ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

地震大国に原発は危険過ぎる!川内原発を直ちに停めなさい!

2016年04月16日 | 日本とわたし
守田さんが、熊本地震に関するお知らせと考察をまとめてくださいました。
以下に転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

熊本地震、16日未明に本震と思われる地震が発生。
警戒を怠らず危険を感じたら避難を!

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0fb544b6541426068a36c521c53fc4ed

守田です。(20160416 10:30)

みなさま。
本日、これから、小出裕章さんとのジョイント講演会に出席のため、家を出ます。
以下の企画です。

■日時:
4月16日(土)13:00~15:00(開場12:40)

■会場:
イオンモール京都桂川 3階イオンホール

■講師:
小出裕章(こいで ひろあき)さん
守田敏也(もりた としや)さん

「近くの原発が動き始めた・・・私たちの防災教育」
https://www.facebook.com/events/108395789558470/


僕の役割は、災害対策のポイントをお話することですので、現に進行中の、熊本地震災害についてのポイントもお話します。
お近くの方は、ぜひお越しください。

このことも見すえながら、昨夜も、熊本地震に関する記事を、「明日に向けて」で連投しましたが、
その投稿直後、16日午前1時25分に、さらに大きな地震が発生してしまいました。
マグニチュード7.3。
揺れ自身は震度6強ですが、地震のエネルギーの規模は、14日午後9時過ぎに発生した地震の、10倍もあると言われています。
気象庁は、午前3時半に行った記者会見で、
「この地震が、この間の一連の地震の本震と思われる」という見解を発表
しました。
14日午後9時過ぎに起こった地震は、この地震の「前震」であった、とされています。

 
気象庁「熊本地震は『前震』 今回が本震か」
【NHK NEWS WEB】4月16日 4時24分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160416/k10010482591000.html?utm_int=news_contents_news-main_005


気象庁は、以下のように、注意を呼びかけています。
「今回の地震で、揺れが強かった地域は、14日の地震よりも広がっている。
揺れの強かった地域では、危険なところから離れ、身の安全を確保して欲しい。
余震も多くなっていて、今後1週間程度は、最大で震度6弱程度の余震が起きるおそれがあり、十分注意して欲しい」



実際、こうしている間にも、次々と、死亡情報などが入って来ています。
たくさんの家屋が潰れて、人々が閉じ込められています
また、南阿蘇村では、大規模な土砂崩れの発生し、大きな橋が崩落しています。
各地で、電車の脱線も起こっています
災害が拡大していますが、各地で道路が寸断されており、さらに余震が頻発していて、救助が難航しています
このような状況の中で、さらに今日の夕刻より、前線を伴った低気圧の接近による、豪雨が予想されています。
さらに、土砂災害が発生する可能性があります
命を守る行動が必要です。

さらに重要なこととして、地震活動が、別の断層に移っている可能性が指摘されています。
これは、極めて大きなポイントです。

 
専門家 「別の断層に地震活動が移ったか」
【NHK NEWS WEB】4月16日 7時25分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160416/k10010482931000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001

ここでは、昨夜もご紹介した、東京大学地震研究所の古村孝志教授が、
「内陸の活断層で起きる地震としては、国内最大級で、広い範囲が、強い揺れに襲われたと考えられる」と分析し、
「おとといからの地震は、いずれも、『別府ー島原地溝帯』と呼ばれる地域で起きている。
この地域には、数多くの活断層があることが確認されており、
おととい、マグニチュード6.5の「熊本地震」を引き起こした断層から、近くにある別の断層に、地震活動が移ったように見える
と指摘されています。

古村教授は、
「本日16日未明に発生した、本震の以前から、地震が南北方向に拡大し、余震ではなく、「次の地震」につながる可能性がある」と指摘して、警戒を呼びかけていました。
実際には、「本震」と呼ばれるより大きな地震が起こったわけですから、古村教授の警戒の呼びかけは、まったく正しかったことになります。
それから考えても、この地震が別の活断層に移り、さらに大きな地震や災害が発生する可能性が、十分にあります。

今のところ、この地震の、北東方面への移動が確認されており、阿蘇山方面や大分県での、大きな地震の発生が懸念されていますが、
しかし、複雑に断層が重なり合っていますから、南西方面に地震が移ってくる可能性が、十分に考えられます

川内原発の近くにも、大きな断層が、南北にあります
こうして情報を発信している間にも、実に頻繁に、震度5強、6弱といった、地震の発生が伝えられおり、
どのように展開するか、まったく予断を許しません。
熊本では、1時間に、10回以上の余震が起こり続けています

九州のみなさんは、とにもかくにも、最大の警戒を持って、事態に向かい合い続けて下さい
各地で危険を感じたら、ただちに避難を行って下さい
とくに、今夜からの暴風雨は、大変な脅威です。
雨が降る前、明るいうちに、暴風雨が始まる前に、安全な避難所などに移って下さい
地震が拡大していることを考え、可能な方は、できるだけ遠くまで避難してください
早めの避難こそが、命を救います

これまでの地震だけでも、かなりの被害が起こっています。
安倍首相も、早朝に行った緊急対策会議の場で、災害が拡大する可能性を示唆し、自衛隊の投入を大幅に増強することを発表しましたが、
さらに、ぜひとも、川内原発を停めるべきです。

ただでさえ、地震が別の断層に移動していて、熊本県以外に拡大する可能性が、指摘されているのです。
各地で、すでに手一杯の、救助活動が行われています。
こんな状態では、原発災害に対応する力はありません。
というか、万が一、原発で何かがあった場合、各地の救助の手を止めて、全力を原発に注がなければならず、
助かる多くの命も、見捨てなければならなくなります。


すでに、熊本空港は、全便の欠航を決めています
建物に亀裂などがあり、安全が確認されるまで、とても飛行機を飛ばせないからです。

原発も同じです。
川内原発自身は、まだ被害が確認されていませんが、しかし、被害を受けた場合の深刻さが、けた違いに重大なのですから、
これほどの災害が重なっており、地震がどのように展開するか分からないからこそ、安全確保のために停めるべき
です。
ぜひ、全国から、政府にこのことを呼びかけましょう
以下に、連絡先を記しておきます。

◆首相官邸に対するご意見・ご要望
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

◆原子力規制委員会
https://www.nsr.go.jp/ssl/contact/contact_done.php
 
◆九州電力
http://www.kyuden.co.jp/functions_inquire_index.html


安全確保のために、原発を止めよ!という声に対して、産経新聞などが、猛烈なバッシングを行っていますが、
まったくもって許しがたい行為です。
そもそも産経新聞は、福島第一原発事故の時も同じように、危険性を訴えるさまざまな人々に、猛烈な攻撃を行っていました
しかし今日、事故直後に、メルトダウンが発生していたこと、しかもそれを東電が、14日には把握していながら、黙っていたことが、明らかになっています。
このことは、産経新聞の、あのときの猛烈なバッシングが、まったくもって誤まったものであり、
人々を危機にさらしたものであったことをも、くっきりと暴きだしていますが、
産経は、一言の謝罪も述べていません


だから今、こんなバッシングに負けずに、大地震の中にある原発を停めよ!という声を、あげなければならないのです。
九州の方たちは、自らの身を守り、被災した人々を救うために手一杯ですから、被災していない全国の地域から、声を上げましょう

みんなの叡智を集めて、地震と原発から、命を守りましょう!

-------------------------
守田敏也 MORITA Toshiya
[blog] http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
[website] http://toshikyoto.com/
[twitter] https://twitter.com/toshikyoto
[facebook] https://www.facebook.com/toshiya.morita.90

↑以上、転載おわり


川内原発を管理している九州電力の言い草はこれ。


免震重要棟を造ると言っておきながら、検査が通ったら知らんぷりを通すという、危機管理がとことんお粗末な会社ですが、
こんなことを言って、それで社会が納得すると思える無責任体質は、原発を管理するに相応しくありません。
「地震が起きても、平常心を維持できるよう、特別な訓練を重ねている」

それがどうしたっ!!平常心さえ維持できたら、事故が起こらないとでも言いたいんか、バカ者!!


LITERAさんの記事を紹介します。
文字の強調をしてみましたが、赤太文字だらけになってしまい(それだけ九電の態度がひどい!)、読みにくそうだったのでやめました。
↓以下、転載はじめ

熊本で震度7!
川内原発にこの規模の地震が直撃していたら…再稼働した原発の甘すぎる地震対策

【LITERA】2016年4月15日

昨日14日、熊本県益城町で、最大震度7の揺れを記録する、大地震が発生した。
家屋倒壊や道路の陥没など、大規模な被害が出ており、建物の下敷きなどによる死者や、重傷者が確認されている。
熊本県内では、2万人を超える人が避難し、九州電力によれば、午前4時現在、約15万8千戸が停電しているという。
余震が多発しており、気象庁は、今後1週間程度は、最大で震度6弱の、余震に注意するよう呼びかけている。
心配が募る状態だ。
 
そんななか、地震発生と同時に、多くの人が懸念したのは、鹿児島県薩摩川内市にある、川内原子力発電所のことだろう。
ご存じの通り、川内原発は、昨年8月に再稼働し、現在、日本で唯一、稼働している原発だからだ。
 
今回の地震での、薩摩川内市の揺れは震度4で、九州電力は、通常通り運転していると発表したが、
これがもっと強い揺れが襲っていたら、どうなっていたのか……。
そう想像せざるを得ないのは、川内原発は、地震の想定が甘過ぎるまま、再稼働に踏み切られていたからだ。
 
たとえば、九州電力は、川内原発の再稼働に際して、地震発生時の対策所を置く、免震重要棟を、今年3月までに建設するとし、
原子力規制委員会の審査でも、再稼働の前提とされていたが、九州電力は、これを、昨年12月に撤回。
このとき九州電力は、『報道ステーション』(テレビ朝日)の取材に対し、
「電力会社の社員は、管理部門をはじめ、地震が起きても平常心を維持できるよう、特別な訓練を重ねている」と、話にならないコメントをしていた。
 
川内原発の問題点は、この免震棟以外にも、数多く指摘されている。
本サイトでは、その問題をまとめた記事を、昨年の再稼働時に掲載したが、以下に再掲したい。
はたして地震大国のこの国で、原発を安全に運転することなどできるのか。
いま一度、考えてみてほしい。
 
そして、なによりもまず、今回の地震による救助・救援が、一刻も早く進むことを祈りたい。
(編集部)

********************
 
今日8月11日、川内原発が、再稼動される見込みだ。
これまで、川内原発については、いくつも大きな問題が指摘されてきた。
どれひとつとっても、それだけで、再稼動を認めることの出来ない問題ばかりだ。
 
にもかかわらず、再稼働が認められた背景には、九州電力、原子力規制委員会、そして安倍政権の、無責任でデタラメな姿勢が、はっきりと現れている。
彼らはまず、再稼働ありきで、そのために、平気で「非科学的」なデータをもちだし、ありえないような「非論理的」な解釈を、ごり押ししてきた。
これは、安倍政権が安保法制で、明確な「憲法違反」をごり押ししている構図と全く同じだ。
 
再稼動の審査で、いったい連中が、どんなインチキを行ってきたのか。
あらためて、指摘しておこう。


■内閣府の想定震度を無視した「審査手抜き」
 
まず、最初に指摘しておかなければならないのは、川内原発が、「基準地震動」を過小に設定、正しい検討手続きを踏んでいない、という点だ。
「基準地震動」とは、簡単に言えば、その原発に発生しうる、地震の強さの基準だ。
電力会社は、その基準に対して、安全対策をとらねばならない。
新規制のガイドラインでは、「内陸地殻内地震」「プレート間地震」「海洋プレート内地震」について検討し、
「基準地震動」を、科学的に作らねばならないとしている。
しかし九電は、内陸地殻内地震しか検討せず、プレート間地震と海洋プレート内地震を、無視したのだ。
 
この問題については、地震学者の石橋克彦神戸大学名誉教授が、規制委への意見書や、月刊誌「科学」(岩波書店)で、
「審査の手抜き」「過誤」であると指摘、審査をやり直すべきだと批判したのだが、九電も規制委も、聞く耳を持たず、
「プレート間地震と海洋プレート内地震については、揺れは震度5弱に達せず、原発に大きな影響を与えない」と、はねつけた。
 
