ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

負けるな高校生!立ち上がれ高校生!そして先生は彼らを守れ!

2016年02月03日 | 日本とわたし


高校生のデモや集会、学校への届け出制認める 文科省
朝日新聞デジタル 1月30日(土)5時4分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160130-00000009-asahi-soci

↓以下、引用はじめ
高校生のデモ参加などの政治活動をめぐり、文部科学省は29日、
休日や放課後に、校外での政治活動に参加する場合、事前に学校に届け出させることを認める見解を示した。
今後、届け出制を導入する学校が出てくる可能性がある。

また、Q&Aでは、
放課後や休日も含めて、校内での政治活動を全面的に禁止する校則をつくることは、「不当ではない」とした。
学校は教育活動のための施設であり、政治や私的活動を目的とした場所ではない、というのが理由だという。

↑以上、引用おわり


いちいち届出をさせる…。
放課後や休日も含めて、校内での政治活動を全面的に禁止する校則をつくる…。
はぁ?

政治って、生活と深くつながっているものです。
生活と学校もまた、深くつながっています。
そのことをまず体感する。
そこから意識や考えがまとまっていく。
そう思っているので、この文科省の見解には、本当に呆れてしまいました。

だいたい政治活動って…そんな漠然とした言葉を使って、どこからどこまでを括ってしまおうというのでしょう。
これは、国が、市民の意識や思想を管理するということになるのではないのでしょうか。
高校生たちよ、そして将来高校生になる中学生たちよ、さらには学校の先生たちよ、怒れ!
そして行動して、こんなブサイクな見解やら制度を、宇宙の果てまで蹴り飛ばせ!


一方で、こんな素晴らしい授業が行われていたことを知りました。
Tumu Tanaka さんが、先月末に、フェイスブック上に紹介してくださったものです。
残念ながら、いつものごとく、授業内容を放送した番組のビデオをここに載せることができません。
なので、ピンボケ覚悟で数枚撮りましたので、Tanakaさんの記事にその写真を付け加えさせていただきます。

Yumu Tanaka‎ to FB憲法九条の会
2016.01.29

本日(1/29現在)から参院選投票想定日7/10まで、【あと163日】=後24週を切りました。
経産省前の「テントひろば」は、今日で1601日となります。

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【18歳選挙:この授業は参考になります】

18歳からの選挙が今年、始まります。
その為、学校での選挙に対する授業内容が、気になっていました。

そこへ「ミナちば」のご投稿で、このNHK番組のお知らせがあり、観させていただきました。

※「ミナちば」URL
https://www.facebook.com/groups/1534564996855014/

この番組での、千葉県船橋市の船橋北高校の授業、本当に素晴らしい取り組みで驚きました。
こんな授業を、全ての学校でやって欲しいですし、この特集の映像を、各家庭の子供達に見せるだけでも、効果はあると思いました。

SEALDsやT-ns SOWLのように、早い時期に目覚め、危機感や投票の意味を感じるのは、実際高校生全体を見回すと、すごく少ない事ははっきりしています。
気づいている高校生達、かなりのマイノリティーです。

そんな高校生達に、選挙へ足を運んでもらうためにも、そして間違った選択をしないためにも、この授業のような啓蒙作業を、私たちはするべきなんでしょう。

もし今年18歳になるお子さんがいたら、まずはこの映像を見せるなりして、ご自分のお子さんとこの件を話し合うのも大切でしょう。

■番組紹介
NHK総合:首都圏ネットワーク特集「卒業前に”選挙の意味”学ぶ」
2016年1月27日午後6時10分~52分


※この番組内の7分弱の内容を、5分半にまとめました。


■番組の一部紹介

卒業間近の高校生が、選挙の意味を考えました。


千葉県立船橋北高校の社会科の先生が、3年生の最後の授業3回を使い、選挙を取り上げました。


授業の1日目、生徒たちの意識は低く、選挙に全く興味がありません。






そして先生は、2日目に、過去の選挙の立候補者の政策内容をまとめた紙を、各生徒に渡し、
その内容を読んでから、「自分なら誰に票を入れるか?」の、模擬選挙をやりました。







