続きでもう一発。
『浜岡原発再稼働をめぐる住民投票条例案の否決』をめぐっての、『報道するラジオ』文字起こしと参考記事を、記事にしてくれはったきーこさん。
読んで、その裏側に何が起こってたのか、ようわかりました。
ほんで、東京でも大阪でも起こったことが、やっぱり静岡でも例外なく、いくら知事が賛成したっちゅう例外があっても起こるのやと、
それを知って、ようやくなんちゅうか、今までもそう思てはきたけれど、選挙ってほんまに大事やなと、しみじみ感じました。
選挙したところで、そんなもん一緒じゃっちゅう人もいるけど、それやったらもう、いったいどの土俵でわたしらは闘えるのか。
選挙で闘うっちゅうのは、投票日に投票するだけではあかんのです。
投票日までに、自分とこの地域で立候補してる人間に、徹底的に、いろんなことを質問して答えさせる。
どこまで学んでるのか、どんなことに信念を持ってるのか、どんなことをしようとしてるのか、
もうほんまに、知りたいことみんな、とことん聞いて答えてもらう。
その質問するためには、その討議会の前に、自治会や婦人会、その他どんな会でも団体でもええから集まって、
市民の側かて必死に勉強する。
これはもう、本気の闘いやと思います。
勉強したら勝てるのなら、わたしはとことん、徹底的に勉強します。
それで、自分と、自分の大切な家族や友達の命が、少しでも尊重されることになるんやったら。
そして、日本が、これ以上、弱ってしまわんように守れるんやったら。
↓以下、転載はじめ
浜岡原発住民投票否決の裏側「16万5127人の市民の声を無視した県議たち」報道するラジオ10/12(内容書き出し・参考記事・全県議の投票結果)
報道するラジオ 2012年10月12日放送
水野:
報道するラジオ
毎日新聞、ホット兵庫編集長の平野幸夫さんと、私、水野晶子でお送りしておりますが、
平野さん、今の日本の閉塞感ってね、
「自分らの思いが、何で政策として実現されへんねん」という、
この怒りに満ちている状況じゃないかな、と。
平野:
そうですね、議会制民主主義が機能していないと。
今の国会が、その象徴ですよね、1カ月間も開かれていないという。
水野:
そうですよね、どんなことやねんと。
そういう象徴的な存在として、今日ご紹介するのは、浜岡原発をめぐる動きです。
昨日、静岡県の県民投票条例案が、県議会の本会議で、否決されました。
「住民たちで、この浜岡原発再稼働をどうするべきかという事を、決めさせてくれ」
という思いで、運動をしていらっしゃった方達が多いんですが、
結局、県民投票は、実施されない事になったんですね。
あの、もともと浜岡原発って、平野さん、東海地震の震源域に建っている、と言われているんですね。
平野:
そうですね。
3.11の以前から、最も危険な原発だ、と言われてですね、住民の方々が、それぞれに、反対運動を繰り広げた原発ですよね。
水野:
で、今回は、住民が、「何とか、再稼働を自分たちで決めたい」という事で動いて、
集まりはった署名が、16万5127人の方の署名。
これ、16万って、どういう数字かと言いますと、必要だった数字が、6万人なんです。
平野:
そうですね。
水野:
6万人でいいところを、16万人以上、16万5000人以上の署名を集めたんだけれども、
これがうまいこといかへんと……いう事なんですね。
こうした署名の動きっていうのは、東京でも大阪でも、住民投票をめぐってありましたよね。
平野:
そうですね、
しかし、これまでもいろいろと、首長さんというか石原さんも、反対でしたよね。
水野:
そうでした。
ところが、静岡県の場合は違うんですよ。
県知事が、「賛成です」と、
平野:
そうなんですよ。
水野:
「賛成です」という意見を付けて、提出したんですよ。
平野:
そうですね、ま、当初川勝知事はあんまり、こう、積極的ではなかったんですけれどね、
しかし、この数がですね、一挙にこれだけの……、
水野:16万。
平野:
声をくみ取ろうという、知事としての、立ち居振る舞いというのを、きちんと示されたんですよね。
水野:
だから、知事も賛成した。
16万人以上も集まった。
それでも、こんなに大きな声をあげても、住民で決めることができないって……、
いったい、ここの裏側に引っ掛かろうという事で、お送りしたいと思います。
これから、お電話をつながせていただきますのは、昨日、静岡県で、県民条例案否決されましたけど、
この、住民投票の実現に向けて動いた、キーパーソンでいらっしゃるいます。
民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一さんと、お電話をつながせていただきます。
池谷さん、こんばんは。
水野と申します、よろしくお願いいたします。
池谷:
よろしくお願いいたします。
平野:
毎日新聞、平野と申します。
水野:
まずはですね、昨日否決されてしまいました、この県民投票条例案。
池谷さんは、何とかこれが可決されるようにと、動かれたと聞いていますが、結局ダメでした。
感想を一言、いかがでしょう。
池谷:
もう、残念、としか言いようがないですね。
本当に、16万5000人のですね、直接その、意思を表明したいという、請求者が集まった訳ですけれども、
そのみなさんの思いにこたえられなくて、もう、一言で、残念っていうしかないですね。
水野:
これ、住民のみなさんからは、どんな、昨日から今日にかけて、どんな声が聞かれていますか?
池谷:
あのー、やはりわたくしがですね、修正案をですね、わたくしどもの側で出したんですが、
その行為について、「大変ありがたい」というような、メールとかですね、お手紙を頂いております。
水野:
はぁー。
あの、最初の原案で上手くいかないから、じゃあ、修正して、もう一回やろうという事で、池谷さん達は、動かれたんですけど、
それについては、「ようまァ頑張ってくれた」、という意味ですね。
池谷:
そうですね
水野:
ただその、修正案の中身ですけれども、どんな事を修正しなきゃいけないようになってたんですか?
池谷:
まずですね、この条例案、原案ですね、
原案が、だいぶ昔の、機関委任事務があった頃のものを、どうも参考に作られたみたいでして、
今は、県と市・町というのは、対等の関係にございまして、そういう基本的なところがまず、間違っていたというところがございまして、
水野:
それは、住民の方達が、原案を作られた訳ですから、いうてもね、素人さんでしょ?
池谷:
そうですね。
水野:
そりゃぁ、そんな、「今の法律ではこないなってます」って言われても、むずかしいでしょうね。
池谷:
若干古いですね、沖縄の条例とかを、参考にされたようです。
ただまァ、これは、今おっしゃられたようにですね、住民の方が、そんな細かい法制度まで知っているっていう事は、ほとんどありませんし、
水野:
そりゃありますよ。
池谷:
ですからね、わたしどもで、やはりあの、これがですね、条例としてですね、
条例で、市・町に投開票事務をやってもらわなければならないんですよ。
水野:
市や町にね、はい。
池谷:
で、元の条例は、県がですね、具体的に、たとえばですね、市・町の投開票事務を選挙管理委員会に、
市・町のですね、選挙管理委員会に委託と言いますか、そういう形でやるというような条例が、
全く、別の県と市・町は、別の公共団体ですので、これは、制度上無理なんですね。
水野:
ああ……すみません、池谷さん、その話を、今聞いただけで、頭がこんがらかりました。
もう、全然私分からない。
池谷:
わからない。
水野:
つまり、そんなんを住民の皆さんにね、そんな事を求められても、いや、これがまず一つ、私が引っ掛かったとこですわ。
まぁいうたら、そんな事までせな、住民がやらなね、こういう、住民で物事を決めよう、という事を進められないのかと、いうことですね。
池谷:
はい。
水野:
いや、もっともっと詳しい、法律的なことはあるんでしょうけれども、で、結局はこうやって、修正案も出されたんですですが、
でも、結局、それが否決されてしまったというのは、どういう立場の人がどういう事を主張したから、否決されたんですか?
池谷:
あの、実はですね、川勝という静岡県知事なんですが、県知事の反態勢の方々がですね、
水野:
ほぉ、
池谷:
実は、自民改革会議という会派なんですが、県議会の、もう多数を占めているんですよ。
水野・平野:
ふぅ~ん
池谷:
で、最初からですね、この聞いたところによりますと、
今回の請求自体に対して、あんまり、こう、積極的じゃないというか、反対という事を最初から表明されていたんですね。
水野:
自民党系の方達が、反対なさる根拠はなんでしょう?
池谷:
うーん、ですから、私はその……どれだけ議論したかは分かりませんけれども、
その入り口部分でね、『反知事』という事があったのかな、と思っています。
水野:
あ、知事さんは、民主党系なんですよね。
池谷:
はい。
水野:
あぁ……。
池谷:
で、知事の方の私どもの会は、20人しかいないんですが、あのー、自民改革会議さんは、34人いるもんですからね、
それで、まァ、もともとが、そういう状況であったので、
水野:
もともと、自民党系の議員さんの方が、数が多いから不利だった、というのもあるんですが、
ただですよ、民主党系の方が20人いらしたんならば、20人は少なくとも皆さん、この住民投票の案に、賛成はなさったんですか?
池谷:
いえ、それがですね、そこ、そこなんですよ。
水野:それちゃいますのん、池谷さんそこでっせ。
池谷:
うちの方もですね、明確に賛成って、同意も署名をするんですが、
その20人のうち、7名しか、署名を集められなかったんですね。
水野:
えぇぇっ!?
20人のうち7人しか、署名を集められなかった。
後の13人は、どうしはったんですか?
池谷:
えー、ま、最終的に投票で賛成という方も、ま、何人かいたようなんですけれども、
その他のですね、あのー、方々は、いろんなあの、選挙事情と言いますか、
その、ご自分が県議になられた背景、ま、組織とかですね、そういうものを背負って出ていますから、
水野:
はぁ!
池谷:
そういう、皆さんの理解が得られなかった、という事じゃないかなっていうふうに思います。
水野:
平野さん、今の池谷さんの言葉の裏を、ちょっとわたくしに説明していただけませんか?
平野:
言わば、まあ、地方議会の方々の既得権益っていうんですか、選出基盤という事がどうしてもこう……。
水野:
たとえば、どこかの企業の組合、とかですか?
平野:
たとえば、電力会社の、労働組合の支援を受けてたら、それは当然、その、住民投票に賛成、という判断はしにくいですよね。
池谷:
はい。
平野:
そういう積み重ねが、民主党の中でもそうだろうし、
特に、自民党というのは、さまざまな交付金を、周辺の自治体も受けて、
県議会の議員さんであれば、そういう周辺の市町村から選ばれている方々ですよね。
池谷:
はい
平野:
だから、その事が、すごい重、くびき(自由を束縛するもの)になって、
あのー、住民の方々の危機意識っていうのを、なかなか汲み取れない構図ですよね。
水野:
でも、私から言わせたら、「次の選挙で落ちるのが怖いさかいに」っていうことちゃいますのん?
