廃炉
カリフォルニアから福島へ
福島から、原発を抱えて本当は困っているすべての国々へ
廃炉を決断する勇気を!!
「これからは、800万人規模の事故や、避難の想定をしなくてもいいと思うと、一安心です」
ゲイリーさんのこの言葉が、一番心にしみました。
地面が揺れるたびに、台風で風が吹き荒れるたびに、大雨であちこちが浸水し始めるたびに、
びくびくしなければならない暮らしなんか、いったい誰がしたいのですか?
万が一のことが起こった時は、途方もなく大きな被害と絶望が待ち受けています。
政府も企業も、そして軍も、手の打ち様などないのですから。
もともと、そういう事故は起こらないと勝手に決めつけて、適当な言葉を並べて、それを権力を使って宣伝し、思い込ませる術にだけは長けているだけなのですから。
責任も倫理も無く、人を人とも思わず、ただただ原子力発電所というものにしがみつく。
そんな、ほんの一部の人間たちに、わたしたちの暮らしを、健康を、命を、子どもを、自然を、生きものを、未来を壊されてたまるか!
↓文字起こししました。
原子力=最も破壊的な科学技術
私たちに、今なにが出来るのか?
2011年3月11日 東日本大震災
震度9の地震
東北地方は、津波の絶大な被害を受けた
福島第一原発で、三基のメルトダウンと、複数の水素爆発が起きた
16万人を超す避難者(*ジャパン・タイムス発表)
5000億米ドル相当の被害額(*アメリカ機械工学会調べ)
福島の事故から3年。
大気や海水など、生物圏への大規模な放射性物質の放出・拡散が、絶え間なく続き、現在も、地球規模での汚染が起きています。
そんな中、
『安倍首相は、2020年の東京オリンピックに向けて、安全宣言を発した』(*ブルームバーグジャーナル)
アメリカをはじめとする、原子力推進派の国々や産業が、真実や、汚染による被害リスクを隠蔽する一方で、
カリフォルニアの市民たちが、福島とつながり始めました。
「福島はここだ!」
カリフォルニアの映像作家たちは、原子力産業の嘘と隠蔽に立ち向かう人々を描いた、ドキュメンタリー映画を創りました。
「今朝、南カリフォルニア・エディソン社が、緊急停止中のサンオノフレ原発の、永久廃炉を発表しました」
【チャンネル2・号外】2013年6月7日
ゲイリー・へドリック(サンクレメンテ・グリーン代表):
大きなハードルを乗り越えました。
これからは、800万人規模の事故や、避難の想定をしなくてもいいと思うと、一安心です。
アーニー・ガンダーセン(原子力技術者/FOEコンサルタント):
この廃炉がいま、全米の、核産業の根底を揺るがしている。
この映画は、南カルフォルニアの人々が、どのようにして、サンオノフレ原発の廃炉を勝ち取ったのか、
そして、カリフォルニアの脱原発の歴史をひも解きます。
スター・ホーク(作家/活動家):
70年代や80年代の、大規模な反核運動を思い出し、今こそ立ち上がりましょう!
2011年8月 MUSE反核コンサート
MUSE NUKE FREE CONCERT
San Mateo, CA -August, 2011
ポニー・レイット(歌手):
他の国ではすでに、代替エネルギーの利用を始めています。
ハーヴィー・ワッサーマン(活動家/NukeFree.org編集人):
カリフォルニアの原子炉4基は、福島と同じ型で、すべて活断層上にあり、海に面している。
ディアブロ・キャニオン原発2基と、サンオノフレ原発2基を、みんなで廃炉にしよう!
もし福島級の事故が、カリフォルニアで起きたら?
⇒世界第12位の経済の崩壊
⇒産業やインフラの破綻(ハリウッド、ディズニーランド)
⇒農業、貿易の麻痺
⇒米海基地の機能停止
⇒近辺住民800万人の、健康とDNAへの被害
原子力技術の利用は、未来の幾世代にも渡って、その命、安全、経済を脅かします。
カリフォルニアでも、人々が、原子力推進派の巨大権力と闘っています。
サンオノフレ=アメリカにおける福島
トーゲン・ジョンソン(都市建築家):
電力会社は、蒸気発生機の欠陥を知りながら、導入決定をした。
ちゃんと稼働もできない間に、放射能漏れを起こして停止した。
修理や、近隣の除染もせずに再稼働だなんて、とんでもない!
