ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ラジオ聞いてひっくり返った。放射能に負けない子供になろうって、教育委員会が呼びかけているんだもの

2012年10月18日 | 日本とわたし
中下大樹さんとおっしゃる、超宗派寺院ネットワーク「寺ネット・サンガ」の代表であり、
「いのち」をキーワードにした、様々な活動を行い、現在、在宅ホスピスケアに関わりつつ、
自殺問題や貧困問題にも関わり、さらに明治大学等、幾つかの大学や学校で非常勤講師も兼務しておられる、超多忙なお坊さまのブログ、
中下大樹のブログに、福島の方々の生の声が載せられていました。
中下さんは、普段から、福島の方々の生の声を聞き、それを140文字にまとめて、ツィートで流してくださっています。

ここに、紹介させていただきます。

↓以下、転載はじめ

福島で必死に生きる人々の生の声を、了承を得た方のみですが、ツィッターで呟いています。

福島県民200万人の中のごくわずかに過ぎませんが……。

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福島市の仮設・80代の女性
除染なんて、私達が若いころ(戦時中)、強制的に竹やりを持たされて、鬼畜米兵と言わされていたのと本質的には同じ。
小手先だけの対応で、何の意味もないことは皆、分かっている。
でもそれを声に出すと、非難される。
同調圧力だよ。


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南相馬市60代男性
自宅一軒、竹中工務店に、560万円で除染を依頼し、現場の下請けはピンハネされまくって、70万円で作業をする。
末端の作業員は、日当約8千円。
除染が終了したら、仕事がなくなるから、皆、いい加減な仕事しかしない。
それで雇用が確保され、経済が回る。
それが除染ビジネスの実態。


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いわき市仮設60代男性
原発で、30年働いてきた。
でも今は、被曝して働けない体。
人は、目の前の現実が辛いと、現実逃避するんだ。
将来の事なんて、意図的に考えないようにしている。
酒を飲んで、カラオケを歌って、気晴らしをするけど、いい年したオヤジが何やっているんだろう?と思って、情けなくなる。


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いわき市仮設60代男性
どうしたら原発が止められるかって?
そんなこと簡単だ。
もう一回、どっかの原発が爆発して、土地が汚染され、人が住めなくならない、と原発を止めることは無理じゃないのか?
アメリカ・財界・官僚が、政治家に圧力をかけている構造も、問題だがな。


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大熊出身・福島の仮設入っている70代Aさん
冬に出稼ぎに行かずに、安定した暮らしを得る為、子供や孫と、同じ場所でずっと暮らすために、俺たちは原発を受け入れた。
豊かな暮らし、安定成長を求めて、原発を受け入れた。
そして、そこで俺は、ずっと働いてきた。
それがこんな事になるなんて……。

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いわき市仮設70代男性
被災者と言っても、状況は皆、違う。
家族が死んだ・家族が生きている人、仕事を失った人・仕事がある人、家を流された人・家がある人、帰る場所がある人・帰る場所がない人、カネがある人・カネがない人……。
確かな事は、震災前からあった格差が今、露呈しているという事。


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南相馬市50代女性
私は最近、放射能より、人間の方が怖い、と思う時がたくさんあります。
ここ福島では、放射能の話をするだけで、圧力がかかる雰囲気が、一部に蔓延しています。
命がけで、放射能の問題を、意図的に考えないようにしている人がいっぱいいる。
一種の思考停止状態。
それは、自分を守るため?


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福島の仮設・70代男性
原発で、ずっと働いてきた。
しかし、危険な仕事は、下請けに回していた。
山谷や釜ヶ崎のような寄せ場から、労働者が連れてこられていることを、俺達は知っていながら、見て見ぬふりをしていた。
事故が起こった今、改めて考えると、俺も東電と一緒で、加害者なのかもしれない。


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福島・中通り60代男性
ラジオを聞いて、ひっくり返ったよ。
放射能に負けない子供になろう!って、福島県教育委員会が、ラジオで呼びかけているんだもの。
中通りの住民は、被害者、という意識が薄い。
だから教育委員会は、県外に避難した人を、非難するんだ。
もうマスクをしている人も、ほとんどいないよ。