しかし、プレート間地震である、南海トラフの巨大地震では、内閣府・中央防災会議が、川内原発近くの最大震度は、震度5弱に「達する」と、予測しているのだ。
 
また、海洋プレート内地震についても、1909年に、M7.6の宮崎県西部地震が起きているが、
石橋教授によれば、フィリピン海スラブは、宮崎県西部だけではなく、鹿児島県から南西諸島まで続いており、
鹿児島でも、同じ規模のものが起きる可能性は、十分あるという。
そして、その場合、川内原発の震度は、5強に達すると指摘している。
 
ところが、九州電力は、こういったケースを一切検討しないまま、震度5弱に「達せず」と強弁し、
規制委も、それをそのまま追認しているのだ。
 
規制委の田中俊一委員長は、この件で、記者に質問された際、質問した記者を、小ばかにするような態度で、こう言い放った。
「石橋さんが言っているだけであって、あなたが『石橋信者』だから、そんなことを言っている」
 
科学的で客観的な、石橋教授の指摘を質問しただけで、「信者」呼ばわりして排除する。
これが科学者の態度か、と言いたくなるが、規制委の手続きを無視するやり方に対して、石橋教授は、
「規制委員会は、事業者の使い走りか」と、厳しく批判している。


■火山学者がこぞって批判する火山リスク想定の非科学性
 
もうひとつ、重要なのは、火山リスクの過小評価だ。
川内原発は、火砕流の到達距離とする150km圏内に、14の火山、5つのカルデラがある。
とくに、姶良カルデラという巨大火山には、きわめて近く、噴火した場合、川内原発に火砕流が及ぶことは、九電も認めている。
 
これについては昨年、『報道ステーション』(テレビ朝日系)が、特集で追及していたが、
新規制基準では、原発の敷地内に、火山噴火による火砕流などが及ぶ場合は、立地不適となり、
本来は、川内原発もこれに抵触するため、再稼働は認められないだろう、と考えられていた。
 
ところが、九電も規制委も、川内原発が稼動している数十年の間に、噴火は来ないとして、立地不適にしなかったのである。
 
しかし、審査では、火山の専門家は、一人も意見を聴取されておらず、火山学者の多くは、数十年の間に噴火しないとは科学的に言えない、と疑義を呈している。
九電側は、カルデラ噴火が6万年間隔だとしているが、これはただ平均を出しただけで、火山学的はまったく根拠のないものだ、とも指摘されている。
 
さらに問題なのは、そもそも、火山の影響評価では、審査基準を達成することが不可能なことだ。
新規制基準火山影響評価ガイドでは、火山活動のモニタリングと火山活動の兆候は、把握時の対処を適切に定めることが、条件とされている。
つまり、モニタリングで、噴火の兆候を把握できることが、前提条件とされており、その条件で、川内原発の火山審査は合格した。
 
しかし、火山学者は、火山の兆候把握は不可能だ、と言っているのだ。
それも一人、二人の火山学者だけが言っているわけではない。
「我々は、巨大噴火を観測したことがない。どのくらいの前兆現象が起きるか誰もしらない」と語った、火山予知連絡会の藤井敏嗣会長はじめ、ほとんどの火山学者が、否定しているのだ。
これは、安保法制での、憲法学者と同じ状況である。
 
それならば、審査合格を見直して、まず、ガイドラインを修正せねばならない。
それが「科学」というものだ。
火山学会も、このガイドラインの修正を要求した。
 
しかし規制委は、これも無視した。
いや、無視しただけではなく、田中委員長は、
「そんな巨大噴火が起きれば、九州が全滅する。原発の問題ではない」と言い放った。
これは、子供でもインチキだと分かる詭弁だろう。
巨大噴火でも重大な災害であるのに、それに複合して、原子力災害まで同時に起きてもいいというのか。
更に言えば、規制委は、原発の安全規制のために、存在している。
それならば、粛々と、巨大噴火に対する原発の立地条件を、審査するのが職務である。
 
もし、田中委員長の主張通りに、巨大噴火を想定するのが無意味なら、それこそガイドラインを修正し、
「巨大噴火は検討しない」と書かねばならない。
田中委員長のゴマカシ強弁は、とても科学者の姿勢とは思えない。


■老朽化による1号機耐震審査をしないまま認可

川内原発の審査については、他にも多くの問題があるが、最近も、唖然とするような事態が起きている。
 
運転から30年経過した原発は、新規制基準の適合性審査とは別に、規制委の認可を得なくてはならないと、原子炉等規制法で規定されている。
川内原発1号機も、昨年7月に、30年を迎えていたが、九州電力の申請が遅れ、この7月時点でも、審査は終わっていなかった。
 
ところが、規制庁、規制委は、川内原発については、この老朽化についての審査・認可なしに、再稼動を認めようとしていたのだ。
それが可能なら、30年経過しても、いつまでも原発を稼働できることになる。
 
そこで、菅直人元首相が、老朽化審査の認可前の再稼動は、違法ではないかという質問主意書を提出。
すると、突如、規制委は審査を早め、川内原発の老朽化申請を認可したのだ。
しかも8月5日。
再稼動の前の週だ。
 
さらに驚くのは、老朽化した設備等が、想定される地震動に耐えられるかの評価が、一部間に合わなかったために、
九電が、その評価を、1年間先送りするとし、規制委も、それを認可してしまったことだ。
つまり、川内原発は、老朽化によって地震に耐えられるかもわからないまま、今日、再稼働されるということだ。


■原子力規制委・田中委員長は“原子力ムラ”の代弁者
 
ここまでくると、「非科学的」「非論理的」どころか、「手続無視」「非合法」の、超法規的再稼働の強行だが、
いったいなぜ、こんな無茶が通ってしまったのか。
 
九州電力が、再稼働を急ぐのはわかるが、これでは、石橋教授の言う通り、
独立した審査機関であるはずの規制委が、九州電力の「使い走り」となっていると、いわれてもしようがないだろう。
 
しかし、考えてみれば、これは当然の結末、といえるかもしれない。
この、原子力規制委員会のトップに座る、田中俊一委員長は、東北大学卒業後、日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)に入所。
2004年には、同機構の副理事長に就任し、その後も、内閣府原子力委員長代理(07~09年)、日本原子力学会会長(09年)を歴任した、
完全なる”原子力ムラ”の住人、いや、村長といってもいいような存在なのだ。
 
それが、委員長に抜擢された背景には、震災翌月に、研究者15人と、国民に謝罪を表明し、福島で除染活動に取り組んできたことがあったとされるが、
これも、除染利権がらみだったのではないか、と言われている。

田中委員長の除染活動には、田中氏の関係する、原子力関連企業のスタッフが参加しており、
そのうちの1社はその後、除染事業を次々と受注したことが、「週刊朝日」(朝日新聞出版)の報道で、明らかになっている。
 
そして、原子力損害賠償紛争審査会の委員に就任すると、その“原子力ムラ”の本質を、徐々に露わにし始める。
自主避難者への賠償に、異を唱え、100ミリシーベルトの被爆を、「影響は大きくない」と、早期帰還を主張。
電力会社の賠償を、減らすことが目的のような、動きを始めた。
 
規制委の委員長に就任後も、その態度は露骨だった。
就任直後の国会では、「出来るだけ早く審査する」と、何度も発言した。
早く審査しろとは、国民は言っておらず、むしろ、3.11の反省に立ち、安全性を厳格に規制するために、規制委を作ったはずだ。
それが、まるで、電力会社をはじめとする、原子力ムラの要望に応えるのが使命であるかのような、発言を連発した。
 
こうした原子力ムラを、代弁する言動は、再稼働推進を掲げる安倍政権が発足すると、さらにエスカレート。
そして、強行されたのが、川内原発の再稼働だったのである。
 
しかも、田中委員長が下劣なのは、これだけ政治的な判断をしながら、
「規制委は、再稼働するかどうかは判断しない」
「川内原発は、新規制基準に適合したと判断しただけで、安全と認めたわけではない」と、
自らの責任を、あらかじめ回避していることだ。
 
川内原発と、無責任のきわみである田中委員長を、このまま放置しておいたら、第二の福島第一原発事故が、発生するのは必至だろう。
(松崎 純)



あちこちで見つけた写真を転載させていただきます。
どれもこれも、日本が抱えている自然の現実を、目の当たりにさせられる、とても厳しいものです。
よくもこんな領土に、原発のような危険極まりないものを建てられたものだと、今更ながら腸が煮えくり返るような怒りを覚えます。
信じてきたわたしたちもわたしたちだと、これまでにも何度も考えてはみましたが、
それでもなお、このような無謀な計画を立て、それを粛々と実施してきた政府と電力会社、そしてその宣伝を大々的にやり続けてきたマスコミの罪深さが、軽減されるなどとは思えません。







コメント (6)
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50代最後の誕生日と熊本の大地震と

2016年04月15日 | ひとりごと
59回目の誕生日がやって来て、それを無事に、いつも通りの、仕事もすりゃ家事もする暮らしの中で迎えることができたことを、心からありがたいと思う。

一昨日は真っ二つに割れたように見えたお月さま。


今日はとうとうのとうとう、春がどすんと腰を下ろした。
けれども、気温は14℃弱で、お日さまの光が当たってないところでは、まだまだ肌寒い。

きみきみ、寒くは無いのか?


最近、しょっちゅう遊びに来るこの仔は、いつも一人ぽっち。
かなり近づいてっても、じーっと動かずに、どちらかというと平気な様子で、草をもぐもぐしてたりする。


耳を立てていないうさぎは、なんか違う生き物に見える。



昨日届いていたはずなのに、不在だったので受け取れなかった弟からの『お楽しみ箱』第二弾。


なんと、高級鉛筆が2ダースも!
去年日本に行った時、探しに探してやっと見っけた鉛筆を、けれども高くて1ダースしか買って帰れなかったから、すごく嬉しい!
そして消しゴムとキャップと削りまで入ってる。
超~職人さん的な削りなので、試したくてたまらずに、ついつい一本削ってしまった。
ピンッピンにとんがった鉛筆に大満足。
最近、レッスン中に発生した、生徒とわたしの意見や思いや発見を、生徒自身の手で、楽譜に書き込むようにしている。
だから鉛筆は、わたしにとっても生徒たちにとっても、すごく大事な道具なのだ。

そして、ガイコツの手で掻ける孫の手!伸縮自由!
なんか、出来の悪いわたしなのに、なぜかけっこう可愛がってくれた数学の、谷口先生が持ってた指示棒を思い出した。
もちろん、先生が使ってた指示棒の先っちょには、こんなガイコツの手は付いてなかったけど…。
どうしてるかなあ谷口先生。最後の日の挨拶を聞いて、わたしはもちろん、たくさんの生徒が泣いてた。
先生も泣いててびっくりした。


話がちょいと横っちょに行ってしまった。
さて、勝手に買っては送りつけ、箱の中に一緒に入れて送ってな、などとド厚かましいことを言う姉に、
怒りもせずに丁寧に箱詰めし、その分重くなった配達料金まで払ってくれた弟に感謝!


読むぞ~!
読んでるうちにまた、頭からボワボワと、怒りの湯気が出てきそうだけど…。


この2冊は、日本の友人からいただいた。
どちらも超~お勧めというか、絶対に読んで欲しい本。
山崎さんの『戦前回帰』は、読み進めるうちに、今まで見ていたつもりだった日本社会の、けれどもなんかおかしいと感じていたモヤモヤが、すぅっと晴れて、
だから気持ちがスッとするかというと全く逆で、ものすごく恐ろしく、これはもう、ほんとに何とかしなければ大変なことになるという危機感を、正しく持つことができる本。
日本中の小学生から大人まで、ぜひぜひ手に取って読んで欲しい!



