今回の記事のタイトルは、わたしがデタラメで書いたんとちゃいますよ。
検討委員会を傍聴しはった福島市民の方が、その委員会の中で、はっきりと聞かはった言葉なんですよ。
そりゃまあ、ど~ん!とは言わはらへんかったやろけど……。
さて、先日、頭のてっぺんからシュウシュウ湯気出しながら書いた、福島県の『秘密会議』の記事。
なにやら、あのスクープを書いた毎日新聞が、ガンガンと続きを発表してるらしいんです。
そのまとめを、ざまあみやがれいさんのブログで見つけたので、ここに転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ
やらせが暴かれる福島健康調査(座長山下俊一):「秘密会」後 台本に従い「結論ありき」の議論
▼福島健康調査:委員発言、県振り付け…検討委進行表を作成
【毎日新聞】 2012年10月05日 02時33分(最終更新 10月05日 02時36分)
『東京電力福島第1原発事故を受けて、福島県が実施中の、県民健康管理調査について、専門家が議論する検討委員会を巡り、
委員が発言すべき内容などを記した、議事進行表を、県が事前に、作成していたことが分かった』
先日、スクープで、県民健康管理調査の、「秘密会」の存在を暴いた毎日新聞が、関連のスクープを、続けて出していますね。
毎日新聞は、原子力委員会の、「秘密会議」の存在を暴き、同委員会を事実上機能停止に追い込みましたが、今回はどうなるのでしょうか。
『調査結果への見解における「結語」(結びの言葉)が記され、
「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)再現データの質疑に、終始しない」と求める記載もあった。
県の担当者は、毎日新聞の取材に、「そうしたものを作ったかもしれない」としつつ、内容に対する、明確な回答はなかった』
つまり、SPEEDIばっかり議論しないように、という注意をしていたというわけですね。
SPEEDIが、全国民の関心事だった時期もあったわけで……。
そうした中、このように、会議が進むように、シナリオを作っていた、ということになりますね。
これが事実ならば、福島県は、福島県民だけではなく、全国民の信頼を、失うことになりかねません。
担当者は、「そうしたものを作ったかもしれない」と、逃げ切れなくなっています。
『検討委を巡っては、本会合の前に、秘密裏に、「準備会」(秘密会)を開き、
調査結果に対する見解を、すり合わせた上で、本会合でのやりとりを、事前に打ち合わせていたことが、判明している。
この問題が取り上げられた、3日の県議会で、村田文雄副知事は、
「意見などを、あらかじめ調整した事実はない」と答弁したが、進行表には「○○先生と要調整」(○○は委員の実名)、との記載もあった』
この問題は、9月3日の県議会で、取り上げられたのですね。
村田文雄:
「意見などをあらかじめ調整した事実はない」
↓
進行表:
「○○先生と要調整」(○○は委員の実名)
進行表に書いてあることが事実ならば、村田文雄さんは、意図的に、嘘をついたということになります。
「事実はない」と言い切ってしまって、追い込まれる立場になるでしょう。
『毎日新聞が、取材で確認したのは、「第3回『県民健康管理調査』検討委員会進行」と題された文書。
関係者によると、県保健福祉部の担当者が作成し、昨年7月24日に開かれた、第3回検討委の前日の、同23日に、委員らに送られた。
それ以前の、同17日には、秘密会を開いたことが分かっている』
第3回検討委員会の、スケジュールはこうですね。
・2011年7月17日 秘密会
・2011年7月23日 秘密書類が委員に配られる
・2011年7月24日 第3回『県民健康管理調査』検討委開催
かなり具体的に、スケジュールが判明しています。
実は、この第3回の検討委は、「秘密会」の開催の、ターニングポイントになっていることが、判明しています。
ちょっと、先日のスクープを、読んでみます。
▽参考:福島健康調査:「秘密会」出席者に口止め 配布資料も回収
【毎日jp(毎日新聞)】2012年10月03日 02時30分
『関係者によると、昨年7月24日の第3回検討委までは、約1週間前に、その後は、検討委当日の直前に開かれ、約2時間に及ぶことも』
第1~3回⇒約1週間前
第4回以降⇒当日の直前
この第3回を終えたあと、秘密会は、検討委開催日の直前に、行われるようになっています。
これが何故なのかは、ハッキリしませんが、情報の漏洩などが、この時点であったのではないか、というふうに勘ぐることはできます(空想)。
