日曜日のお昼に戻ってきた空ちゃんと海ちゃん。
一緒に居た赤ちゃん猫たちが、次々と下痢になってしまったそうで、うちの二匹もしっかりとお腹をこわしたまま戻ってきました。
少しの間、朝と晩に、液体の薬を与えながら、様子を見なければなりません。
空ちゃんは重量感ありまくり、海ちゃんもずいぶんと胴が長くなりました。
空ちゃんは、以前から甘えっこで、けれども抱っこすると、まるでうなぎのようにクネクネと動き回り、気をつけていないと床に落ちてしまいそうになります。
しばらく見ないうちに、少し赤ちゃんっぽさが薄れてきた海ちゃんですが、旅行前よりずっと甘えん坊になりました。
彼らはきっと、うーんと混乱しただろうと思います。
いったいあそこの家はなんだったんだ、あれは夢だったんだろうかなどと、思ったかもしれません。
猫も夢を見て、さらに夢というものを認識していれば、の話ですが…。
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そして本当は、月曜日から始まっていた合唱の伴奏バイトのリハーサルを、一昨日と昨日、ちょいとキャンセルしました。
ギックリ腰ならぬ、プチギックリ腰ですが、やはりずっと座るのは辛い!
ということを幸いに、全然まだ仕上がっていない曲を練習する時間を稼ぐつもりでしたが、長時間座れないのだから同じです…とほほ。
水曜日と今日の二日間は、なんとか誤摩化しながら弾きましたが、明日の練習までには完全に仕上げていないと超~ヤバい!
なので、気功瞑想をあきらめて、練習に励もうと思います。
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時差ボケが、年々酷くなってきたような気がします。
一昨日などはたったの2時間しか眠れず、よく楽譜が読めたもんだと自分でも感心しましたが、昨夜はそのせいもあって11時にはすでにフラフラ。
そのままコトンと寝て、けったいな状況の夢を見ては起き、また見ては起きして、最後に起きたのがお昼前の11時?!
うぎゃ~!!伴奏に行かなあかんや~ん!!
というような、いったい次はどんなことになるのか、予想が全くつかないというメチャクチャっぷり…。
もう今度からは、旅の前後に、大事な用やコンサートが控えているようなことのないようにしないと…と、いったい何度思ったことか…。
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2階のお風呂場も、我々が戻るとともに工事が始まりました。
職人さんたちに、いちいち靴を脱いでくださいとお願いすることはできないので、みな土足で家の中に入り、作業に必要な物を取りに外に出たりします。
ここ数日はずっと雨が続いていたので、泥や枯れ草が靴の裏にくっついてしまうので大変。
さらに、工事をしている場所には、部屋の解体から出てくる粉や木のクズ、細かい瓦礫などが散乱していて、今後はそれが靴の裏にくっついて、1階までの通り道にスタンプのようについてしまいます。
なので、玄関から2階のバスルームまでの階段を含む床を、作業が終わる夜の9時過ぎまで待って、毎晩掃いてから拭き取らなければなりません。
おかげでいつもよりピカピカ(次の日の朝まで)!ですが、落ち着いて椅子に座るというような気分になれるのは、夜の10時以降…やはり疲れます。
それにしても、大工のケビンとチャーリーのコンビはいったい、いつ休憩するんでしょうか。
彼らは今、マンハッタンが目論んでいるオリンピック招致のためのプロジェクトを担当していて、朝早くから夕方まで、ロングアイランドで仕事をしています。
なにやら、ここでオリンピックをやろうぜ~とアピールするために、すごい競技場を造っているのだそうです。
そしてその仕事が終わってから、本当なら疲れを癒すはずの時間にうちに来て、夕方から夜まで仕事をするのです。
タフだなあ…。
今日はその工程の中の、配管が始まりました。
案の定、配管工のトムと助手さんは、作業を止めては話し合い、また止めては外に出て、あれやこれやと試しています。
この家に引っ越ししてから5年半経ちましたが、その間に来てくれた配管工さんたちも、こんな難しいのは滅多に無いと愚痴っていたのです。
そして今日、やっとその理由が判明しました。
どうやらこのバスルームは、元はクローゼットだった可能性が高いそうです。
そういえば、旦那が今寝室として使っている場所にくっついていて、大きめのクローゼットならサイズ的にも納得です。
クローゼットなので、床は別に適当で良かったし、床下がパイプだらけでも誰も困らなかったわけです。
その小部屋がバスルームに変身したのは、なんと1948年、今から66年前で、多分初代の家主さんが、移動に便利だからと改装したのでしょう。
そして二代目の家主さんはそのまま引き継ぎ、55年の歳月の間使い続けて、三代目になる我々が今、何も知らずに改装しようとした、というのが、ケビンとチャーリの意見。
道理で、配管の仕事がやりにくいはずです。
誰も、クローゼットでお風呂に入ろうなどとは思いませんもんね。
トムは「また明日の朝から仕切り直して頑張るよ」、と言って帰っていきました。
なにしろ、始めからやりにくい、難しい状況なのに加えて、普通よりうんと狭い場所で、普段見たこともない深くて小さい浴槽の配管をしなければならないのですから…。
「ごめんね」と言うと、「きみのせいなんかじゃないよ」と言って笑ってくれたけれども、ほんでもって、確かにわたしが謝っても仕方がないのだけれども、
とにかく無事に作業が済むよう、祈りたいような気持ちです。
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工事が始まってから、家の中に、新しい木の香りが漂っています。
けれども、やっぱり音がすごくて、恐がりの海は、ピアノのレッスン中であっても、すぐ隣のわたしの寝室の、布団の中に潜り込んでいます。
空は普段から、わたしがピアノの練習をしていても平気で、すぐ横で眠っていたりするので、海ほどは困っていないかもしれません。
生徒や付き添いの親御さんも、たまにピアノの音さえも聞こえないようなこともありますが、「改装中はこんなもんだよ」と言ってくれるので助かります。
わたしたちが留守をしている間に、木々は葉をすっかり落としていました。