なんだか誕生日らしい言葉で終われなくなってしまったけれど、
熊本で、最大震度7という、ものすごく大きな揺れが発生した日でもある。
こんなことになってもなお、原発を稼働させたままでいる九州電力と政府に、強い怒りを感じる。
地震は、最初に起こったものが本震ではなく、日本時間の16日の夜中に起こったものが、この一連の地震の本震だという見解を、気象庁が出した。
余震も多くなっていて、今後も震度6弱程度の余震が起きるおそれがある。
たくさんの家屋が潰れ、人々が閉じ込められている。
大規模な土砂崩れが発生し、大きな橋が崩落している。
電車も脱線も起こっている。
道路は寸断され、だから救助が難航している。
そんな時に、豪雨が予想されていると…。

地震活動が別の断層に移っている可能性も指摘されている。
阿蘇山、大分県方面での大きな地震が懸念されている。
複雑な重なりを持った断層は、南西方面にも地震を起こす可能性も考えられる。

どうか、とにかく、早めの避難を行えるよう、よくよく注意して、身を守ってください。
今被害が出ていないからといって、この先地震がどのように展開していくのかなど、誰にもわからないのだから、
今すぐ、九州電力は、川内原発を停止し、燃料冷却に徹するべきだと、止めるまで訴えよう!
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通販生活さんの心意気!「自民党支持の読者の皆さん、今回ばかりは野党に一票、考えていただけませんか」

2016年04月13日 | 日本とわたし
以下の図は、参院選への(悪)影響を考慮して、今国会ではなく、夏の参院選後に成立、あるいは行使すると決めた、今国会での法案成立見送り事項です。


TPP承認、今国会見送り検討 
衆院補選や参院選への影響懸念

【東京新聞】2016年4月13日
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016041301000932.html

政府、与党は13日、環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案について、
今国会での承認や成立を、見送る方向で検討に入った。
承認案を審議する衆院特別委員会で、与野党対決が解消する見通しが立たない中、
成立を目指して審議を強行すれば、今月の衆院補欠選挙や、夏の参院選に影響すると懸念した。
見送ることを決めれば、衆院で継続審議とし、秋の臨時国会で成立を目指す。
 
安倍晋三首相は、TPP承認案などに関し、丁寧に審議し、強行すべきではないとの認識を、複数の与党幹部に伝えた。
与党関係者が明らかにした。
(共同)



自分たちに都合の良い法案を、ごり押しか数の力で成立させてきた自民党。
国会開催中でも、質疑に対するまともな答えも無く、審議などする気なんか毛頭無いくせに、
選挙が控えているからと、姑息な延期作戦に出て、選挙の後に好き放題やりたい放題を目論む政府。
今これを継続審議にしておいて、選挙さえ終わってしまえばこっちのものとばかりに、
再びのらりくらりのいい加減な、意味不明の答弁を繰り返し、適当に時間稼ぎをして丸め込むつもりなのは見え見えです。

ならば、思い知らせてやりましょう。
この4件のみならず、奴らが誤魔化そうとしている悪法の実施は、選挙後には実現しないということを。

実を言うと、先日7日の、衆院TPP特別委員会での、民進党の柿沢未途議員の質問に対する総理大臣と副総理大臣の、この二人の男の態度を見て、
もうこれは、絶対に、特にこの二人には、政治の場に立たせてはいけないと、腹の底の底から怒りとともに思ったのでした。

「私自身は、TPP断固反対と言ったことは、一回も、ただの一回もございませんから、まるで私が言ったかのごとくの発言は、謹んで貰いたい」

この安倍総理の答弁が、自身の党の公約に対して、どれほど無責任であるかを鑑みることもなく、
その答弁を聞いた途端破顔して、
「あ~、アベちゃん、あんなこと言ってるよ~」とばかりに、踏ん反り返ってニヤニヤしていた麻生副総理。
誰かが用意してくれた、ふりがなだらけの文章を、ダラダラと読んでさえいるだけの高額な税金泥棒たち。

いったい国会をなんだと思っているのか。
公約というものをなんだと思っているのか。





次は、年金積立金の運用失敗についてです。
年金積立金を運用する機関の実績発表などしてしまったら、どれだけの公的年金の積立金をスってしまってたかが、バレてしまいます。
選挙にとっては非常にマズい。
ということで、

15年度6兆円も吹っ飛び…GPIFが姑息な「年金大損隠し」
【日刊ゲンダイ】2016年4月2日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178542/3

年度末を迎えた31日の日経平均株価は、5年ぶりに、前年度末を下回った
安倍政権の屋台骨を支えてきた、「アベノミクス」の破綻は明らかで、
株価維持のために“利用”されてきた、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の、2015年度の運用実績は、「大損」が確実だ。
そうしたら、GPIFに、うさんくさい動き。
31日、運用実績の公表日を、例年より3週間近く遅い、「7月29日」と発表した。
参院選の“争点隠し”が目的なのは明らかだ。

民進党が31日開いた、年金積立金の運用損益の見通しに関する勉強会。
国対委員長代理の山井和則衆院議員事務所が、日経平均株価をもとに、運用見通しを試算した。

それによると、
15年3月末に1万9207円(終値)だった株価は、31日は1万6759円で、約2450円(12.7%)も下落した。
国内債券や外国株式・債権などの、運用実績は含んでいないものの、過去の状況から見て、
15年度は、約6.3兆円の損失が出ている可能性がある、という。

「勉強会で、出席議員から、運用見通しや損失額を問われた厚労省の担当者は、
『申し上げるのは難しい』
『市場予測をもとにした)アクティブ運用もしている』などと、モゴモゴ言っていましたが、
GPIFの運用手法は、国内外の株式・債券とも、7~8割が、市場の動き通りに運用するパッシブ運用だから、
アクティブ運用分は、ほとんど影響がない。
つまり、運用実績は、ほぼ山井事務所の試算通りの数字になるでしょう」(民進党議員)

民進党が問題視しているのは、損失額だけじゃない。
安倍政権が、14年10月に、国内外の株式比率を、24%から50%に倍増させたため、損失が膨らんだ――という点だ。

「長妻昭代表代行の過去の質問主意書によると、
運用比率の見直し前後で、損失額は3倍増になることが分かっている。
仮に、比率を見直さなければ、15年度の損失額は、2~3兆円に抑えられていた可能性があるのです」(経済ジャーナリスト)


■参院選への“悪影響”回避の思惑

あらためて振り返ると、運用比率の見直しに至った経緯も、デタラメだった。
14年1月に、ダボス会議に出席した安倍首相が、突然、
「GPIFについては、そのポートフォリオの見直しを始め、フォワードルッキングな改革を行います」なんてブチ上げたのが始まり。
要するに、アベノミクスの株高を“演出”するために、国民の虎の子の年金資産が使われた揚げ句、
結局は、「大損」「大失敗」が決定的となった
のだ。

それが分かって、慌てて、運用実績の公表日を、7月末に遅らせたのだから許せない。
ここ数年の運用実績の公表日は、6月30日~7月上旬。
14年度も7月10日だったのに、今回は7月29日だ。
GPIFは、公表日を遅らせる理由について、「準備時間を要する」なんて言い訳している

「参院選は、7月中旬までに行われる公算が高い。
例年通り、運用実績を、7月初めに公表すれば、安倍政権は選挙期間中、野党から、『アベノミクス大失敗』による年金損失を、攻められることになる。
それを避けるため、あえて公表日を遅らせた
のでしょう」(前出の民進党議員)

GPIFが、年金資産をバクチ相場につぎ込んだ、経緯も結果もデタラメ
こんな政権は、早く引きずり降ろさないと、老後資産はあっという間になくなる。




年金運用損失 なぜ公表を遅らせる
【東京新聞】2016年4月8日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016040802000133.html

公的年金の積立金を運用する、独立行政法人(GPIF)の、2015年度の実績は、大幅な赤字となる見通しだ。
安倍政権が、株式比率を倍増させた分、損失も膨らんだようだ。
速やかに公表してほしい。
 
GPIFは、国民から拠出された厚生年金、国民年金の保険料積立金、130兆円超を運用している
 
年金運用に詳しい民間の専門家の試算によると、15年度は、約5兆円の損失が出たという。
リーマン・ショックがあった08年度以来の大規模な水準で、GPIFが自主運用を始めた01年度以降、3番目の赤字額となる見通し
世界的な景気減速の影響だ。
 
試算では、損失内訳で最大は、外国株式で3兆6千億円、その次が、国内株式の3兆5千億円
逆に、国内債券は、2兆6千億円の黒字となり、損失を一部穴埋めした。
 
安倍政権は14年10月、国内債券が6割を占めていた、資産構成割合を変え、国内外の株式比率を、24%から50%に倍増させた。
株式運用は、市場が好調な時は収益も大きいが、その分、もちろんリスクも高い。
積立金は、国民の“虎の子”の財産であり、長期的に、安全かつ確実に運用するべきお金だ。
 
民進党の試算によると、従前の資産構成割合であれば、15年度に損失は発生しなかった
 
そもそも、資産割合の変更については、十分な議論も、国民への説明もなかった
安倍晋三首相は、14年初め、
「日本の資産運用は大きく変わる。成長への投資に貢献するだろう」と、国際会議でアピール。
アベノミクスの成長戦略を、後押しする狙いがあったのだ。
 
国内株式の比率を1%上げるだけで、1兆円超の資金が、市場に流れる。
株価を底支えする思惑があった、とみられてもしかたない。
 
厚生労働省は、「運用状況は、長期的に判断してほしい」と繰り返す。
損失発生により、すぐさま、今の受給者の年金額に、影響があるわけではないが、
損失が膨らむ一方なら、将来の年金給付が、減る恐れは否定できない
株式運用比率を再度、見直すべきではないか。
 
加えて、不可思議なのは、GPIFによる15年度運用成績の公表日が、いきなり「7月29日」に設定されたことだ。
 
例年、7月上旬には発表されていた
今年は、同月に選挙がある。
野党は、「参院選後に公表を先送りする『損失隠し』」と批判する。
そうみられてもしかたあるまい。
国民には、投票の判断材料の一つとして、選挙の前に、15年度運用実績をぜひ、公表してもらいたい



その公表ですが、今年度まではこんな感じで行われていました。


わたしたち市民からも、公表をするよう強く要請しなければなりません。


そういえば、昨日だったかに、小泉進次郎自民党議員が、こんな発言をしていました。

「“65歳から高齢者”はやめよう」小泉議員ら提言
【TBSニュース】2016年4月13日
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2748946.html
 
自民党の小泉進次郎議員ら、若手議員が、高齢者に偏った社会保障の見直しを目指して、
「65歳からは高齢者はもうやめよう」などとする提言を、発表しました。

「65歳が高齢者の時代ではない。
15歳から64歳までの生産年齢人口労働力、現役世代だという定義も、100年時代ではこのままではいかない。
国の形をかえるという、発想につながる」
(自民党 小泉進次郎 衆院議員)

小泉議員らによる、「2020年以降の経済財政構想小委員会」がまとめた提言では、
人口減少社会を迎える中、
「“65歳からは高齢者”はもうやめよう」
「現役世代の定義そのものから変えていく」

そして、
「それは働き方、生き方、教育の位置づけ、そして社会保障を見直すことにつながる」などと訴えています。
提言のタイトルは、「レールからの解放」となっています。

「制度的、社会慣行的な、そういったレールだけではなくて、既存の概念、常識と言われるものさえも疑って、大きな概念としてのレールと解釈してほしい」(自民党 小泉進次郎 衆院議員)

今回示された提言は、夏の参院選で、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを、意識した内容となっています。

小委員会では、これまでの議論の経過についても発表し、
「高齢世代だけでなく、現役世代で困っている人のための、社会保障を充実させる」ことなどの、具体的な各論についても、議論を進めることにしています。



いいことも散らしておいて、実は年金支給の年齢を上げようとしているのではないかと、つい勘ぐってしまうのはわたしだけでしょうか…?


政府はまるで、きちんと説明をするつもりがありません。
なので、市民が猛勉強して、とてもわかりやすくまとめてくださった資料がたくさん出てきました。
ありがたいです。

↓こちらのサイトで、このリーフレットの無料ダウンロードやコピー、配布用の見本板の取り寄せなどができます。
ぜひぜひ活用してください!

http://notppaction.blogspot.com/p/news.html?spref=tw













ここまで支離滅裂な議員が揃ったのも珍しい。
まあ、首長が首長なのだから、無理もないのかもしれません。
そんな者たちが、自分の立場と議席数の保持のために、国を根っこから揺るがすほどの大事な法案や公表を先延ばしにする。
このことを伝えてくださいませんか?
伝えることは苦手だという人は、このことをしっかり覚えておいてください。

ということで、前置が長すぎ!とお叱りを受けそうですが、今日の記事で一番お伝えしたかったことはコレ↓です。

今回ばかりは、野党に一票、考えていただけませんか?