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南相馬市・20代女性
今まで、原発の勉強とか、したことない。
でも、東電の下請け会社で働いている旦那が被曝して、入院してから、やっと目が覚めた。
3.11以降、<誰かが何とかしてくれるだろう・安全だ>と、放射能を浴びまくっても、他人事のように考えていた。
無関心は身を滅ぼすことに、やっと気がついた。


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いわき市仮設・40代女性
仮設で、中高年の男性の自殺が起きた。
明日は我が身……。
でも、生きていればいいことがあるなんて、口が裂けても、子供達には言えない。
明るい未来なんて、ここ福島では、絶対にありえない。
普通に生きて、当たり前に暮らせることが、こんなにも難しいことなんて、思わなかった。


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南相馬市・20代女性
友達の女の子が、中絶をしたという話を聞くたびに、私も、子供はムリって思ってしまう。
旦那や姑は、子供が欲しいみたいだけど、もう福島では、子供を育てられない。
線量計で自宅周辺を図ると、ビックリするよ。
子供を産んでも、どうせ外で遊ばせられないから、子供も可哀想だよね。


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南相馬市・20代女性
原発事故以来、国・政治・東電は最悪と、ずっと他者を批判してきた。
でも、良く考えてみると、私は、選挙に一度も行った事はないし、新聞も読まないし、テレビはお笑いだけしか見ないし。
原発近くに住んでいながら、原発の事なんて、全く知ろうとも思わなかった。
今思うと恥ずかしい。


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(大熊出身)会津若松仮設住宅・60代男性
さあ考えてみて。
仕事もカネも産業も、何もないただの田舎町が、原発を誘致することによって、莫大な恩恵が手に入るんだよ。
目の前にニンジンをぶら下げられて、それを断れる人が、どれだけいると思う?
カネで動かない人間もいると思うけど、全体の中の一握りだろ。


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福島の仮設住宅・50代男性
仙台に行った。
全国から、建築関係者が集まり、復興バブルのような状態になっている。
儲かってしょうがないって、飲み屋で言っている、経営者のような人がいたけど、
心ではそう思っていても、言葉に出してほしくないね。
だって、ここ東北では、相当な数の人間が、死んでいるんだよ。


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福島の仮設・50代男性
知人の男性が2名、ここ数カ月で自殺したよ。
男は、仕事や家族を失うと、本当に弱い。
今まで、名刺の肩書きだけで勝負してきたのに、3.11を機に、ゼロになってしまった。
俺も、今は無職。
仮設の集会所で、サロンとかをやっているけど、大の男が、一人で参加できると思うか?


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福島の仮設・20代女性
子どもがいるので、被ばくについて勉強したいと思い、県内の講演会等に行くようにしている。
しかし、偉い先生の講演会は、「放射線量はほとんどゼロ」「内部被ばくなどない」「福島は大丈夫」ばかり。
正確な情報が、手に入らない。
それを声に出すと、さらに非難される。


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(大熊出身)会津の仮設・60代男性
もう覚悟はできている。
瓦礫の処分場は、原発周辺の地域にするしかないだろ。
だって、もう人が住めないんだから。
除染なんかする金があるんだったら、原発周辺の土地を買い上げて、そこに瓦礫処分場を作ったらいい。
地元住民は、誰も、大熊に帰れると思っていないもの。


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南相馬市・50代男性
東電や国のやり方は、最低だ。
人を人とも思っていない。
でも、俺も、今までずっと、東電にぶら下がり、国に依存して生きてきた。
一番悪いのは、俺の主体性のない生き方だ。
思考停止に陥り、今さえ良ければいい、自分さえ儲かればそれでいいと、臭いものには蓋をしてずっと生きてきた。


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福島の仮設・70代男性
若い世代にとっては、福島から逃げるのが、一番の選択肢じゃないか?
未来のある若者には、是非逃げてほしい。
しかし、俺達のような年寄りは、今更逃げてもねぇ。
生まれ育った故郷で、死ぬまで暮らしたい。
でも、それは自分で決めたこと。
どうなっても、覚悟を決めているよ。


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福島・新潟(柏崎)・栃木を訪れる中で、私はたくさんの方からお話を聞かせていただきました。

了解を得た方のみですが、その切実な声を、ツイッターで呟いています。

福島・新潟(柏崎)・栃木の限られた方の限られた声に過ぎません。
私は、福島や柏崎、栃木で、数百名の人々と出会いましたが、
その声を聞いたぐらいで、原発問題を語るなんて、「おこがましい」と私は考えています。

しかし、原発で働く人、放射線量の高い地域で生活せざるをえない方々、そして、原発を推進する側の方々など、
原発に関係する当事者の声を聞かずして、自分の頭であれこれ原発について考えていても、現状は何も変わりません。

まずは、「当事者」の話を、丁寧に聞いていく。
そして、その言葉を、真摯にしっかりと受け止めた上で、自分に何が出来るか?
それを考えることが、今、一番大事なことのように、私は思っています。

以下、少し長いですが、ご興味のある方は、どうぞご覧ください。

ツイッターでの呟きは、今、改めて読み返すと、表現としてどうかな?と思う個所もあります。
しかし、当事者から、リアルなお話をお聞きした「その時の私の感情」を表現するものとして、見ていただければ幸いです。

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福島の仮設・中学生男子の言葉が忘れがたい。
津波が引いて、母親と自宅に戻った。
一階部分はほぼ壊滅。
二階の自分の部屋のベットの下に、エロ本を隠してあったけど、部屋中に散乱していた。
それを母親に咎められ、思わず「俺のじゃない!」と言ってしまった。
エロ本を回収できなかった事は、二次被害だ!


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福島に行って、いろいろな方々からお話をお聞きする。
「原発事故が起こったのだから、即刻、原発は廃炉にすべき!」という声もある一方、
「原発を動かしてもらわないと困る・生活できない!」という声も一定数ある。
かつて、福島第一原発だけで、1万人を超える雇用が発生していたと聞く。
問題は、非常に根深い。

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いわき市の仮設60代女性
原発事故が起こってしまった以上、もう原発は廃炉にすべきでしょう。
だが、旦那も息子も、ずっと原発で働いてきたから、急に他の仕事をすることは出来ない。
原発に代わる産業があればいいいけど、現実は難しい。
結局、原発に依存している、と言われれば、それまでなんだけど。


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いわき市仮設60代男性
国は、国策として、原子力を推進してきたんだから、事故が起こってしまった以上、その責任をどう取るか?を議論する必要がある。
でも、自民党の総裁選挙でも、原発問題は、ほとんど議論されなかったでしょう。
尖閣や竹島問題も大事だけど。
結局、日本は、本質的に何も変わっていない。


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いわき市40代男性
結局、人間は、自分さえよければそれで良い、という我がままな生き物。
原発をゼロにするのは、事故が起こった今、正論だと思うよ。
でもね、福島県内の田舎に、住んでみたらいい。
仕事なんてないから。
柏崎刈羽原発でもどこでも、俺は家族を養うため、原発で働くよ。
それしかできないから。


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いわき市仮設60代男性
何十年も、ずっと原発で働いてきた。
俺は、ただ家族と、一緒に幸せに、暮らしたかっただけなんだ。
事故が起こった今でも、原発の仕事で、俺は飯を食っている。
でも、他の仕事がないもの。
原発がゼロになったら、俺みたいな連中は、どうなるんだろ?
他の仕事なんて、したことないし。


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福島の仮設住宅に住む20代女性
マスクをしていると、お前は神経質だ、気にし過ぎだ、と周囲の人たちに言われる。
それが嫌で、マスクを意図的に外している。
でも、内心は、不安で不安で仕方がない。
でも、それを声に出すと、批判される。
私はどうすればいいの?
同調圧力が、ここ福島では蔓延している。


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福島の原発作業員
原発反対と言う人は、福島に来て、一度は、原発作業員として働いてみたらいい。
日本中の原発を、全て無くすにしても、莫大な労力が必要なんだよ。
原発廃炉を希望する人達は、自分がその作業をやる!だから廃炉!と言う人はいるの?
結局、俺達、末端の作業員にやらせるんだろ。