平野:
まァまァ選挙権も、しかしこの、新たな見方も出来ますよね。
こういう住民の危機意識をくみ取れない地方評議会の議員というものは、
もっとこう、シビアに、次の選挙では判断されるという事も、あの、これから考えられますよね。
水野:
その儀式もありますね。
池谷:
私もそう思います。
だから、今回の投票行動をですね、見ていただいて、間接民主主義の立場じゃないですか、我々地方議員は。
そうすると、どうしてもですね、直接、今回はダメだったんですが、
そうすると、間接的に、意思を県議会に諮る、という事になるわけですから、
そういう人を選んでいただくっていう事だ、というふうに思いますけどね、次は。
水野・平野:
んー……。
水野:
結局、住民の思いを実現させるためには、普段の議員さんを選ぶ時の、選挙で、よーーく見ておかなくちゃっていうことですか。
池谷:
ええ。
今回、よく分かったんじゃないかな、というように思いますけれどもね、
だから、無関心ではダメだっていうことですよね。
平野:
そういうことですよねー。
池谷:
やはり、選挙で誰を選ぶか?っていうことについて、しっかりと人物を見ていただいて、
そして判断を、しっかりと投票行為でですね、していただきたいな、というふうに思いますけどね。
水野:
たとえば民主党という、一つの党だったら一枚岩か?というと、そうではないという事が、
今回はもう、はっきりと出てしまいましたよね。
池谷:
そうですね。
水野:
だからもう、個人個人で、この人はこういう問題で、どういう投票行動をしたかと、
この情報をやっぱり、みなさんが得て、自分と同じ人を選んでいくと。
もう、そこまでしないと、「なんでやねん!」という事になるんですね。
池谷:
はい。とおもいます。
水野:
今日はどうも、お忙しいところありがとうございました。
ーーーー
浜岡原発:県民投票条例案否決 16万人の声届かず
与党も態度割れ /静岡
毎日新聞 2012年10月12日 地方版
中部電力浜岡原発(御前崎市)の、再稼働の是非を問う住民投票条例案は、
11日の県議会(定数69、欠員3)で、原案、修正案ともに否決され、住民投票は実現しなかった。
最大会派の自民改革会議(37議席)が、反対したうえ、
住民投票に賛成する、川勝平太知事の与党、民主党・ふじのくに県議団(20議席)は、態度が割れ、半数以上が、修正案の反対に回った。
約16万5000人の署名を集めた、市民団体「原発県民投票静岡」のメンバーは、「議会は、県民を見ていない」と、憤りをあらわにした。
【樋口淳也、山本佳孝、小玉沙織、舟津進】
賛否が分かれた修正案で、
賛成にまわったのは、小楠和男議長を除く全65県議のうち、17県議のみ。
無記名投票だが、
公明党県議団(5議席)、
みんなの党・無所属クラブ(2議席)の1人、
富士の会(2議席)の計8人が賛成を公表。
民主会派は、7人が、修正案の提出者となっており、同会派の中から過半数が、修正案に反対した計算になる。
反対した県議からは、「可決されたとしても、実施は不可能だ」との指摘が相次いだ。
法制度上の不備を指摘された原案を踏まえ、作成された修正案でも、
投票に関する業務への、市町の協力を、1市町でも欠いた場合には、住民投票が実施できない、などと規定しているためだ。
浜岡原発が立地する、御前崎市の原子力政策室は、
「再稼働をするには、極めて専門的な知識が必要で、(判断を)多くの住民に求めるのは、適当ではない」
と話すなど、
住民投票そのものに、難色を示す自治体がある。
実際に、住民投票を行えるかは、不透明だった。
川勝知事も、この点について、
「(全国)どこにおいても、同じ問題がでてくると思う。中央政府にも検討してもらうよう、働きかけていこうと思う」と述べ、
法制度上の問題が明らかになった、との認識を示した。
自民改革会議には、もともと反対だった川勝知事が、賛成に回ったうえ、
条例案の不備を指摘した経緯を、「人気取りの政治的計算」と受け止め、冷ややかに見る向きが多かった。
否決後、自民党県連の杉山盛雄幹事長は、
「県議の中で、原発に関する議論が不十分だった、との反省はある」と指摘。
「党として、議員連盟設立を提案する」と述べ、
原発に関する超党派の議連を、今月中にも設立する方向で、民主党などと、調整を進める考えを表明した。
◇「理由に説得力ない」 市民団体代表、会見で無念の表情
市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表は、11日、県議会閉会後に記者会見を開き、
「極めて残念。修正案も否決されたことには、憤りを感じる。理由に説得力がなく、議会の形骸化だ」と、無念の表情を浮かべた。
鈴木代表は、議会での議論を振り返り、
「県民投票の是非や、浜岡原発の安全対策は、どこまでやれば区切りがつくのかなど、
県民が関心をもっていることに、議論がなかったのは、返す返すも残念だ」と述べた。
また、鈴木代表は、県から請求前に渡されたマニュアルに、
「条例制定案は、完全である必要はなく、立法技術上の、多少の不備は問わない」などと書いてある、と指摘。
川勝平太知事が、投票の実施時期など、条例案の「不備論」を、議会開会前に指摘したことで、県議会の議論も影響を受けたとして、
「川勝知事の発言で、議論が混迷し、本質的な議論が深まらなかった。知事の責任は大きい」と話した。
「今日、一つの終結を迎えたので、団体としての活動は終わり」と述べ、団体は解散し、再び、直接請求を行うことはしない、との考えを示した。
【小玉沙織】
◇「へりくつだ」最大会派を批判--知事
川勝平太知事は、閉会後、記者らの取材に応じ、
「(自民改革会議が)『修正案は修正ではなく、あまりに中身が違って、全面改定だ』とし、否決したのは、ややへりくつだ」と述べ、
原案と中身との違いを理由に反対した、最大会派の主張を、「入り口論」と批判した。
有志県議らの修正案を、
