ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

何でもかんでも「残念」の一言で片付けるこの無責任な男を、一刻も早く総理と呼ばなくてもいい日を迎えたい

2019年02月08日 | 日本とわたし
この青文字をクリックしてください。
今回文字起こしした動画が出てきます。
https://twitter.com/yumidesu_4649/status/1093434239582756866

動画を紹介する前に、一つだけ言っておきたいことがあります。
改憲を悲願としてきた『日本会議』の面々(安倍氏も含めて)が、常に口にすること、

憲法の前文の『平和を愛する諸国民の、公正と信義に信頼して、我々の安全と生存を保持しようと決意した』は他力本願でみっともない。だから変えなければならない。

これを安倍氏は、この動画の中でも主張しています。
この印象操作(安倍氏が嫌な質問をされた時に、好んで使う言葉ですね)を、今まで何度耳にしてきたことか。

『日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』

平和を愛する諸国民〜という文章の前に、日本国民そのものが主語となっている文章があるのです。
その文章から続いているのが、平和を愛する諸国民の〜という文章です。

日本国民は、(先の悲惨な戦争を経て)恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する、崇高な理想を深く自覚する国民である。
だから、同じように平和であって欲しいと望む他国を信頼し、そうすることで、日本国民の安全と生存を保持しようと決意した。

この前文の主語は日本人であって、日本人の積極的な平和への探求を述べているのに、一体どうして他力本願というような解釈になるんでしょうか?

この解釈の違いについて、テレビでしっかり取り上げ、議論を深めて欲しいと思っています。



文字起こしはじめ:

憲法改正をしたい3つの理由

③ 憲法を日本人の手で書くことで、新たな時代が切り拓かれていくから


以下、青文字は太田さんです。

そして三つ目はですね、やっぱり自分たちの憲法ですから、自分たちの手でちゃんと書いていこうと。
特に、憲法の前文にね、

『平和を愛する諸国民の、公正と信義に信頼して、我々の安全と生存を保持しようと決意した』



と、こうありますよね。
これはやはり、まさに、他力本願なんですよ。
他人に任せよう。

で、この精神はやっぱり、わたしは間違ってると思うんですね。

他人っていうのは誰のことですか?

平和を愛する諸国民なんですよ。



日本以外ですよね。

で、これほんとに平和を愛する諸国民なんですかっていうことですね。
この国々はほとんど戦争してますよ、その(第二次大戦)後もですね。



あのー、当然ね、国際社会の中においてですね、戦争が無い方がいいに決まってるし、いわば、戦争というのはやっちゃいけないってことに共通しているわけですよ。



しかしそうは言ったって、ベトナム戦争はあったし、湾岸戦争もイラク戦争もあったし、アフガン戦争でも、

文句言やぁいいじゃないですか。

しかし、イラク戦争においてもね、私は当時の小泉政権の官房副長官として、で、日本は皆、立場を、支持をしました。



で、それはまあ様々な状況を判断して、私はそれは間違ってなかったと思いますよ。


ただ、えー、大量破壊兵器について、えー、見つからなかった

なんで間違えてなかったんですか?


ことは、残念だったとは思いますけどもね。

アメリカは間違ってたって言ってますよね、イギリスも。

いや、間違った、間違ったっていうのは何が間違ったかっていうと、情報について、の伝達に問題があった、


まあ、こんなこと言うのは青臭いかもしんないけども、情報が間違ってた、けどもそのやったことに関して、あの時の判断は間違ってなかった、


っていうのはまあ、言葉で言えば、まあ、なんとなく辻褄が合うような気がするけど、
それで、間違った判断されて、死ななくてもいいような人たちが、ボコボコ死んだっていうことに関しては、どう思ってますか?





それはまあ、大変残念なことですけどもね、


残念?!

ええ、でもあの時にね、もし実際にあったらね、あったかもしれないわけですよ。
だからもし、


いえ、無かったんですよ。

無かったけど、いやそれでももし、

可能性でそれ(戦争)やっていいんですかね?


いやそりゃそうですよ、だって、その時はね、

ある可能性だけで、根拠も無くですよ、例えば人を、こいつちょっと人相が危ないからっつって、撃ち殺していいんですかね?


苦しい判断がありますよ、時にはね。時には苦しい判断がある。

苦しいのは死ぬ方ですよ。


それは、死んだらばね、太田さんが言いたいことは、多くの無垢(?)の人たちが死んだっていう、

フセインはむしろ生きてましたよね。

ええ、

******* ******* ******* *******

随分前の記事ですが、2017年4月30日に放送された、NHKスペシャル『憲法70年 “平和国家”はこうして生まれた』について書かれたものです。
中略部分に、どのような人たちがどのような議論を経て、憲法が作られていったかが詳しく書かれています。
元記事をぜひ読んでください。

https://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/d7687e6f43b62b9370cba44a9b11bcd1
コメント (2)
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至福の時

