ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「車のフィルターを内部被曝の証拠に」by 東神戸診療所(神戸市・神戸健康共和会)の郷地秀夫所長

2012年10月09日 | 日本とわたし
ざまあみやがれいさんのブログから、民医連新聞に掲載された、郷地秀夫医師の呼びかけについての記事を、紹介させていただきます。

↓以下、転載はじめ

「車のフィルターを内部被曝の証拠に」 原爆症認定集団訴訟を支援してきた郷地秀夫氏呼びかける(民医連新聞)



車のエンジンの、エアフィルターが捕捉した放射性物質が、内部被曝と病気の因果関係の、証明につながる可能性がある。

広島・長崎の、原爆症認定集団訴訟を支援してきた、郷地秀夫医師が呼びかけていると、「民医連新聞」(2012年10月1日)が報じています。

被爆者医療から見た原発事故―被爆者2000人を診療した医師の警鐘




今回は、健康への影響という意味で、かなり重要な情報です。
フェイスブックで教えていただいた情報を、全文、文字に起こして掲載します。



『東神戸診療所(神戸市・神戸健康共和会)の郷地秀夫所長が、福島原発事故の、内部被曝の証拠を残そうと、
民医連をはじめ、全国の医療機関に、自動車エンジンのエアフィルター※の収集と画像化を、呼びかけています。
「フィルターに付着した放射性物質から、人が吸い込んだ、放射性物質の種類や量が分かる。
東北や関東にとどまらず、被災地支援に行った車のフィルターからも、高線量が出ており、車検で交換する前に、保存を急いでほしい」と話します。(新井健治記者)

X線画像に斑点

事故直後の昨年3月15日から約1カ月、東北と関東一円の医療機関で、コンピュータX線撮影(CR)の画像に、黒いシミのような斑点が、多発しました。
事故で流出した放射性物質に、イメージングプレート(IP)が感光したのです。

長年、被爆者医療に従事し、原爆症認定集団訴訟も支援してきた郷地さんは、ピンときました。

「これは、被曝の有力な証拠になるのではないか」-。

広島・長崎の、原爆症認定集団訴訟で、国は、「被爆者の病気が、原爆放射線に起因するなら、証拠を示せ」と求めてきました。
内部被曝の原因となる、残留放射線の証拠が現存しないため、原告は、ずいぶん悔しい思いをしてきました。


「今回の事故でも、内部被曝の影響が出るのは、数年から数十年後。
その時、国は再び、“証拠がない”と主張するのは、目に見えている。
同じ轍を踏まないために、今こそ、医療従事者が動くべき」
と郷地さん。
放射線の撮影機器がそろう、病院や診療所なら、被曝の証拠を集められる。
医療機関ならではの役割を、思いついたのです。


支援車からも高線量

内部被曝とは、放射性物質を体内に取り込み、そこから出る放射線で、被曝すること。
いったん取り込むと、たとえ微量でも、体内の一カ所にとどまり、半永久的に、遺伝子を傷つけます。
内部被曝を知るには、吸い込んだ放射性物質の種類と量を、調べる必要があります。

国が発表する空間線量は、外部被曝の目安にはなりますが、内部被曝は分かりません。
福島県は、ホールボディカンターで、内部被曝を検査していますが、
「ホールボディカンターは、測定値を体重で割り、全身の被曝量を示す。
局所被曝である、内部被曝のリスクの目安にはならない」
と指摘します。

人が吸い込んだ放射性物質は、画像化できなくても、車が吸い込んだ放射性物質なら、可能ではないか。
そう考えた郷地さんは、外気を吸い込み、ゴミを濾過する、自動車エンジンのエアフィルターに目をつけたのです。

早速、昨年3月14日に、坂総合病院に支援に行った、兵庫民医連の車のフィルターを検査すると、3万ベクレル※の放射能が認められました(写真上)。
この車は、福島の支援ではなく、宮城に行くために、原発から60km離れた、高速道路を通過しただけです。

