夏は家でも町でも国でも、人の出入りが多くなる季節です。
こちらで生活している子持ちの日本人女性が、子供に日本の学校を少しでも体験させようと、6月から帰省することが多くなりました。
大人もそれぞれ好きなタイミングをとり、二週間三週間、多い人だと一ヶ月から二ヶ月、海外や離れ島で休暇を過ごします。
我が家はもともと、時間はともかく、お金にそういう余裕の無い家なので、長い休暇を取られないまま九年経ちました。
今年は特に、大きな買い物をした直後の夏ということで、いつも通りの仕事をしながら、チマチマと近場で遊ぼうと思っています。
旦那の大学時代からの友人に、億万長者がふたりいます。
どちらも男性で、ひとりはドイツでITの勉強をしていて、時代を読んで企業を起こし大成功した人、
あとのひとりは、アメリカの電話会社に勤めていて、ふとしたきっかけでベルギーに出張を命じられ、そのままベルギーで電話会社を始めちゃった人。
ベルギー版長者S氏は、お金はもういらないほど持っているのだけれど、健康面で大変なことが二度ありました。心臓発作と非常に厄介なタイプの癌です。
アメリカで最高と言われているニューヨークの癌専門の病院で治療を受けていましたが、右頬をほとんど撤去しなければならず、本当に苦しんだと聞いています。
小さな子供が二人いるのだけれど、どちらの子もとてもしっかりしていて、お父さんの体をいつも労っている優しい子達です。
その家族がベルギーから帰省していて、プリンストンに家を買ったので、明日の木曜日に遊びに来てよ、とメールが送られてきました。
でっかいプールがあるので水着を忘れずにね。と書いてありました。
金曜日は、ペンシルバニアの旦那姉一家が宿代わりに泊まらせて、とメールを送ってきました。
旦那姉もまだ46才というのに、甲状腺のところに問題があって、今回また腫瘍の撤去手術を受けなければなりません。
その手術前に、楽しいことややっておかなければならないことをしておこうというので、マンハッタン巡りに来ると決めたそうです。
そして土曜日はふたつのパーティ。ひとつは息子KのガールフレンドMちゃんの大学卒業祝いパーティ、あとひとつは、前の家の隣りに住むジャマイカン夫婦が主催するパーティ。どちらも随分前からお誘いを受けています。
わたしはひとが好き。いろんな人と話をするのも好き。会うのも楽しい。
でも、いわゆる社交っぽいことが続くと、しかもそれが英語100%だったりするとちょっと疲れます。だいぶ慣れましたけど。
それに、小さな子供がいると、ついつい遊んでしまう癖があります。すると、子供って賢いので、あ、この人は遊んでくれる人なんだと目をつけます。
そうなるともう、子供自身がぐったり疲れてしまわない限り、わたしはその期待満々の目に見つめられると断れず、ずっと遊ぶことになります。
今日はそのことについて旦那と話をしました。
「わたしだけに子供がくっついてこんように、あんたも子供の親も、ちょっとでいいから気をつけてもらえへんかなあ」
「え?それはまうみ自身の問題やろ?なんでボクらが気をつけなあかんの?」
「遊び相手はまうみだけじゃなくて、ボクも、それからママやパパも遊んだげるよっていうサインを出すとか」
「そんなこと……バカらしい。まうみがはっきり言うたらええだけのことやん。わたしはもうこれ以上遊びたくない。それでええやん」
「そんなん……」
「それに、親にもはっきりと、わたしは○○のことを好きやけど、ベビーシッターじゃないのやから、わたしにばっかり子供を押し付けないでって言うべき」
「そ、そんなん……」
察する&空気を読む気ゼロの旦那。旦那の上をいく旦那姉。
思っていることを言葉にしてぜ~んぶ言ってしまわないと分かってもらえない……なんて、困ったなあ……。
あれれ?夏のお誘いの話が、夏の愚痴話になってしまいました。
でもこれも結局のところ、わたしが自分のことをいい人いい伯母だと思って欲しいがための問題なんだろうと思います。
思い切ってこの夏は、いい人じゃないってのを暴露してみようかな。
