2019.2.1 参議院本会議 山本太郎 代表質問
「消費税は5%に減税!野党の統一公約に! 〜ロスジェネを救え〜」
【参議院議員 山本太郎 代表質問】2019年2月1日
http://www.taro-yamamoto.jp/national-diet/9656
【字幕入り】参議院本会議 山本太郎代表質問 2019年2月1日
山本太郎参議院議員のオフィシャルサイトに、この質問の文字起こしが掲載されていました。
ここに転載させていただきます。
自由党・共同代表、山本太郎です。
自由党は、国民民主党と会派で合流。
政府4演説に対し、会派、国民民主党・新緑風会を代表し質問致します。
Q1
総理、日本以外で、デフレが20年続いた国があれば、教えて下さい。
Q2
なぜ日本では、デフレが20年も続くのですか?
恐らく総理は、「20年続いたデフレを、安倍政権でデフレでない状態にした」と、答弁を逃げることが予測されます。
現実を見れば、インフレとは言えない状況です。
これまでのデフレの20年を、真摯に総括する答弁を求めます。
Q3
総理、日本で続く、20年のデフレ、この責任は誰にある、と考えますか?
民主党も政権を担当しましたが、たった3年3ヶ月。
20年のデフレの原因は、間違いなく自民党の経済政策です。
IMF、国際通貨基金。
世界180カ国以上のデータから、戦争・紛争をやっている国々を除いた、140カ国以上。
1997年から20年間の、政府総支出の伸び率。
日本は、堂々の最下位です。
つまり、世界で一番、人々に投資をしないドケチ国家が日本です。
同じIMFのデータ、20年間の名目成長率をみると、最下位は日本。
投資がなければ、リターンもない、当然です。
世界一のドケチ国家は20年、 世界一成長しない国家だった、ということ。
20年続くデフレの原因は、その期間のほとんど、 政権を担っていた自民党の、間違った経済政策です。
緊縮政策で、人々の生活を苦しめ続け、人生を狂わせ、生活困窮から命まで奪った。
Q4
「少子化が問題になる、と考えたのは議員になって何年目ですか?」
という以前の、私の質問に対して、
「1年目」と、総理はそうお答えになりました。
この答弁、間違いありませんか?
Q5
2017年、少子化が国難である、と衆議院を解散した総理ですが、
少子化がなぜ国難なのか、お話しください。
Q6
少子化克服には、どれくらいの財政出動の規模、期間が必要と構想されていますか?
役所が閉まる年末年始。
この期間は、生活困窮状態であっても、新たに福祉にはつながれません。
その期間、炊き出しなどで命をつなぐ 越年越冬が、各地で開かれており、
私もこの4年間、毎年、年末に参加。
世の中は好景気である、とTVが垂れ流す、 それとはまったく正反対の現実。
ある炊き出しの列に、スーツ姿で並んでいた男性。
大きなリュックを背負い、紙袋を両手に抱え、パンパンになったスーツケースを転がし、
炊き出しの、年越しそばを手にした途端、バランスを崩して転んでしまったのですが、
手にしていた年越しソバだけは、 こぼれない様に耐えていました。
話を聞いてみると、
「東京にくればいい仕事にありつけると、故郷をでて、短期での仕事を繰り返しながら何とか生きていたが、
体調を崩し、数日、仕事ができない状態になり、収入も途絶え、住まいにしていたネットカフェにもいられなくなり、路上に出た。
料金も払えず、携帯電話は止まり、仕事探しも厳しい状況におかれた」
路上には出たものの、彼には真冬の路上で生きるスキルはなく、
「夜の公園で寒さに眠れず、夜通し歩いて、落ちているお菓子などを拾い食いし、数日、命を繋いだ」と言います。
この4年間、そんな同世代にたくさん出会いました。
もし彼ら彼女らが、炊き出しに偶然出会っていなかったら、お正月、東京の路上で、凍死・餓死していたかも知れない。
ロスジェネ世代の貧困を、目の当たりにした話です。
Q7
総理、ロスジェネ、について、ご存知のことを教えて下さい。
ざっくり言えば、ロスジェネは、現在、40代周辺のものたち。
社会人のスタートと20年のデフレが、完全に一致する世代。
この国で、少子化が大きな問題にならないようにするためには、
私のような第二次ベビーブーム生まれの若い世代に、家族を作れるような施策を、国が積極的に行い、
90年代後半から2000年代に、新たなベビーブームが起きるような戦略を、とる必要がありましたが、
実際に行われたのは、緊縮政策、いわゆるドケチです。
その中でも大きな影響を与えたのが、97年の消費税5%増税が引き金、翌年から本格的デフレに突入。
超・就職氷河期が訪れた上に、雇用の流動化も合わさり、将来が見通せない人生を歩むことになったロスジェネ世代。
安倍総理は議員生活25年。
そのキャリア1年目には、少子化問題に危機感を持った。
総理大臣も2回経験。
総理は一方で、議員としてのキャリア24年目に、つまり2年前に、少子化が国難で解散・総選挙。
問題解決能力が「ない」、としか言えません。
総理大臣に向いていない、のではなく、国会議員に向いてないんじゃないですか?