郷地さんは、講演などで、フィルターの活用を呼びかけており、すでに、検査を依頼するフィルターが、全国から50枚以上届いています。
原発立地近くのフィルターからは、250万ベクレルもの高線量が。
関東地方のフィルターからも、放射能が検出されています。



分析結果が疫学データに

フィルターの、放射線の画像化方法は、郷地さんと、東神戸病院診療放射線技師の橘真矢(しんや)さんが、試行錯誤を重ねてつくり出しました。
フィルターに、放射性物質が付着している場合、右表の手順を踏めば、黒点が出ます。
フィルターに、X線を当てる必要はありません。

フィルターは、車検で交換され、破棄されます。
「検査は、後回しでも可能なので、まずは保存を」と郷地さん。
保存する場合、車が走行した日程、地域、距離と、フィルターを交換した日付を記録しておくと、検査に役立ちます。
また、放射性物質の拡散を防ぐため、フィルターは、密封できる袋などに入れておく
ことを勧めています。

郷地さんは、フィルターの検査結果を、日本社会医学会で発表しました。
「さらに、検査結果が集まれば、疫学として活用でき、内部被曝の有力な証拠になる。
全国の検査結果を、連絡してほしい」。
問い合わせは、東神戸診療所(TEL 078・231・9031 メール toshin★k-kyowakai.or.jp(★→@))へ』



実は、僕は先日、友人の引越の手伝いをしました。
引越し先の、古いエアコンを動かした時に、すごいほこりが出てきました。
その時、ひょっとすると、エアコンの中に、放射性物質が入っていたらどうなるんだろう、と不安になりました。

そういった矢先に、この報道がありました。

フィルターが、放射能を捕捉していたとしたら、かなり濃縮されているわけで。
それはそれで、危険であることは、言うまでもありません。
そんなフィルターが、放射性物質として扱われているという報道も、見かけないわけで(あったら教えて下さい)。

そういう視点で見ても、この報道は重要ですから、多くの人と共有したい、と思います。

原爆症―罪なき人の灯を継いで


↑以上、転載おわり


どんな事情で被害に遭うたとしても、自分のことは自分で守り、証明せなあかんということを、もう充分に思い知ったはずです。
面倒でしょうけれども、こうやって一緒に闘おうとしてくださる方もいらっしゃいます。
フィルターの件、どうか実行してみてください。
車だけではなく、いろんなフィルターも、証拠として役立つかもしれません。
やってみてください。
コメント (2)
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福島県で配られてるチラシのタイトル「福島県からの脱出が保護者の努めではありません」!ど~ん!

2012年10月09日 | 日本とわたし
↓これが、実際に、福島で配られているチラシです。
題して、「福島県からの脱出が保護者の努めではありません」

 
これを、ツィッターのちほたんとおっしゃる方が、文字に起こしてくださいました。

↓以下、転載はじめ

福島で配られているチラシ、文字起こししてみました。

読んで、何が隠されているか自覚しない場合、命を落とす確率アップ。
(こんな幼稚な、行政からのチラシを読んで、気づかない人がいるか疑問( ꒪⌓꒪)。)

[安心・安全な安定した生活の設定を冷静に考えましょう]

●子どもの放射線被曝と小児科学会

1. 圏内の放射線が、高い地域で生活していた、早期に避難できなかった子どもたちについて、
3月末に行われた、放射線ヨウ素の甲状腺への集積線量測定結果が、明らかになりました。
がん発症の可能性がある線量に達していた子どもは、いませんでした。

2. いわき市は、年間1ミリシーベルトですが、福島市・郡山市は、年間5ミリシーベルトですが、
郡山に3月に降り注いだ放射線は、全く危険な量ではなかったようです。

3. 地面に付着した、放射性物質(ほとんどがセシウム)からの放射線(β線、γ線)が、現在の線量として表示されています。
現在の量では、将来の発ガン等に結びつかないとの見解が、明らかにされつつあります。