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新潟県柏崎市の、お寺のご門徒(原発作業員)
ここ柏崎・刈羽原発が爆発する時は、日本が終わる時。
その時は、皆死ぬ。
中越沖地震の時は、煙が出てヤバかったけど


よくそんなこと言えますね。
ご門徒
だって、もう何十年もずっと、原発をやってきたんだよ。今更、やめられる訳がない。


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新潟県柏崎市(柏崎・刈羽原発から8キロの地点)のお寺のご門徒さん
本音を言えば、柏崎・刈羽原発を、早く動かしてほしんだよね。
この地域は、もともと過疎で、数十年後には、人がもう誰も住んでいないのでは?
稼げるうちに稼いでおきたい、と言うのが本音。
先の事なんて、誰も分からないしね。


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福島在住の方
福島での学校生活は、二者択一の連続です。
歩いて登校する⇔車で登校する、マスクをつける⇔つけない、給食を食べる⇔食べない、プールに入る⇔入らない……。
こうした選択を、いつも迫られます。


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福島の方
国が、住民を避難させないor住民が避難しないことを、出発点にして検討される<安全基準>、各種政策……。
結果・結論ありきで、逆算される事柄は、科学的でも何でもない。
モニタニングポスト周辺を、意図的に除染し、汚染の数値を操作していることを、日本中の人に、もっと知ってほしい。


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福島で起こっている対立は、まさに日本社会の象徴。
「放射能汚染は克服できる」⇔「放射能は人間の手に負えない」 
「除染すれば……我慢すれば住める程度の汚染」⇔「取り返しのつかないほど汚染されてしまっている」 
「頑張ろう」「負けない」「応援」⇔それらの言語に対する違和感の言語化。
 

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福島県在住の方
福島県全体を俯瞰的にみると、県民の7~8割程度は、既に諦めムード。
今更、考えても無駄だし、気にしてもしょうがないよ……。
そして、無関心層が、どんどん増加している。
<分断><対立>を作っているのは、福島県民の2~3割程度か。
選挙の無党派層と、構造は似ている。


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福島在住の方
原発事故が起きて、急に国が、1ミリシーベルト→20ミリシーベルトまで浴びても大丈夫、と言い出したのは、
福島の子供を県外に避難させれば、親も付いていく→福島の人口が減ることを恐れた→福島の親を足止めさせるために、子供の被曝線量限度を引き上げた。
これが、分断に繋がった。


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福島在住の方
福島では、<避難した子供たち>と<そうでない子供たち>、さらに、それぞれ内部での<分断>が起こっている。
問題は、単なる分断ではなく、その分断を前提に、<対立>させられていること=つながれない福島。

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福島大学の教員
去年5月に、除染を開始した頃には、<市民の不安を煽るからやめろ>と言われた。
去年11月に、除染の限界を語った時には、<復興の流れに水を差すな>と言われた。
反応の違いは、原発事故による汚染・健康被害の程度をめぐる、評価の違いを背景としている。


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「何故、福島の問題に、無関心でいられるのでしょうか?」と、福島在住の方が、涙ながらに、東京在住の私に訴える。
皆、自分の生活を守るだけで精一杯。
福島の問題は、大変な問題だと分かっていても、なかなか、「自分の問題」として認識することは難しい。
しかし、東京も既に、かなり汚染されている……。


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南相馬から福島に避難中の主婦
東電が、水素爆発の時の映像を、公開したでしょ。
テレビで見ていて、涙が止まらない。
空は今でも、こんなに綺麗なのに、原発が爆発してから、放射性物質が飛びかっている空になってしまった。
私が生きている間は、もう二度と、元の綺麗な福島の空にはならない。


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福島県郡山市在住・主婦
郡山で、線量を気にする人は、既に、県外に避難している。
避難したくても出来ない、私のような人達は、大きく2つに分けられる。
子供を、体育の授業(校庭で行う)に参加させる人・させない人。
私の子供のクラスでは、去年、5名が体育を欠席。
今年は、3名が欠席。
徐々に、前者(参加させる人)が増えてきている。