この国における貧困は、ロスジェネ世代に限りません。
平成28年・国民生活基礎調査は、3年おきに行われる、大規模調査でした。
その中の、「生活意識の状況」の調査結果では、
生活が苦しいという世帯は、56.5%
子どものいる家庭では、62%、
母子家庭では、82.7%
この国の子ども、約7人に1人が貧困。
これで先進国って、名乗っていいんですか?
まぎれもない衰退国家じゃないですか?
20年続くデフレが、日本を弱らせたんですよ。
安倍政権で一時景気は良くなりそうになったが、
タイミングを間違った消費税8%への増税。
これにより、景気拡大の最大のエンジン、 個人消費が8兆円も下落。
これは、リーマンショックによる、個人消費の下落6・3兆円を、大きく上回る影響、インパクト。
Q8
総理、2014年4月、8%への増税、後悔していますか?
Q9
麻生大臣、
消費税10%への増税。
もし凍結する場合の判断は、いつがデッドラインになりますか?
参議院選、直前ですか?
これは会派ではなく、私個人からの意見と提案です。
消費税増税? ありえない!
凍結? ありえない!
消費税は「減税」しかないだろう! というのが、私の考えです。
野党は、消費税5%への減税を共通の公約として、次の選挙を戦うべきだと私は考えます。
議論しましょう。
安倍政権は増税ではなく、凍結という最後のカードを切ってくる恐れがある。
その際、野党も同じ凍結では、話になりません。
消費税5%への減税を旗印に、野党が大きな塊となり、政権交代を目指す。
立憲民主党の皆さん、生活に苦しむ多くの方々を救うためにも、野党の塊に集結し、まっとうな政治を目指すという、立憲民主党のカラーに野党を染め上げて頂きたい。
ぜひお力を貸して頂きたい。
期待してます!
今、必要なのは、本当の意味で、
将来世代にツケを残さないための、異次元の財政出動による人々への救済と、生活の底上げ、資産形成できるバックアップ。
2013年6月横浜、日本の財政危機論について、
「日本は自国通貨で国債を発行している。お札を刷って返せばいい。簡単だろ」
麻生大臣のご発言。
金融政策と財政政策を組み合せる。
世界では普通に行われている真っ当な施策であり、20年のデフレを終わらせるためには、必要不可欠。
Q10
先ほどの発言の仕組みについて、麻生大臣、解説をお願い致します。
加えて、お札を刷ることができる上限についてもお答えください。
Q11
麻生大臣には、「財政危機宣言」ならぬ、「財政健全化宣言」を今、ここで出して頂き、日本の財政には問題がないことを、国民に説明ください。
Q12
奨学金で苦しむ555万人を、9兆円でチャラにできます。
麻生大臣、奨学金徳政令、やってくださいよ!
