ざまあみやがれいさんのブログから、民医連新聞に掲載された、郷地秀夫医師の呼びかけについての記事を、紹介させていただきます。
↓以下、転載はじめ
「車のフィルターを内部被曝の証拠に」 原爆症認定集団訴訟を支援してきた郷地秀夫氏呼びかける(民医連新聞)
車のエンジンの、エアフィルターが捕捉した放射性物質が、内部被曝と病気の因果関係の、証明につながる可能性がある。
広島・長崎の、原爆症認定集団訴訟を支援してきた、郷地秀夫医師が呼びかけていると、「民医連新聞」(2012年10月1日)が報じています。
▼被爆者医療から見た原発事故―被爆者2000人を診療した医師の警鐘
今回は、健康への影響という意味で、かなり重要な情報です。
フェイスブックで教えていただいた情報を、全文、文字に起こして掲載します。
『東神戸診療所(神戸市・神戸健康共和会)の郷地秀夫所長が、福島原発事故の、内部被曝の証拠を残そうと、
民医連をはじめ、全国の医療機関に、自動車エンジンのエアフィルター※の収集と画像化を、呼びかけています。
「フィルターに付着した放射性物質から、人が吸い込んだ、放射性物質の種類や量が分かる。
東北や関東にとどまらず、被災地支援に行った車のフィルターからも、高線量が出ており、車検で交換する前に、保存を急いでほしい」と話します。(新井健治記者)
■X線画像に斑点
事故直後の昨年3月15日から約1カ月、東北と関東一円の医療機関で、コンピュータX線撮影(CR)の画像に、黒いシミのような斑点が、多発しました。
事故で流出した放射性物質に、イメージングプレート(IP)が感光したのです。
長年、被爆者医療に従事し、原爆症認定集団訴訟も支援してきた郷地さんは、ピンときました。
「これは、被曝の有力な証拠になるのではないか」-。
広島・長崎の、原爆症認定集団訴訟で、国は、「被爆者の病気が、原爆放射線に起因するなら、証拠を示せ」と求めてきました。
内部被曝の原因となる、残留放射線の証拠が現存しないため、原告は、ずいぶん悔しい思いをしてきました。
「今回の事故でも、内部被曝の影響が出るのは、数年から数十年後。
その時、国は再び、“証拠がない”と主張するのは、目に見えている。
同じ轍を踏まないために、今こそ、医療従事者が動くべき」と郷地さん。
放射線の撮影機器がそろう、病院や診療所なら、被曝の証拠を集められる。
医療機関ならではの役割を、思いついたのです。
■支援車からも高線量
内部被曝とは、放射性物質を体内に取り込み、そこから出る放射線で、被曝すること。
いったん取り込むと、たとえ微量でも、体内の一カ所にとどまり、半永久的に、遺伝子を傷つけます。
内部被曝を知るには、吸い込んだ放射性物質の種類と量を、調べる必要があります。
国が発表する空間線量は、外部被曝の目安にはなりますが、内部被曝は分かりません。
福島県は、ホールボディカンターで、内部被曝を検査していますが、
「ホールボディカンターは、測定値を体重で割り、全身の被曝量を示す。
局所被曝である、内部被曝のリスクの目安にはならない」と指摘します。
人が吸い込んだ放射性物質は、画像化できなくても、車が吸い込んだ放射性物質なら、可能ではないか。
そう考えた郷地さんは、外気を吸い込み、ゴミを濾過する、自動車エンジンのエアフィルターに目をつけたのです。
早速、昨年3月14日に、坂総合病院に支援に行った、兵庫民医連の車のフィルターを検査すると、3万ベクレル※の放射能が認められました(写真上)。
この車は、福島の支援ではなく、宮城に行くために、原発から60km離れた、高速道路を通過しただけです。
郷地さんは、講演などで、フィルターの活用を呼びかけており、すでに、検査を依頼するフィルターが、全国から50枚以上届いています。
原発立地近くのフィルターからは、250万ベクレルもの高線量が。
関東地方のフィルターからも、放射能が検出されています。
■分析結果が疫学データに
フィルターの、放射線の画像化方法は、郷地さんと、東神戸病院診療放射線技師の橘真矢(しんや)さんが、試行錯誤を重ねてつくり出しました。