「大変立派なもので、今後、直接請求する際の、モデルとなった。県外などに情報発信して、生かしていくことができると思う」と評価。
他方で、市民団体に対し、
「条例案の問題点を指摘したにもかかわらず、(不備を認めるなど)謙虚な姿勢でいなかったことが、否決の原因」と苦言を呈した。
【樋口淳也】
浜岡投票条例 県議会が否決
中日新聞 2012年10月12日
◆修正案 反対48賛成17
静岡県議会、9月定例会は、最終日の11日、
中部電力浜岡原発(御前崎市)の、再稼働の是非を問う、住民投票条例案の原案と、超党派の議員が提出した修正案を、ともに否決した。
修正案は、賛成17票、反対48票。
原案は、65人全員が、反対だった。
東日本大震災後、原発立地県で初となる住民投票は、実現しなかった。
条例制定を請求した市民団体、「原発県民投票静岡」の鈴木望共同代表は、「民意を実現できず残念だ」と述べた。
再度の署名活動と、直接請求は、否定した。
投票実施に賛成していた、川勝平太知事は、
「原案と修正案の中身が違うと、入り口論で否決された」と指摘。
条例案を、次の県議会に、あらためて提出することには
「住民自らが意思表明する、本来の趣旨を抜くことになる」と、消極的な姿勢を見せた。
投票資格を18歳以上とした、市民団体の原案は、問題があるとして、5日の総務委員会で、全会一致で否決。
修正案は、11日の本会議に提出され、民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一政調会長が、
「投票資格は二十歳以上」などとする、案の趣旨を説明した。
最大会派で過半数を占める、自民党会派の自民改革会議は、
「国策である、原発再稼働の是非を、県の住民投票で問うのは妥当ではない」と、両案に反対討論。
修正案に賛同する、公明党県議団などは
「原案の不備を理由に、門前払いはできない」と、修正案に賛成討論した。
市民団体は、必要数(6万2000人)を大幅に上回る16万5000人分の署名を集め、8月27日に、県に、条例制定を直接請求。
川勝知事は、実施に賛成する意見を付け、9月19日の県議会初日に、条例案を提案していた。
原発再稼働をめぐる、住民投票条例案は、大阪市議会と東京都議会でも、否決された。
住民投票
地方自治法の規定に基づき、有権者の50分の1の署名が集まれば、地方自治体に、住民投票条例の制定・改廃を、直接請求できる。
制定には、議会の同意が必要。
議会で可決され、投票が実現しても、結果に法的拘束力はない。
市町村レベルでの投票実施例は、多数あるが、
都道府県単位では唯一、1996年9月に、沖縄県が、日米地位協定の見直しと、米軍基地の整理縮小に対する賛否を問う、県民投票を実施、
賛成が、8割以上を占めた。
静岡県議の名前
誰が、どのような投票をしたか?
政党ではなく、個人個人をチェックすることが大切だ、と番組では話していたけれど、
その事を、一般市民が知ることは、とても難しい。
たとえば、今回の静岡県議。
党内で割れた場合には、誰がどうなのか?
調べてみても、なかなか答は出てこなかった。
自民改革会議 37名
(16万5127人の声を無視!市民より自分が大事)
下田市・賀茂郡 森竹治郎
伊東市 小野達也
伊豆市 石橋康弘
伊豆の国市 小野登志子
田方郡 仁科喜世志
三島市 宮沢正美
裾野市 鳥澤由克
御殿場市・駿東郡北部 和田篤夫
沼津市 杉山盛雄
多家一彦
富士市 植田徹
遠藤榮
鈴木澄美
富士宮市 吉川雄二
静岡市葵区 天野進吾
天野一
山田誠
静岡市駿河区 相坂摂治
静岡市清水区 深澤陽一
焼津市 塚本大
良知淳行
藤枝市 落合愼悟
牧之原市・榛原郡南部 大石哲司
島田市・榛原郡北部 伊藤育子
御前崎市 藪田宏行
菊川市 宮城也寸志
掛川市 増田享大
東堂陽一
袋井市・周智郡 渡瀬典幸
磐田市 安間英雄
浜松市中区 竹内良訓
浜松市東区 中沢公彦
浜松市西区 鈴木洋佑
浜松市南区 小楠和男 議長 採決に参加せず
浜松市北区 鈴木利幸
浜松市浜北区 渥美泰一
浜松市天竜区 中谷多加二
民主党・ふじのくに県議団 20名
【無回答】
熱海市 橋本一実 会派役員として所属議員に質問に答えないようにと言っている立場なので回答できない
駿東郡南部 田泰久 会派としては質問に答えない決まりがある。役員という立場もあり、ノーコメント
静岡市清水区 林芳久仁 会派内の意見がわら田中、どちらに回ったかとは言いづらい
磐田市 三ッ谷金秋 議員総会で投票行動のコメントはしてはならないと言われている。
浜松市北区 野澤義雄 無記名投票と言う事もあり、回答は差し控えたい。
【賛成】
御殿場市・駿東郡北部 池谷晴一
富士宮市 四本康久
静岡市葵区 小長井由雄
藤枝市 佐野愛子
浜松市東区 源馬謙太郎
浜松市浜北区 阿部卓也
湖西市 田内浩之
【反対】
沼津市 曳田卓
富士市 櫻町宏毅
静岡市駿河区 鈴木智
島田市・榛原郡北部 大池幸男
浜松市中区 岡本護
浜松市中区 藤田寛
浜松市西区 田口章
浜松市南区 田形誠
※明確に賛成って、同意も署名をした7名が青色ですね。
そして、答えていない人の中で2人が、賛成をしているという事になります。
公明党静岡県議団 5名(全員賛成)
沼津市 蓮池章平
富士市 早川育子
静岡市葵区 田好浩
静岡市駿河区 前林孝一良
静岡市清水区 盛月寿美
みんなの党・無所属クラブ 2名
三島市 遠藤行洋 反対
磐田市 柏木健 賛成
富士の会 2名(全員賛成)
静岡市清水区 中澤通訓
袋井市・周智郡山 本貴史
市民の声に向き合って、賛成票を投じてくれた県議は、17県議。
公明党県議団(5議席)、
みんなの党・無所属クラブ(2議席)の1人、
富士の会(2議席)の計8人
民主党は、単純に引き算すると、9名が賛成
自民党系は全員、市民の声無視だから、分かりやすい。
反対して赤い色の方々は、原発関係の既得権益がある、という事ですよね?