ドナ・ギルモア(サンオノフレ・セーフティ代表):
退職後は、海辺でのんびり暮らそうと思って、家を買ったんです。
買った家の目の前が、原発だった。
事故ったら、すべておじゃんだわ。
バーバラ・ボクサー(カリフォルニア州議):
警察によれば、事故の際の避難路は、『渋滞の多い高速』だけだそうです。
サンオノフレ原発周辺の主要都市は、ロサンジェルスとサンディエゴである。
ドナ・ギルモア:
福島級の事故が起きたら、州の南部は、永久に人が住めなくなります。
ケンドラ・ユーリッチ(FOE 米国支部)
南カリフォルニアだけでなく、全米の原発立地地域に、共通の問題です。
ジョーン・バーニー(FOE スコットランド支部):
カリフォルニアが脱原発に成功すれば、世界に先駆けたモデルになります。
アメリカだけでなく、世界中の原子力産業に、大打撃を与えられるでしょう。
福島原発事故による汚染問題に直面しながら、カリフォルニアで同様の事故を防ぐために活動する運動家、専門家、政治家、内部告発者、メディア、そして人々の取り組みを伝えます。
今、米国と日本の人々が手を取り合って、地球規模の核産業に立ち向かっています。
2013年11月8日 国連本部前にて
ハーヴィー・ワッサーマン(緑の党 エネルギー問題理事):
日本政府や東電が解決できないなら、国連が、福島に介入すべきだ。
世界最高水準の技術や予算を投入して、福島と全世界の原発を止めなければ。
今こそ、再生可能なエネルギーへの切り替えを!
サンオノフレ原発には、1631トンの核廃棄物が貯蔵されている
ジーン・ストーン(安全な環境をつくる市民の会代表):
廃炉決定はしたが、今から数年の安全確保が、一番の大勝負だ。
この原発を、このまま核廃棄場にはできない。
ドナ・ギルモア:
ディアブロ・キャニオン原発もやっつけて、カリフォルニア全土の脱原発を実現したい。
ディビッド・フリーマン(原子力技術専門家/FOEコンサルタント):
全米104基を根絶やしにしなければ、私たちが殺されるんだ!
廃炉
カリフォルニアからフクシマへ
地球規模の問題に立ち向かう
人々の力強い歩みから
私達は何を学ぶのだろう
サンオノフレが廃炉になった今、残る原発はあとひとつ……。
共同監督
マリベス・ブランガン
ジェームス・へドル
翻訳・ナレーション
萩谷 海
カリフォルニアから福島へ
福島から、原発を抱えて本当は困っているすべての国々へ
廃炉を決断する勇気を!!
「これからは、800万人規模の事故や、避難の想定をしなくてもいいと思うと、一安心です」
ゲイリーさんのこの言葉が、一番心にしみました。
地面が揺れるたびに、台風で風が吹き荒れるたびに、大雨であちこちが浸水し始めるたびに、
びくびくしなければならない暮らしなんか、いったい誰がしたいのですか?
万が一のことが起こった時は、途方もなく大きな被害と絶望が待ち受けています。
政府も企業も、そして軍も、手の打ち様などないのですから。
もともと、そういう事故は起こらないと勝手に決めつけて、適当な言葉を並べて、それを権力を使って宣伝し、思い込ませる術にだけは長けているだけなのですから。
責任も倫理も無く、人を人とも思わず、ただただ原子力発電所というものにしがみつく。
そんな、ほんの一部の人間たちに、わたしたちの暮らしを、健康を、命を、子どもを、自然を、生きものを、未来を壊されてたまるか!
↓文字起こししました。
原子力=最も破壊的な科学技術
私たちに、今なにが出来るのか?
2011年3月11日 東日本大震災
震度9の地震
東北地方は、津波の絶大な被害を受けた
福島第一原発で、三基のメルトダウンと、複数の水素爆発が起きた
16万人を超す避難者(*ジャパン・タイムス発表)
5000億米ドル相当の被害額(*アメリカ機械工学会調べ)
福島の事故から3年。
大気や海水など、生物圏への大規模な放射性物質の放出・拡散が、絶え間なく続き、現在も、地球規模での汚染が起きています。
そんな中、
『安倍首相は、2020年の東京オリンピックに向けて、安全宣言を発した』(*ブルームバーグジャーナル)
アメリカをはじめとする、原子力推進派の国々や産業が、真実や、汚染による被害リスクを隠蔽する一方で、
カリフォルニアの市民たちが、福島とつながり始めました。
「福島はここだ!」
カリフォルニアの映像作家たちは、原子力産業の嘘と隠蔽に立ち向かう人々を描いた、ドキュメンタリー映画を創りました。
「今朝、南カリフォルニア・エディソン社が、緊急停止中のサンオノフレ原発の、永久廃炉を発表しました」
【チャンネル2・号外】2013年6月7日
ゲイリー・へドリック(サンクレメンテ・グリーン代表):
大きなハードルを乗り越えました。
これからは、800万人規模の事故や、避難の想定をしなくてもいいと思うと、一安心です。
アーニー・ガンダーセン(原子力技術者/FOEコンサルタント):
この廃炉がいま、全米の、核産業の根底を揺るがしている。
この映画は、南カルフォルニアの人々が、どのようにして、サンオノフレ原発の廃炉を勝ち取ったのか、
そして、カリフォルニアの脱原発の歴史をひも解きます。
スター・ホーク(作家/活動家):
70年代や80年代の、大規模な反核運動を思い出し、今こそ立ち上がりましょう!