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栃木(那須塩原)在住・主婦
栃木県は、年間5ミリまでは浴びてもOK、と決まった。
結局は、賠償のお金の問題。
被曝は、偉い先生次第で、どうにでも操作できる。
栃木でも線量は高いけど、人々によって、全く対応が違う。
気にしすぎだ⇔イヤ、かなりやばいよ、という二つの声が、互いに批判を繰り返している。


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郡山市・主婦
市内の学校は、その学校の校長判断で、全く環境が異なる。
我が子が通う学校は、除染しても0.4。
夏のプールに入る・入らないは、親と子供の判断で選択。
別の学校では、除染自体が間に合わず、まだプール開きさえ出来ていない。
給食を食べる食べない、体育に参加・不参加も、全て自己判断。


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郡山市・主婦
ここでは、福島県産の野菜と県外の野菜が、同じスーパーで、別々の場所で売られている。
県外の野菜は、県内の野菜の約2倍。
放射能の影響を気にする人は、県外の野菜を買うが、経済的に余裕がないと、買い続けることはムリ。
県内のタケノコは、問題ないと言われていたが、100ベクレル検出された。


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「人口も仕事も増え、町は潤った。原発反対を叫ぶ人は、町の発展の邪魔をしているとしか思えなかった」

2012年10月18日 | 日本とわたし
河北新報が、掲載してくれてはる、『神話の果てに』東北から問う原子力というコラムがある。
わたしはそのコラムを、昨日見つけて、まとめ読みしてる。

原発が建設される。
そのことが、どれだけその地域に変化を与えるか。
恩恵という名のもとに、どれほど破壊していくか。
そのことが、実に、事細かに調べられ、取材され、淡々と書かれてる。

ほんまに、人間の世に、存在したらあかんもんやった。

しみじみと考え、ふつふつとわいてくる怒りとともに、その、ほんの一部を、ここに載せさせてもらう。
どうか、みなさんも、河北新報が伝えようとしてくれてはる真実を、時間を作って読んでみてください。

↓以下、転載はじめ

第5部・原発のまち (2)繁栄/特需で変貌、所得急増 2012年10月17日水曜日


建設中の福島第1原発。多くの労働者が集まり地元は活気づいた=1968年6月

<食材まとめ買い>

1964~65年ごろのことだという。
福島県大熊町議会の議長や町商工会長を務め、現在、会津若松市の仮設住宅で暮らす川井利治さん(78)が、
「初めて、原発の恩恵を感じた」と言う、出来事があった。
 
ある日、川井さんが経営する鮮魚店には不似合いな、黒塗りの高級車がやってきた。
店に入ってきた女性は、20人分の魚を、まとめ買いしていった。
女性は、福島第1原発を計画していた、東京電力の現地事務所で、食事の世話をしていた。
黒塗りの車は、商店街の青果店や食肉店にも止まり、その都度、大量の食材を買い込んでいったという。
 
大熊町に立地した、1号機の着工は、67年のこと。
町には、ゼネコンの作業員宿舎が続々と建ち、最大で1日数千人が、工事現場で働く、「原発特需」が始まった。
町内にあった、20軒ほどの飲み屋は連日、満員御礼。
200メートルほどの長さの小さな商店街に、酒屋が4軒並んだ。
 
川井さんの店は、自動三輪車を購入し、ほどなく日産ダットサンに買い替えた。
「仕入れが3倍、4倍と増え、車がなければ運べなくなった」
毎朝、背中にかごを担いで、常磐線に乗り、いわき市まで仕入れに行っていたのが、うそのようだった。


<仕事求めて流入>
 
「巨大産業」が突然出現した、大熊町の変貌ぶりは、数字にくっきり表れる。
 
原発建設前の65年、平均所得は、年間11万1000円(県平均15万7000円)で、福島県内で、下から7番目。
原発稼働後の80年には、県内トップの、339万4000円に跳ね上がった。
県平均は148万3000円だから、その2倍を超える、裕福な町になった。
 