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池田まき「市民がつくる民主主義、北海道5区から作るぞ!」文字起こし

2016年04月12日 | 日本とわたし
池田まきさんが、天下分け目戦いとまで言われている、とても大事な選挙の候補者となってくれたことが、本当にありがたくて、嬉しくてなりません。
彼女の全身全霊をかけた言葉を、ひとつひとつ文字に起こしました。



みなさん、今日は、こんなにたくさんのみなさん、お集まりいただきまして、ほんとにありがとうございます!
改めまして、私、北海道5区補欠選挙、候補予定者の池田まきです。
今回の選挙は、本当に重要な選挙です。

私も、これまでの間、一生懸命走りながらも、不安もあり、戸惑いもあり、震えながらここまで来ました。
しかしながら、いつも思っていたのは、今まで出会ってきた多くの人たち、
生き辛さを抱えながら、この国で命を落としていった人たち、
あるいは今、悩みながら生きている人たち、
そして今ここにいる 平和を願う、安心な社会を願う、一緒に闘ってくれるみんなで、
今ここに、私池田まきは立っています。
本当にありがとうございます!

私池田まきは、この20年間は、福祉の仕事をしてまいりました。 
この20年間は、本当に大きく、社会福祉制度は変わりました。
人口減少や少子高齢化、今に始まったかのように、財源が削られ、そして制度も削られていきます。
しかしながら、私が仕事に就いた20年前から、すでにもう、少子高齢化は始まっていました。
だから、専門性をということで 福祉や介護の国家資格が無い地域に、在宅福祉の整備がどんどん作られていったわけです。
それは、戦後の憲法が、精神となっていました。
基本的人権の尊重です。
戦後貧しくて、何も無かったかもしれない、みんなが苦しかった時代。
でも、人権は大切にしよう。
生存権は大切にしよう。
個人の尊厳ある暮らしにしよう。
そういうことが、今の憲法には、謳われていたわけです。
その実現のもとに、社会福祉や社会保障のいうものがある、と思っていました。

しかし、この20年間を振り返れば、小泉政権下で始まった、社会福祉基礎構造改革というものは、
どんどんどんどん、お金でサービスを買う、条件に見合う者だけが利用できるという、縮こまったサービスになってしまいました。
本当に必要な人に、必要な物が届いていない。
そういう思いでこの間、本当に私も、苦しみながらも、仕事を超えて活動してまいりました
ひとりとしての活動はできる。
ひとりとして、一人間として、向き合うことはできる。
支え合うことはできる。
そう思いで来れたのも、今の憲法があるからです。

そして、この福祉の20年、権力者にも向き合ってまいりました。
それは、弱者というものはいつも、権力者から侵害を受けるものです。
いつも犠牲になるものです。
だから、私は、常に守りたかった。
しかしながら、今は、その守るという行為は、社会正義を忘れ、保身に走る人が多くなってしまった、この利権社会。
これは今、その政治の在り方が、まさにその姿ではないでしょうか。

私は、なんでここまでして、ぼろぼろになりながらも、ひとりの目の前の人を守るのか。
それを振り返ると、やはり、私の生きざまにあったかと思います。
私は幼少期、本当に、家庭の中では居場所がありませんでした。
暴力やDVと言われている、そういう家庭の中で いつもおびえて育っていました。
だからこそ、人の気持ちがわかります。
人の痛みだけではなくて、心の中がわかります。
心の叫びも感じます。
だから、その人たちの声を、今回は、本当に守りたい。

いま、安倍政権は、国民の声を聴こうとしていません。
昨年の9月、安全保障関連法の強行可決。
これは、衆議院の中の3分の2議席、それを採っただけの、数の理論ではないでしょうか
本来、政治家というものは、あるいは政治といったものは、投票行為の出来ない人たち、
要するに子どもたちや、認知症や、知的障害で、その行為ができないひとたちの分、
この国の、すべての人たちのことを想うのが、政治ではありませんか?

自分たちの利権だけの、そんな政治は終わりにしたい。
本当の私たちの政治は、私たち市民でつくっていきたい。
声なき声を、今こそ、思いに変えられる、そんな選挙は無いと思います。

今回の補選、大変厳しいことは、重々承知しております。
最初、立候補を表明した時、「どうせ負けるだろう」、そんな声が飛び交いました。
でも、どうですか?
今ここまできて、こんなにたくさんのみなさまが、そしてこの5区を超えて、たくさんの人たちが動いています。
それが、国民の意志ではないでしょうか!
私たちの意志ではないでしょうか。
平和を願う、安心の社会を願う、声なき声。
そして、本当の社会保障に結び付ける想いは、私が責任を持ってやります。

いままでの経験、老老介護で悩みながら、心中する人。
介護サービスがあっても、たどりつかない人。
ぼっし(?)の中で一生懸命働きながら、中学生がいじめに遭い、中学生が殺人までしてしまう。
なんで、こんな世の中になってしまったのか。
この世の中で、加害者にも、貧困や格差や差別があるはずです。
だから私は、そこを無くし、解消し、この国の中で、残虐な事件は無くしたい。
加害者を生まない国にしたい。
被害者や犠牲者も生まない国にしたい。
本当の福祉国家に、私が必ずしてみせます。

しかしながら、この安全保障関連法を、廃止に追い込むためには、みなさんの力が必要です
私池田まきは、自衛官の命も守りたい。
現場の、その当事者である自衛官だからこそ、今のこの危機を、一番誰よりも感じていると思います。
私も、現場に居たからわかる。
法律ができる時、そんなバカなことはないだろう、と思うことがたくさんありました。
今、安全保障関連法が、本当に危ない!
その危機は、自衛官こそ感じていると思います。
だから、絶対に廃止を求めて、私は、自衛官の命を守りたい。
そして。家族の不安に寄り添いたい。と思います。
誰一人として、この国で、戦争で、犠牲者を生みたくはありません。

先ほど、待機児童の話がありました。
今話題になっているから、子育て支援が、いろいろと出てくると思います。
でも、本当の子育て支援は、この国のすべての子どもたちを、戦争に送らないということではないでしょうか。
戦場に送らない。
そして、この国が、戦争に巻き込まれない。
この国の子どもたちを、絶対に、戦争で犠牲者を生まないことだと、私は思っています。
どうかみなさんと、ずっと平和を、本当の安心を、築いてまいりたいと思います。

あと2日、選挙戦に入ったら、大変厳しい戦いだと思います。
相手は権力を使い、そして、政党であることを充分に使う選挙で、挑んでくるでしょう。
私たちは、そういう力には負けない力があります。
1人1人の市民の力、これは、本当に、未知なる大きな力であると、私は信じています。

この5区中を、5区全部を、日本全国から、本当の平和の祈り、本当の安心社会を目指していく、そんな動きにつくっていきたいと思います。
池田まきは、すべてをかけて、全身全霊をささげて、戦ってまいります!
どうか最後まで、ご支援くださいますよう、お願いを申し上げます!!
一緒になって、どうかよろしくおねがいします。
今日はどうも、ありがとうございました。

最後まで、市民がつくる民主主義、北海道5区から作るぞ!
がんばろう!
がんばろう!
がんばろう!


↑以上、文字起こしおわり



おまけです。
対立候補の自民党推薦の和田氏が、
「同じく安全でないならば、泊原発は安全が確認されたら動かした方が経済のために良い」
と言ったのだそうです。
もしこれが事実なら、もうこれだけでわたし的には猛烈アウト!退場!
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「投票は誰にも見られません。命がかかった一票です。野党候補に入れてください!」

2016年04月11日 | 日本とわたし

【毎日新聞・夕刊】2016.4.1より

参院選「命かかった一票」
長崎・元海曹長

長崎県佐世保市在住の元海曹長、西川末則さん(64)は、フェイスブックで、
自衛官やOBらに、今夏の参院選では、野党候補に投票するよう訴えている
目的はやはり、安保関連法の廃止だ。
36年間、自民党を支持してきたが、考え方を変えた
自衛官は政治活動ができないことを念頭に、こう語るのだ。

自衛官やOB、家族は、声を上げなくていい。
任務追加が予想される南スーダンの駆け付け警護を拒否したい隊員や家族は、野党候補に入れてください。
投票は誰にも見られません。
命がかかった一票です


佐世保市は、
▽海上自衛隊佐世保基地、
▽陸上自衛隊相浦駐屯地、
▽米海軍佐世保基地、

の3拠点に加え、
17年度末にも、
『日本版海兵隊』といわれる、陸自の離島防衛部隊『水陸機動団』の新設が、予定されている
安保関連法によって、海外の離島で、米海兵隊と一体となって活動する、との見方もある。

西川さんは、
佐世保の軍事施設が増強されるのは賛成だが、米軍とは一線を画すべきだ。
実践訓練を積んだ米軍と、日本を守る訓練しかしていない自衛隊が一体となれば、必ず自衛隊の危険性は増す
そして、最初に犠牲になるのは、若い海曹士
」と危惧する。
さらに、後方支援活動での落とし穴を指摘する。
戦闘行為が起これば、部隊の判断で撤退できる、と政府は説明するが、
西川さんは非現実的と考える。

安倍晋三首相は現場を知らない。
交戦状態で、現場指揮官の判断で撤退するなんて、できるはずがない






上記の西川さんは、自衛官やOB、家族は声を上げなくていい」とおっしゃっていますが、
以前から、ずっと、ひとりで声を上げ続けておられる、家族の方がいらっしゃいます。
わたしはその方を、市民運動の仲間である志津子さんを通じて、知ることができました。
その方の名は富山正樹さん、自衛隊員のお父さんです。


その富山さんが、来週の水曜日4月20日に、北海道の千歳まで行き、
自衛隊員やその家族に、「愛する人を戦地に送るな!」のメッセージを伝えてくださることになりました。

そのきっかけは、OVERSEAs NYのメンバーであり、友人でもある歩美ちゃんとしずこさん。
彼女たちがチャットで話していた時に、歩美ちゃんの友だちから北海道5区の情報が入り、それを読んでいるうちに、
「志津子さん、今アイディアが浮かんだ!」と歩美ちゃん。
そのアイディアこそが、富山さんに北海道に行ってもらおう!なのでした。
北海道の方から聞いた情報の中に、千歳には自衛隊駐屯地があり、その千歳はまさに、北海道5区の激戦地であること。
なのでそこに富山さんを送り、自衛隊の家族の方々に声をかけてもらえないか?というのが、歩美ちゃんのひらめきだったのでした。
そのことを志津子さんが富山さんに伝えると、富山さんは快く引き受けてくださったのです。

そしてそして、それを聞いた、我らがOVERSEAsのメンバーのひとり、わかこさん。
彼女はきっと、どこでもドアを持ってるに違いない…と思わせるほどの実行力の持ち主。
彼女はまず、『在外選挙に行こう!』というブログを立ち上げ、説明会を実現し、座間宮さんとの『スカイプ選挙勉強会』を開き、
そして今、
日本から遠いNYからも出来る事ありますよ~。
ニューヨークだけでも、約6万人の日本人がいます。
日系フリーコピー紙などで、北海道、京都出身者のイベントを探して、出掛けてみてはどうでしょうか?
私は昨日、そうやって、5人の北海道5区の人見つけましたよ~。
見つけた人が在外選挙人証がなくても、日本の友人、家族に声かけしてねと頼めますよ。
在外邦人約100万人、その内、有権者約80万!
出来る事あります~

と、探し出したイベントに出かけてって、どんどんと生つながりを作っている女性です。

ニューヨークとコネチカットでの、北海道ゆかりの会のパーティーに潜り込んで、
北海道5区出身の人を探して、「池田まきさんをよろしく」と声かけしてました。
両会場で、7人の方と知り合ったので、このお話をしたら、計200ドルのチェックをカンパしてくださいました。
次回持参します。
ミナセンを名乗ったら、知ってる~となって、他の人にも声かけてくれるそうです



ということで、もちろんわたしたちOVERSEAsNYのメンバーも激烈賛同寄付をして、あれよあれよという間に勢い良くお金が集まり、
旅費&カプセルホテル代&お疲れ様北海道ラーメン大盛り代を、カンパすることができる運びになりました。


そのご本人の富山さんが、ご自身のフェイスブックページに、こんな言葉を載せていらっしゃいます。



4月7日に、NYの盟友、そして戦友の長島志津子さんから、
グループの人間が北海道に友人がいて、様子を聞いたところ、千歳に自衛隊駐屯地があるという話になったそうです。
それで、その北海道5区の激戦地に富山さんを送り、自衛隊の家族に声を掛けてもらえないでしょうか?ということになったんですよ。
どうですか?

