金曜日、週末からクリスマスのホスト役をするための準備に忙しくなるので、その前に書けるだけ書こうと、ガリガリと記事のまとめをしていた。
我が家の15才の家猫ショーティは、いつものように、わたしのすぐ右横に置いてある椅子の上で、撫でて~撫でて~とせがんでた。
今年に入ってから、彼女はちょっと甘えん坊になった。
1日の大半は寝てるけれども、わたしがパソコンの前に座るとすぐにやってきて、わたしの右手をジィ~っと見る。
その両目には、「撫でてほしいねんけど」という字が浮かんで見える。
そしてもし、事のついで丸出しで、熱心に記事を読みながら撫でてたりすると、甘噛みして拗ねるようにもなっていた。
そんなこんなで、旦那から、気をつけた方がいいと言われてたのに……。
噛まれました、ガブリと。
一瞬のことでわからなかったけど、もちろん痛かったので猫を叱り、噛まれた所をまずは確認。
穴は全部でみっつ。
手のひらにふたつと手の甲にひとつ。
まあ、たいしたことはないなと、記事をタイプしていたら……。
右手の手首の辺りに、なにやら温かなものが感じられ……え?なに?……血だまりがそこにできてた。
仰天して、あらためて手のひらを見てみると、ぎょえ~!!血がドクドクと流れ出しているではあ~りませんかっ?!
なんでなんでなんでぇ~!?ついさっきは別になんともなかったのにぃ~?!
ということで、穴をティッシュで押さえながら、2階にダッシュ!
まさに寝ようと欲すの旦那を取っ捕まえて、消毒ぅ~!!と叫ぶ。
いやもう、いったん出だすと止まらんのやなぁ~血って。
そして明くる朝、ドクドク血が出ていた方の穴はすっかり閉じて痛みも無く……けれども旦那が心配していた赤い筋がツゥ~っと、小さな穴の方に伸びていた。
そしてそして、最も軽いと思っていた手の甲の方が……、
思いっきり感染してるし……。
いやもう、クリスマスにみんなをお迎えするというので、お料理やの掃除やの細々とした準備やのが山積みになってる時に……。
でもまあ、気を取り直してレッスンレッスン。
土曜日の最後の生徒のおかあさんアブリルとわたしは大の仲良し。
彼女も今年から生徒としてレッスンを受けている。
わたしが右手でピアノを弾けないのを見て「どうしたの?」とアブリル。
「あ、これ?ちょっと猫に噛まれた」
彼女はササッと近づいてきて、パンパンに腫れた手を見て仰天。すぐに携帯で写真を撮り始めた。
「なんで写真なんか」
「これを送って夫に診てもらうの」
アブリルの旦那さんは内科医。患者に大評判で、診てもらいたい人が順番待ちしてるような人。
けれども、わたしが保険会社に届けてある担当医ではないので、診てもらうわけにはいかない。
「そんなことしていいの?」
「いいのいいの、まうみは家族同然なんだから」
あれよあれよという間に、その写真は送られて、それを観たドクター・スタックから◯◯の抗生物質を処方してもらってという返事が着た。
いやもう、そんなん、担当医でない医者に診てもらった上に、処方箋無しで薬局で薬をもらうやなんて、バレたらえらいこっちゃやけれども、
みるみる悪化してくる手を見てるともう、藁をもつかみたい気分満々になり、お言葉にすっかり甘えさせてもらうことにした。
「今日は6時まで診察があるから、夕方に僕の家に来て。直に診たいから」とドクター。
「それがそのぉ~……実は今夜は、カーネギーで仲間が演奏するので、それをどうしても聞きに行きたいんですけれども……」
「じゃあ、今夜はどうせお客が来るから、どんなに遅くなってもいいから、家に戻ってから来て」
ひぇ~!!なんちゅう親切!!
と、めちゃくちゃ長い前置きがあった日の夜は、ACMAの定例コンサートその1(わたしはその2(4月5日)に出演する)。
今年は、より多くのメンバーに出演のチャンスを、ということで、小さなホールで2回行うことにした。
気功瞑想のクラスメイトのマリアンが、偶然にも、メンバーでTVアンカー、そしてフルート奏者のマギーの親友だということがわかり、
この日はマリアンと一緒に、電車に乗って出かけることにした。
なんとも暖かな日で、湿った春の匂いがする。
大学の最初の前半期を無事に終えた甥っ子が家に来てたので、旦那もその子と一緒に、我々と同じ電車に乗ってきた。
週末は、電車の本数がさらに減り、2時間に1本しか走らないので、もともと混むのだけれども、この日はこれまでで一番混んでいた。
どこの車両も満員。通路もぎゅうぎゅう。ここは日本か?