参考にさせていただいたのは、こちらhttp://fujinomi8.exblog.jp/19027460/です。
『浜岡原発再稼働をめぐる住民投票条例案の否決』をめぐっての、『報道するラジオ』文字起こしと参考記事を、記事にしてくれはったきーこさん。
読んで、その裏側に何が起こってたのか、ようわかりました。
ほんで、東京でも大阪でも起こったことが、やっぱり静岡でも例外なく、いくら知事が賛成したっちゅう例外があっても起こるのやと、
それを知って、ようやくなんちゅうか、今までもそう思てはきたけれど、選挙ってほんまに大事やなと、しみじみ感じました。
選挙したところで、そんなもん一緒じゃっちゅう人もいるけど、それやったらもう、いったいどの土俵でわたしらは闘えるのか。
選挙で闘うっちゅうのは、投票日に投票するだけではあかんのです。
投票日までに、自分とこの地域で立候補してる人間に、徹底的に、いろんなことを質問して答えさせる。
どこまで学んでるのか、どんなことに信念を持ってるのか、どんなことをしようとしてるのか、
もうほんまに、知りたいことみんな、とことん聞いて答えてもらう。
その質問するためには、その討議会の前に、自治会や婦人会、その他どんな会でも団体でもええから集まって、
市民の側かて必死に勉強する。
これはもう、本気の闘いやと思います。
勉強したら勝てるのなら、わたしはとことん、徹底的に勉強します。
それで、自分と、自分の大切な家族や友達の命が、少しでも尊重されることになるんやったら。
そして、日本が、これ以上、弱ってしまわんように守れるんやったら。
↓以下、転載はじめ
浜岡原発住民投票否決の裏側「16万5127人の市民の声を無視した県議たち」報道するラジオ10/12(内容書き出し・参考記事・全県議の投票結果)
報道するラジオ 2012年10月12日放送
水野:
報道するラジオ
毎日新聞、ホット兵庫編集長の平野幸夫さんと、私、水野晶子でお送りしておりますが、
平野さん、今の日本の閉塞感ってね、
「自分らの思いが、何で政策として実現されへんねん」という、
この怒りに満ちている状況じゃないかな、と。
平野:
そうですね、議会制民主主義が機能していないと。
今の国会が、その象徴ですよね、1カ月間も開かれていないという。
水野:
そうですよね、どんなことやねんと。
そういう象徴的な存在として、今日ご紹介するのは、浜岡原発をめぐる動きです。
昨日、静岡県の県民投票条例案が、県議会の本会議で、否決されました。
「住民たちで、この浜岡原発再稼働をどうするべきかという事を、決めさせてくれ」
という思いで、運動をしていらっしゃった方達が多いんですが、
結局、県民投票は、実施されない事になったんですね。
あの、もともと浜岡原発って、平野さん、東海地震の震源域に建っている、と言われているんですね。
平野:
そうですね。
3.11の以前から、最も危険な原発だ、と言われてですね、住民の方々が、それぞれに、反対運動を繰り広げた原発ですよね。
水野:
で、今回は、住民が、「何とか、再稼働を自分たちで決めたい」という事で動いて、
集まりはった署名が、16万5127人の方の署名。
これ、16万って、どういう数字かと言いますと、必要だった数字が、6万人なんです。
平野:
そうですね。
水野:
6万人でいいところを、16万人以上、16万5000人以上の署名を集めたんだけれども、
これがうまいこといかへんと……いう事なんですね。
こうした署名の動きっていうのは、東京でも大阪でも、住民投票をめぐってありましたよね。
平野:
そうですね、
しかし、これまでもいろいろと、首長さんというか石原さんも、反対でしたよね。
水野:
そうでした。
ところが、静岡県の場合は違うんですよ。
県知事が、「賛成です」と、
平野:
そうなんですよ。
水野:
「賛成です」という意見を付けて、提出したんですよ。
平野:
そうですね、ま、当初川勝知事はあんまり、こう、積極的ではなかったんですけれどね、
しかし、この数がですね、一挙にこれだけの……、
水野:16万。
平野:
声をくみ取ろうという、知事としての、立ち居振る舞いというのを、きちんと示されたんですよね。
水野:
だから、知事も賛成した。
16万人以上も集まった。
それでも、こんなに大きな声をあげても、住民で決めることができないって……、
いったい、ここの裏側に引っ掛かろうという事で、お送りしたいと思います。
これから、お電話をつながせていただきますのは、昨日、静岡県で、県民条例案否決されましたけど、
この、住民投票の実現に向けて動いた、キーパーソンでいらっしゃるいます。
民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一さんと、お電話をつながせていただきます。
池谷さん、こんばんは。
水野と申します、よろしくお願いいたします。
池谷:
よろしくお願いいたします。
平野:
毎日新聞、平野と申します。
水野:
まずはですね、昨日否決されてしまいました、この県民投票条例案。
池谷さんは、何とかこれが可決されるようにと、動かれたと聞いていますが、結局ダメでした。
感想を一言、いかがでしょう。
池谷:
もう、残念、としか言いようがないですね。
本当に、16万5000人のですね、直接その、意思を表明したいという、請求者が集まった訳ですけれども、
そのみなさんの思いにこたえられなくて、もう、一言で、残念っていうしかないですね。
水野:
これ、住民のみなさんからは、どんな、昨日から今日にかけて、どんな声が聞かれていますか?
池谷:
あのー、やはりわたくしがですね、修正案をですね、わたくしどもの側で出したんですが、
その行為について、「大変ありがたい」というような、メールとかですね、お手紙を頂いております。
水野:
はぁー。
あの、最初の原案で上手くいかないから、じゃあ、修正して、もう一回やろうという事で、池谷さん達は、動かれたんですけど、
それについては、「ようまァ頑張ってくれた」、という意味ですね。
池谷:
そうですね
水野:
ただその、修正案の中身ですけれども、どんな事を修正しなきゃいけないようになってたんですか?