フィルターに、放射性物質が付着している場合、右表の手順を踏めば、黒点が出ます。
フィルターに、X線を当てる必要はありません。
フィルターは、車検で交換され、破棄されます。
「検査は、後回しでも可能なので、まずは保存を」と郷地さん。
保存する場合、車が走行した日程、地域、距離と、フィルターを交換した日付を記録しておくと、検査に役立ちます。
また、放射性物質の拡散を防ぐため、フィルターは、密封できる袋などに入れておくことを勧めています。
郷地さんは、フィルターの検査結果を、日本社会医学会で発表しました。
「さらに、検査結果が集まれば、疫学として活用でき、内部被曝の有力な証拠になる。
全国の検査結果を、連絡してほしい」。
問い合わせは、東神戸診療所(TEL 078・231・9031 メール toshin★k-kyowakai.or.jp(★→@))へ』
実は、僕は先日、友人の引越の手伝いをしました。
引越し先の、古いエアコンを動かした時に、すごいほこりが出てきました。
その時、ひょっとすると、エアコンの中に、放射性物質が入っていたらどうなるんだろう、と不安になりました。
そういった矢先に、この報道がありました。
フィルターが、放射能を捕捉していたとしたら、かなり濃縮されているわけで。
それはそれで、危険であることは、言うまでもありません。
そんなフィルターが、放射性物質として扱われているという報道も、見かけないわけで(あったら教えて下さい)。
そういう視点で見ても、この報道は重要ですから、多くの人と共有したい、と思います。
▼原爆症―罪なき人の灯を継いで
↑以上、転載おわり
どんな事情で被害に遭うたとしても、自分のことは自分で守り、証明せなあかんということを、もう充分に思い知ったはずです。
面倒でしょうけれども、こうやって一緒に闘おうとしてくださる方もいらっしゃいます。
フィルターの件、どうか実行してみてください。
車だけではなく、いろんなフィルターも、証拠として役立つかもしれません。
やってみてください。
↓以下、転載はじめ
「車のフィルターを内部被曝の証拠に」 原爆症認定集団訴訟を支援してきた郷地秀夫氏呼びかける(民医連新聞)
車のエンジンの、エアフィルターが捕捉した放射性物質が、内部被曝と病気の因果関係の、証明につながる可能性がある。
広島・長崎の、原爆症認定集団訴訟を支援してきた、郷地秀夫医師が呼びかけていると、「民医連新聞」(2012年10月1日)が報じています。
▼被爆者医療から見た原発事故―被爆者2000人を診療した医師の警鐘
今回は、健康への影響という意味で、かなり重要な情報です。
フェイスブックで教えていただいた情報を、全文、文字に起こして掲載します。
『東神戸診療所(神戸市・神戸健康共和会)の郷地秀夫所長が、福島原発事故の、内部被曝の証拠を残そうと、
民医連をはじめ、全国の医療機関に、自動車エンジンのエアフィルター※の収集と画像化を、呼びかけています。
「フィルターに付着した放射性物質から、人が吸い込んだ、放射性物質の種類や量が分かる。
東北や関東にとどまらず、被災地支援に行った車のフィルターからも、高線量が出ており、車検で交換する前に、保存を急いでほしい」と話します。(新井健治記者)
■X線画像に斑点
事故直後の昨年3月15日から約1カ月、東北と関東一円の医療機関で、コンピュータX線撮影(CR)の画像に、黒いシミのような斑点が、多発しました。
事故で流出した放射性物質に、イメージングプレート(IP)が感光したのです。
長年、被爆者医療に従事し、原爆症認定集団訴訟も支援してきた郷地さんは、ピンときました。
「これは、被曝の有力な証拠になるのではないか」-。
広島・長崎の、原爆症認定集団訴訟で、国は、「被爆者の病気が、原爆放射線に起因するなら、証拠を示せ」と求めてきました。
内部被曝の原因となる、残留放射線の証拠が現存しないため、原告は、ずいぶん悔しい思いをしてきました。
「今回の事故でも、内部被曝の影響が出るのは、数年から数十年後。