という話が舞い込んできました。

日本にいると、もちろん、京都も北海道も気になっているけど、まさか自分がそこに行くとは思っていない。(^_^;)
このあたりの感覚が、広大なアメリカとか、海外に住んでいる方々は、感覚というか、視点がグローバル!
なんか違うのですよねぇ。
世界中が固唾をのんで見守ってる。
そして、闘ってる選挙戦なんですよね。

日本のみなさん、目を覚ましてますか?
世界は本気ですよ?? 
危機感を感じていますよ???

「航空機チケット代金カンパするから、大激戦の北海道5区に応援にぜひ行ってくださいません?」
なんてノリで、凄まじい勢いで現地との話も進み、あれよあれよという間に、今日航空チケットを予約してしまった。(*^_^*)

スケジュールはこんな感じです。
4月20日水曜日
北九州空港 5:30発 羽田 7:00着
羽田空港  8:20発 新千歳空港 9:55着

千歳地区には、陸上自衛隊の駐屯地が2つありますね。
その駐屯地の自衛官、ご家族向けに、
「安保関連法を廃止にしよう」
「愛する人を戦地に送るな!」
マイクアピールをやろうと思います。

この日は、街頭演説のスケジュールから、池田まきさんとはご一緒できませんが、
池田まきさんが千歳地区にいない時に、間接的に援護として、お役に立てるなら本望です。
ご一緒の時以上に、必死でアピール活動しますよ(^^)

天下分け目の闘いに、間接的にでもお役に立てるなんて、こんな幸いはありません(^^) 
全力を尽くします。
NY有志の皆さんには、こんなBIGチャンスを与えて下さって、ありがとうございます。
私も、自衛官と家族、友人、恋人に向けて、あらん限りのエネルギーを燃やし切りたいと思います。
     
千歳の駐屯地回りで燃え尽きた後は、北海道ラーメンくらいは食べたいなぁ…。
4月20日
新千歳空港 21:00発 羽田 22:40着 
この日は、空港内のカプセルホテル泊。

4月21日
羽田空港 7:40発 北九州空港 9:20着 通常の仕事へ
4月21日 19:30~いのちを守るみんなのスタンディングアピール@福岡天神コア前、というスケジュールです。
カプセルホテル代6万円までものカンパをいただき、みなさんの思いを背負い、自衛官ご家族の前に進み出ます。 

みなさま、千歳でご一緒くださいませんか?
共に立って、共に声をあげてくださいませんか?
お待ちいたします。

翌日は仕事の後、いのちを守るみんなのスタンディングアピール@JR小倉駅南口広場ですね。 
死ぬなよ…ワタシ(*^_^*)



なんという強行スケジュール…それでもやる!と行動してくださる富山さんに、わたしたちはここから、精一杯の元気玉を送ります!
目がぐるぐる回りそうな、そして胸がわくわくドキドキしっ放しの展開に、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
これがミナセン!みんなで選挙!

日本にはこれまで、この気持ちと動きが足りなかったんだと思います。
自分は住んでいないところのことは知らんぷり。
知っていても他人事で、関係が無いと思ってた。
特に政治は面倒で、できるだけ関わらない方がいいと思ってた。
その気持ちの集まりが長い間続いた結果が、今の悲惨な国会です。

もう無視しない。
どこの町の選挙でも、どこの村の選挙でも、わたしたちはつながっている。
今こうやって、アメリカと福岡と千歳がつながったように。
ミナセン、日本の選挙はみんなの選挙!


参院選は命がかかった一票!
長崎・元海曹長:
「自衛官やOB、家族は、声を上げなくていい。
任務追加が予想される南スーダンの駆け付け警護を拒否したい隊員や家族は、野党候補に入れてください。
投票は誰にも見られません。
命がかかった一票です」


まずは第一戦『北海道5区』!
自民党には絶対入れない!



もうお二方、こちらは元自衛官だった方々の訴えです。



命守る池田候補 勝利訴え
千歳 元自衛官 井上・土浦市議


衆院北海道5区補選で、戦争法案廃止を訴え、市民と野党が推す池田まき候補の支援へ、
元自衛官で、日本共産党(茨城県)土浦市議の、井上圭一氏が9日、千歳市に駆けつけ、市内すべての自衛隊官舎前に立ち、
「自衛隊員の命をないがしろにする安倍政権に審判を!」と訴えました。

同市の陸上自衛隊第七師団は、選挙直後の5月に、PKO(国連平和維持活動)の交代要員として、南スーダンに派遣されます。
「海外で戦争できる国」づくりの先頭に立たされる危険が、増大しています。

この日までの自衛隊に向けた宣伝では、隊員が笑顔で手を振ることもありました。

佐藤仁党千歳市議とともに、マイクを握った井上氏。
今も現役の同僚や後輩が、千歳の基地にいると話し、
「海外で、殺し殺されるために入隊した隊員はいません。
自衛隊の現場を知る人間として、戦争法に反対しています」

と語りました。

官舎に向かって、
「日本の防衛ではなく、海外で、自衛隊員が亡くなった時、受け入れることができますか?
改憲を狙う安倍首相に、ついていく気持ちはありますか?」
と問いかけ、
「自衛隊員の命をまもることがきできるのは、池田候補です」と訴えました。





すばらしいスピーチなので、文字起こししました。
 
↓以下、文字起こしはじめ

おはようございます。
元自衛官の、森村まさとです。
去年、19年間勤務した自衛隊を、退職しました。
5年前の東日本大震災災害派遣では、まだ遺体の転がる中の救助捜索活動から、原子力災害派遣、原発10km圏内での除染活動などにも従事してきました。
災害派遣が終了した後も、休日を利用し、ボランティアとして被災地に戻り、復興に協力しようと活動してきました。
厳しい災害の現場で、国民のみなさんのために活動できた自衛隊、という組織を誇りに思い、素晴らしい仲間たちがいて、去年まで勤務していました。

しかし、この国の向かう方向に疑問を持ち、退職を決意し、日本の未来のために何か行動しよう、と思いました。
自衛隊退職後も、守秘義務があるので、それを守った上での経験などを踏まえ、話をします。

私は、2012年に、PKO国連平和維持活動に志願し、東京での訓練に参加しました。
派遣先では、内戦が激化し、不安な声も多く聞こえるなか、中東の国のことなどほとんどわからず、
「自分の任務だけをしっかりやればいい」とだけ思い、志高い仲間たちと、訓練に励みました。

東京での休日に、偶然入ったアラブアート展。
そこに書かれていた、
「近年の日本では、欧米のメディアにより、アラブの国々は、宗教対立・テロリズム・紛争などのイメージが、多いように思います。
しかし、私たちは、日本のみなさんと同じように、平和を愛し、自然を愛し、家族を愛しています。
私たちは、あなたたちと変わらないのです」

というメッセージを見て、夢中になって展示作品を見ました。

日本人の知っている、メディアに作られた、アラブの国の悪のイメージ。
メディアでは悪く報道されない、他国に空爆を行い、一般市民を大量に殺し、国をめちゃくちゃにしているアメリカ。

何が「正義」なのか。
たまたま入ったアート展が、戦争とは何なのかを考えるきっかけになりました。
今思うと、自衛官である自分が、何かの力で、そのアート展に呼ばれた気がします。

テロとの戦いと言われた、イラク戦争での話です。
アメリカ兵は、
「テロリストか一般市民かは、自分で判断しろ。
テロリストが潜伏しているとされる街の掃討作戦では、動くものをすべて撃て」と言われ、
動くものを反射的に撃ったのは、妊婦の女性だったり、子どもの頭を吹き飛ばしたり、地上戦でも、イラク市民の多くが犠牲になりました。
自白を強要するための、拷問もありました。
正義を掲げてやってきた、志高い兵士たちが行ったことです。
しかし、このような任務を、恐怖で遂行できない者は、臆病罪に問われたそうです。
最高刑は死刑です。


他国の人間が、武器や弾薬を持って入り込み、自分の大事な人や自分の子どもが殺される。
そんなことをされたら、復讐しようと武器を取る人、爆弾を使う人もいるかもしれません。
しかし、それをしてしまうと、国際的には「テロ」と報道するだけです。 
こうやって、何が正義かわからない負の連鎖で、泥沼になっていきます。


アメリカ兵は、帰国後、家族と会い、自分の子どもを抱きしめ、戦地で、自分の家族と同じような女性や子どもを殺したことに苦しみ、自殺する人もいます。
任務が終わっても、PTSDで苦しみ続けます。(PTSD=心的外傷後ストレス障害)


自衛隊のイラク派遣でも、帰国後、29名の自殺者が出た、といわれています。
何が正義かもわからない、他国に入り込む戦争で、殺されるかもしれない恐怖、ひとを殺す苦しみ、戦争で負う心の傷の深さは、ケアすれば済む話ではないのです。

自衛官の中にも、欧米用の日本の報道を見て、テロ組織と戦って平和を作ると、一方的な高い志と正義を掲げて、一生懸命に訓練をしている人もいます。
しかし、それは、建国から9割以上の期間を、毎回ウソの理由をつけ、戦争をしかけ、市民を殺し、国を破壊し、資源を奪うという戦争を続けてきた国に、加担するだけになるのです。

中東のニュースでは、自衛隊の訓練の映像が、流れています。
中東の国々から見たら、安保法案が通って、アメリカと一緒に中東の国を壊しに来る、悪魔の映像です。
今、自衛隊が、アメリカに手を引かれ、そんな泥沼に足を踏み入れようとしています。
入ったら、抜けることは困難でしょう。

国民の血税も、大量に使われます。
また、それによって、アメリカに、多国籍軍として協力した国のように、日本も、テロの脅威に晒されてしまいます。

平和への貢献とは何なのか。
戦後70年、平和憲法のもと、誰も殺していない自衛隊こそが、世界の平和への貢献の姿だと思います。
政府の違憲安保法案から、自衛隊員の命を、国民のみんなが守らなければいけません。

ある戦争経験者のおじいさんが、孫に話した話をします。
「戦争は、ある日急には始まらない。
情報の規制や、武器の緩和の約束や法律が、色々とつくられてきたら気をつけなさい。
また、国の代表が、日本を賞賛し始めたら注意しなさい。
法などが、国民を制圧するようなかたちで可決し出したら、何も言わず国外に逃げなさい」


この話は、2013年にした話です。
現在、特定秘密保護法で、情報の規制がされ、2014年には、防衛装備移転三原則で、武器の輸出が緩和されました。
さらに、2014年の建国記念の日には、歴代政権として初の、日本を賞賛するメッセージを、安倍首相が出しています。

安保法案も、強行採決で、国民を制圧するような形で可決されたことは、記憶に新しいと思います。
このおじいさんの言っていることが、そのまま起こっています。

戦争は起こるのではなく、戦争はつくられる、ということです。
色々調べると、これまでも、世界中で、一握りの金持ちが儲けるために、悲惨な戦争が起こされてきました。
そして、戦争は、国の軍隊同士の戦いではありません。
一般市民を殺し、特に女性や子どもたちが、犠牲になるのが戦争です。
権力者は、戦争をつくるために、巨額の金という力をもって、政治を操り、増税で搾取し、社会保障を削り、国民を疲れさせ、法令で国民の人権や自由を奪います。
経済を操り、格差を生み、不景気をつくりだし、若者の雇用を奪います。
報道を操り、周辺国の脅威を煽り、テロや殺人事件などで社会不安を煽り、大事な問題を無視して、目を背けさせます。
そして、軍事産業に予算をあげ、武器と金が動き、何年もかけて「国のため」と言いながら、国民を戦争へと誘導していきます。


戦前も、同じような状況と、治安維持法などの、戦争に反対する人を取り締まるような法律で、国民を縛り、戦争へ向かわせました。
2012年から公表されている、自民党憲法改正草案の内容も、国民を縛り、人権や自由を規制する、戦前のような憲法改悪草案になっています。
歴史をひも解き、このような戦争をつくりだす仕組みを知ると、現在、日本で起きていることは、その過程にあるのではないか
と感じます。

2013年、わざわざ図書館から撤去した、「はだしのゲン」。
その戦後の背景で、先生が語った言葉を紹介します。
「戦争を憎む気持ちを燃やし続け、平和を守り続けてくれ。
それには、政治をしっかり見つめてほしいのだ。
政治から目を離し、背を向けると、知らぬ間に戦争の準備がされ、気がついたときには遅いのだ。
ひとりひとりが、しっかり政治を見張り、おかしな動きを政府が始めたら、みんなで反対して変えてほしいのだ。
平和を守ることは、ひとりひとり、大変な努力を続けないといけないのだ」


