なんてテキト~なことを思ってたら、会議三十分前の雨の中をポールさん、またまたうちにおいでになり、トドメの一発。
「174 トーマスストリートね。時間は8時から。そこで会いましょう」

もうこりゃ行かんわけにはいかんわい、という状況になり、けれども旦那は患者さんの数が多かったので今夜はバテバテ。
Kが作ってくれた豚肉の生姜焼きと、自分で作ったきゅうりとミョウガの酢の物をガツガツと早食いし、しつこく降り続く雨の中、ひとりで行ってまいりました。

参加者二十名弱、町議会議員のロバートさんを相手に質問や要求の応酬です。
「隣り町のモントクレアの目覚ましい発展に比べて、ここブルームフィールドの遅れ様ったら……」
「だいたい、車体にモントクレアやグランリッジと書かれたパトカーはよく見かけるけど、ブルームフィールドは未だかつて見たことがない!なぜ?」
「何かが起こってしまう前に助けが必要なこともあるのに、警察は何かが起こらなければ動けないってどうよ?!けが人とか死人が出ないとだめってどうよ?!」

ブルームフィールドには二人の大金持ちの男がいて、その二人が事ある毎に町を相手に裁判を起こしていて、町はそれで動きが取れないんだ。

なにその言い訳?

誰もがメチャクチャ真剣。そしてくっきりとした意見を言います。たまに複数の人が同時にしゃべって、それでだんだん興奮して声が大きくなると、
コンッコンッと、まるで裁判官が小槌を叩くみたいに、誰かが壁をゲンコツで叩きます。するとスーッとみんなが落ち着く。なかなか面白い光景でした。
今夜、会議に来てくれたロバートさんは、長いこと警察にも勤めていたようで、皆が口々に言う警察への苦情を、苦笑いしながら聞いていました。

*『我々は見ているぞ』という看板を立てる。
*911に連絡するほどの程度ではない、けれども気になることが起こった場合はロバートさんにまず連絡をする。
*8月10日にある町議会に、今日のメンバーが出席して、持ち時間ひとり5分の間にそれぞれの要求を述べる。
*通りの安全性を高めるために、道を一方通行にし、その道の住人しか知らない抜け道を作る。
*減速をうながす凸凹を道につけたり、外灯を増やすなど、具体的に決めて速やかに設置する。
*町の発展を邪魔しているふたりの金持ちに、住民投票で圧力をかける。

などなど、他にももっとあったかもしれませんが、わたしが理解できたのはここまで。
でも、自分達の住む町を良くするのは自分達なのだ。という気迫と、口だけで終わらせないぞという次のステップへの準備の早さには感心しました。
それに、途中でワインやコーヒーが出たりして、白熱しつつもなかなか楽しい会議なのでした。

会議が終わった後、うちの庭に面している四軒の家の持ち主さん達といっぱい話しました。
ピアノを弾く時間が短いんじゃないの?もっと弾いてよ。窓とかもさ、バーンと全開してさ、ケチケチしないで。
嬉しいお言葉をありがとう。でもね、まだ今だからそう思ってもらえるのだろうけど、これがコンサートが近くなった日にゃもう、またぁ~って気になりますよ。

やっぱりおもろくて親しみがあって優しくて、ほんでもってエネルギーもある楽しいご近所。
次の会議はいつかな~。町内会議が楽しみになるだなんて生まれて初めてです。
コメント (6)
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ショッキングピンクの陰毛

2009年07月29日 | ひとりごと
子供の頃は、けっこう楽しみにして観ていた『ミス・ユニバースコンテスト』。もうとんと観なくなって長くなりました。
日本人の上位入賞などで報道に載った時にたまに読むぐらい。

けれども、この写真を見た時にゃわたし、目が・になりました。ほんでもって、慌てて旦那にも見せたら、旦那の目もしっかり・になってました。

これです↓



宮坂絵美里さん、本気でこんなの着てコンテストに出るの?平気なの?
マジで問いかけてしまいましたよ、写真の中の彼女に向かって。
彼女達って、ただ美しいだけじゃなくて、女性としてしっかり自立していて知性もあって、意見をちゃんと言えるんじゃなかったっけ?
もしかして絵美里さん、別にいいじゃんって思ってらっしゃる?

でもまあ、これは小市民のわたしの個人的な印象であって、イマドキのあのコンテストは、これぐらいのことが当たり前だったりするのかも。
と、自分で自分に言い聞かせていたら……、

いやあ、やっぱ同じような思いを抱えている人もいらっしゃったことが分かってちょっと嬉しかったのでした。

産經新聞のウェブサイトに載っていた記事です。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090728/tnr0907281357010-n1.htm

ちょこっとそこから抜粋します。

ミス・ユニバースの最新情報を伝える米サイト「ビューティーイン ページェンツ」は「世界中のファンは一様にポルノ女優のようだという反応を示した。
この衣装が優勝の機会を損なうと考え失望した」などと論評。動画投稿サイト「You Tube」にも批判コメントが相次いでいる。

緒方氏(今回の衣装のデザイナー)は一連の批判について、同社のブログで《今年の狙いは、「着物は奥ゆかしき日本人女性の象徴である」という現代の日本人が作り上げた妄想と、「着物は未来永劫変わってはならない」という、これまた現代の日本人が勝手に作り出した不文律の否定》としたうえで、《日本人女性には世界を虜にする情熱的で官能的な一面がある》などと釈明している。

また、イネス氏(ミス・ユニバース事務局の有名プロデューサー。緒方氏を指名した張本人)も自身のブログで『ファッションの保守主義者や流行遅れの“恐竜”たちは彼女のコスチュームを批判していますが、ファッショニスタたちはそれを愛しています。私が気にするのはファッション産業の有力者の評価だけ』とコメントをしたそうな。

ファッションの保守主義者、あるいは流行遅れの“恐竜”たち。
そっかなあ……。日本女性の情熱と官能を、もうちょっと上品な、っていうか、それこそ和を尊ぶ気持ちが込められたもので表現できないものか……。

みなさんはどう思われますか?
コメント (2)
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