『文書は、A4判2ページ。
「取扱注意」と記され、議事内容や進行を、記載している。
このうち、「ホールボディカウンターと尿(内部被ばく)検査結果について」と題した項目では、「結語」として、
「セシウム134、及び137による内部被ばくについては、合計しても、1ミリシーベルト未満であり、相当に低いと評価。
他の地域の住民では、さらに低いと思われる」との、発言予定が記されていた』
かなりきちんと、セリフが書き込まれた台本ですね。
これは、検討委の関係者と打ち合わせをしながら、書いたものではないか、という風に、具体的に想像できます。
そうでなければ、県担当が、このような、放射線の専門的な知見を盛り込んで、台本を書くことは難しいのではないか。
そうなってくると、検討委(代表山下俊一)の関係者とは、誰なのか、という風に、当然考えることになるわけで。
おそらく毎日は、この一連のスクープの中で、その人物を追い込むのではないか。
『調査の進捗(しんちょく)状況を巡る項目では、国や県が、有効活用しなかったとして問題視された、「SPEEDI」に言及。
「SPEEDI再現データ(3月15日の課題)の質疑に、終始しない。
(SPEEDIの話題のみが、着目される可能性あり、そうならないよう願います。
また、そうなった場合は、『線量評価委員会』で検討、とそらして下さい)[○○先生と要調整]」などと、記載されていた』
これを読む限り、福島県側は、相当、SPEEDIデータを県民に公開しなかった、という責任を、逃れようとしていることを、僕は感じますね。
そして、話をそらすことで、この場をもたせようとしていたと。
『県によると、第3回検討委は、初めて全面公開され、実際の本会合も、進行表に沿った形で、進められていた。
県の担当者は、「座長(山下俊一・県立医大副学長)のメモ的なものとして、作った可能性はある」と話した。【日野行介、武本光政】』
ここで、山下俊一の名前が出てきます。
山下俊一は、劇団の座長として、シナリオまで作って、議論という名の公演を行なっている、ということでしょうか。
強い関与が疑われる、証言ですね。
▼福島健康調査:「結論ありき」県民憤り…検討委「進行表」
【毎日新聞】2012年10月05日 02時33分
『東京電力福島第1原発事故を受けて、福島県が設置した、県民健康管理調査の検討委員会で、
県が、委員らと、事前に調整していたことを示す、「議事進行表」の存在が、明らかになった。
内部被ばく調査の結果については、「結語」として、「相当に低い」との発言予定を記し、
問題となりそうな話題については、「そらして下さい」と要望。
A4判2枚の文書には、県による、「振り付け」とも受け取れる記載が、列記され、県民らは、不信感を募らせている。【日野行介、武本光政】』
このへんは、上述の部分のまとめなので飛ばして……。
『◇議論の場、意見出ず
「不気味なほど意見が出ない。おかしい」
福島市内の市民団体、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」は、メンバーが、検討委を傍聴しているが、
代表の佐藤幸子さん(54)は、検討委の議論に、そんな疑問を抱いていたという』
議論の場でのセリフまで、決められているわけで。
「皆、沈黙」と書かれた、ト書きでもあるんでしょうか。
『検討委の前日に、委員らに送られた進行表には、浪江町と飯舘村、川俣町山木屋の3地域で、120人を対象にした、内部被ばく調査についての記載がある。
調査結果への見解は、翌日の検討委で、議論されるはずなのに、
議事進行における「結語」として、「内部被ばくは、合計しても1ミリシーベルト未満で、相当に低いと評価」、などと記されていた』
ああ……。
議論の結論が、進行表(台本)に書いてあったわけですね。
これはだめです。
そして、こんなものを受け取って、そしらぬ顔をしていた参加委員たちの、倫理が問われます。
『また、内部被ばくの検査手法を巡り、
「WBC(ホールボディーカウンター)の今後の普及と、Ge半導体(ゲルマニウム半導体検出器)の逼迫(ひっぱく)状況(牛肉等)を考えると、
尿検査で、WBCを代替えするのは、困難ではないか」との記載もあった。
尿検査は、ホールボディーカウンターと呼ばれる、大型機器を使った検査より、放射性物質の量を、正確に調べられる一方、
かなりの量の試料が必要とされ、手間がかかるとされる。