2019年02月08日 | ひとりごと
夫からわたし、わたしから夫への、去年のクリスマスプレゼントが、この日のコンサートだった。

夫婦して大ファンのユジャ・ワンとレオディダス・カヴァコスのデュオコンサート。(写真はコンサートとは関係なし)


曲はブラームスのヴァイオリンソナタ2番、プロコフィエフのヴァイオリンソナタ1番、休憩を挟んで、バルトークのラプソディ1番とシュトラウスのヴァイオリンソナタ変ホ長調。


開場を待って中に入ると、まだ調律師さんが最終の点検をしていた。


ワクワク感がハンパない。


席はいつものように、最後列に近い、だから天井に届きそうなところだけど、彼らの演奏だから全然心配していない。


雨降りの2月に、このホールを満席にする二人。


ちなみに、ユジャがブレイクしたきっかけは、2007年のアルゲリッチの代役だったそうな。
彼女の母親はダンサーで、父親は打楽器奏者。
でも、両親とは14歳の時から離れて暮らしている。

演奏はいつものことながら素晴らしかった。
どうやったらあんなピアニッシモが弾けるのか、うれし涙が出そうなくらい心地良い。

ユジャのピアニッシモは、温かくまろやかで、それでいてちょっとでも息を吹きかけたらスッと消えてしまうような儚さがある。
レオディダスのピアニッシモには、極限までに濾過された澄みがあって、だけどもただ澄んでいるだけじゃなくて、さまざまな感情が溶け込んでいる。
そしてどんなに響きが弱まっていっても、一音一音は完全にコントロールされていて、あ、やっちまった…という音が一つも無い。

そんな二人のピアニッシモが溶け合い、絡み合う音楽が、末席に座るわたしたちの心を震わせてくれる。
ああ、これぞ至福の時。

二人が演奏すると、超絶技巧の難曲もなんてことないように見えてしまうけど、一つの楽章が終わって次の楽章に移る数十秒の間に、息を詰めて聞いていた人たちの空気の補給と咳が、どっと会場に溢れ出す。

この日のプログラムで、夫の一番のお気に入りはプロコフィエフ。
重苦しく暗い、憤りや悲しみが、全体に込められているこの曲を、二人はそれぞれの弦楽器を奏でながら、まるで映像を観ているような気持ちにさせるまでに表現した。




ユジャのお辞儀は子ども時代からのもので、腰を痛めるからやめた方がいいとマネージャーの人たちからの忠告を受けてもやめられないのだそうな。

ユジャはこの日も、演奏し終えるたびに、レオディダスと手を繋いでお辞儀をした。
まずは彼女の最速ピョコンお辞儀を待って、ゆっくりと浅くお辞儀をするレオディダス。

演奏はもちろん、彼はこういうユジャも大好きなんだろうな。

******* ******* ******* *******

このコンサートの前日に、小夏ちゃんがうちに遊びに来てくれた。
小夏ちゃんは5年前、やっぱり冬だったのだけど、初めてのアメリカ旅行に来て、旅の途中で日本に戻らなくてはならなくなった。
今回はそのリベンジ旅行。

すっかり大人びてきれいになった小夏ちゃんは、なんと独りで、超ややこしくて分かりにくいアメリカの電車に乗って、無事にうちの近くの駅に着いた。

やったね小夏ちゃん!!

彼女は今、アパレル業界のマネジャーをしている。
若い人たちが、どんな環境で、どんなふうに暮らしていて、それをどんなふうに考えたり感じたりしているのか、わたしは知りたいことばかりだったから、彼女にいっぱい質問した。
答えを聞いて驚くやら腹が立つやら。
なんだこの待遇は!
噂には聞いていたし、そういうことに関する記事も読んできたつもりだったけど、やっぱりダメだ、日本の若者はもっともっと自分のことを大切にしないと。
自分のことを大切にしてくれる社会を求めないと。

話は尽きないのだけど、少ない日程の中の1日をわたしのために割いてもらったのだし、時差ボケもまだある彼女に無理させるわけにはいかない。
また次の時にいっぱい話そうね。

お父さんのかわちゃんにお願いして買ってもらった携帯用のお箸。
夫とペアで。外食する(それもできたらアメリカンの友人たちと)のが待ち遠しい!


「なんか欲しいもんない?」って聞いてきてくれたので、「厚かましいけど、じゃあ携帯用のお箸」と答えた。
「見つかりにくかったらいいよ」って言ったら、「僕はキャンパーやで」と言われた。

ほんでもって辛いもん三昧!


これでうちの台所から、賞味期限が切れてもう2年近くなる一味と七味にさよならできる。ありがたや〜。

えびせんの老舗のお好みセット。一枚一枚、しみじみと噛みしめながら頂く。


お茶漬けの素も楽しみ♪♪

今回彼女は、ユナイテッド航空の直行便で来たのだけど、季節外れだったからか(それでもあの北極並みの極寒にぶつからず、とても温暖な毎日だった)、横の3席がガラ空きで、だから横になって眠れたそうな。
そんなん、まるでファーストクラスやん♪♪

帰りの便もそんなだったらいいね。
コメント (6)
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