ペンシルバニア駅で旦那と別れ、マリアンとわたしはまずカーネギーへ向かう。
コートなんて着てるとすぐに汗をかくほどで、ブライアンパークでは、半袖でスケートをする人が多かった。
ボックスオフィスでチケットを受け取り、軽く食事をし、それから会場に入った。
マギーは数日前から体調を崩し、今夜に間に合うかどうかわからない、という状況らしい。
舞台裏の緊張が、客席に居るわたしにも、手に取るようにわかる。
あと4ヵ月したら、今度はわたしの番。
始まりは、軽くクリスマス曲で。
プレジデントのアルベルトは、こんなふうにいつも、まず会場を和ませてくれる。
ベートーベンのピアノソナタ。
彼女は何度も何度もオーディションで落っこちて、凹んでは立ち直り、また凹んでは立ち直りして、5年かかって夢を叶えた。
パートナーのクラリネット奏者が、突如行方不明になり、急きょソロで出たシャーリー。
クラシックギターの音色って、どうしてこう、心にしみるんだろうか。
去年は、足を骨折して、歌えなかったアイビー。今日は絶好調!
前半の出演者たち。みんなめっちゃしあわせそう♪
休憩。
マギーと仲間たち。マギーはわたしに、フルートとクラリネットとピアノのための曲を書いて欲しいと、マジで待っている……いやはや。
ソプラノとスティールドラムの絶妙な共演。
アジアの女性たちの、超~楽しい連弾!
そしてトリは彼。もうあんさん、プロになりなはれ、プロに!!
彼は、わたしやったら一生かかっても弾けんような曲を、ほんの7ヵ月ぐらいでペロリと仕上げる憎たらしい男前!
アンコール。
後半の出演者たち。これまたみんな、めっちゃしあわせそう♪
ニュージャージーから来てる友人ジェーンとミッチの車に乗っけてもらって帰ることに。
電車だと11時過ぎまで無いので、めっちゃ助かった。
車までの途中、コロンバスサークルの前。
車中からのクリスマス仕様のエンパイアステートビルディング。
家に戻り、言われた通りにドクターの家にお邪魔する。
「抗生物質がうまく効いているみたいだけれども、この点線(彼がボールペンで手に書いてくれた)から赤みがはみ出したら、明日またうちに来るように。
もし、日曜だからなんて遠慮して連絡してこなかったりしたら、僕はめちゃくちゃがっかりするからね」
ああもう、保険会社に電話して、医者を替えてもらうことは、この世の終わりかと思えるほどに面倒で、時間がかかることなんやけども、
そして、それだけ時間をかけても、結局は人間と話すことができなくて、ただただ時間を無駄にしただけで終ってしまい、虚しい気持ちに浸ることも少なくないのやけども、
もう絶対に替える!スタック先生に診てもらう!
などと心に誓った夜だった。
今日まで手が痛くて、キーを叩くやなんてもっての他で、だから今頃思い出して書いているのやけれども……。
つづきはまた明日。
我が家の15才の家猫ショーティは、いつものように、わたしのすぐ右横に置いてある椅子の上で、撫でて~撫でて~とせがんでた。
今年に入ってから、彼女はちょっと甘えん坊になった。
1日の大半は寝てるけれども、わたしがパソコンの前に座るとすぐにやってきて、わたしの右手をジィ~っと見る。
その両目には、「撫でてほしいねんけど」という字が浮かんで見える。
そしてもし、事のついで丸出しで、熱心に記事を読みながら撫でてたりすると、甘噛みして拗ねるようにもなっていた。
そんなこんなで、旦那から、気をつけた方がいいと言われてたのに……。
噛まれました、ガブリと。
一瞬のことでわからなかったけど、もちろん痛かったので猫を叱り、噛まれた所をまずは確認。
穴は全部でみっつ。
手のひらにふたつと手の甲にひとつ。
まあ、たいしたことはないなと、記事をタイプしていたら……。
右手の手首の辺りに、なにやら温かなものが感じられ……え?なに?……血だまりがそこにできてた。
仰天して、あらためて手のひらを見てみると、ぎょえ~!!血がドクドクと流れ出しているではあ~りませんかっ?!
なんでなんでなんでぇ~!?ついさっきは別になんともなかったのにぃ~?!
ということで、穴をティッシュで押さえながら、2階にダッシュ!
