ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

文太さんの遺言

2014年12月02日 | 日本とわたし
昨日、文太さんの訃報を聞いて、信じられない気持ちでいっぱいになりました。
この、彼の、「こんにちは」の声を聞きながら、文字起こしをしてから1ヵ月しか経っていないのに…どうしてこんなことにと思いながら、何度も聞き直しています。

この日の文太さんは、どんな思いであの壇上に立ち、前に集まった方たちを見つめていたのでしょう。
体はどれほど辛かったのでしょう。

「国民を飢えさせない。安全な食べ物を食べさせること」
「絶対に戦争をしないこと」
「『仲井眞さん、弾はまだ一発、残っとるがよ』と、ぶつけてやりたい」


そんな中、すっくと立ち、しっかりとした口調で残してくれた言葉は、文太さんの遺言です。

「弾はまだ一発、残っとるがよ」

わたしたちにとって、弾は何でしょう?
一発残っている弾を、どこにどうやって撃ち込むのか。
文太さんの遺言を、今一度聞きながら、考えたいと思います。

文太さんの妻、文子さんが、このようなコメントをされました。
『落花は枝に還らず』と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。
1つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。
もう1粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした」


共に声を上げましょう!
一発の弾を一票に込め、投票しましょう!


11月の10日に載せた記事ですが、ここにもう一度、文太さんへの感謝を込めて、載せさせていただきます。



こんにちは。
沖縄は、何度来ても、気持ちがいいね。
カートに乗って、楽をさしてもらったけど、80過ぎたんで、さっきのふたりみたいに走れないよ。
30年前なら、あの倍ぐらいのスピードで走ったけどね。
今日は、自分から立候補して、ピッチャー交替、知事交替、ということで、押しかけてきました。

プロでないわたしが言うんだから、あてになるのかならないのかはわかりませんけど、
政治の役割はふたつあります。

ひとつは、
国民を飢えさせない。安全な食べ物を食べさせること。

もうひとつは、これは最も大事です。
絶対に戦争をしないこと。

わたしは、小学校の頃、戦国少年でした。
小学校、なんでゲートルを巻いて、戦闘帽を被って、竹槍持たされたのか、
今振り返ると、ほんとに、笑止千万です。
もう二度と、ああいう経験は、子どもたちに、子どもたちだけじゃない、
大学生も、雨の中を、大勢の、将来大事な大学生が、戦地へ運ばれて、半数が帰って来なかった。

今の政府と、本土の政府ですよ、仲井眞知事は、まさに戦争が起きること、戦争をすることを前提に、沖縄を考えていた。
前知事は、今、最も危険な政権と、手を結んだ。
沖縄の人々を裏切り、公約を反古にして、辺野古を売り渡した。

古い映画だけど、『仁義無き戦い』に、その流れにいると、『仁義無き戦い』の裏切り者の山守、覚えてらっしゃらない方もいるかな?
「覚えてるぞー!」(観衆からの声)
「覚えてるかー!」
映画の最後で、
「山守さん、弾はまだ残っとるがよ。一発分残っとるがよ」、
という台詞をぶつけた。
其の伝でいくと、
「仲井眞さん、弾はまだ一発、残っとるがよ」、
と、ぶつけてやりたい。

沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風もすべて、国家のものではありません。
そこに住んでいる、人たちのものです。
辺野古も然り、勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。

まあそうはいっても、アメリカにも良心厚い人々はいます。
中国にもいる、韓国にもいる。
その良心ある人々は、国は違え、同じ人間だ。
みな、手を結び合おうよ。

翁長さんはきっと、そのことを、実行してくれると信じてる。

今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください。

それができない人は、沖縄から、日本から、去ってもらおう。

はなはだ短いけど、終わり!
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする