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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

清瀬市の宮原理恵議員、函館市の工藤寿樹市長、あなた方の声を日本中に届けるスピーカーになりたい!

2012年10月01日 | 日本とわたし
東京都、三多摩地域の柳泉園組合(東久留米市、西東京市、清瀬市)、宮城県女川町のがれきを受け入れる問題を討論する場において、
至極真っ当な意見を述べてくれはった宮原理恵議員

彼女の意見の隅から隅までを、支援させてもらおうと思たから、その内容をブログに載せた。

そして以下の、函館市の市長、工藤寿樹氏の、これまた至極真っ当な対応を讃え、ここに載せさせてもらいます。

このお二方に限らず、議員、首長の立場で、このような、人としてまともな考えを持ち、それを声に出してくれはる方々を、最大限に支援すること、
支援してるという思いを、はっきりと行動に現すことこそが、我々市民のやるべきこととちゃうやろか。
その数が多けりゃ多いほど、普段、滅多に取り上げてもらえへん、我々市民の声となり、社会に広がっていくんとちゃうやろか。

ほなら、どないしたら、どんなふうに行動したら、この人らみたいな方達の支えになれるのか、
社会に向けて、できるだけぎょうさんの、人々の耳に聞こえるよう、声を拡散するスピーカーとなるにはどないしたらええのか。
方法を考えよう!
考えて考えて、考え抜いて、その方法を見つけような!


↓以下、転載はじめ

大間原発建設反対で「法的措置を」【NHKニュース】10月1日 18時26分

青森県の大間原子力発電所について、電源開発から、建設再開の説明を受けた、北海道函館市の工藤寿樹市長は、
改めて、建設の無期限凍結を求めたうえで、法的措置をとって、建設を阻止するという、異例の対応を取る考えを、明らかにしました。

函館市役所を、1日午後訪れた、電源開発の渡部肇史常務は、大間原発について、
「本日、再開することを、報告させていただきたい」と述べました。
これに対して、工藤市長は、
「これまでの説明は、現場の担当者によるもので、ホームページに載っている程度の情報だった。
再開を決めてから、責任のある方が来られたことは、大変遺憾だ」と述べ、改めて、建設の無期限凍結を求めました。
工藤市長は、今後の対応について、法的措置をとって、建設を阻止するという、異例の対応を取る考えを明らかにし、
その時期について、「工事が、本格化するタイミングがいい」と述べました。
北海道の函館市は、青森県の大間原発から、津軽海峡を挟んで、20キロ余りの距離で、
これまでも、建設の無期限凍結を、国や電源開発に対し、訴え続けてきました。
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原発は再稼働、瓦礫は拡散、オスプレイは飛ぶ……いつまでこんなやられ放題を許すつもり?

2012年10月01日 | 日本とわたし
ずっと、日本政府のお家芸、アメリカ政府や軍から言われたことは、なにがなんでも決行する!のひとつ、
オスプレイという、作った側の方からも安全性が懸念されているこの飛行物体……、
今だ、首相の座についている野田氏が、痛み分けのために、日本全土の空で飛ばすと宣言したブツ……。

↓みっつの報道を載せます。

反オスプレイ世界に 米市民が県民にエール 【沖縄タイムス】2012年10月1日

墜落事故が相次ぎ、安全性と、下降気流による影響が懸念される、米海兵隊の垂直離着陸輸送機、MV22オスプレイは、
米本国では、訓練計画の見直しが、相次いでいる。
オスプレイの低空飛行訓練に、住民が反対して、計画が一時棚上げとなっている、ニューメキシコと、
米軍との、定期的な意見交換を通じて、飛行コースを変えるなど、航空機騒音の被害を、最小限に抑えているハワイ。
十分な説明もないままに、住民の意向を無視して、訓練が強行される沖縄と、米本国との、二重基準が浮かび上がる。