2011年8月 MUSE反核コンサート
MUSE NUKE FREE CONCERT
San Mateo, CA -August, 2011
ポニー・レイット(歌手):
他の国ではすでに、代替エネルギーの利用を始めています。
ハーヴィー・ワッサーマン(活動家/NukeFree.org編集人):
カリフォルニアの原子炉4基は、福島と同じ型で、すべて活断層上にあり、海に面している。
ディアブロ・キャニオン原発2基と、サンオノフレ原発2基を、みんなで廃炉にしよう!
もし福島級の事故が、カリフォルニアで起きたら?
⇒世界第12位の経済の崩壊
⇒産業やインフラの破綻(ハリウッド、ディズニーランド)
⇒農業、貿易の麻痺
⇒米海基地の機能停止
⇒近辺住民800万人の、健康とDNAへの被害
原子力技術の利用は、未来の幾世代にも渡って、その命、安全、経済を脅かします。
カリフォルニアでも、人々が、原子力推進派の巨大権力と闘っています。
サンオノフレ=アメリカにおける福島
トーゲン・ジョンソン(都市建築家):
電力会社は、蒸気発生機の欠陥を知りながら、導入決定をした。
ちゃんと稼働もできない間に、放射能漏れを起こして停止した。
修理や、近隣の除染もせずに再稼働だなんて、とんでもない!
ドナ・ギルモア(サンオノフレ・セーフティ代表):
退職後は、海辺でのんびり暮らそうと思って、家を買ったんです。
買った家の目の前が、原発だった。
事故ったら、すべておじゃんだわ。
バーバラ・ボクサー(カリフォルニア州議):
警察によれば、事故の際の避難路は、『渋滞の多い高速』だけだそうです。
サンオノフレ原発周辺の主要都市は、ロサンジェルスとサンディエゴである。
ドナ・ギルモア:
福島級の事故が起きたら、州の南部は、永久に人が住めなくなります。
ケンドラ・ユーリッチ(FOE 米国支部)
南カリフォルニアだけでなく、全米の原発立地地域に、共通の問題です。
ジョーン・バーニー(FOE スコットランド支部):
カリフォルニアが脱原発に成功すれば、世界に先駆けたモデルになります。
アメリカだけでなく、世界中の原子力産業に、大打撃を与えられるでしょう。
福島原発事故による汚染問題に直面しながら、カリフォルニアで同様の事故を防ぐために活動する運動家、専門家、政治家、内部告発者、メディア、そして人々の取り組みを伝えます。
今、米国と日本の人々が手を取り合って、地球規模の核産業に立ち向かっています。
2013年11月8日 国連本部前にて
ハーヴィー・ワッサーマン(緑の党 エネルギー問題理事):
日本政府や東電が解決できないなら、国連が、福島に介入すべきだ。
世界最高水準の技術や予算を投入して、福島と全世界の原発を止めなければ。
今こそ、再生可能なエネルギーへの切り替えを!
サンオノフレ原発には、1631トンの核廃棄物が貯蔵されている
ジーン・ストーン(安全な環境をつくる市民の会代表):
廃炉決定はしたが、今から数年の安全確保が、一番の大勝負だ。
この原発を、このまま核廃棄場にはできない。
ドナ・ギルモア:
ディアブロ・キャニオン原発もやっつけて、カリフォルニア全土の脱原発を実現したい。
ディビッド・フリーマン(原子力技術専門家/FOEコンサルタント):
全米104基を根絶やしにしなければ、私たちが殺されるんだ!
廃炉
カリフォルニアからフクシマへ
地球規模の問題に立ち向かう
人々の力強い歩みから
私達は何を学ぶのだろう
サンオノフレが廃炉になった今、残る原発はあとひとつ……。
共同監督
マリベス・ブランガン
ジェームス・へドル
翻訳・ナレーション
萩谷 海