●今後の生活をどうすべきかについて・・特に放射性セシウムとの付合い方

1. 地面の放射性セシウムは、超ホットスポット以外での外遊びは、心配ありませんし、
空気中の放射性物質は、ほとんど無い
ので、窓明けも問題ありません。

2. 食べ物として、放射性セシウムは、なるべく摂らないようにしたいものですが、もし食べても、約80日の半減期で、体外に排出されます。
食べ物についての、極度な制限は、むしろ、栄養バランスの崩れにつながる
ことが心配です。


●人とのつながりと、心身の健康を、大切にして欲しい

1. 家族とのつながり、特に、お父さんのかかわりを、大切にしてください。

2. 避難生活をする場合、身近な、ゆかりある人とのつながりを、大切にしてください。

3. 今までの経済・保育・教育・趣味のつながりを、大切にしてください。

4. 生活の場の移転や、日常生活における過剰な移動などによる、発生する危険(身体的・精神的危険)が、
放射性被曝による危険を、上回ることがある
ことを、認識してください。


●健康診断

たとえ大丈夫と思っても、健康診断は、定期的に受けることで、安心できるようにしましょう。

↑以上、転載おわり


なんでやのん?
なんでここまでして、こんなことまで言うて、人を留めようとするん?
病気になったらなったで、病院施設、薬業界、その他もろもろの関連業界が大もうけできるもんなあ。
別に、県内にさえ留まってくれたら、それがぶらぶら病や橋本病で苦しんでようが、知能が低下して家から出れんようになろうが、
住民税が入ってくるわ、介護業界が潤うわ、研究材料がどんどん増えるのんをキャーキャー喜ぶ学者が、日本中から寄り集まってくるわ、
ええことだらけで万々歳!

子どもの集団疎開やなんて、とんでもございません!
そんなことして、よそに行かれた日にゃ、わたしらのおまんま食いっぱぐれてしまいまんがな。
福島県民には、原発が建ったその日から、原発とともに生き、原発とともに死んでもらう。
そういう約束になってまんねん。
自民党さんが、そう言うてはりましてん。
アメリカさんも、常日頃、見張ってはりますねん。
わたしらはとにかく、今まで通り、原発マフィアさんの言わはることをただただ、頭を垂れて聞き、従うだけ。
それがどんだけ非常識やとか、非倫理的やとか、そんなこと言われてもあんさん、困りますねん。
わたしらはもう、人間やめましてん。人間やのうて、命令に従うようセットされたロボットでんねん。
そこんとこ、わかっといてくれな、話になりまへんがな。頼むわほんまに。
コメント (8)
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『食べて応援』が、世界の若者に向けて牙をむく

2012年10月09日 | 日本とわたし
まずは、下記の↓英文の青色文字か、『ふくしまからはじめよう』の紫色文字をクリックして、ビデオを見てください。
ごめんなさい、Dailymotionのビデオを、ここに載せることができひんのです。 
http://www.dailymotion.com/video/xtcu2p_yyyyy-yyyyyy_people

ツィッター仲間の、ぽちんちのママさんが、今朝教えてくださったんです。
慌ててビデオを観て、ほんまのことやと知り、内容を部分翻訳して、書き起こしました。
絆プロジェクトなるもんが、海外の、しかも若い人達に向けて始められてたんを知り、愕然としています。

まず今、せなあかんことでしょうか?
まず今、こんなことにお金を、それも莫大な金額のお金を、使てる場合なんでしょうか?
集団疎開をさせてくれ言うて、14人の子どもらが裁判所に訴えてるような状況を抱えてる国や県が、
それを横っちょに置いといてまで、せなあかんことなんでしょうか?