【平安名純代・米国特約記者】
「住民が望まない、オスプレイの飛行訓練計画は、世界規模で中止するべきだ。日米市民の手で、計画を阻止しよう」
-米ニューメキシコ州で、空軍垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの、飛行訓練計画に反対する、
米市民団体「ピースフル・ スカイズ連合」が、沖縄県民に、エールを送っている。

同州タオスで、8月末に開かれた集会には、市民約60人が参加。
オスプレイ配備をめぐり、抗議活動が展開されている、沖縄の現状も紹介し、世界規模で、オスプレイ飛行訓練計画の、中止を訴えていくことで一致した。

27日までに、沖縄タイムスの電話取材に応じた、同連合のキャロル・ミラー会長は、
「全世界にある米軍施設数は、4999。米国は、軍拡に歯止めがかけられない。基地を維持するために、計画を立案し、武器を生産している」と批判した。 

巨額な費用を要するオスプレイは、米議会の強い支持を受けて、開発・生産されてきたとし、
「国を守る役目の軍が、住民の生活をおびやかす。おかしい、と市民が声を上げ、反対を訴えなければならない」と指摘。
「世界規模で、オスプレイの飛行訓練が、できなくなるようにすることが大事だ」と訴えた。

米空軍は2010年、同州北部の、キャノン空軍基地一帯の、人口の少ない地域で、
地上90メートルの低空飛行訓練を、夜間に、年間約700回、実施する計画を公表。
しかし、州内にある、世界遺産に登録された、先住民住居区タオス・プエブロなどの住民らが、強く反対。
訓練空域の4市も、計画中止を要請する、決議案を可決。
これを受け、米軍は、6月に、計画の一時棚上げを発表した。
来年1月に、最終判断する見通しとなっている。


オスプレイ飛来 普天間配備を強行【琉球新報号外】2012年10月1日

米海兵隊は、1日午前、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの、米軍普天間飛行場への配備を始めた。
2機が、同11時7分、普天間飛行場に初めて飛来し、後続の4機が、相次いで着陸する予定。
米側は、今月中に、本格運用を開始する、としている。
9月9日に、約10万3千人が参加した、「オスプレイの配備に反対する県民大会」が開かれるなど、
県民の、強い反対が示される中で、日米両政府が配備を強行したことで、島ぐるみの反発が、一層強まりそうだ。


仲井真知事“ことばも出ない”【NHKニュース】10月1日 10時54分

沖縄県の仲井真知事は、アメリカ軍の新型輸送機、オスプレイが、普天間基地への移動を、開始したことについて、
「ことばも出ないくらいだ。自分の頭に落ちてくる可能性があるのに、誰が『分かりました』、と言えるというのか。
県民の不安を払拭(ふっしょく)しないままで、配備を強行するという政府の手法は、どう考えてもおかしい。
極めて残念で遺憾だ、としか言い様がない」と述べ、政府の対応を批判しました。

↑以上、転載おわり


仲井さん、ことばも出ないのはこっちの方やし。
ほんで、今も、現地で、身体と人生張って、抵抗してる人達の方やし。
あの夜、仲井さんはなにしてはったん?
家の中の自分の部屋に閉じこもってはったん?
ネットで情報とか集めてはらへんのん?
そういうスタッフもいてはらへんのん?

ことばも出ないくらいに起こってはるなら、誰が『分かりました』と言えるのかと思てはるのやったら、
強行する政府の手法を、どう考えてもおかしいと思てはるのやったら、

現地に行って、市民の先頭に立って、断固として拒否の意思を伝えるのが、首長としての当たり前の行為とちゃうのですか?
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『NIMBY』Not In My Backyard(うちの裏庭にはあってほしくない)が造った、この現実を見よ!

2012年10月01日 | 日本とわたし
ほんのこさんとおっしゃる、IWJ愛媛の中継市民として、USTREAM配信や、Twitter実況をしておられる方が、
先日、松山城東教会で開催された、木村真三氏の講演会の内容を、ツィッターで伝えてくださっていました。
140文字にまとめられた模様を読み進めていくうちに、これはどうしても、ここでもお伝えしたいと思い、転載させていただくことにしました。
ほんのこさんのツィッター画面から、古い順に書き写していたら、ありゃりゃ、最後にちゃんとまとめて掲載してくださっているのを見つけました。
ふぅ~……。
なにはともあれ、ほんのこさん、本当にありがとうございました。


↓以下、転載はじめ

2012年9月30日 木村真三 市民科学者養成講座「福島で今何が起こっているのか」

愛媛県松山市・松山城東教会で開催された、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」で、
福島各地の放射能汚染調査を行っている、木村真三氏(放射線衛生学)の、講演会の模様です。


松山城東教会。このあと19時から、「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の木村真三氏講演会。


木村真三氏到着。ホワイトボード等準備中。

セッティング。


「伊方原発をとめる会」の方と挨拶。


「先生イスは?座って話されるんでしょ?」
「いえいえ、立って話します。書きながら話しますので」


【参考】ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2か月」→ http://bit.ly/lU5Q2r

急遽決まった講演会だったからか、参加者はまだこのくらい。


午後7時。お客さんが徐々に増えてきた。そろそろ開演です。

司会者挨拶。


木村真三氏「みなさん、おばんでございます」


*『市民科学者養成講座』と冠して話をさせていただいている。
小さなコミュニティを、ひとつひとつ回ることによって、いかにして、自分たちが、どういう状況におかれているのか、
そのなかで、どう生きていくのか、一緒に考えよう、ということで講義をしている。


*全国で、いろんなオファーがくるが、テレビも含めて、お断りしている。
まず実地調査、そして、それを広く伝えていくこと。
きちんとした科学的データで、世界のどこに出しても恥ずかしくないものを。
最初に、医療従事者被曝について取り上げた。
看護婦さんの、メンタルストレスの調査も。

*労働安全衛生法上、どこに違法性があったか、判断して立件させることもした。
かなり、やり過ぎに近いことをしてきたので、嫌がらせもあった。
13年前から、ウクライナに通って、人々の健康状況を見てきたが、それが、労働行政と違う、やってはならぬと、行政仕分けの対象になった。

文科省の、科学研究費で調査していたが、それにも、廃止命令がきた。
3月9日。
チェルノブイリで、今も苦しんでいる人たちがいる。
科学的な根拠をつけるためには、専門家の集団を作らないといけない。
神経内科の先生など、20人を集めて、プロジェクトを進めていた矢先に、廃止命令が。

*考えあぐねて、3月10日に、感情的になってはならない、自費を使って、自腹でもやる、有給休暇をとって、チェルノブイリに捧げると。
亀の歩みであろうとも続けると、決意表明文を出した。
翌日に震災。
そこで、原発がどうなったか。
テレビでは『大丈夫だ』と。
しかし、全交流電源喪失が。

*3月12日に爆発。
これはダメだと。
原発の事故状況を、市民に知らせないといけない。
絶対に国は、市民に知らせないであろう。
それを、実際に見てきた。
東海村臨界事故でも、そうだった。
JCOに対して、内部調査の提案をして、部長はOKしたが、科技庁は、まかりならんと。

結局、全容をつかむための調査が、1週間遅れた。
その時に、行き過ぎた行為だと、咎められた。

3月12日、すぐに、研究所に戻って、調査の準備を始めた。
すると、懇意にしていた、NHKのディレクターから電話が。
今回の事故の、全貌を暴く番組を作る企画があるが、協力してくれるかと。

*皆さんと話すことと、NHKというメディアを使うこと、両方でやっていこうと。
13日に打ち合わせ。
まず、自分やNHKのクルーに、被曝防御をしないといけない。
防護用品一式と、測定道具を持っていった。
いつ放送するかは、決まっていない。
私は、『テレビに合わせる時間はない』と。