また、尿検査に使用される、ゲルマニウム半導体検出器は、牛肉などの検査にも使われている』
これは、ちょっと難しい話ですね。
尿検査は、内部被曝の量を計測できるわけですが、手間がかかる、ということが結論ありきで、導入を見送られてきた、というわけです。
『同ネットワークは、事故直後から、尿検査の導入を訴えているのに対し、県は、県議会などで、慎重な姿勢を示し続けている。
佐藤さんは、「やっぱり、結論ありきの議論だったのか」と、憤りを隠さない』
これは腹が立ちます。
議論の場で、議論が行われず、前日に配られた台本にあるセリフが読み上げられるわけですから。
まさに劇団です。
『また、進行表のうち、調査の進捗(しんちょく)状況を巡る項目では、
問題視された「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の話題を、できるだけ避けるよう要望。
仮に、話題になった場合には、別の委員会で検討するとして 話題をそらすよう求めていた』
これは先述の通り。
『詳細調査の項目には、「予算の有効配分と、実効性を踏まえて、あれもこれも追加は不可です」
「下記の範囲での、議論をお願いします」などとの記載もあり、一定程度、議論を誘導したい県の意向が、うかがえる』
健康は、予算によって決められる、というわけですね。
『内部被ばくに詳しい、矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授(物性物理学)は、
「特に、下線を引いたりした部分は、影響を過小評価したい思惑を感じる」と、県の姿勢に、疑問を呈した』
下線を引いたりした部分は以下。
毎日新聞の、素晴らしい報道が続いています。
しばらく、この独自スクープ報道は、続くでしょう。
しかし、なぜ、このタイミングになって、昨年のこの件が報じられるのか、不思議に思いますね。
↑以上、転載おわり
わたしも不思議。
っていうか、ここまで調べられるんやったら、もっともっとその当時に調べてほしいと思うのは、事情を知らんもんの願い過ぎなんやろか?
Better than nothing.
なんも無しよりゃマシ。
がっかりすることが多過ぎて、こんなことでもありがたがったり、喜んだり……。
なんともほんまに情けない。
けど、期待してるで毎日新聞。とことん粘ってや!
検討委員会を傍聴しはった福島市民の方が、その委員会の中で、はっきりと聞かはった言葉なんですよ。
そりゃまあ、ど~ん!とは言わはらへんかったやろけど……。
さて、先日、頭のてっぺんからシュウシュウ湯気出しながら書いた、福島県の『秘密会議』の記事。
なにやら、あのスクープを書いた毎日新聞が、ガンガンと続きを発表してるらしいんです。
そのまとめを、ざまあみやがれいさんのブログで見つけたので、ここに転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ
やらせが暴かれる福島健康調査(座長山下俊一):「秘密会」後 台本に従い「結論ありき」の議論
▼福島健康調査:委員発言、県振り付け…検討委進行表を作成
【毎日新聞】 2012年10月05日 02時33分(最終更新 10月05日 02時36分)
『東京電力福島第1原発事故を受けて、福島県が実施中の、県民健康管理調査について、専門家が議論する検討委員会を巡り、
委員が発言すべき内容などを記した、議事進行表を、県が事前に、作成していたことが分かった』
先日、スクープで、県民健康管理調査の、「秘密会」の存在を暴いた毎日新聞が、関連のスクープを、続けて出していますね。
毎日新聞は、原子力委員会の、「秘密会議」の存在を暴き、同委員会を事実上機能停止に追い込みましたが、今回はどうなるのでしょうか。
『調査結果への見解における「結語」(結びの言葉)が記され、
「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)再現データの質疑に、終始しない」と求める記載もあった。
県の担当者は、毎日新聞の取材に、「そうしたものを作ったかもしれない」としつつ、内容に対する、明確な回答はなかった』
つまり、SPEEDIばっかり議論しないように、という注意をしていたというわけですね。
SPEEDIが、全国民の関心事だった時期もあったわけで……。
そうした中、このように、会議が進むように、シナリオを作っていた、ということになりますね。
これが事実ならば、福島県は、福島県民だけではなく、全国民の信頼を、失うことになりかねません。