現在おかれている状況は、国民みんなに大きく関係することです。
平和はひとりでは作れません。
国民みんなで作らなければなりません。
こんな大問題を、芸能問題にすり返られ、「毎日忙しい」と、無関心でいるわけにはいかない
のです。

私も、わからないことはたくさんあります。
だからこそ、本を読んだり、多様性のある情報から、色々な経過を調べたりしましたが、不安を払拭することは出来ませんでした。
しかし、私たちにはやれることがあります。
それは簡単なことで、大企業で買い物をすることをやめ、ただ地域のお店を使うことです。
国民が、意識なく大企業に流すお金が、戦争を生むことにもつながっているからです。
「戦争反対」と言いながら、
メガバンクにお金をいれたり、
世界中に看板がある、コーヒーショップやハンバーガーショップで飲み食いしたり、
武器を作っている会社の、家電製品を買ったり、
ベトナム戦争の枯葉剤を作った会社の、除草剤を撒いたり、
それはむしろ、軍需産業や戦争支援企業、大企業の、巨額の政治献金にまで貢献し、権力を肥大化させることになる
のです。

選挙の一票は大事ですが、紙に鉛筆で名前を書いただけでは、自分自身はまだ、何も行動してはいないのです。
しかし、国民の、毎日毎回の買い物で使う「お金という一票」は、直接社会をつくり、地域をつくり、世界をつくります。
「国がやってくれない」「市が動かない」なんて言ってる前に、今からでも、みんなができる毎日の行動、国づくりが大事です。


最後に。
憲法9条は、戦争を作り出す軍需産業や権力に向けて、二度と戦争はつくらせないという意味であり、
国民を守るための、最強の盾として作られたものだと改めて感じ、
憲法9条を、守っていかないとならない
と思いました。

私は、憲法9条を支持します。

平成28年3月19日、森村まさと。 
ありがとうございました。
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バターを手作りしてみたら、簡単だった♪ 美味しかった♪

2016年04月10日 | 日本とわたし
去年のクリスマス前に、プレゼントをあれこれ考えている時に、手作りバター器を見つけた。
その時にはもう、バターもミルクもやめていたので、自分が食べるためではなかったのだけど、
バター好きの夫のために、というより多分、バターを手作りしてみたい気持ちがムクムクと湧いてきて、
しかもなぜか、値段がすごーく安かった(千円もしない)ので、物は試しに買ってみた。

どうせならと、オーガニックのヘビークリームを買い、それを室温に戻してから、容器にドボドボと入れる。


説明書を読むと、固くなって水分(スキムミルク)と分離するまで、取っ手をひたすらぐるぐる回し続けたら良いっぽい。
こういう単純な肉体労働は嫌いな方ではないので、窓の向こうのカエデの爺さんを見ながらぐるぐるぐるぐる。

あ、ちょいと回しにくくなってきた。


わわわ、急に固まり始めた。


とりあえず初体験の今回は、この辺で終了。
分離したミルクは明日、パンプキンスープを作る時に使おうではないか!

手でこねこねして、さらに水分を抜き、ヒマラヤ塩を小さじ4分の1ぐらい加え、いよいよ成形。
黄色いウ◯チみたいって思えないこともない…。


玄米パンに塗って食べたら、ばっちぐー(古っ!)だった

ちなみに、300ccのクリームから、120グラムのバターができる。
思ってたより量が少なめだし、量と値段を考えると、さほど安いとは思えないけれど、
お味噌と同じで、やっぱりなぁ~んにも余計なものが混ぜられていなくて新鮮っていうのが気持ちいい。
次は納豆に挑戦してみっか!


空も海も、わたしたちが着用していた服や小物の上に、どっかり座るのがだぁ~い好き。
うっかり椅子の背などにかけたまま忘れてると、見事に床に引きずり下ろされ、猫の大きさ分凹んだ座布団と化している。

珍しく、どどどっと机の上にやって来た空ちゃん。
はいはい、わたしのスカーフはあなたの座布団です。




ボク、写真撮られるのきらいやし。


暴れん坊海ちゃんは、ひたすら爆睡中。
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TPP自体、恐ろしい協定だけど、それを承認しようとしてる自民党議員の質の低さは、もっともっと恐ろしい

2016年04月09日 | 日本とわたし
もうこんな国会はうんざりです。
平気でウソを放ち、野次を飛ばし、いい加減な態度でのらりくらりと誤魔化す。
そもそも、国会質疑において、質問の内容を事前に通告しておかなければならない、なんてことはおかしい。
どんな質問がきても、それにちゃんと答えられるのが、政府の長としての当然の資質のはずです。
こんな運営、一から作り直させましょう。
わたしたちの税金が無駄遣いされていることに、きっちり怒らなければなりません。
それこそが、主権者としての役目です。

TPP黒塗り資料で説明要求も高鳥副大臣欠席 ネットで「理由」判明
【FNNニュース】2016.4.6
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00320889.html

TPP(環太平洋経済連携協定)をめぐる、政府と野党の攻防。
交渉について説明する立場にある人物が、またも、ひと騒動起こした。



後半国会の最重要課題、TPP審議を担当する高鳥修一内閣府副大臣。
6日正午すぎ、
「お待たせしました。大変申し訳ございませんでした」と、民進党議員に平謝りした。
高鳥副大臣は、
「責任を感じるところです」


ー責任を取るつもりは?
「…」(無言)


などと述べた。

高鳥副大臣といえば、辞職した甘利前大臣の代わりに、署名式に和服姿で出席。


ところが、現地での好待遇ぶりをネットに投稿し、批判を受けた、まさにその人。
「私一人に空港まで6台の白バイとパトカー、上空からはヘリコプターが。ブルーチーズは美味しかったです!」



5日から、国会では、そのTPP関連法案などの審議がスタート。
民進党など、野党側が提出を求めた関連資料が、ほぼ黒塗りだったことに、民進党が猛反発


担当の高鳥副大臣に説明を求めたが、結局、高鳥副大臣は出席しなかった


ところが、その理由が、またもやネットで明らかになってしまった


高鳥副大臣は、
「代議士の励ます会に出席しました」と投稿
その後、議員宿舎で会食していたことも明らかになり、これには、民進党側は怒り心頭。


高鳥副大臣は、
ー食事より会の優先度が低かった?、という野党の質問に、
「当初の秘書官からの連絡では、私の出席が求められていると判断できなかった。判断ミスだった」


ーなぜ、プライベートな食事に行った?
「それは判断の誤りです」、


ー副大臣としての公務を忘れるほど、重要な会合とは? 身内のご不幸か何かですか。何だったんですか。正直にお答えください。
「それは、申し上げられません」と述べた。

菅官房長官は、
「国会において十分な審議を、政府としてはいただけるように、速やかに特別委員会を開催してもらいたいなと思ってます」と述べた。

7日の委員会には、安倍首相も出席する予定だが、波乱は必至の情勢となっている。


で、その7日の委員会で、安倍総理は、なんと、こんなとんでもないデタラメを言い放ちました。

先日7日の、衆院TPP特別委員会で、民進党の柿沢未途議員の質問への答弁です。
「私自身は、TPP断固反対と言ったことは、一回も、ただの一回もございませんから、まるで私が言ったかのごとくの発言は、謹んで貰いたい」


↓これです。4分20秒あたりからの答弁を聞いてください。


この男はもう、虚言症という精神病か、もしくは脳障害か、いずれにせよ、首相という役職に就いている場合ではありません。


『真実を探すブログ』さんの記事から、写真を数枚お借りします。

【これは酷い】安倍首相の発言に批判殺到!「TPP断固反対と言ったことは一回もございません」より












で、さらに、その衆院TPP特別委員会の委員長っていうのが、TPP暴露本を書いた西川公也議員。
そういう人を委員長に仕立てるという姑息な作戦は、まさに自民党のお家芸!
でも、とても間抜けなことをやってくれました。(これも最近特に増えてきた自民党議員のお家芸)









委員会が中断している時に、マイクに気づかなかったのか(?)、思いっきり自白している西川委員。
















ここまでボロボロな国会っていうのは前代未聞です。

そして、そのボロボロの中のひとり、甘利前大臣に、ようやくというか、遅すぎるというか、東京地検特捜部による強制捜査が始まりました。

ついにUR強制捜査 甘利前大臣に捜査のメスは届くのか
【日刊ゲンダイ】2016.4.10
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179165

ようやく、東京地検特捜部が重い腰を上げて、強制捜査に乗り出した、甘利明前経済再生担当相の“口利きワイロ疑惑”。
果たして、捜査のメスは、甘利本人にまで届くのか。

特捜部は8日、甘利側が補償交渉の仲介をしたとされる、UR(都市再生機構)の千葉業務部と、千葉県の建設会社「薩摩興業」などを、あっせん利得処罰法違反容疑で、家宅捜索した。
また、同社の元総務担当者、一色武氏(62)から、計800万円以上の現金を受け取った甘利の元公設秘書からも、任意で事情を聴いたもようだ。
強制捜査は今朝まで続き、特捜部は、押収した資料などを分析し、問題の補償交渉に、甘利の元秘書らが、どのような影響を与えたのか、解明を進める方針だ。

↑引用おわり
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弟からのお楽しみ箱

2016年04月09日 | 家族とわたし
大阪の弟から、誕生日のお祝い『お楽しみ箱』が届いた。
口では、お金の余裕も無いのに、こんなことに散財せんときや、などと言ってるくせに、
届くのが楽しみで楽しみで…いやはや…厚かましい初老の姉なのであった。

今年が還暦だと勘違いしていた弟は、赤いちゃんちゃんこ(というか、ランドセルみたいに肩に引っ掛けるだけ)を贈ってくれた。


これがまた、着てみると、嵩張らないのに腰からお尻までホンワカ温かくて気持ちがいい。
もう4月の3分の1が過ぎたというのに、今日もまた、空はどんより曇っていて、気温は4℃、夜には零下3℃まで下がる。
重宝させてもらいます。

で、今回の箱の中身はというと、


いやもう、箱がスカスカだったからと、携帯おしぼりがこれでもかこれでもかと言わんばかりに詰められていた。
はっきり言って、半分ぐらいはおしぼりだった。
出かける時に持って行くにしても、この量だと2年分ぐらいありそう
可笑しくて笑いながら、そのおしぼりをえっさほっさと掘り下げていくと、底の方から突如、ブースカが現れた!


ウルトラQにウルトラマン、チビだった弟と一緒に、1日30分だけ、というテレビの前に座り、観ていたのを思い出した。
懐かしいなあ…。

お願いしなくても、わたしが観たそうな番組や映画を、コツコツと録画してくれる弟に感謝しながら、DVDのタイトルを読む。
ありがとう。

弟はビルにも贈り物を送ってくれた。


多分これは冷酒のためだろうけれど、ワイン好きの夫は赤も白もここに入れて、ちびちびと楽しむ自分を想像しているに違いない。
でこぼこのへこみ具合が、ちょうど指に心地よい。

で、わたしが勝手にバカスカ注文して、一緒に送ってとあつかましく頼んでおいた本は、入れ忘れたので後日別便で、ということで、
ああまた余計に使わせてしまう…と、申し訳無さいっぱいの、赤いちゃんちゃんこを嬉しそうに着てる姉なのだった。



また来年も送ってもらえるよう、今日はこの辺で、また明日。寝る時間を惜しまないをモットーに、エエ子にしてま~す
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ヘイトスピーチを止めさせられない腰抜け、もしくは同類の安倍政権に物申す!

2016年04月07日 | 日本とわたし
ヘイトスピーチやヘイトデモというものが、まさかこれほど続けられるとは思いもしませんでした。
いったいどうして、このような、どうしようもなく愚かなことが公然と行われ、司法警察が止めさせるということにならないのか…。
日本はいつから、これほどまでに、人権について質の低い国になっていたのか、そのことに唖然としています。

けれども、今の安倍政権下の特徴を表す要素の中のひとつとして考えるならば、このヘイトデモやヘイトスピーチは、あって当然と言えるかもしれません。

この仁比参院議員の怒りの質疑を聞いて、わたしはもっと、もっともっと、彼のような毅然とした意見を、広げていかなければならないと思いました。
日本から、1日も早く、このような醜いヘイトのデモやスピーチが無くなるよう、議員をはじめ、地域の警察に、ヘイトデモの根絶を要求していきましょう!