池谷:
まずですね、この条例案、原案ですね、
原案が、だいぶ昔の、機関委任事務があった頃のものを、どうも参考に作られたみたいでして、
今は、県と市・町というのは、対等の関係にございまして、そういう基本的なところがまず、間違っていたというところがございまして、
水野:
それは、住民の方達が、原案を作られた訳ですから、いうてもね、素人さんでしょ?
池谷:
そうですね。
水野:
そりゃぁ、そんな、「今の法律ではこないなってます」って言われても、むずかしいでしょうね。
池谷:
若干古いですね、沖縄の条例とかを、参考にされたようです。
ただまァ、これは、今おっしゃられたようにですね、住民の方が、そんな細かい法制度まで知っているっていう事は、ほとんどありませんし、
水野:
そりゃありますよ。
池谷:
ですからね、わたしどもで、やはりあの、これがですね、条例としてですね、
条例で、市・町に投開票事務をやってもらわなければならないんですよ。
水野:
市や町にね、はい。
池谷:
で、元の条例は、県がですね、具体的に、たとえばですね、市・町の投開票事務を選挙管理委員会に、
市・町のですね、選挙管理委員会に委託と言いますか、そういう形でやるというような条例が、
全く、別の県と市・町は、別の公共団体ですので、これは、制度上無理なんですね。
水野:
ああ……すみません、池谷さん、その話を、今聞いただけで、頭がこんがらかりました。
もう、全然私分からない。
池谷:
わからない。
水野:
つまり、そんなんを住民の皆さんにね、そんな事を求められても、いや、これがまず一つ、私が引っ掛かったとこですわ。
まぁいうたら、そんな事までせな、住民がやらなね、こういう、住民で物事を決めよう、という事を進められないのかと、いうことですね。
池谷:
はい。
水野:
いや、もっともっと詳しい、法律的なことはあるんでしょうけれども、で、結局はこうやって、修正案も出されたんですですが、
でも、結局、それが否決されてしまったというのは、どういう立場の人がどういう事を主張したから、否決されたんですか?
池谷:
あの、実はですね、川勝という静岡県知事なんですが、県知事の反態勢の方々がですね、
水野:
ほぉ、
池谷:
実は、自民改革会議という会派なんですが、県議会の、もう多数を占めているんですよ。
水野・平野:
ふぅ~ん
池谷:
で、最初からですね、この聞いたところによりますと、
今回の請求自体に対して、あんまり、こう、積極的じゃないというか、反対という事を最初から表明されていたんですね。
水野:
自民党系の方達が、反対なさる根拠はなんでしょう?
池谷:
うーん、ですから、私はその……どれだけ議論したかは分かりませんけれども、
その入り口部分でね、『反知事』という事があったのかな、と思っています。
水野:
あ、知事さんは、民主党系なんですよね。
池谷:
はい。
水野:
あぁ……。
池谷:
で、知事の方の私どもの会は、20人しかいないんですが、あのー、自民改革会議さんは、34人いるもんですからね、
それで、まァ、もともとが、そういう状況であったので、
水野:
もともと、自民党系の議員さんの方が、数が多いから不利だった、というのもあるんですが、
ただですよ、民主党系の方が20人いらしたんならば、20人は少なくとも皆さん、この住民投票の案に、賛成はなさったんですか?
池谷:
いえ、それがですね、そこ、そこなんですよ。
水野:それちゃいますのん、池谷さんそこでっせ。
池谷:
うちの方もですね、明確に賛成って、同意も署名をするんですが、
その20人のうち、7名しか、署名を集められなかったんですね。
水野:
えぇぇっ!?
20人のうち7人しか、署名を集められなかった。
後の13人は、どうしはったんですか?
池谷:
えー、ま、最終的に投票で賛成という方も、ま、何人かいたようなんですけれども、
その他のですね、あのー、方々は、いろんなあの、選挙事情と言いますか、
その、ご自分が県議になられた背景、ま、組織とかですね、そういうものを背負って出ていますから、
水野:
はぁ!
池谷:
そういう、皆さんの理解が得られなかった、という事じゃないかなっていうふうに思います。
水野:
平野さん、今の池谷さんの言葉の裏を、ちょっとわたくしに説明していただけませんか?
平野:
言わば、まあ、地方議会の方々の既得権益っていうんですか、選出基盤という事がどうしてもこう……。
水野:
たとえば、どこかの企業の組合、とかですか?
平野:
たとえば、電力会社の、労働組合の支援を受けてたら、それは当然、その、住民投票に賛成、という判断はしにくいですよね。
池谷:
はい。
平野:
そういう積み重ねが、民主党の中でもそうだろうし、
特に、自民党というのは、さまざまな交付金を、周辺の自治体も受けて、
県議会の議員さんであれば、そういう周辺の市町村から選ばれている方々ですよね。
池谷:
はい
平野:
だから、その事が、すごい重、くびき(自由を束縛するもの)になって、
あのー、住民の方々の危機意識っていうのを、なかなか汲み取れない構図ですよね。
水野:
でも、私から言わせたら、「次の選挙で落ちるのが怖いさかいに」っていうことちゃいますのん?