減少が続いていた人口も、増加に転じた。
65年の7629人で、底を打ち、75年に8190人、80年9296人となり、90年には1万人を超えた。
 
ほぼ、「通年出稼ぎ」の町だったのに、若者が定着し、仕事を求める人が流入する地域になった。
名古屋市で、事務機の営業マンをしていた志賀広三さん(75)=いわき市出身=は、65年春、大野駅前で、事務機器販売会社を立ち上げた。
「原発や東電関連会社から、仕事をもらえるだろう」と当て込んだからだ。
初めは、地元の学校に、筆記具を納入する程度だったが、稼働が近づくにつれ、原発から、大きな注文も舞い込むようになった。
最盛期には、年間十数億円を売り上げるまでに成長した。
志賀さんは、「最初は苦労したが、働けば働くほど報われた。原発は金のなる木だった」と語る。


<米事故 影響せず>
 
大熊町に建設されたのは、福島第1原発の1~4号機。
運転開始は、71年の1号機を皮切りに、74、76、78年と続いた。
1号機の着工(67年)から数えると、工事期間は、10年以上に及ぶ。
経済効果は計り知れず、小さな町が、「原発依存」に染まるのも、当然だった。
 
4号機が運転を開始して、約半年後の79年3月、米国で、スリーマイル島原発事故が起きた。
32年後の、福島第1原発事故と同様に、炉心溶融(メルトダウン)を伴う、過酷事故だった。
世界を震撼(しんかん)させた、最初の原発事故だったが、それでも、町民の意識には、さして影響しなかった。
鮮魚店から仕出し料理に商売を広げ、順調に利益を上げていた川井さんが、振り返る。
 
「人口も仕事も増え、町は潤った。原発反対を叫ぶ人は、町の発展の邪魔をしている、としか思えなかった」


◇福島第1原発建設と主な動き

1961年 東電が大熊、双葉両町を原発建設の最適地と判断
    大熊商工会設立
 64年 東京オリンピック開催
    東電が福島調査所を開設
 65年 大熊町商業協同組合設立
    いざなぎ景気始まる
 67年 第1原発1号機着工
 71年 第1原発1号機が営業運転開始
 72年 大野駅に初めて特急が停車
 73年 双葉駅に初めて特急が停車
 78年 大熊町の新庁舎落成
 83年 双葉町の役場庁舎落成


↑以上、転載おわり



超過疎の村で暮らしていたことがある。
その12年半の間に、原発とは比べ物にならないほどの規模にせよ、その村と、近辺の村にとっては大きな物が、侵入しようと話をもちかけてきた。
産廃業者やった。
農家がほとんどの村やったから、当然、はじめは皆、絶対反対!と声を上げた。
ところが、何回か村民会議や、秘密会議が行われていくうちに、声はだんだんと小そうなっていって、
挙げ句の果てに、その当時村長をやってた男が、自分の判断で、立地の許可を出してしもた。

住民2千人あまりの、三つの県境を持つ村やった。
古い風習がいっぱい残ってて、貧しかったけど、家の窓から見える山々の風景と水と空気は、心を清めてくれた。

そやから、なんとなくではあっても、原発というバケモンが放つ強烈な、贅沢できまっせ~ホルモンに取り込まれてしまう現実が見える。
その強烈さにも負けず、バケモンをバケモンと認識できる強い意思を持った人間が、取り込まれた人間に負かされていく現実も見える。

原発は、電気を作るっちゅうのを隠れ蓑にした、軍の道具。
軍もない、しかも地震が世界一頻繁に起こる国を、ぐるりと囲むように建てられた原発は、
今や、その国だけではない、地球自体を破滅に追い込む凶器となった。

誰や!こんな日本にしてしもたんは!
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千葉県北西部と茨城県南部の土壌放射能汚染マップの恐怖!千葉県我孫子市では最高76万7千ベクレル!

2012年10月18日 | 日本とわたし
↓以下、転載はじめ

千葉県北西部と茨城県南部の土壌放射能汚染マップの恐怖!-千葉県我孫子市では最高76万7000ベクレル!

千葉県柏市南部で最高39万ベクレル!