ということで、ほとんど終わりに近い部分まで文字起こしができた!という時に、なぜかスカッと全文消えてしまったという災難にもメゲず(うそです、かなりメゲました)、
また一から起こし直した諦めの悪さと根気の良さを、自分のことながら褒めてやりたいと思う二日目の夜です。

文字起こしをしながら、仁比議員の言葉に「そうだそうだ!」とうなづいたり、応答する大臣たちや警察審議官の言葉に呆れたり、
その感想も、今回はちょっと、差し込みながら記事にしました。(紺色文字の部分です)



文字起こしはじめ

仁比聡平議員:
日本共産党の仁比聡平でございます。

まず最初に、3月20日の川崎傷害事件等などについて、河野国家公安委員長のご認識を伺いたいと思うんですけども、
3月23日のこの委員会で、私は、衝突を防止するために、多数の警察官を動員しながら、目の前で殴る蹴るを制止できなかった。
しかも、現行犯逮捕をしなかった。
しかも、身元はわかっているのに、結局今日伺いますと、3月の29日から30日、この4名を逮捕するまで、任意同行さえ求めていない。
これは、警察組織が、この街宣活動家たちの暴行を容認していると、社会的に評価されるものであって、
ほくそ笑むのは加害者の側であると、指摘をいたしました。

大臣に、この認識をお尋ねをしたい。
その前提として、警察が本来守るべき市民の側、当事者の側が、そうしたことでどれだけ傷つけられているか、
先程来お話がありますように、3月31日に、私ども桜本にお訪ねをいたしまして、
ふれあい館で、この委員会に参考人としておいでいただいたチェさんはじめ、地元の皆さんのお話を伺わせていただきました。
その中で、私、初めて、チェ参考人の、中学生の息子さんの肉声を、伺うことができました。
彼は、11月8日に、ヘイトデモが来ると聞いて、
大人なんだし、「外国人も日本人も共に生きていますよ」と説明したらわかってくれると、そう思ってその場に立ったわけですね。
ところが、彼、このように語りました。

「『ゴキブリ朝鮮人叩き出せ』『出ていけ』『死ね』『殺せ』と、警察に守られて叫んでいました。
『差別を止めて』と伝えたら、大人が指をさして笑いました。
警察は、そんな大人を注意してくれませんでした。
警察が、ヘイトスピーチをする人を守りながら、桜本へ向かってきました。
『朝鮮人が一人残らず出て行くまで、首を絞める』と言った人を、警察が守っていました。
オモニは泣いていました。
僕も苦しくて、涙が出ました」


そう語りましたけれども、大臣は、この中学生の男の子の側の立場に立ちますか?
それとも、この指摘は心外ですか?


河野国家公安委員会委員長:
違法行為には厳正に対処するのが、警察に課せられた使命だと思います。
そういう意味で、今回の対応には課題が残った、そう言わざるを得ないと思います。
残念ながら、ヘイトスピーチを繰り返すようなことを、現在の法令では禁止することができませんので。
そうしたデモが行われているときには、デモの参加者、あるいはその周りにいる人たちに、危害が生じるということがないように、
より適切な警備がしっかりできるように、警察を指導してまいりたいと思っておりますし、
このヘイトスピーチに対しましては、あらゆる法令を適用して、厳正に対処する。
(いや、だから、禁止する法令を作って施行するべきなんではないですか?
あらゆる法令を適用してって…全然具体的ではないし、言葉だけがすべってるように聞こえるんですが…)

もう繰り返して申し上げておりますが、そのように、警察をしっかり指導してまいりたいと思います。


仁比聡平議員:
私は、大臣が言うほど、現行法は無力なのかと。
それはそうではない、と思うんですね。
警察庁にお尋ねしたいと思うんですが、3月20日の川崎の傷害事件の、現場に配置されていた警察官部隊の対応についてですが、
なんだかしきりに、20数メートルの道路を、逮捕された4人も含めた13人が、突然走り出して、渡って、
で、その向かい側の歩道で事件が起こったので、その歩道側の配置されていた警察官が、少なかったのが問題だったかのような話をされるんですが、
私、よく分からないんですよ。
その4人をはじめとした13人がですね、この道を渡ろうとする挙動を示した時に、そちらの側にいた多数の警察官部隊が、配置されてたんでしょ?
一体何をしてたんですか?
なぜ、そうやって渡ろうとする、つまり、抗議をする市民や当事者の側に向かっていこうとする、それをなぜ制止しなかったんですか?



斎藤審議官・警察庁長官官房:
当日の状況でございますが、先ほど申し上げました、当初は街宣車の後ろ側に、抗議をされる勢力がおり、
それと、(せいとう?)関係者との間に衝突が生じないように、警備をしておりましたところが、
街宣車の前は、特段そういう阻止をしておりませんでしたので、その10数名の者が渡った、ということでございます。
それを認めた、この街宣車周辺にいた警察官も、後から追いかけて、その混乱の沈静化には加わった、ということです。


仁比聡平議員:
追いかけて加わった、というのがわからない。
もともと、衝突を防止するために、配置されていたわけですよね。
河野大臣、警察官ていうのは、市民の命や安全を守るために、採用もされ訓練も受けているわけでしょ?
大臣ちょっと、通告なんてもちろんしていませんけれども、
そうした安全を脅かすような警戒すべき相手を注視する、警戒すべき相手の動きをしっかり見極め、必要なら制止をする。
それが当然だと思うんですけど、いかがです?


河野大臣:
その通りだと思います。


仁比聡平議員:
警察庁、誰を警戒していたんですか、この警察部隊は?
街宣車の周りにいた多数の警察官、逮捕された4人も含めて13人が、20数メートルといったら大きな道路じゃないですか。
ここを突如、渡ろうとする。
それをちゃんと見てたら、制止の仕様ってのはあるでしょ?
歩道の側に配置されていた警察官も、その渡って来ようとする、ヘイト宣伝の当事者たちを見ていたら、
そしたら、殴りかかる前に制止可能でしょ?



斎藤審議官:
まずあの、えー、街宣車の反対側の歩道上の話について申し上げますと、
確かに、向かって来るという状況が認められましたので、
その歩道上にいた、周辺にいた警察官が、それを制止をしようと、渡って来た者と、抗議をされてる方の間に入ったわけでありますが、
渡って来た人間は10数名おりまして、それよりも少ない警察官でそれに対応した結果、
一人の警察官が、複数の男を抑えて制止するという中で、この暴行事件が発生をしたものであります。
当然、先ほど申し上げましたように、通りを渡るというのを認知をした、周辺にいた警察官も、
後から追いかけて、そこでそれに加わって、混乱を沈静化させたものであります。


仁比聡平議員:
ありえない。
西田理事の質問に対して答弁をした、その時の状況と違うじゃないですか。
なぜ、現行犯逮捕できなかったかというと、全体が混乱をしていて、その暴行傷害を現認していなかったからだ、とおっしゃったでしょ。
何言ってんですか!
実際にそうやって、大通りを渡って、襲いかかってくる加害者を、ずっと注視をして、それを制止しようとしていたら、
例えそこにたどり着いてなかったとしても、殴りかかる瞬間には、
だけれども、その人物が、誰に対して何をしようとしているかっていうのは、見極めてるのが当たり前じゃないですか!
あなた方は、つまり現場の警備は、そうしたヘイト宣伝活動家の側ではなくて、市民、歩道の側を見てたんじゃないんですか!
市民を守るんだったら、市民を背にして、加害者の側に向き合ってそれを止めると。
それが警察でしょ?
違うんですか!



斎藤審議官:
ご指摘の通り、抗議をされている、歩道上におられた方の前に警察官が出て、
反対側から渡って来るその十数名の者を、制止をしようとしたわけであります。
ところが、先ほど申し上げましたように、1人の警察官が複数の人を抑える、その警察官越しに、暴行が加えられたという状況もございまして、
必ずしもそれを、現行犯逮捕できるような形での現認が、できていなかったものでございます。


仁比聡平議員:
刑法上は、準現行犯という規定もあり、犯行を行って間もない、そうした状況であれば、その加害者をその場で質す。
もちろん、身柄を拘束することだってあるでしょうし。
なんにせよ、これはやってはならないことなんだ、ということを明らかにして、野放しにはしないっていう、
それは、現行法だって充分可能なんです。
ところが、それをやってこなかった。
これが、これまでの、日本の警察組織だと言わざるを得ない。

今のご答弁を伺っても、そう感じるんですね。

ヘイトデモと警察の関係について、また別に、お尋ねをしたいと思うんですが、
先だっての、チェ参考人の意見陳述によって、2015年11月8日に、桜本に向かってこようとしたデモのコース、
これが、富士見公園を出発してしばらくの所で、変更された
ということが、明らかになりました。
もともと11月8日前までは、この富士見公園から、駅のほうに向かって行ってた。
桜本には向かって来なかった。
けれどもこの時は、桜本に向かって来るんじゃないか、というデモだった。
けれども、出発はしたけれども、その公園を出た所で、別のコースに変更された
わけです。
これは、どのようにして変更されたわけですか?


斎藤審議官:
お答えいたします。
お尋ねの平成27年11月8日のデモは、川崎市内の富士見公園付近の交差点を出発地として、京浜急行川崎大師駅を解散地とするものでありまして、
ご指摘の通り、当初の申請は、その桜本地区を通るものでございました。
しかしながら、出発直前になり、デモに反対するグループとのトラブルを懸念をした主催者側から、コースを一部短縮をしたい旨の申し出がありまして、
それがトラブルの防止、あるいは関係者の安全を確保する観点に叶うものであり、
また、コースを一部短縮しても問題は無いものとして、申し出通りにした
、というものでございます。


仁比聡平議員:
主催者側からというお話がありましたが、警察の側は、それに対する相談なりなんなり、警察側としてどうかというような事は、何もないんですか?


斎藤審議官:
神奈川県警察におきましては、公安条例の申請受理や、許可の手続きの時はもとよりでございますが、
デモを実施する現場に置きましても、デモが申請通り実施されているかどうかを確認するため、主催者との間では、常に連絡をとっているところでございまして、
このデモにつきましても、必要な指導を実施している中で、主催者側からの申し出がなされたもの、と承知をいたしております。


仁比聡平議員:
つまり、11月8日の時に、カウンターの皆さんや住民のみなさんが、「桜本に入れないでください」という抗議を上げておられた。
そうした状況を、警察としても勘案して、こうやって変更が行われた、ということではないんですか?


斎藤審議官:
これはあくまで、主催者の方がトラブルを懸念をして、自らコースの短縮を申し出たものでございます。


仁比聡平議員:
11月8日がそういう経過だったと。
で、1月の31日ですけれども、この時は、その公園を出て曲がらずに、そのまま真っ直ぐ、桜本の方に向かってきました。
しかも、駅方面と桜本方面の分かれ道になる、追分交差点という所を、さらに桜本のほうに曲がり、
つまり、桜本の玄関口にまで入って来ようとしたわけですね。
そして、この桜本の玄関口、大島四つ角の交差点、ここをUターンして戻って行くということに、結果なった
わけですけれども、
これは、警察が、そういう風にしたわけですか?


斎藤審議官:
お尋ねの本年1月31日のデモでございますが、同じく、富士見公園交差点を出発地として、京浜急行川崎駅を解散地とするものでございました。
今、委員のご指摘があったようなコースが、当初申請をされておりましたが、
そのデモの途中で、抗議をする多数の方がおられるということもあり、そうした方々とのトラブルを懸念した主催者側から、
これも、コースを一部短縮したい、という旨の申し出があり、それを認めた
、というものであります。


仁比聡平議員:
もともと、この11月8日に、先ほどご説明いただいたようなことがあった。
なのに、1月31日に、同じように桜本に踏み込んで行く。
そうしたデモコースを、なんで警察が認めたんですか?