この効果は絶大で、自分が選んだ候補者が選ばれるか、生徒達はドキドキしながら眼を輝かせています。



そして結果発表・・・これで生徒達は、かなり目覚めたようでした。














3日目の授業、ここでは、生徒達の口から、初日では考えられない言葉が出始めました


「投票する事はできるから、そういう(自分と同じ)考えの人に投票して、変えてもらう」



「自分と同じような考えの人に投票して、それを実現してもらう・・・それが選挙なんです。
世の中を、少しでも自分で変えていくという気持ちで、行動してもらえると良いな、と思います」











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この先生の取り組みは、1つのヒントとなると思います。

それぞれの地域で、自分たちの過去の選挙を題材にして、「模擬選挙」をする授業や、集会の時に子供達にやってもらう…。
それを簡単にしたようなイベントをしたら、子供達の意識が変わり、「興味を持ってもらえるのでは?」と思いました。

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◼逆算日程
7月10日 参議院選挙投票日
6月23日 参議院選挙公示
*上記2つは自公がほぼ決定
コメント (1)
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米国『おっ始まった大統領選挙』事情

2016年02月03日 | 米国○○事情


上の写真は、テレビで放映されていた、先日のアイオワ州での予備選挙の開票風景の一場面を、カメラで撮ったものです。

わたしはこれを見て、え?!っと思いました。
なんちゅうオーソドックス&シンプルな開票風景なんだろうと。
二つ折りの投票用紙を広げ、内容を読み、百均で売ってるようなプラスチックの箱に投げ入れていく。
それを、何人もの人たちが、じぃーっと見つめてる。
いいなあこれ!
これだともう、誤魔化しようが無いもん!

この国に住むことになって早16年。
これまでに3回、大統領選挙を見守ってきました。
毎回、選挙権を得るために、市民権を取ろうかどうしようかと迷いつつ、結局グリーンカード保持者の身分を保持したままでいます。
でも、応援している候補に、$5ドルの寄付(なんちゅうセコい金額?!)を何回かしたり、政治を熱く語ったりするのは自由なので、
投票はできないけれども、熱烈に応援するぞ!という、候補者さんたちからすればまあ、好きなようにしてくれ…という存在であるわけです。

で、今回、いったいこの、州によって違う制度ってなんやねん?ということで、二三、夫に質問してみたところ、
政治に関してはあまり強くないと自認している彼は、正確な答を与えるべく、せっせと調べ始めました。
え?調べな分からんってこと?
というわけで、わたしはわたしで、読みやすい日本語で説明してくれている記事を、片っ端から読んでみました。
その中で、The Liberty Webに掲載されていた文章が一番分かりやすかったので、ここに転載させていただきます。
興味のある方はどうぞ。

↓以下、転載はじめ
(まうみ注・この記事は、オバマ氏の再選当時のものですから、今回のように民主・共和ともに候補者選びをするというものではありません)

アメリカ大統領選挙ってどんな仕組み? - ニュースそもそも解説
http://the-liberty.com/article.php?item_id=3871

▪️4年に1度1年間かけての大イベント

アメリカの大統領選挙は4年に1度、オリンピックの年に約1年かけて行われる、アメリカ最大のイベントです。
日本の首相が、ほとんどの国民の関係ないところで選ばれるのと違って、アメリカ大統領は、形は間接投票ですが「国民が選ぶ」という点が大きく違います。


▪️民主党と共和党の二大政党で「予備選挙」がある

アメリカの議会は、民主党と共和党の二大政党が争っていて、大統領もこの百年以上、どちらかの政党から選ばれています(オバマ大統領は民主党、その前のJ・ブッシュ大統領は共和党)。
 
大統領選は、大きく分けて、民主・共和両党の候補者を1人に絞る「予備選挙」と、両党の候補者から大統領を選ぶ「本選挙(一般選挙)」とがあります。
民主党はオバマ大統領が続けて立候補を表明し、他の候補を立てないので、形式だけ行われます(大統領は再選すれば2期8年まで就任できます)。
 
一方、共和党は7人が立候補したので、1人に絞るための予備選挙が、現在行われているわけです。


▪️予備選挙では「代議員」に投票する

1月から7月まで、共和党では、全米50州で、「予備選」または「党員集会」が行われます。
予備選は非公開投票、党員集会は公開投票で、州によって異なります
 
この予備選・党員集会では、各州の有権者が、自分が選びたい候補者を支持している「代議員」に投票します
たとえば、ギングリッチ候補に投票したい人は、ギングリッチ氏を支持している代議員に投票するわけです。
代議員は、州によって人数が異なり、人口に比例して配分されています
 