常総生協が9月26日に、千葉県北西部、茨城県南部の、放射性セシウム土壌沈着結果のマップを公開した。

このマップは、各市町を、1平方メートルのメッシュに区切って、そこからサンプルの土壌を採取し、
放射性セシウムの濃度を、計測したものである。

これによると、千葉県我孫子市には、最高で、76万ベクレル/㎡の地点が存在することが、明らかとなっている。





詳細資料によると、767,435ベクレル/㎡であり、その地点は「我孫子市寿2」となっている。


放射性セシウム土壌汚染ワーストランキング


今回の調査によって、放射性セシウムの土壌汚染が酷かった地点は、以下のようになっている。

1位:我孫子市寿2(76万7,435ベクレル/㎡)
2位:我孫子市青山××(65万6,065ベクレル/㎡)
3位:流山市加 南部中学校体育館横県道歩道(61万7,439ベクレル/㎡)
4位:流山市芝崎1××(40万2,080/ベクレル/㎡)
5位:柏市南増尾8-××(39万465ベクレル/㎡)





1位となった、我孫子市寿2の「年間被ばく量」は、20.39ミリグレイになるとしている。

その地点にずっと立っているわけではないので、この数字ほど被ばくをするというわけではないが、驚くべき数字だ。

その土地で生活をした場合の生活被ばく量は、12.23ミリグレイとになる。


チェルノブイリなら強制移住レベル
この土壌汚染がどのくらいのレベルなのかチェルノブイリの避難基準と比較してみよう。

チェルノブイリでは、1平方メートルあたりの放射能汚染度(セシウム137)が、
148万ベクレル以上は「強制避難」、
55万5000~148万ベクレルは「強制移住」、
18万5000~55万5000ベクレルは「希望者は移住を認める」、
3万7000~18万5000ベクレルは「放射能管理が必要なエリア」
となっていた。
(参考:福島市の土壌汚染はチェルノブイリ移住レベル)

1位の「我孫子市寿2」、2位の「我孫子市青山××」、3位の「流山市加 南部中学校体育館横県道歩道」「強制移住」レベルとなる。

4位以下でも「希望者は移住を認める」というレベルになる。

千葉県北西部、茨城県南部に関しては、自治体や市民団体だけではなく、再調査も含め、国レベルで対策が必要なのではないだろうか。

↑以上、転載おわり


知っといてください。
知っといた上で、もし、上記の土地に住んではるなら、考えて、決めてください。
ただ、このとんでもない汚染は、千葉の北西部や茨城県南部に限ってるのやろか……そう思います。
国が測らんと有耶無耶にしようとしてるんですよ、国が。
とんでもない事実が隠されてると思います。
国が有耶無耶にしようとしてるほどの、とんでもないことが。
楽観するのもあきらめるのも、それはそれぞれの考え方やと思います。
けど、せめて、そこにある事実を、知ろうとしてください。
なんも難しいことではありません。
携帯電話でもパソコンでも、テレビ消して、遊ぶのちょっと減らして調べたら、一所懸命に事実を伝えようとしてる人に出会えます。
人生、国にぶっ壊されとうなかったら、ちょっと真剣に考えてみてください。
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ドイツは日本の原発事故を受けて脱原発を決め、すべての政党の他、国民の80%以上が賛成している

2012年10月18日 | 日本とわたし
あんな深刻で重大な原発事故が起こった後の世の中で、これが至極真っ当なニュースとちゃうのん?

小沢氏と独環境相 脱原発で認識一致
【NHKニュース】10月18日 4時53分

『ベルリンを訪問している"国民の生活が第一"の小沢代表は17日、ドイツのアルトマイヤー環境相と会談し、
東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、再生可能エネルギーの導入を推進することで、
脱原発を速やかに実現する必要がある、という認識で一致
しました。

会談の中で、アルトマイヤー環境相は、
ドイツは、日本の原発事故を受けて、脱原発を決め、すべての政党のほか、国民の80%以上が、それに賛成している」と述べました。
そのうえで、アルトマイヤー環境相は、
再生可能エネルギーの比率を高めることで、新たな投資を増やし、経済力を維持しながら、脱原発を進めている。
風力や太陽光など、あらゆる代替エネルギーの開発に、今後も取り組みたい」と述べました。