その時、国は再び、“証拠がない”と主張するのは、目に見えている。
同じ轍を踏まないために、今こそ、医療従事者が動くべき」と郷地さん。
放射線の撮影機器がそろう、病院や診療所なら、被曝の証拠を集められる。
医療機関ならではの役割を、思いついたのです。
■支援車からも高線量
内部被曝とは、放射性物質を体内に取り込み、そこから出る放射線で、被曝すること。
いったん取り込むと、たとえ微量でも、体内の一カ所にとどまり、半永久的に、遺伝子を傷つけます。
内部被曝を知るには、吸い込んだ放射性物質の種類と量を、調べる必要があります。
国が発表する空間線量は、外部被曝の目安にはなりますが、内部被曝は分かりません。
福島県は、ホールボディカンターで、内部被曝を検査していますが、
「ホールボディカンターは、測定値を体重で割り、全身の被曝量を示す。
局所被曝である、内部被曝のリスクの目安にはならない」と指摘します。
人が吸い込んだ放射性物質は、画像化できなくても、車が吸い込んだ放射性物質なら、可能ではないか。
そう考えた郷地さんは、外気を吸い込み、ゴミを濾過する、自動車エンジンのエアフィルターに目をつけたのです。
早速、昨年3月14日に、坂総合病院に支援に行った、兵庫民医連の車のフィルターを検査すると、3万ベクレル※の放射能が認められました(写真上)。
この車は、福島の支援ではなく、宮城に行くために、原発から60km離れた、高速道路を通過しただけです。
郷地さんは、講演などで、フィルターの活用を呼びかけており、すでに、検査を依頼するフィルターが、全国から50枚以上届いています。
原発立地近くのフィルターからは、250万ベクレルもの高線量が。
関東地方のフィルターからも、放射能が検出されています。
■分析結果が疫学データに
フィルターの、放射線の画像化方法は、郷地さんと、東神戸病院診療放射線技師の橘真矢(しんや)さんが、試行錯誤を重ねてつくり出しました。
フィルターに、放射性物質が付着している場合、右表の手順を踏めば、黒点が出ます。
フィルターに、X線を当てる必要はありません。
フィルターは、車検で交換され、破棄されます。
「検査は、後回しでも可能なので、まずは保存を」と郷地さん。
保存する場合、車が走行した日程、地域、距離と、フィルターを交換した日付を記録しておくと、検査に役立ちます。
また、放射性物質の拡散を防ぐため、フィルターは、密封できる袋などに入れておくことを勧めています。
郷地さんは、フィルターの検査結果を、日本社会医学会で発表しました。
「さらに、検査結果が集まれば、疫学として活用でき、内部被曝の有力な証拠になる。
全国の検査結果を、連絡してほしい」。
問い合わせは、東神戸診療所(TEL 078・231・9031 メール toshin★k-kyowakai.or.jp(★→@))へ』
実は、僕は先日、友人の引越の手伝いをしました。
引越し先の、古いエアコンを動かした時に、すごいほこりが出てきました。
その時、ひょっとすると、エアコンの中に、放射性物質が入っていたらどうなるんだろう、と不安になりました。
そういった矢先に、この報道がありました。
フィルターが、放射能を捕捉していたとしたら、かなり濃縮されているわけで。
それはそれで、危険であることは、言うまでもありません。
そんなフィルターが、放射性物質として扱われているという報道も、見かけないわけで(あったら教えて下さい)。
そういう視点で見ても、この報道は重要ですから、多くの人と共有したい、と思います。
▼原爆症―罪なき人の灯を継いで
↑以上、転載おわり
どんな事情で被害に遭うたとしても、自分のことは自分で守り、証明せなあかんということを、もう充分に思い知ったはずです。
面倒でしょうけれども、こうやって一緒に闘おうとしてくださる方もいらっしゃいます。
フィルターの件、どうか実行してみてください。
車だけではなく、いろんなフィルターも、証拠として役立つかもしれません。
やってみてください。