*翌14日に、NHKに、説明に行った。
3月15日、東京都で、高濃度の放射性物質が、午前10時~12時に通過。
10時、ディレクターから電話。
『お前から借りた線量計、横浜駅で0.3μSv/h。本当か?』
ぼくのマンションの、8階でかざしたら1μSv/h。あ、間違いなくきてると。

*今中哲二氏は、私のチェルノブイリ研究の師匠。
心の中で、師事していた。
今中氏から、『お前先に(福島に)行くの?空気取りたいよね?道具送ろうか』と。
その道具が届いた直後、10時に、モニタリングした。
そして、小出裕章氏に電話し、『これをすぐに測ってくれ』と。『いいよ』と快諾。

*3月18日には、京大で、小出氏から発表された。
そういう連携プレーでやった。
『ネットワークでつくる放射能汚染地図』と言っているが、選りすぐった方々に、事故直後に、檄文を送った。
すぐに来てくれ。
来れないならバックアップをしてくれと。
全員が協力してくれた。

*ぼくが、こうやっていられるのも、縁の下の力持ちが、たくさんいていただけるから。
ぼくが、この仕事をしているのは、当たり前。
専門家が、やるべき仕事をやっただけで、評価されるのは間違い。
ぼく自身は、『路傍の石』と言っている。
地道に、データを集めて、困っている人の声を、拾えるかだけだ。

*起きた実態を、生の声で伝えたい。
ぼくは、生まれも育ちも愛媛県。
愛媛県には、伊方原発がある。
松山は、伊方原発から、40kmしか離れていない。

福島第一原発~飯館村の方が、遠いくらい。
この中央構造線の上で、M8~9クラスの地震が起きたら、止められるか。いいや止められない。

*この地域の中で、少しでも、問題意識をもっていただきたい。
だが、こういう話をするのは、釈迦に説法。
ここにいる皆さんは、もう問題意識を持っている。
市民科学者の仲間。
皆さんにお願い。
ここに来られなかった人に、今日の話を伝えてほしい。
繋げていくことが使命
だと。

*尊敬する、高木仁三郎氏の本を読んで、感銘を受けた。
東海村臨界事故で、この危険性は、どこにでもある危険性だ、あり得ることだと。
危険だと考えて仕事をしたほうが、辻褄が合う。
本来、これは、やめなければならないことだと思っているが、ぼく自身は、声高に、反原発だとは言わない。

*反原発の前に、人体に、影響が出るかもしれない人たちのために、その人達を守ることが、ぼくの役目だ。
ジョン・スノーという医者は、イギリスで、コレラが蔓延した時期に、原因を調べて、たったひとつの井戸にたどり着いた。
大元を突き止めていって、被害を止める。

*ぼくの、衛生学のスタートは、田中正造に始まる。
それから、水俣病問題では、チッソの、附属病院の細川先生(宇和島出身)が、原因を突き止めた。
にもかかわらず、反対論文がたくさん出され、10年後にようやく、有機水銀が原因であるとなった。

*なんで、論文書け書けっていうのか。
『御用学者が書く論文が、信じられてきた。一刻も早く、論文を書いて、裁判の証拠にしないといけない』と言われた。
それで、ようやくペンをとって、いま、論文を書いているところ。

山下俊一氏は、『ニコニコ笑っていれば、放射能は来ない』と。
福島医大の副学長。

一緒に仕事をした仲間でもある。
放射能のことは、よく知っている。
知人は、『かれは、悪意をもっては言ってない』と。
国から、こう言ってくれということを、素直に言っているだけ。
だが、そこに、良心の呵責がない。


100mSvが大丈夫とは、ぼくは言い切れない。
ICRPでも、それについては、言われていない。
長瀧先生、とんでもなく勉強してない人。
オッサン、何のために勉強しとるんやと。
前川先生も、全く同じ。
蔑んだ目で、『先生がおっしゃることは、論文に書いてない』と。
オマエらアホかと。