これに対し小沢代表は、
「ドイツのように『原発を10年後になくす』と、期限を区切って主張しているのは、わが党だけで残念だが、
原発事故の当事国として、脱原発を実現したい」と述べ、
再生可能エネルギーの導入を推進することで、脱原発を、速やかに実現する必要がある、という認識で一致しました。
会談のあと、小沢氏は記者団に対し、
「福島の原発事故を抱える日本が、率先して、脱原発に取り組んでいくべきであり、この主張をさらに、日本国民に広めていきたい」と述べました』


↓以下の記事は、去年の3月16日に書かれたものでした。
それを、なんとわたしは、現在のものやと勘違いして、ここに載せてしまいました。
なので、下記のコメントも、勘違いして書いたものです。
あまりに見事な断念っぷりに、思わず胸が踊り……、
でも、よう考えたら、そういやこのニュース、まだ事故のショックの真っただ中にいながら、読んだ覚えがあるなあと、思い出しました。

すんません。紛らわしいことして。


上の、小沢さんの記事は、正真正銘、ホッカホカの、現在進行形のニュースです。

タイ副首相、原発導入断念を明言 「国民を危険にさらしたくない」 
【newsclip.be】2011/3/16 (16:39)|

【タイ】
『タイのステープ副首相は16日、同国の原子力発電所導入計画に関する、記者団の質問に対し、
「断念した。国民を危険にさらしたくない」と明言した。

また、福島第1原子力発電所の事故で、タイに放射性物質が飛来する可能性は、きわめて低いとして、国民に、冷静な対応を求めた。
日本からの輸入食品については、安全確保に向け、対策をとる考えを示した。

タイは、2021-2022年に、出力1000メガワットの原発2基を、稼働をする計画で、
中国の国営原子力発電会社である、中国広東核電集団(CGNPC)、日本原子力発電などと、技術協力協定を結び、事業化調査を進めていた。
しかし、福島第1の事故を受け、アピシット首相が、推進に消極的な姿勢を示し、原発建設候補地では、住民による反対運動が起きていた


とまあ、わたしが勘違いして載せたこの記事、去年の3月の中旬のもんやったんですが、
そういや、ちょっと前に、タイの、住民による反対運動が起こった時、政府はなにしたかっていうと、そりゃもう、けっこう酷い攻撃をして、ひとり、亡くならはったんです。
それぐらい、身体的にダメージを与えるようなことしたんです。

それを覚えてたから、余計に感心して、そうか、ああいうことして悪かった思て、改心しはったんやな、と思たりしました。
そしたら、タイ在住の友人が、ちょっとちょっと、それ、古いニュースやで!と、教えてくれました?!
ぎょえ~!!

友人が教えてくれた、ただいまのタイの様子というと……、

『残念ですが、その副首相はもぉ、いらっしゃいません。
てか、昨年の春に政権が変わったから、方向転換しています。
今、言ったことでも政権交代後は……、どの国でも同じこと。
この国の王様がご健在で、反対されれば別ですけれども、
何せ高齢で、跡を継ぐ人は、政権に添って行かれる方なので、自ずと、
しかも、カンボジアの原発導入を検討しているされる予定地は、
タイ国境から、100kと離れていないとか……。
これからアジアは、原発銀座が出来る兆し。
おぉ怖い。
適当なアジア情報でした』

なんちゅうこっちゃ……断念どころやないがな……。


さて、小沢さん。
わたし、うちの母が、この人がテレビ画面に映るたびに、
「あ、嫌らしっ!嫌い!この顔!」って言うて、プツッとテレビを消してしまうほどの嫌いっぷりやったり、
実際、新聞やら週刊誌やらに載る彼の顔は、どっから見ても人好きのするようなもんと違たりして、
たったそれだけのことで、どうしても好きになれんと、それが高じて、やってることも気に入らんようになったり……。
それが、マスコミと、小沢さんを煙たがってる官僚やら財閥の仕組んだ洗脳大作戦やったんやと気づいてからは、
ユーストリームやらでしゃべってはる彼の、なんとまあ、温厚な、よう笑うお人やことと……。

わたしって、信じやすい人間やって、旦那からよう言われてきたけど、洗脳までされてたとは思てへんかったから、ちょっとショック。

まあ、それはともかくとして、タイの副首相、小沢さん、言うたこと、途中で変えたら許しませんで!
コメント (7)
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