担当者は、「そうしたものを作ったかもしれない」と、逃げ切れなくなっています。
『検討委を巡っては、本会合の前に、秘密裏に、「準備会」(秘密会)を開き、
調査結果に対する見解を、すり合わせた上で、本会合でのやりとりを、事前に打ち合わせていたことが、判明している。
この問題が取り上げられた、3日の県議会で、村田文雄副知事は、
「意見などを、あらかじめ調整した事実はない」と答弁したが、進行表には「○○先生と要調整」(○○は委員の実名)、との記載もあった』
この問題は、9月3日の県議会で、取り上げられたのですね。
村田文雄:
「意見などをあらかじめ調整した事実はない」
↓
進行表:
「○○先生と要調整」(○○は委員の実名)
進行表に書いてあることが事実ならば、村田文雄さんは、意図的に、嘘をついたということになります。
「事実はない」と言い切ってしまって、追い込まれる立場になるでしょう。
『毎日新聞が、取材で確認したのは、「第3回『県民健康管理調査』検討委員会進行」と題された文書。
関係者によると、県保健福祉部の担当者が作成し、昨年7月24日に開かれた、第3回検討委の前日の、同23日に、委員らに送られた。
それ以前の、同17日には、秘密会を開いたことが分かっている』
第3回検討委員会の、スケジュールはこうですね。
・2011年7月17日 秘密会
・2011年7月23日 秘密書類が委員に配られる
・2011年7月24日 第3回『県民健康管理調査』検討委開催
かなり具体的に、スケジュールが判明しています。
実は、この第3回の検討委は、「秘密会」の開催の、ターニングポイントになっていることが、判明しています。
ちょっと、先日のスクープを、読んでみます。
▽参考:福島健康調査:「秘密会」出席者に口止め 配布資料も回収
【毎日jp(毎日新聞)】2012年10月03日 02時30分
『関係者によると、昨年7月24日の第3回検討委までは、約1週間前に、その後は、検討委当日の直前に開かれ、約2時間に及ぶことも』
第1~3回⇒約1週間前
第4回以降⇒当日の直前
この第3回を終えたあと、秘密会は、検討委開催日の直前に、行われるようになっています。
これが何故なのかは、ハッキリしませんが、情報の漏洩などが、この時点であったのではないか、というふうに勘ぐることはできます(空想)。
『文書は、A4判2ページ。
「取扱注意」と記され、議事内容や進行を、記載している。
このうち、「ホールボディカウンターと尿(内部被ばく)検査結果について」と題した項目では、「結語」として、
「セシウム134、及び137による内部被ばくについては、合計しても、1ミリシーベルト未満であり、相当に低いと評価。
他の地域の住民では、さらに低いと思われる」との、発言予定が記されていた』
かなりきちんと、セリフが書き込まれた台本ですね。
これは、検討委の関係者と打ち合わせをしながら、書いたものではないか、という風に、具体的に想像できます。
そうでなければ、県担当が、このような、放射線の専門的な知見を盛り込んで、台本を書くことは難しいのではないか。
そうなってくると、検討委(代表山下俊一)の関係者とは、誰なのか、という風に、当然考えることになるわけで。
おそらく毎日は、この一連のスクープの中で、その人物を追い込むのではないか。
『調査の進捗(しんちょく)状況を巡る項目では、国や県が、有効活用しなかったとして問題視された、「SPEEDI」に言及。
「SPEEDI再現データ(3月15日の課題)の質疑に、終始しない。
(SPEEDIの話題のみが、着目される可能性あり、そうならないよう願います。
また、そうなった場合は、『線量評価委員会』で検討、とそらして下さい)[○○先生と要調整]」などと、記載されていた』
これを読む限り、福島県側は、相当、SPEEDIデータを県民に公開しなかった、という責任を、逃れようとしていることを、僕は感じますね。
そして、話をそらすことで、この場をもたせようとしていたと。
『県によると、第3回検討委は、初めて全面公開され、実際の本会合も、進行表に沿った形で、進められていた。
県の担当者は、「座長(山下俊一・県立医大副学長)のメモ的なものとして、作った可能性はある」と話した。【日野行介、武本光政】』
ここで、山下俊一の名前が出てきます。
山下俊一は、劇団の座長として、シナリオまで作って、議論という名の公演を行なっている、ということでしょうか。
強い関与が疑われる、証言ですね。
▼福島健康調査:「結論ありき」県民憤り…検討委「進行表」
【毎日新聞】2012年10月05日 02時33分
『東京電力福島第1原発事故を受けて、福島県が設置した、県民健康管理調査の検討委員会で、
県が、委員らと、事前に調整していたことを示す、「議事進行表」の存在が、明らかになった。
内部被ばく調査の結果については、「結語」として、「相当に低い」との発言予定を記し、
問題となりそうな話題については、「そらして下さい」と要望。
A4判2枚の文書には、県による、「振り付け」とも受け取れる記載が、列記され、県民らは、不信感を募らせている。【日野行介、武本光政】』
このへんは、上述の部分のまとめなので飛ばして……。
『◇議論の場、意見出ず
「不気味なほど意見が出ない。おかしい」
福島市内の市民団体、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」は、メンバーが、検討委を傍聴しているが、
代表の佐藤幸子さん(54)は、検討委の議論に、そんな疑問を抱いていたという』
議論の場でのセリフまで、決められているわけで。
「皆、沈黙」と書かれた、ト書きでもあるんでしょうか。
『検討委の前日に、委員らに送られた進行表には、浪江町と飯舘村、川俣町山木屋の3地域で、120人を対象にした、内部被ばく調査についての記載がある。
調査結果への見解は、翌日の検討委で、議論されるはずなのに、
議事進行における「結語」として、「内部被ばくは、合計しても1ミリシーベルト未満で、相当に低いと評価」、などと記されていた』
ああ……。
議論の結論が、進行表(台本)に書いてあったわけですね。
これはだめです。
そして、こんなものを受け取って、そしらぬ顔をしていた参加委員たちの、倫理が問われます。
『また、内部被ばくの検査手法を巡り、
「WBC(ホールボディーカウンター)の今後の普及と、Ge半導体(ゲルマニウム半導体検出器)の逼迫(ひっぱく)状況(牛肉等)を考えると、
尿検査で、WBCを代替えするのは、困難ではないか」との記載もあった。
尿検査は、ホールボディーカウンターと呼ばれる、大型機器を使った検査より、放射性物質の量を、正確に調べられる一方、
かなりの量の試料が必要とされ、手間がかかるとされる。
また、尿検査に使用される、ゲルマニウム半導体検出器は、牛肉などの検査にも使われている』
これは、ちょっと難しい話ですね。
尿検査は、内部被曝の量を計測できるわけですが、手間がかかる、ということが結論ありきで、導入を見送られてきた、というわけです。
『同ネットワークは、事故直後から、尿検査の導入を訴えているのに対し、県は、県議会などで、慎重な姿勢を示し続けている。
佐藤さんは、「やっぱり、結論ありきの議論だったのか」と、憤りを隠さない』
これは腹が立ちます。
議論の場で、議論が行われず、前日に配られた台本にあるセリフが読み上げられるわけですから。
まさに劇団です。
『また、進行表のうち、調査の進捗(しんちょく)状況を巡る項目では、
問題視された「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の話題を、できるだけ避けるよう要望。
仮に、話題になった場合には、別の委員会で検討するとして 話題をそらすよう求めていた』
これは先述の通り。
『詳細調査の項目には、「予算の有効配分と、実効性を踏まえて、あれもこれも追加は不可です」
「下記の範囲での、議論をお願いします」などとの記載もあり、一定程度、議論を誘導したい県の意向が、うかがえる』
健康は、予算によって決められる、というわけですね。
『内部被ばくに詳しい、矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授(物性物理学)は、
「特に、下線を引いたりした部分は、影響を過小評価したい思惑を感じる」と、県の姿勢に、疑問を呈した』
下線を引いたりした部分は以下。
毎日新聞の、素晴らしい報道が続いています。
しばらく、この独自スクープ報道は、続くでしょう。
しかし、なぜ、このタイミングになって、昨年のこの件が報じられるのか、不思議に思いますね。
↑以上、転載おわり
わたしも不思議。
っていうか、ここまで調べられるんやったら、もっともっとその当時に調べてほしいと思うのは、事情を知らんもんの願い過ぎなんやろか?
Better than nothing.
なんも無しよりゃマシ。
がっかりすることが多過ぎて、こんなことでもありがたがったり、喜んだり……。
なんともほんまに情けない。
けど、期待してるで毎日新聞。とことん粘ってや!