*原子力ムラの土俵で、相撲をとる、火中の栗を、拾うつもりで行った。
そこで、ぼくが調べたデータを、全部公開した。
妊娠産褥という分野で、妊娠性の貧血が多発する。
明らかに出る。
100mSv以下でも出る。

じゃあ、権威のある所に出してやろうと、いま、その論文を書いている。

*ウクライナでは、この汚染地域で、さまざまな病気になっている。
本来、人が住んではならぬという、義務的移住ゾーンに、棄民状態で、1ヶ所に、1万人が置き去りにされた。
原発事故の影響が、26年経った今でもあると、事故が起こる前から、調べている。

旧ソ連の素晴らしいところは(とんでもないところもたくさんあるが)、カルテの保存期間が長いこと。
日本は5年。
旧ソ連は50年。
死んだ人に対しては、さらに20年伸びる。
そのカルテを紐解いていけば、事故前と事故後のことがわかる。
ソ連の力を、バカにしちゃいけない。


*そのデータを解析したのが、ぼくの調査のひとつ。
1986年に事故。
ぼくは、1983年から、5年おきにデータをとっている。
大人も子供も。
移動ができないから、棄民状態が続いている。
引っ越した、帰った、がほとんどない。
人口統計をとって、残っている人のデータをとった。

*心的ストレスをもっている人は、ほとんどいない。
放射能について、毎日毎日心配していたら、生きていけないからと、心配していない人がほとんど。
だから、免疫系の低下についても、心的ストレスのせいではなく、放射能のせいではないか、と考える。

*次回、10月28日に、松山で、もう1回講演する。
その時には、実際に、プレゼン用にパソコンをもってきて、実態をお伝えしたい。
きょうは、ホワイトボードを使って、少しでもわかりやすい講座をしたい。

*疫学は、医学部のなかでやっているが、本当は別物。
本来は、数学の世界。
医学統計学。
疫学は、冗談で、『易』学と書いてる。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
ぼくは、医学統計学には、一切触れていない。
医学統計学の先生にお願いして、医学統計学による、処理をしてもらっている。

*医者に対抗できるのは、数学。
理論物理学に、対抗できるわけがない。
その結果、ぼくのデータからは、優位な=意味のある結果が出てきた。
かれらは、それに対して、一切文句を出さなかった。
数学は、恣意的なことを、入れてはならない。
だからこそぼくは、数学者に頼んだ。

*国会で、意見陳述した時に、
『規制委員会なんて、作ったってどうしようもない。仏作って魂入れず。箱モノ作ったって、本来、何をすべきか議論しないと、意味がない』
『安全と安心は違う。安心は、心理学の言葉。技術用語と心理学用語を、同じ土俵で使うことで、皆を煙にまいている』
と言った。

*それから、
『こんなことより、ぼくを、現場調査に出してくれ。誰のための政治なの?誰のための研究なの?』と。
我が事しか考えてない。
政治家は、私利私欲のままに、利権のために。
役人は、自分のポジション争いのために。
そういう小役人がいるから、ダメなんだ。
そんなことはクソ喰らえだ。


*まずは、自分の持っている能力を、どう使うか、どう伝えるか、市民の声を、どう代弁するか、でやってきた。
本質とは、人と一緒に暮らして、その中で、肌で感じること、それが大切だ。
ぼくは、福島県内を、ホームステイしている。
いろんな家を、訪ね歩きながら、時には、言い争いをしながら。

*福島で、知り合った人が、
『先生、わたしら子供の頃から、我慢すること、耐えることが、美徳だと言われて育ってきた。
でも、震災は堪えられても、原発事故は堪えられない。なんとかしてくれ』と、言って泣く。
かれらの言葉が、伝わらないのが問題だ。
その代弁を、ぼくがやる。


*シーベルトやベクレルの話は、次回にやる。
今日は、福島の方々が、どう苦悩しているか、実態の話をしたい。
いわき市で、安全宣言を出した。
しかし、高濃度汚染地域があった。
現地に行くと、『汚染地図を作ってください』と。
岡野眞治先生から借りた、測定器を用いて、汚染地図を作った。