特に、野党時代に強く、デフレからの脱却方法として、大規模な財政出動を主張されていた麻生大臣。
安倍政権では、財政出動のための新規国債発行額は、2012年度には47.5兆円でしたが、19年度には32.6兆円と、約15兆円も減少。
これは、その分、財政出動の金額が、抑制され続けたとも言えます。
プライマリーバランスの黒字化をアピールするためだけに。
安倍政権も立派な緊縮、つまりはドケチです。
Q13
麻生大臣、少子化克服には、今後大規模な予算投入が必要です。
新規国債には頼らないということでしょうか?
昨年末、内閣官房・参与を辞任された藤井聡・京大教授も、
「増税」と「歳出拡大の抑制」によって、プライマリーバランスの黒字化目標を目指し、財政規律を守るという目的を着々と達成している安倍政権は、
同時に、極めて「優秀な緊縮内閣」である、と著書の中で皮肉られている。
Q14
麻生大臣は、野党時代の訴えから比べると、随分とトーンダウン、スケールダウンしたように思います。
なぜでしょう?
Q15
麻生大臣、政権を取ったから手のひらを返したのでしょうか?
それとも、財務省からの圧力があるのでしょうか?
Q16
加えて、麻生大臣、明確に、安倍政権が反緊縮であると主張できる根拠をください。
Q17
総理、「異次元の金融緩和」「機動的な財政出動」という看板をあげておきながら、
金は刷るが、金が回るような施策は打たない。
超絶中途半端、その理由はなんでしょうか?
財務省とマスコミによる洗脳、「借金けしからん」に迎合。
その上で経済成長を目指すという安倍政権。
全く矛盾した話、本当の景気回復に必要な仕事をやっていない。
この程度で好景気?
バカにするのはやめて頂きたい。
バブル世代、高度経済成長期を知る人々は騙せません!
TVをご覧のみなさん。
今のままじゃ、あなたの元には好景気の風は届かない。
大胆な政府支出、あなたの将来への不安を払拭してくれる、野党勢力に力をください。
力を合わせて好景気回復を、前に進めましょう!
ありがとうございました。
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路上に立ち、常に国民の目線で政治経済の話をしてくれる山本議員。
その話はとても簡潔でわかりやすいので、今わたしたちが知らなければならない政治や経済の問題が、他人事などではなく、実は暮らしや命に密接に関わっているということが伝わってきます。
日刊ゲンダイの記事に、
『この政権、もう誰が見ても限界』
『上がバカなら下まで腐る』
などと痛烈なタイトルが挙げられていますが、ちっとも大げさな言い回しではないと思えるところが恐ろしいです。
太郎さんが言うように、
「消費税5%への減税を旗印に、野党が大きな塊となり、政権交代を目指す」
これしか道は無い、とわたしは思います。
その山本太郎議員のドキュメンタリー映画『Beyond the Waves』の自主上映会が、日本各地でどんどん行われています。
もしまだ観ていない方は、ぜひぜひ観に行ってください。
上映の日程と場所は、下記の青文字をクリックしてください。
上映が決まっている所に印がついた地図が出てきます。
画面の左側の開催情報欄をクリックすると、詳しい情報が出てきます。
(この画面上のものはキャプチャー写真なので、クリックしても何も出てきません)
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1QTmJDufpsi3UiFQvx5OP3kWeFEeCZg9P&fbclid=IwAR3Zk7VIJaYqZ7qwbPsmxuUQIBQ4KEEo9ajeJ5LKimzF-gLannt4mvOuDSg&ll=39.03336007303097%2C140.447995178803&z=5
Beyond the Waves自主上映連絡会(ビヨンド・ザ・ウェイブス)
https://www.facebook.com/pg/btw.tokyo/posts/
ビヨンド・ザ・ウェイブス自主上映連絡会(ツイッター)
https://twitter.com/btwscreenings
こまめにチェックお願いします!
ここニューヨークで行われた、初回自主上映会の様子を書きました。
山本太郎のドキュメンタリー映画『Beyond the Waves』の上映会、25日にNYでやります!
https://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/eb4252ec14718a8ca4f7c7a22acb1bb1
山本太郎氏のドキュメンタリー映画上映会とスカイプ質疑応答(@コロンビア大学NY)の様子を紹介します!
https://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/c536416b777580994f2c832f6ac1a2f9