こちらで生活している子持ちの日本人女性が、子供に日本の学校を少しでも体験させようと、6月から帰省することが多くなりました。
大人もそれぞれ好きなタイミングをとり、二週間三週間、多い人だと一ヶ月から二ヶ月、海外や離れ島で休暇を過ごします。
我が家はもともと、時間はともかく、お金にそういう余裕の無い家なので、長い休暇を取られないまま九年経ちました。
今年は特に、大きな買い物をした直後の夏ということで、いつも通りの仕事をしながら、チマチマと近場で遊ぼうと思っています。
旦那の大学時代からの友人に、億万長者がふたりいます。
どちらも男性で、ひとりはドイツでITの勉強をしていて、時代を読んで企業を起こし大成功した人、
あとのひとりは、アメリカの電話会社に勤めていて、ふとしたきっかけでベルギーに出張を命じられ、そのままベルギーで電話会社を始めちゃった人。
ベルギー版長者S氏は、お金はもういらないほど持っているのだけれど、健康面で大変なことが二度ありました。心臓発作と非常に厄介なタイプの癌です。
アメリカで最高と言われているニューヨークの癌専門の病院で治療を受けていましたが、右頬をほとんど撤去しなければならず、本当に苦しんだと聞いています。
小さな子供が二人いるのだけれど、どちらの子もとてもしっかりしていて、お父さんの体をいつも労っている優しい子達です。
その家族がベルギーから帰省していて、プリンストンに家を買ったので、明日の木曜日に遊びに来てよ、とメールが送られてきました。
でっかいプールがあるので水着を忘れずにね。と書いてありました。
金曜日は、ペンシルバニアの旦那姉一家が宿代わりに泊まらせて、とメールを送ってきました。
旦那姉もまだ46才というのに、甲状腺のところに問題があって、今回また腫瘍の撤去手術を受けなければなりません。
その手術前に、楽しいことややっておかなければならないことをしておこうというので、マンハッタン巡りに来ると決めたそうです。
そして土曜日はふたつのパーティ。ひとつは息子KのガールフレンドMちゃんの大学卒業祝いパーティ、あとひとつは、前の家の隣りに住むジャマイカン夫婦が主催するパーティ。どちらも随分前からお誘いを受けています。
わたしはひとが好き。いろんな人と話をするのも好き。会うのも楽しい。
でも、いわゆる社交っぽいことが続くと、しかもそれが英語100%だったりするとちょっと疲れます。だいぶ慣れましたけど。
それに、小さな子供がいると、ついつい遊んでしまう癖があります。すると、子供って賢いので、あ、この人は遊んでくれる人なんだと目をつけます。
そうなるともう、子供自身がぐったり疲れてしまわない限り、わたしはその期待満々の目に見つめられると断れず、ずっと遊ぶことになります。
今日はそのことについて旦那と話をしました。
「わたしだけに子供がくっついてこんように、あんたも子供の親も、ちょっとでいいから気をつけてもらえへんかなあ」
「え?それはまうみ自身の問題やろ?なんでボクらが気をつけなあかんの?」
「遊び相手はまうみだけじゃなくて、ボクも、それからママやパパも遊んだげるよっていうサインを出すとか」
「そんなこと……バカらしい。まうみがはっきり言うたらええだけのことやん。わたしはもうこれ以上遊びたくない。それでええやん」
「そんなん……」
「それに、親にもはっきりと、わたしは○○のことを好きやけど、ベビーシッターじゃないのやから、わたしにばっかり子供を押し付けないでって言うべき」
「そ、そんなん……」
察する&空気を読む気ゼロの旦那。旦那の上をいく旦那姉。
思っていることを言葉にしてぜ~んぶ言ってしまわないと分かってもらえない……なんて、困ったなあ……。
あれれ?夏のお誘いの話が、夏の愚痴話になってしまいました。
でもこれも結局のところ、わたしが自分のことをいい人いい伯母だと思って欲しいがための問題なんだろうと思います。
思い切ってこの夏は、いい人じゃないってのを暴露してみようかな。