*10μSv/hを、超えるところがあった。
ちょっと下に、民間の地区がある。
そこで、普通に、農作業をしている。
『いわき市は、大丈夫だって言った』と。
土壌サンプルを、すぐに、広島大学の友人に、測ってもらった。
結果、チェルノブイリで、義務的移住区域の汚染レベルと同じ

*住民説明会で、現状を知らせた。
本来、ここには住んではいけない。
一刻も早く、ここを捨てて、違う地域へと。
みんな泣く。
先祖代々伝わる、田畑を離したくない。
それで、もうちょっと調べようと。
事細かく調べた結果、ぼくが指示して、市民自らが調べた、放射能汚染地図を作った。

全713ヶ所に及ぶ、事細かい汚染地図を、市民が作った。
ICRPに準じて、地上1mで測り、さらに、地上10cmも測った。
平成の、検地刀狩のよう。
田んぼ一つ一つを測る。
くぼみや傾きのある所は、放射能がたまりやすいから、平均値にならない。
田んぼの真中で測る。


*庭も真中。
家は、仏間(家の真中にある)。
2階があったら、2階も。
そうして、放射能汚染地図を作った。
出来上がったものを、住民を集めて見せた。
いわき市は、汚染地域だと認めて、除染の準備を始めた。
測ると、『いやいやすごいですね、先生』と。
イヤ、すごいじゃなくて、さっさと除染しろと。

*農地除染を一回、自分でやった。
7アール除染するのに、ふつう、5cm表層を剥ぐが、放射性物質が浸透していると考えて、10cmと。
どうしても、15cm掻いてしまう。
それで65トン。
それだけのことをできるのか。
でも、それをしないと、再生できない。

*井関農機にお願いして、表面を、きちんと削り取る機械で、除染実験をした。
それでようやく、これから、一歩一歩進めて、子供たちが帰って来られるように。
技術によって、対応できる。
最大、2~3μSv/hまでなら可能。
何年かかっても、地域を再生するんだ、そのエネルギーになってほしい。

『NIMBY(ニンビー)』=Not In My Backyard=裏庭にはあってほしくない、という意味。
たとえば原子力。
その電力によって、30%は電力供給、とされている。
国策によって、わざと。
原発は必要だけど、ウチの庭にはきてほしくないという。

それが志田名地域で。

*剥いだ土の、処分をどうするか。
牧草地が、山ほどある。
牧草を刈り取ってl冬の資源にするため。そこは嫌だと。
じゃあlどこにするか。
話しだしたら止まらない。
自分の畑も犠牲にする気持ちで、除染をしないと。
ある田んぼに決めても、『田んぼの真中に、仮置き場を作ると、景観を損ねる』と。

*全員集会を開いて、賛成反対の意見を全部聞いて、多数決。
やっぱり、畑には危険性があるので、置きたくない。
じゃあ、装置に置きましょうと。
それでも前途多難。
ひとつひとつ、民主主義、過半数を超えないといけない。
小さなの話だが、日本でも世界でも、きちんと筋を通さないと。

*毎月、ウクライナと往復している。
宇和島で講演がある、というので、そのために帰ってきた。
ウクライナから直接、四国に来て、そのまま田舎に帰り、今回、急遽、こうして講演会を。
約束はきちんと守る。
口約束こそ、信頼関係をもって、つないでいく。

放射能は、県境で止まるわけではない。
全国各地の汚染地域が、福島だけじゃなくあって、そこの食品検査は、されていない。
それを調べるための装置も、作らないといけない。

そこで、ウクライナで開発された装置を、『改良すれば使える』と。

*セシウム137の半減期は30年。
セシウム134は2年。
チェルノブイリでは、セシウム137の放出量が2、に対して、セシウム134は1、という比率。
福島では、1対1。
それで、セシウム134を合算して、判断を。
食べてもいい、と判断されたものが、調べてみると、危ないものだとなる。

