ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

発表会して日本に行って、伴奏バイトでクタクタになって迎えた、2014年のクリスマス

2014年12月28日 | ひとりごと
こちらでのおっきな行事がすべて終わったところで、疲れが思いの外ずっしりと居座っていることに気づきました。
部屋の中を歩くのでさえ鬱陶しい、なんて贅沢なことを思いながら、ぼちぼちと片付けをしています。

2階の浴室の工事は、まだ終わっていません。
クリスマス・イヴとクリスマスが終わり、何度も中断した作業をさっさと完成してしまいたい気が満々のケヴィンと、
もちろん早けりゃ早い方がいいけれども、それよりもきちんとした仕事をしてもらいたい我々との思いが、事ある毎に交錯します。
ケヴィンは腕のいい大工で、人柄も良く、作業の前にまず我々に問うてくれるのだけども、
とにかく今の彼は、2024年のオリンピック招致プロジェクトの責任者としての仕事に追われていて、
その合間に、我々のような、ちょっとした改装を頼まれては、平日の夜間や週末の2日間にチャッチャとやってしまうというパターンが続いていて、
だからきっと、体はめちゃくちゃに疲れているはずで、無意識に、とにかく早く終わらせたい!という気持ちが先に立っているんだと思います。

そういう事情はもちろん理解しつつも、さらには他の業者の2分の1、3分の1という破格値でやってもらっているといっても、支払う側の我々にとってはやっぱり安くは無いわけで、
そして、この浴室の改装というのは、長い長い間夢見てきたことでもあるので、できれば最高に近い、良い仕上がりであって欲しいと願ってしまうのです。

工事が始まってからは、家中に、見えないぐらいに細かい無数の埃が、黙って沈み続けています。
2階の踊り場での作業なのに、1階のピアノのフタ一面がその埃に覆われて、毎日拭いてもすぐにまた元の黙阿弥。
ピアノは真っ黒で平坦なのでわかりやすいけれども、この調子であらゆる物に埃が積もっていっているんだと思うと、かなり気が滅入ります。
特に2階の、作業場のすぐ隣にある旦那の寝室のドアの下部の隙間からは、その埃が大量に入ってしまっているはずで、
床に直接マットを置いて寝ている旦那の肺には、いったいどれほど汚されてしまったのか、などと考えると、けっこう恐ろしいです。
いつも、せめて、その隙間を布か何かで閉じるべきだと思いつつ忘れ、後になって思い出す始末。
家の改装というものを初めてやってもらっている、今だ新米の家主の戸惑いと悩みと疲れは、
すべての工事が終わって、浴槽にお湯を張り、顎までズブズブと体を沈めたその瞬間に、すぅっと消えていくのでしょうか。


今年のクリスマスは、旦那の両親の家でやりました。
今年の春に、長年連れ添ってきたパートナーと離れて暮らすことを選んだ旦那の弟ジムが、一昨年のクリスマス以来初めて、東海岸の実家に戻ってくるからでした。
彼の子どもたち(といっても両方とも大学生)も一緒にやって来ました。
今年、他州からの入学が一番難しいと言われている大学に入った娘のリンデンとは、ジムと同じく一昨年から逢っていなかったのですが、すっかり大人びていてドキドキしました。

両親の家でのクリスマスといえばコレ、ビリアード。




クリスマス・イヴの夕食を終え、ひとまず近場に住んでいる旦那姉一家は退散。


まなっちゃんがこっそり後ろに隠しているのは、渡す相手のポールにあげるためのプレゼントです。
毎年、クリスマス前になると、当日逢う人逢わない人すべてになにか贈り物を買わなければという、はっきりいって強迫観念にも似た焦り顔の大人たちが、クタクタになりながら、いくつもの袋を持って歩いています。
そういうことにすっかり疲れた母が、何年か前に、こう宣言したのです。
「今年からは、あげる人、もらう人をくじ引きで決めて、買う人はその人のためにだけ、上限60ドルの贈り物を買うことにします」
「ただし、子どもは、大人全員から贈り物をもらえます」

とはいっても、個々の家族や両親には買うのですが…このルールで、大人はずいぶん楽になりました。

残った若者たちは、チェスで遊びます。


普段は父と母のふたりだけが過ごしている部屋に、いろんな物が持ち込まれて、




天井までのクリスマスツリーと、明日のお楽しみタイムのために続々と増えてきたプレゼント。


クリスマスの夜明けです。
イヴは濃い霧が立ちこめて、前がほとんど見えないぐらいだったのに、良い日になりました。


旦那が子どもだった頃のクリスマスツリー。


14人分のスクランブルエッグのために。


大好きなパンプキンブレッドと果物。


お腹減った…。


プレゼントを渡し易いように椅子を配置して、


いただきま~す。




プレゼント係をさせられている最年少のエメラ。でもこのすぐ後に、彼女(実はわたしも)は大大興奮することに…。


まるで小春日和なクリスマス。
 



お隣の家には、乗馬のための柵と、牛さんたちのための柵があります。


お母さんらしいクリスマスオーナメント。




みんなで作ったクリスマスディナーの数々。


さあ乾杯!今年もみんな元気で揃うことができました。感謝!


テーブルの上座に座っている今夜のお客さまは、御年92才の母の友人。


彼女は、クリスマス曲を演奏していたわたしのところにやって来て、
「あなたのことは重々聞いてたの。やっと会えて嬉しいわ。今度のカーネギーには絶対に聞きに行くから!」と、
両手でわたしの手を包み、熱く語ってくれたのでした。

なぜか毎年リクエストされて作る胡麻和え。今年はちょっと味が薄かった…残念!



せっかくのクリスマスツリーですが、母ひとりで片付けるのは大変なので、人手がある時に片付けてしまいます。


一番のお気に入り写真、アレックとリリー。




クリスマスディナーの後すぐに、ニュージャージーに戻った息子たちとまなっちゃん。
空くんと海くんはどうやら、とりあえずお利口さんでいてくれたようです。


両方とも、生まれてまだ3ヵ月半と6ヵ月。どうなることかとかなり心配しましたが(もちろんトイレは悲惨なことになってたようですが)、ひとまずホッと一安心。

一昨日と昨日は、ケヴィンがひとりで、タイル張りの作業をしていました。
タイルのサイズを整えるための切断機の音がすごくて、さらに埃もすごくて、家に居ても落ち着きません。
掃除をしようにも、すぐに埃まみれになってしまうので、それもままなりません。

先週の火曜日に届いた新しい浴槽と、傷がついた元新品の浴槽が、ようやく取り替えられました。


ショーティのお墓の周りで、こんな花が咲いていました。


つぼみも。


なんだか暖かいねえ。


青空を見上げた時、こういう筋が何本も入っているのを見ることが、だんだんと多くなってきました。



先月末に大寒波が来て、それから後も何度か零下になったのに、まだまだこうやって生えてきてくれる小松菜さん。
ほんとにありがとう!


今年の4月前に仕込んだお味噌を、ずっと地下の棚で保管していました。
重石の下にお醤油が!


今年の夏はとてもマイルドだったので、多分熟成し切れなかったのか、塩味が強いお味噌になってしまいました。


お味噌汁を作るには、かなり少量にしておかないといけないみたいです…う~ん残念!
こういう場合の良い解決策、ご存知の方はいらっしゃいますか?


とまあ、ほぼ1週間にもなった空白の毎日に起こったことを、思いつくままに記してみました。
コメント (4)
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