平野:
まァまァ選挙権も、しかしこの、新たな見方も出来ますよね。
こういう住民の危機意識をくみ取れない地方評議会の議員というものは、
もっとこう、シビアに、次の選挙では判断されるという事も、あの、これから考えられますよね。
水野:
その儀式もありますね。
池谷:
私もそう思います。
だから、今回の投票行動をですね、見ていただいて、間接民主主義の立場じゃないですか、我々地方議員は。
そうすると、どうしてもですね、直接、今回はダメだったんですが、
そうすると、間接的に、意思を県議会に諮る、という事になるわけですから、
そういう人を選んでいただくっていう事だ、というふうに思いますけどね、次は。
水野・平野:
んー……。
水野:
結局、住民の思いを実現させるためには、普段の議員さんを選ぶ時の、選挙で、よーーく見ておかなくちゃっていうことですか。
池谷:
ええ。
今回、よく分かったんじゃないかな、というように思いますけれどもね、
だから、無関心ではダメだっていうことですよね。
平野:
そういうことですよねー。
池谷:
やはり、選挙で誰を選ぶか?っていうことについて、しっかりと人物を見ていただいて、
そして判断を、しっかりと投票行為でですね、していただきたいな、というふうに思いますけどね。
水野:
たとえば民主党という、一つの党だったら一枚岩か?というと、そうではないという事が、
今回はもう、はっきりと出てしまいましたよね。
池谷:
そうですね。
水野:
だからもう、個人個人で、この人はこういう問題で、どういう投票行動をしたかと、
この情報をやっぱり、みなさんが得て、自分と同じ人を選んでいくと。
もう、そこまでしないと、「なんでやねん!」という事になるんですね。
池谷:
はい。とおもいます。
水野:
今日はどうも、お忙しいところありがとうございました。
ーーーー
浜岡原発:県民投票条例案否決 16万人の声届かず
与党も態度割れ /静岡
毎日新聞 2012年10月12日 地方版
中部電力浜岡原発(御前崎市)の、再稼働の是非を問う住民投票条例案は、
11日の県議会(定数69、欠員3)で、原案、修正案ともに否決され、住民投票は実現しなかった。
最大会派の自民改革会議(37議席)が、反対したうえ、
住民投票に賛成する、川勝平太知事の与党、民主党・ふじのくに県議団(20議席)は、態度が割れ、半数以上が、修正案の反対に回った。
約16万5000人の署名を集めた、市民団体「原発県民投票静岡」のメンバーは、「議会は、県民を見ていない」と、憤りをあらわにした。
【樋口淳也、山本佳孝、小玉沙織、舟津進】
賛否が分かれた修正案で、
賛成にまわったのは、小楠和男議長を除く全65県議のうち、17県議のみ。
無記名投票だが、
公明党県議団(5議席)、
みんなの党・無所属クラブ(2議席)の1人、
富士の会(2議席)の計8人が賛成を公表。
民主会派は、7人が、修正案の提出者となっており、同会派の中から過半数が、修正案に反対した計算になる。
反対した県議からは、「可決されたとしても、実施は不可能だ」との指摘が相次いだ。
法制度上の不備を指摘された原案を踏まえ、作成された修正案でも、
投票に関する業務への、市町の協力を、1市町でも欠いた場合には、住民投票が実施できない、などと規定しているためだ。
浜岡原発が立地する、御前崎市の原子力政策室は、
「再稼働をするには、極めて専門的な知識が必要で、(判断を)多くの住民に求めるのは、適当ではない」
と話すなど、
住民投票そのものに、難色を示す自治体がある。
実際に、住民投票を行えるかは、不透明だった。
川勝知事も、この点について、
「(全国)どこにおいても、同じ問題がでてくると思う。中央政府にも検討してもらうよう、働きかけていこうと思う」と述べ、
法制度上の問題が明らかになった、との認識を示した。
自民改革会議には、もともと反対だった川勝知事が、賛成に回ったうえ、
条例案の不備を指摘した経緯を、「人気取りの政治的計算」と受け止め、冷ややかに見る向きが多かった。
否決後、自民党県連の杉山盛雄幹事長は、
「県議の中で、原発に関する議論が不十分だった、との反省はある」と指摘。
「党として、議員連盟設立を提案する」と述べ、
原発に関する超党派の議連を、今月中にも設立する方向で、民主党などと、調整を進める考えを表明した。
◇「理由に説得力ない」 市民団体代表、会見で無念の表情
市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表は、11日、県議会閉会後に記者会見を開き、
「極めて残念。修正案も否決されたことには、憤りを感じる。理由に説得力がなく、議会の形骸化だ」と、無念の表情を浮かべた。
鈴木代表は、議会での議論を振り返り、
「県民投票の是非や、浜岡原発の安全対策は、どこまでやれば区切りがつくのかなど、
県民が関心をもっていることに、議論がなかったのは、返す返すも残念だ」と述べた。
また、鈴木代表は、県から請求前に渡されたマニュアルに、
「条例制定案は、完全である必要はなく、立法技術上の、多少の不備は問わない」などと書いてある、と指摘。
川勝平太知事が、投票の実施時期など、条例案の「不備論」を、議会開会前に指摘したことで、県議会の議論も影響を受けたとして、
「川勝知事の発言で、議論が混迷し、本質的な議論が深まらなかった。知事の責任は大きい」と話した。
「今日、一つの終結を迎えたので、団体としての活動は終わり」と述べ、団体は解散し、再び、直接請求を行うことはしない、との考えを示した。
【小玉沙織】
◇「へりくつだ」最大会派を批判--知事
川勝平太知事は、閉会後、記者らの取材に応じ、
「(自民改革会議が)『修正案は修正ではなく、あまりに中身が違って、全面改定だ』とし、否決したのは、ややへりくつだ」と述べ、
原案と中身との違いを理由に反対した、最大会派の主張を、「入り口論」と批判した。
有志県議らの修正案を、
「大変立派なもので、今後、直接請求する際の、モデルとなった。県外などに情報発信して、生かしていくことができると思う」と評価。
他方で、市民団体に対し、
「条例案の問題点を指摘したにもかかわらず、(不備を認めるなど)謙虚な姿勢でいなかったことが、否決の原因」と苦言を呈した。
【樋口淳也】
浜岡投票条例 県議会が否決
中日新聞 2012年10月12日
◆修正案 反対48賛成17
静岡県議会、9月定例会は、最終日の11日、
中部電力浜岡原発(御前崎市)の、再稼働の是非を問う、住民投票条例案の原案と、超党派の議員が提出した修正案を、ともに否決した。
修正案は、賛成17票、反対48票。
原案は、65人全員が、反対だった。
東日本大震災後、原発立地県で初となる住民投票は、実現しなかった。
条例制定を請求した市民団体、「原発県民投票静岡」の鈴木望共同代表は、「民意を実現できず残念だ」と述べた。
再度の署名活動と、直接請求は、否定した。
投票実施に賛成していた、川勝平太知事は、
「原案と修正案の中身が違うと、入り口論で否決された」と指摘。
条例案を、次の県議会に、あらためて提出することには
「住民自らが意思表明する、本来の趣旨を抜くことになる」と、消極的な姿勢を見せた。
投票資格を18歳以上とした、市民団体の原案は、問題があるとして、5日の総務委員会で、全会一致で否決。
修正案は、11日の本会議に提出され、民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一政調会長が、
「投票資格は二十歳以上」などとする、案の趣旨を説明した。
最大会派で過半数を占める、自民党会派の自民改革会議は、
「国策である、原発再稼働の是非を、県の住民投票で問うのは妥当ではない」と、両案に反対討論。
修正案に賛同する、公明党県議団などは
「原案の不備を理由に、門前払いはできない」と、修正案に賛成討論した。
市民団体は、必要数(6万2000人)を大幅に上回る16万5000人分の署名を集め、8月27日に、県に、条例制定を直接請求。
川勝知事は、実施に賛成する意見を付け、9月19日の県議会初日に、条例案を提案していた。
原発再稼働をめぐる、住民投票条例案は、大阪市議会と東京都議会でも、否決された。
住民投票
地方自治法の規定に基づき、有権者の50分の1の署名が集まれば、地方自治体に、住民投票条例の制定・改廃を、直接請求できる。
制定には、議会の同意が必要。
議会で可決され、投票が実現しても、結果に法的拘束力はない。
市町村レベルでの投票実施例は、多数あるが、
都道府県単位では唯一、1996年9月に、沖縄県が、日米地位協定の見直しと、米軍基地の整理縮小に対する賛否を問う、県民投票を実施、
賛成が、8割以上を占めた。
静岡県議の名前
誰が、どのような投票をしたか?
政党ではなく、個人個人をチェックすることが大切だ、と番組では話していたけれど、
その事を、一般市民が知ることは、とても難しい。
たとえば、今回の静岡県議。
党内で割れた場合には、誰がどうなのか?
調べてみても、なかなか答は出てこなかった。
自民改革会議 37名
(16万5127人の声を無視!市民より自分が大事)
下田市・賀茂郡 森竹治郎
伊東市 小野達也
伊豆市 石橋康弘
伊豆の国市 小野登志子
田方郡 仁科喜世志
三島市 宮沢正美
裾野市 鳥澤由克
御殿場市・駿東郡北部 和田篤夫
沼津市 杉山盛雄
多家一彦
富士市 植田徹
遠藤榮
鈴木澄美
富士宮市 吉川雄二
静岡市葵区 天野進吾
天野一
山田誠
静岡市駿河区 相坂摂治
静岡市清水区 深澤陽一
焼津市 塚本大
良知淳行
藤枝市 落合愼悟
牧之原市・榛原郡南部 大石哲司
島田市・榛原郡北部 伊藤育子
御前崎市 藪田宏行
菊川市 宮城也寸志
掛川市 増田享大
東堂陽一
袋井市・周智郡 渡瀬典幸
磐田市 安間英雄
浜松市中区 竹内良訓
浜松市東区 中沢公彦
浜松市西区 鈴木洋佑
浜松市南区 小楠和男 議長 採決に参加せず
浜松市北区 鈴木利幸
浜松市浜北区 渥美泰一
浜松市天竜区 中谷多加二
民主党・ふじのくに県議団 20名
【無回答】
熱海市 橋本一実 会派役員として所属議員に質問に答えないようにと言っている立場なので回答できない
駿東郡南部 田泰久 会派としては質問に答えない決まりがある。役員という立場もあり、ノーコメント
静岡市清水区 林芳久仁 会派内の意見がわら田中、どちらに回ったかとは言いづらい
磐田市 三ッ谷金秋 議員総会で投票行動のコメントはしてはならないと言われている。
浜松市北区 野澤義雄 無記名投票と言う事もあり、回答は差し控えたい。
【賛成】
御殿場市・駿東郡北部 池谷晴一
富士宮市 四本康久
静岡市葵区 小長井由雄
藤枝市 佐野愛子
浜松市東区 源馬謙太郎
浜松市浜北区 阿部卓也
湖西市 田内浩之
【反対】
沼津市 曳田卓
富士市 櫻町宏毅
静岡市駿河区 鈴木智
島田市・榛原郡北部 大池幸男
浜松市中区 岡本護
浜松市中区 藤田寛
浜松市西区 田口章
浜松市南区 田形誠
※明確に賛成って、同意も署名をした7名が青色ですね。
そして、答えていない人の中で2人が、賛成をしているという事になります。
公明党静岡県議団 5名(全員賛成)
沼津市 蓮池章平
富士市 早川育子
静岡市葵区 田好浩
静岡市駿河区 前林孝一良
静岡市清水区 盛月寿美
みんなの党・無所属クラブ 2名
三島市 遠藤行洋 反対
磐田市 柏木健 賛成
富士の会 2名(全員賛成)
静岡市清水区 中澤通訓
袋井市・周智郡山 本貴史
市民の声に向き合って、賛成票を投じてくれた県議は、17県議。
公明党県議団(5議席)、
みんなの党・無所属クラブ(2議席)の1人、
富士の会(2議席)の計8人
民主党は、単純に引き算すると、9名が賛成
自民党系は全員、市民の声無視だから、分かりやすい。
反対して赤い色の方々は、原発関係の既得権益がある、という事ですよね?
参考にさせていただいたのは、こちらhttp://fujinomi8.exblog.jp/19027460/です。