食べる量にあわせて、基準値は決めないといけない。
普段からよく食べるのか、めったに食べないのか。
それを、間違った解釈で、『1Bqも入れちゃいけない』という話がある。
我々の体には、カリウム40がある。
カリウム40は、半減期12.7億年。
60kgの人間には、4000Bqある。


*カリウム40は、セシウム137に比べて、人体への影響は、約8分の1~9分の1。
それを踏まえて、1Bqが、我々の体に、どれくらいの影響があるかと。
様々な放射性物質が、新たに、食品中の汚染物質として入ってきたのを、どう解釈するか。

危険だ危険だ、という人は、じゃあ、解決案を言っているのか。
安全だ安全だ、という人は、何を根拠にしているのか。煙にまいている。
ぼくは、とてつもなく危険だ、と思っている。
当事者としてではなく、ただ、不安を煽っているのが問題。


*市民や地方行政が、本当に困っていることについて、答を見つけなければならないのが、本来の学者だ。
本日は、遅い時間まで、ありがとうございました。
次回、ぜひ勉強しに来てください。

質疑応答。

Q.除染しても、また放射性物質が積もるなら、ムダじゃないのか?

A.山を、人間の手で除染するのは、不可能。
なら、自然の力を借りるしかない。
『天水(てんすい)』山からの沢水で、稲作をする。
そこで、汚染米ができた。
そこで、沢水が流れる所に、貯水槽を作り、泥水を浄化する。
いちど堰き止めを作れば、ゼロではないが、かなり止められる。
山に溝を掘ったり、活性炭をまいて、セシウムを移動しにくくしたりする。
実証実験をして、セシウムを、選択的に集める。
諦めることが最悪。
考えたことからやっていく。
2~3μSv/hまでが、限界。
それ以上はムリ。

地域が、3つに分断されているが、すべて帰れない地域、とみなすしかない。
インフラ事業ができない。
20mSv大丈夫だ、と言って、小さな子供が帰れるか。
帰れないなら、町づくりは、仮想の町でもいい、どこかに拠点をおきながら、結びつきをつないでいこう、帰れる所に帰る手を、考えようと。

本来なら、ぼくは、そういうことを言う立場じゃない。
でも、言わないと、踏ん切りがつかない。
『若いモンが、帰ってこないから探したら、自分の家で首吊ってた』ということも。
遺族が、『恥だから言わないでくれ』となったら、報道に出ない。
これも、震災の一種。

メンタルストレスも明らかにする。


Q.仮置き場に置いた汚泥は、その先どうするのか?

A.ぼくが言うのはおかしいが、現地の町村が、責任をもつべきだと。
町民にも、言っている。
原発再稼働しようがしまいが、核のゴミも一緒。
六ケ所村にも、押し付けられない。
各都道府県に、割り当てて置くしかない。

危険危険と、煽るだけではいけない。
いまある原発は、どうするのか。
核のゴミは、どうするのか。
原発の問題と福島の問題を、一緒にするのでなく(ーぼくも原発再稼働には反対。反原発だが―取り違えてはならない)、
いま起きている災害に、どう対処するのかが、ぼくの仕事。



Q.木村氏自身はどれくらいの被曝をしているのか。

A.個人情報なので、いくら浴びたかは教えられないが、職業人の限度の範囲で、管理している。
自分で、線量計を持っているので。

(食品に)1Bqもない、ということはありえない。
お米は、1kgあたり、50~100Bqのカリウムを含んでいる。
電離放射線=相手をイオン化する、エネルギーをもっている。
その影響が、セシウムに比べて、カリウムは8分の1~9分の1。
体内に入ったら、H2Oに反応して、活性酸素が発生。
水和ラジカルを、人間の体は、認識することが不可能。
だから、カリウムであろうがセシウムであろうが、被曝というには変わらない。
それを、1Bqで限定するのは、おかしい
、というのがぼくの考え。


↑以上、転載おわり
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