こんなふうに、疑問に思たり、憤慨したりしてることが、的外れなんやろかとふと思てしまうほどに、日本は堂々と狂てる。
そんな恐怖を感じてます。


『ふくしまからはじめよう』

福島県は、東京の北部200キロメートルに位置する、13,782平方キロメートル、日本で三番目の大きさを誇る、人口2百万人を抱えた都市です。
さらに、福島県は、東西にかけて三つの区域(浜通り、中通り、会津)に分かれています。

福島県北塩原村に、アメリカの高校生達がやってきました。
最初に訪れたのは、村の公民館。
「みなさん、おはようございます」
「おはようございまーす」

ここでは、村民が作った農産物の放射性物質検査を、自治体の職員が、専用機械を使って行っています。
自治体職員:
「去年穫ったお米の検査をしています」
検査結果が出るまで、およそ10分、現在、福島県のほとんどの自治体で、このような検査体制が整っています。

Q:
「あなたは、このような綿密な農産物の検査を見て、どのように感じましたか?」

女子高校生:
「ここ(福島)に、人々の健康に関する、多くの防衛手段や気遣いがあること、
そして、すべてのことにおいて、大丈夫かどうか、きちんとチェックしようと努力していることを、知る事ができたのは、よかったと思います」

男子高校生:
「そうですね、さっき彼らが伝えてくれたような、まあ、なんていうか、
彼らがどれだけ放射能の問題について努力しているかというのを、直接見たことはすごいと思うし、とてもよかったと思います」

続いて学生達が訪れたのは、道の駅裏磐梯にある、農産物直売場。
県職員:
「えー、皆さんに今お配りしましたこの紙には、野菜ごとに、放射能の検査をしたデータが載っています。
で、この店に並んでいる野菜はすべて、放射能検査をクリアしたものばかりです。
皆さんも、アメリカの方に戻られてから、この日本の安全、安心を、ぜひお友達、家族の皆さんにPRしてください」

学生達に、さくさんぼがふるまわれました。

Q:
「福島県の北塩原村のさくらんぼは、どんな味がしましたか?」

女子高校生:
「ええ、とってもおいしい。すごくおいしい、ほんとに」
「そう、本場日本産だもの。
ワシントンにも、これと同じような種類のものがあるけど、ワシントン産だから。そう、あっちで育てられてる物だし」

昼食を挟んで、学生達は、猪苗代にある高校へ。
ここには、今も避難生活を送っている、富岡高校の生徒達も通っています。
いよいよ、同世代の若者達のご対面です。

猪苗代高校の生徒:
「わたし達と一緒に楽しく過ごすことが、あなた方にとって、すてきな経験となって欲しいと思います。
こんなことを言うのは少し変ですが、原子力発電所が、わたし達をこうして会わせてくれました。
そしてこの、今日の出会いが、わたし達の間に生まれた絆を深めてくれるよう、強く願っています。
どうもありがとうございます。わたし達とともに、楽しい時を過ごしてくださいますように」
バドミントン部、柔道部による、歓迎のデモンストレーションが行われました。

更に交流を深めるため、野口英世記念館へと向かった学生達。
徐々に打ち解けてきた様子で、笑顔が見えてきました。

Q:
「あなたは、自分の家に戻ったら、福島のことについて、どんなふうに、そしてどんなことを、みんなに伝えたいですか?」

男子高校生:
「ええと、まず多分、ここで学んだこと、例えばだいたい地震とか。
それから、ここで経験し得たことなんか……これはまあ、一つの例として、温泉に行ったとか、それから食べたもの全部。
僕の友達のほとんどや家族はいつだって、食べ物のことを聞くから」

女子高校生:
「わたしは、撮った写真全部を見せて、記念館や研究調査所などについて話すわ」

女子高校生:
「わたしは、この福島の自然と風景のすばらしさを伝えようと思ってます。
でも、それと同時に、風評というものが、ここに暮らす人々にどれだけ影響しているか、ということ、
そしてその風評のほとんどが真実ではない、ということを伝えたいです。
さらに、ここ福島の人達が、実際に、汚染された食べ物を、適切な方法で対処しているということも」

男子高校生:
「最初僕が、福島のことを聞いた時は、福島は大混乱に陥っていて、誰もどうしたらいいかわからないような状況だと。
そんなうわさがアメリカには伝わっていました。
でも、実際には、とても制御されていていると感じました」

若い世代の国際交流を通じて、福島の今を世界に伝えたい。
コメント (3)
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