この結果、各候補が、得票に応じた代議員の人数を獲得し、この獲得人数が多い方が優位に立ちます
 
こうして、次々と、各州で予備選挙が行われていきますが、その過程で、勝ち目がないと思った候補者は、自分から撤退していきます
 
予備選挙の最大のヤマ場は、「スーパーチューズデー」と呼ばれる、3月第1週の火曜日です。
今回は、11州で、予備選・党員集会が行われます。


▪️「全国党大会」で各党の大統領候補が決まる

その後も7月末まで、各州で予備選挙が行われ、党の「大統領候補」が1人に絞られます。
 
そして、8月末に行われる共和党の「全国党大会」で、全国の代議員が集合し、党公認の大統領候補が指名されます
 
同じく民主党の全国党大会も、9月上旬に行われ、こちらは現職のオバマ大統領が指名され、いよいよ「本選挙」の選挙戦に突入するわけです。


▪️そして、「本選挙」

本選挙は、共和党候補と民主党候補であるオバマ氏の事実上の「一騎討ち」となり、約2カ月間の選挙戦に入ります。
 
そして、いよいよ本選挙の投票です。
「一般投票」、つまり有権者が投票する日は、11月6日。
ここでも、有権者は各州の「選挙人」を選んで投票します
 
「選挙人」は、予備選の時の「代議員」と同じように、どちらの候補を支持しているか表明しているので、
有権者は、どちらかの党のグループに投票し、間接的に大統領を選ぶわけです

 
そして開票。
これがまた面白いシステムで、その州で1票差であっても最多得票となった政党が、その州全体の選挙人の人数すべてを獲得できるのです(「勝者独占方式」と呼ばれています)。
 
このような形で、各州の勝者と、獲得した選挙人の数が決まります。
選挙人は、全米で538人存在しているので、その過半数の270人以上を獲得した候補者が、大統領となるわけです。
 
その後も、形式だけですが、選ばれた選挙人が集まって12月に投票し、開票は来年1月に行われ、1月20日に正式に新大統領が就任します

↑以上、転載おわり


で、この選挙、ほぼ互角だったクリントン氏とサンダース氏の勝敗を、なんとまあ、コイントスで決めたらしいのです?!
そんな規則があること自体にビックリ!!です。

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米大統領選 大接戦でコイントスも アイオワ民主党員集会 少なくとも5会場で実施
【IZAニュース】2.2.2016

米大統領選で、候補指名争いの初戦となったアイオワ州の民主党党員集会で、クリントン前国務長官とサンダース上院議員が大接戦となったため
一部の会場で、勝敗を決めるために、コイントスが行われた
地元紙などが2日報じた。

報道によると、党の規則では、候補を支持する人がほぼ同数などの条件がそろった場合、
割り当てられる代議員の最後の1人を、どの候補が獲得するかを、コイントスで決める。

コイントスが実施されたのは、州都デモインなどにある、少なくとも5つの会場で、全てをクリントン氏が勝ち取ったという。(共同)
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とまあ、こちらの選挙の様子を少し紹介させていただいたのですが、先日、日本の、かなり気になるニュースを読みましたので、その件について次の記事で書きたいと思います。
気になる記事というのはこれ↓です。

高校生のデモ参加などの政治活動をめぐり、文部科学省は29日、
休日や放課後に校外での政治活動に参加する場合、事前に学校に届け出させることを認める見解を示した。
今後、届け出制を導入する学校が出てくる可能性がある。

放課後や休日も含めて、校内での政治活動を全面的に禁止する校則をつくることは、「不当ではない」とした。
学校は教育活動のための施設であり、政治や私的活動を目的とした場所ではない、というのが理由だという。



こちらでは、高校生のみならず、小学生だって、政治や選挙の話をガンガンしますし、そういう会話が教室の中で弾んでいます。
擬似選挙クラスなどもあって、政治や選挙に対する興味を持つ子どもが少なくありません。
なのに、選挙権を与えられた18歳はもちろんのこと、ティーンの若者たちに、政治や選挙についてしっかり考える、自ら調べるという熱意を削ぐような規則を作ろうだなんて…。
みなさんはどう思われますか?
コメント (2)
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