まさに寝ようと欲すの旦那を取っ捕まえて、消毒ぅ~!!と叫ぶ。
いやもう、いったん出だすと止まらんのやなぁ~血って。
そして明くる朝、ドクドク血が出ていた方の穴はすっかり閉じて痛みも無く……けれども旦那が心配していた赤い筋がツゥ~っと、小さな穴の方に伸びていた。
そしてそして、最も軽いと思っていた手の甲の方が……、
思いっきり感染してるし……。
いやもう、クリスマスにみんなをお迎えするというので、お料理やの掃除やの細々とした準備やのが山積みになってる時に……。
でもまあ、気を取り直してレッスンレッスン。
土曜日の最後の生徒のおかあさんアブリルとわたしは大の仲良し。
彼女も今年から生徒としてレッスンを受けている。
わたしが右手でピアノを弾けないのを見て「どうしたの?」とアブリル。
「あ、これ?ちょっと猫に噛まれた」
彼女はササッと近づいてきて、パンパンに腫れた手を見て仰天。すぐに携帯で写真を撮り始めた。
「なんで写真なんか」
「これを送って夫に診てもらうの」
アブリルの旦那さんは内科医。患者に大評判で、診てもらいたい人が順番待ちしてるような人。
けれども、わたしが保険会社に届けてある担当医ではないので、診てもらうわけにはいかない。
「そんなことしていいの?」
「いいのいいの、まうみは家族同然なんだから」
あれよあれよという間に、その写真は送られて、それを観たドクター・スタックから◯◯の抗生物質を処方してもらってという返事が着た。
いやもう、そんなん、担当医でない医者に診てもらった上に、処方箋無しで薬局で薬をもらうやなんて、バレたらえらいこっちゃやけれども、
みるみる悪化してくる手を見てるともう、藁をもつかみたい気分満々になり、お言葉にすっかり甘えさせてもらうことにした。
「今日は6時まで診察があるから、夕方に僕の家に来て。直に診たいから」とドクター。
「それがそのぉ~……実は今夜は、カーネギーで仲間が演奏するので、それをどうしても聞きに行きたいんですけれども……」
「じゃあ、今夜はどうせお客が来るから、どんなに遅くなってもいいから、家に戻ってから来て」
ひぇ~!!なんちゅう親切!!
と、めちゃくちゃ長い前置きがあった日の夜は、ACMAの定例コンサートその1(わたしはその2(4月5日)に出演する)。
今年は、より多くのメンバーに出演のチャンスを、ということで、小さなホールで2回行うことにした。
気功瞑想のクラスメイトのマリアンが、偶然にも、メンバーでTVアンカー、そしてフルート奏者のマギーの親友だということがわかり、
この日はマリアンと一緒に、電車に乗って出かけることにした。
なんとも暖かな日で、湿った春の匂いがする。
大学の最初の前半期を無事に終えた甥っ子が家に来てたので、旦那もその子と一緒に、我々と同じ電車に乗ってきた。
週末は、電車の本数がさらに減り、2時間に1本しか走らないので、もともと混むのだけれども、この日はこれまでで一番混んでいた。
どこの車両も満員。通路もぎゅうぎゅう。ここは日本か?
ペンシルバニア駅で旦那と別れ、マリアンとわたしはまずカーネギーへ向かう。
コートなんて着てるとすぐに汗をかくほどで、ブライアンパークでは、半袖でスケートをする人が多かった。
ボックスオフィスでチケットを受け取り、軽く食事をし、それから会場に入った。
マギーは数日前から体調を崩し、今夜に間に合うかどうかわからない、という状況らしい。
舞台裏の緊張が、客席に居るわたしにも、手に取るようにわかる。
あと4ヵ月したら、今度はわたしの番。
始まりは、軽くクリスマス曲で。
プレジデントのアルベルトは、こんなふうにいつも、まず会場を和ませてくれる。
ベートーベンのピアノソナタ。
彼女は何度も何度もオーディションで落っこちて、凹んでは立ち直り、また凹んでは立ち直りして、5年かかって夢を叶えた。
パートナーのクラリネット奏者が、突如行方不明になり、急きょソロで出たシャーリー。
クラシックギターの音色って、どうしてこう、心にしみるんだろうか。
去年は、足を骨折して、歌えなかったアイビー。今日は絶好調!
前半の出演者たち。みんなめっちゃしあわせそう♪
休憩。
マギーと仲間たち。マギーはわたしに、フルートとクラリネットとピアノのための曲を書いて欲しいと、マジで待っている……いやはや。
ソプラノとスティールドラムの絶妙な共演。
アジアの女性たちの、超~楽しい連弾!
そしてトリは彼。もうあんさん、プロになりなはれ、プロに!!
彼は、わたしやったら一生かかっても弾けんような曲を、ほんの7ヵ月ぐらいでペロリと仕上げる憎たらしい男前!
アンコール。
後半の出演者たち。これまたみんな、めっちゃしあわせそう♪
ニュージャージーから来てる友人ジェーンとミッチの車に乗っけてもらって帰ることに。
電車だと11時過ぎまで無いので、めっちゃ助かった。
車までの途中、コロンバスサークルの前。
車中からのクリスマス仕様のエンパイアステートビルディング。
家に戻り、言われた通りにドクターの家にお邪魔する。
「抗生物質がうまく効いているみたいだけれども、この点線(彼がボールペンで手に書いてくれた)から赤みがはみ出したら、明日またうちに来るように。
もし、日曜だからなんて遠慮して連絡してこなかったりしたら、僕はめちゃくちゃがっかりするからね」
ああもう、保険会社に電話して、医者を替えてもらうことは、この世の終わりかと思えるほどに面倒で、時間がかかることなんやけども、
そして、それだけ時間をかけても、結局は人間と話すことができなくて、ただただ時間を無駄にしただけで終ってしまい、虚しい気持ちに浸ることも少なくないのやけども、
もう絶対に替える!スタック先生に診てもらう!
などと心に誓った夜だった。
今日まで手が痛くて、キーを叩くやなんてもっての他で、だから今頃思い出して書いているのやけれども……。
つづきはまた明日。