斎藤審議官:
公安条例の申請を受理するにあたりましては、色々と、当日の催し物の状況ですとか、あるいは、過去に起きたトラブル等の情報提供をいたしまして、
ま、指導はいたしておるところでございますが、最終的に、デモのこのコースを申請するとなれば、許可せざるを得ないと認識いたしております。


仁比聡平議員:
河野大臣、お聞きいただいて、現場で、深刻な人権侵害が起こる。
それを阻止しようとして混乱も起こるかもしれない、ということがあれば、現場ででもコース変更する
んですよ。
で、それはもちろん、主催者の判断というのが最終的にはあるでしょうけれども、
けれども、そこには警察も、周りの状況を勘案して働きかける、というのは当然だと思うんです。
今申し上げているような共生の地域、例えばこの桜本、というような地域を、蹂躙してくるようなヘイトデモ。
これは、そんな事は初めからさせないと、様々な形でいろんなことを考えて、警察も努力すると。
そういうふうにすべきだ
と思うんですが、いかがですか?


河野大臣:
警察も様々対応すべきだと思いますが、道路の使用許可が、デモという形で出された時に、
それだけの理由で却下できるかどうかというのは、法律的な問題もあるんだろう
と思います。
(それだけの理由って…いったいこの人は、事の次第をちゃんと理解しているんだろうか…。そんな感覚だから、ヘイトデモのような馬鹿げた行為が放置されてるんだ)
主催者側が、当日の状況を判断して、道路を一部短縮をするというようなことがあった、という報告は受けております。
それについて、警察が、どこまで対応できるのかわかりませんが、
そういうことが可能であるならば、そういうことを追求するということもあると思いますが、
そこは、道路の使用許可、その他法令との関係があると思いますので、一概にどうこうできるというふうに、ちょっと残念ながら申し上げるところにはありません。

(いやあ、この人も大臣になったら、閣僚並みの意味不明な答弁をするようになりましたね。『ごまめの歯ぎしり』なんてブログで威勢の良いことを書いていた人とは思えない。がっかり)


仁比聡平議員:
もちろん私は、箇々具体的な話だと思いますから、一律にどうこうしろ、というようなことにはならないと思いますけれども、
この11月1月の状況からすると、これは、警察が働きかけることによって、デモコースを変更させるなどということは、もともと可能であると思うんですね。

このデモが向かってきた、その桜本という地域が、どんな地域か、3月31日の視察で私、特に2つのことを感じました。
一つは、このヘイトスピーチを根絶するという、私たち政治家の責任の重さです。
伺いますと、ダブル、あるいは3世4世の在日の人たちが、その出自を隠して生きていかなきゃいけない。
そういう思いが、このヘイトスピーチにさらされることによって、一層本当に辛くなる。
そうした思いの中で、先程来ご紹介をしている、チェ参考人の息子さんは、勇気を持って、ダブルに誇りを持って、発信を続けておられるわけですね。
自分を隠して生きなきゃいけないという、そうした思いの人たちに対して、どう思うかというふうに私、お尋ねをしたら、
そうした人たちから、このヘイト問題で発言をし始めてから、
「私たちのためにありがとう」
「あんたの顔は一生忘れない」
と、
そうした励ましを、よく受けるそうです。
辛いダブルの人たちが、自分の発信した言葉を聞いて、その人も自信を持って生きていってほしい、というふうに、彼は語りました。

もう一つは、共生ということを、本当に理解していく。
理解をあまねく広げていくということも、私たちの責任ですけれども
このふれあい館を作ってきた、青丘社のペ理事長は、もともと保育園の取り組みから始まったわけですね。
その子たちが学校に上がるという時に、学校で潰されてはならない。
学校がコミュニティの中心だということで、いろんな努力を重ねて、市ともずっと長い協議を続けて、ふれあい館を作ってきたわけです。
そうした取り組みの中で、ある町会長の方が、
「地域のために本当によくやってくれている。ありがとう」
という感謝を述べられて、
「その時は、本当に涙が出た」
というふうにおっしゃいました。

『共生の実現』というのは、そんなに簡単なことじゃない。
長い歴史の中で、いろんな先輩たちも含めて、本当に努力を重ねて、こうした到達点を作ってきている
わけでしょう。
こうした共生の地域を、あるいは共生あり方、社会のあり方そのものを、根底から覆し、排除、排せつしようとする。
こんなヘイトスピーチっていうのは、絶対に許されない
と思うんですね。

岩城大臣、いかがですか?


岩城法務大臣:
仁比議員からご指摘がありました通り、共生、とりわけ多文化の共生ということを、本当に長い年月、経緯を経て、築き上げてきた地域で、
こういったヘイトスピーチのような行為が行われる事は、全くあってはならないことだと考えております。


仁比聡平議員:
これは、そうした桜本のような地域に、襲いかかってくるというヘイトデモだけを、対象にしたものでは無い。
新宿でも、銀座でも、そうしたアイデンティティーを持って生きている方々、当然いらっしゃるわけです。
そうした方々を、攻撃、排除しようとして、ヘイトスピーチやデモっていうのは、行われるわけですね。

法務大臣のご認識をお尋ねしたいと思うのは、
前回、3月23日のこの委員会で、前日に行われた、チェ参考人を始めとした参考人質疑を踏まえて、私、認識をお尋ねしました。
その時にですね、桜本に入れさせないでという、そのヘイトデモついて、
「差別的言動が行われたとすれば」と、留保をつけて答弁をされたんですね。
けれども、大臣は、「その前日の参考人質疑も見ていた」とおっしゃいましたし、
その中で、当事者の不安感や恐怖感、そうした生の声を受け止める発言をされたんですね。
にもかかわらず、「ヘイトスピーチが行われたとすれば、差別的言動が行われたとすれば」という留保が、なぜついちゃうのかと。
これ、当然、人権侵犯事件だったらば、これは法務局が事実を認定して、審判指導する、
どういう勧告を出すかというようなことは、それは手続きがあるでしょうけれども、
我々政治家は違うんじゃないですか?
現実に、証拠も示して、ヘイトスピーチ差別的言動が行われたという訴えがあり、
その訴えが、私たちの胸を揺さぶり、事実そうだと考えるなら、感じるなら、
それは許されないと、はっきりすべきなんじゃないですか?

この分野を所管をされる大臣として、そうした認識を持っているのかどうなのか、ということが問われていると思うんですが、いかがでしょう。


岩城法務大臣:
仁比議員ご指摘の、その3月23日の私の答弁でありますが、
これは、委員のご質問が、3月16日に被害申告を受け、法務局において、現に調査中の人権侵犯事件、これに関するものであったので、
ああいう言い方を申し上げたという事は、ご理解いただきたいと思います。
その上で、個別具体の、人権侵犯事件としての調査処理を離れまして、
チェ参考人の意見陳述にありました、川崎市でのデモにおける言動について申し上げさせていただきますと、
こうした言動は、人々に、不安感や恐怖感を与えるだけでなく、人としての尊厳を傷つけたり、差別意識を生じさせることになりかねず、
あってはならないものである
と、そのように考えておりまして、
そのような言動は許されないということを、これからも、さらに強く訴えていかなければならないと、そう考えております。


仁比聡平議員:
最後に、大臣にもう一問。
ニューヨーク・タイムズの、前の東京支局長をしておられた、マーティン・ファクラーさんという方が、
最近、『安倍政権にひれふす日本のメディア』という本を書かれまして、
この中に、こういう指摘があるんですね。
異論を認めず、自分たちに都合の悪いメディアを、一斉に攻撃する。
社会にこのような風潮を広げてしまったのは、明らかに、安倍政権の大きな責任だと言わざるを得ない。
なぜなら、卑劣な攻撃を繰り返す、ネット右翼に対して、何ら「ノー」の声を出さないからだ。
これでは、事実上、ネット右翼に青信号を出しているのと同じように見える。


この前段としては、ヘイトの問題、あるいは日本軍右翼(?)の問題、などの取材と、それに対するバッシングというようなことも、指摘をされているんですが、
大臣、この指摘にはどう答えますか。


岩城法務大臣:
政府におきましては、これまでも、ヘイトスピーチはあってはならない、そういう事を、啓発活動を通じて、訴え続けてまいりました。
また、国会の場でも、ヘイトスピーチが許されない事を、繰り返し申し上げてまいったところでありまして、
今後も引き続き、このような言動はあってはならないということを、明確に示し、粘り強い啓発活動を、続けていきたいと考えております。
(国会の場で、ヘイトスピーチについてのこのような発言が本当に存在し、啓発活動や訴えが政府によって行われていますか?
国連から、差別やヘイトスピーチに対する法整備や、人権問題を扱う独立した機関の必要性に言及されていたと記憶しているのですが…。
加えて、「政府指導者は、『差別は許されない』と明言するリーダーシップを示すべきだ」と指導されるような、本当に情けない政府だと思っているのは、わたしの勘違いでしょうか?)


↑以上、文字起こしおわり



<ヘイトデモ>市民多数が抗議Uターンさせる…同胞集住地侵入許さず
【民団新聞】2016.2.10
http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=0&newsid=21490

ヘイトデモ隊に帰れコールを浴びせるカウンター(手前)


路上に体を投げだしてヘイトデモ隊の侵入を防ぐ



川崎市桜本地区

【神奈川】
排外・差別扇動集団が1月31日、川崎市川崎区で行った「日本浄化デモ『第二弾』」を前に、
多数の市民が抗議の壁をつくり、事前にデモコースとして申請されていた、同胞多住の桜本地区への侵入を許さなかった。
川崎市内でのヘイトデモは、13年5月から始まり、今回が12回目。

ヘイトデモ側は、約60人が、富士見公園ふれあい広場に集まり、
「嫌いな朝鮮人に、何を言ったって構わないんだ」と、差別言動を繰り返した。
これに対し、「ヘイトスピーチを許さない川崎市民ネットワーク」の側は、約1000人(主催者発表)が集結。
二重、三重に抗議の輪をつくって、「帰れ」コールを連呼し、
「おまえたちの好き勝手にはさせない」と、声を振り絞った。

デモ隊は、200人以上の県警・機動隊に守られ、富士見公園を出て、追分交差点を通過、桜本に通じる大島四つ角へ向かった。
抗議の市民も、「ヘイトスピーチを許さない」と印刷されたフライヤー(チラシの一種)やプラカード、横断幕などを掲げて、追走した。

大島3丁目では、一部が、座り込みと抗議行動。
それでもヘイトデモ隊が、そのまま大島四つ角へ直進したため、今度はその場で、一人また一人と、路上に体を投げ出し、捨て身の抵抗に打ってでた。
このため、警察の先導車は、桜本方面へ入ることができず、デモ隊はその場でUターンして、解散地点となった京浜急行川崎駅方面へ向かった。

この日の抗議に参加していたカウンター団体によれば、ヘイトデモ隊をUターンさせたのは、10年の京都・勧進橋付近以来とのこと。
川崎署では、「けが人が出てはいけないので」と説明した。

「ヘイトスピーチを許さない川崎市民ネットワーク」は、富士見公園に向かう前、JR川崎駅前でフライヤーを配るなど、約1時間にわたるアピール活動を行った。

川崎市では、「多文化共生の歴史を積み上げてきた川崎で、民族差別のヘイトスピーチは許さない」との声が高まっており
趣旨に賛同する団体は、この日までに100を超えた。

川崎駅前での総括集会では、「人権の街・川崎をつくろう!」と、引き続き署名活動を行い、川崎市への要請活動を進めていくことを確認した。
コメント (2)
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18歳をナメるな!

2016年04月06日 | 日本とわたし

(神戸市が作成し、学校に配布した、選挙啓発ポスターです)

18歳をナメるな。
そして、投票権を持つすべての大人をナメるな。

そう言えるのは、投票に行く人です。

『あなたが動けば、社会は変わる。

自分のため、みんなのため、そして国のため。
未来を担う大切な一票、あなたの意見、届けて欲しい』


こんなポスターが、いろんなバージョンで作られたらいいな。
そして、全国津々浦々の、いろんな場所に貼られたらいいな。

国会中継を観ていると、野次がうるさくて閉口します。
質疑応答でさえ、マイクに向かって大声を張り上げないといけない。
あんなことを、学校や会社、あるいは一般の会議でやりますか?
しませんよね。
ちゃんとその人の意見をまず聞いて、それをきちんと理解し、対する意見があるなら言う。
こんな最低限の常識やマナーも持たない議員たち、そしてそれを野放しにしている運営者に、ちゃんとやれ!と窘めなければなりません。
野次の常連は誰か。
居眠りを堂々と繰り返すのは誰か。
名前を公表し、次の選挙では落とす。

国会の質を高めるためにも、議員の入れ替えが本当に必要な時だと思います。
投票に行きましょう!
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