ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ハウスウォーミング

2009年07月05日 | お家狂想曲
昨日の夜、丁度独立記念日の花火が上がり始めた頃に、旦那姉一家がここを訪ねてきてくれました。初めてのお泊まりゲストです。
旦那の誕生日と引っ越し祝いを兼ねて、ペンシルバニアから来てくれた彼ら。昨日から今日にかけて、家のことでいろいろと話しました。
旦那姉のご主人E氏は建築デザイナー。プロの目から見た感想や意見を惜しみなく我々に与えてくれました。
彼はこの古いレンガの家がたいそう気に入ったようで、アイディアが次から次へと出てくる出てくる、まるで水量の多い噴水のよう。
面白いものでは、ピアノの部屋の天井に、三階の屋根からぶち抜いた丸い円柱の穴を開け、天窓のように自然光を入れる、とか、
台所からの続きにデッキを造り、それが自然に段になって下がって行き、窓からの景観を崩さないままいつの間にか外に出ているようにする、とか。
特に、台所には無駄なスペースがあり過ぎるのと、デザインや色があまりにも昔風で重苦しいということで、
部屋のありとあらゆる所の長さを計り、「僕のアイディアをコンピューターグラフィックにして送るから」と言って、メモした紙を持ち帰りました。
持つべき者は建築デザイナー、なんて調子のいいことを思う女が若干一名。

旦那姉夫婦からの誕生日プレゼントは芝刈り機に決定!さっそくホームセンターに行って品物選びです。
最初は充電できる電動芝刈り機、ということで意気揚々とでかけた我々。でも、売り場に並ぶ二万円、三万円とする器具を見ているうちに、
「ボクらの庭は、芝ってったってほんの少しだし、だから手押し式で充分だと思う」と旦那が言い出しました。
わたしもそれだったら使えるし、気軽だし、環境汚染も破壊もしないし、使うのは体力と腕力だけだし、なんだかとてもいいアイディアだと思い賛成しました。
それでも百ドル近くもしちゃって、それに加えて、垣根のトリミングをするための巨大ハサミも買ってもらっちゃいました。
姉夫婦ったって、わたしより6才も下の彼らに甘えてる自分がちょっとトホホでしたが、まあ彼らもとても幸せそうだったので、甘えさせてもらうことにしました。

その後お昼を食べにダイナーに。クラブサンドイッチとアイスクリーム?!こりゃまたブトるぜぃ!
お礼にもうすぐ5才の姪のベビーシッターを全力投球でいたしました。5才といえど英語はわたしより上手。延々としゃべり続ける姪っ子を、すげ~、英語ウマッとうっとり眺める五十路伯母。なかなか情けないものがありますね。

彼らが帰った直後に、改装の進む前の家の中の様子を見せてもらいに行きました。
向こうまでのドライブで、いつも曲がっていた道を曲がりドライブウェイに車を入れた時、なんだか懐かしいような場違いなような、奇妙な感じが胸をかすめました。
部屋の壁がすっかり新しく塗り替えられ、天井がきれいに整備され、いろんな所がバージョンアップしています。
でも、わたしは、あの所々歪んだ床や、はげ落ちたりひび割れしていた壁に愛着があったので、きれいだけど寂しい色に見えました。
家見学の後は後ろの庭でベーベキュー。チキンとパスタサラダ、そしてグリーンサラダに大好物のすいか!お腹がパンパンです!
旦那が何かの折に彼らにあげたビールの大瓶を残してくれてあって、それをみんなで乾杯して飲みました。
9年間、同じ屋根の下に暮らしていたわたし達4人。本当に気持ちのいい店子生活をさせてもらったことを心から感謝!
旦那が診察室に置いて世話していた植物が大きくなり過ぎて運び込めなかったのを、今夜はサンルーフを全開にして運んでみようということになり、試しに上から入れてみたら……ありゃ、入っちゃった。



ということで、大家さん夫婦の車に追走してもらいつつ、超低速運転で家に戻ることになりました。
20マイルのノロノロ運転でも、サンルーフから体半分を出している木の葉は、まるで今にもちぎれそうです。
旦那は、「もうちょっとやから。家に帰ろうな。寂しかったやろ?あんな所にひとりぼっちで」などと、珍しく声をかけています。
さて、今度は我々の家の紹介です。古い家の持ち主同士、ここが好き、あそこも好きと言い合いながら、三階から地下までぐるりと見学。

昨日から今日にかけて、丸々二日、いろんな人達から祝福を受けたウィンザーの家。
家猫だけ、すっかり拗ねちゃって、いろんな所に隠れて姿を現しませんでした。
24時間オールイングリッシュ、パソコン遊びも無し。わたしの脳みそもかなり拗ねちゃってるようです。
コメント
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