ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

たった2週間の祭りに税金3兆円超え?!ひぇ〜!!

2018年10月04日 | 日本とわたし
こんな大ウソから始まった東京五輪。


もう6年経ちました。

そして今日、こんなニュースを見つけました。

東京五輪パラ経費、総額3兆円か
【共同通信】2018年10月4日
https://this.kiji.is/420501048728470625

国支出8千億円と検査院

2020年東京五輪・パラリンピックを巡り、大会組織委員会や国、東京都が負担する経費の総額は、3兆円に達する可能性があることが分かった。
会計検査院は4日、公表した報告書で、直近の5年間に国が支出した費用を、約8011億円と初めて指摘。
組織委が大会経費とする1兆3500億円と、都が別に見込む約8100億円の関連経費を合わせ、今後の支出も踏まえると、総額はさらに膨らむ見通しだ。

これまで組織委は、大会に直接関係がある経費を総額として公表してきたが、検査院は、各省庁の関連施策費も集計。
国に、経費の規模の全体像を示すよう求めた。


******* ******* ******* *******

この数字、どこかで見たような気がする…そう思って探してみました。
なんのこっちゃない、パソコンの画面にずっと保存していた、ツイートなのでした。

日にちは1月26日、もう今から9ヶ月も前のものです。







上記のツイートの写真。


******* ******* ******* *******

「世界で一番カネのかからない五輪にします」
「原発事故の処置はうまくいっており、福島は完全にアンダーコントロールできています」
「温暖で理想的な気候です」

「ウソも方便」。
ウソをつくことは悪いことではあるが、最終的に物事をうまく運ぶためには手段として使っても良い。

というような意味であると思うのですが、オリンピックのような国際的信用がかかっている物事に、こんなあからさまなウソをついていてもいいのでしょうか。
もうとっくの前から、テレビや新聞で大いに議論されているべき問題じゃないのでしょうか?


東京五輪・国支出額が8011億円 国説明の7倍超に
【毎日新聞】2018年10月4日
https://mainichi.jp/articles/20181005/k00/00m/040/091000c

・いい加減な試算で少なめに計上していた経費。
・検査院が、国が関連施策として挙げた「セキュリティーの確保」や「暑さ対策・環境問題への配慮」など、15分野70施策の支出額を試算した。
・13〜17年度で286事業にまたがり、計8011億円に上った。
・この金額は17年度までにすでに支出された金額で、都以外の自治体の開催費用などを含めると、20年までに、全体支出は3兆円規模に膨らむ可能性が高い。
・70施策の中には「クールジャパンの効果的PRの実施」など、大会との関係が薄いものが散見される。


でた!「クールジャパン」!
これもまた、アベノミクスの推進役、などと言われてましたが、もうボロボロ。見るも無残な無駄遣いになっています。
そんなものまでこっそりと、オリンピックの中に入れていたのですね。
呆れた連中です。

この「クールジャパン」が今どんなことになっているか、もしご存知でない方は、以下の記事を読んでください。

「クールジャパン」はこんなにひどいことになっていた
【現代ビジネス】2018年4月28日
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55359

迷走「クールジャパン」 相次ぐプロジェクト失敗でムダ金に
【FNN PRIME】2018年7月13日
https://www.fnn.jp/posts/00336110HDK

クールジャパンの大失敗!
AKB48秋元康と安倍晋三の癒着で、税金500億円がアイドルに消えた?!

【NEVERまとめ】2018年9月19日
https://matome.naver.jp/odai/2145095171651511801

「クールジャパン」「失敗」で検索すると、まだまだ出てきます。

話が横にそれてしまいましたが、「クールジャパン」なんて序の口、まだまだ問題があります。

ドーピング検査員が大幅に不足して、語学力も含め養成が必要。
ボランティアも大幅に不足しています。

この件に関して、ずっと前から発信を続けてくださっている本間さんですが、そのボランティアを無償でやらせようというのが以ての外で、今だに再考すらされていません。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4040821920?ie=UTF8&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=4040821920&linkCode=shr&tag=cestvs62-22&s=books&qid=1530749638&sr=1-1










念のために、以前の記事ではなくて、できるだけ最近の記事を紹介します。
時間があるときに読んでみてください。

東京五輪ボランティア募集、過酷条件&費用自腹が「ブラック企業も真っ青」と嘲笑の的
【Business Journal】2018年8月30日
https://biz-journal.jp/2018/08/post_24600.html

東京五輪、ボランティア不足懸念で大学に授業日程変更を要請…小中校生も「無償動員」
【Business Journal】2018年8月30日
https://biz-journal.jp/2018/09/post_24825.html

[更新]東京五輪ボランティア問題、11万人“動員”はやりがい搾取か ── 支給は1000円のみ、不安な熱中症対策
【Business Insider】2018年9月25日
https://www.businessinsider.jp/post-175616


もう本当に、たった2週間の行事のために、当事国の国民の税金を湯水のように使い果たし、負の遺産を残すようなことはもうやめてほしいです。
オリンピックはギリシャで、と決定すれば、どの国も迷走しなくてもよくなります。
そういう声を少しずつ広げていきたいです。
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夏の日本旅行・2018(終わり)

2018年10月02日 | ひとりごと
あっという間に日が過ぎて、総裁選が終わり、太郎さんのドキュメンタリー映画『Beyond The Waves』の上映会が終わり、沖縄県知事選が終わり、もう10月に入ってしまった。
もちろんしつこい時差ボケからも抜け出した。

夏の日本旅行の後半というか、母と義父が暮らす三重県に移動してからの2週間のエピソードを、ずいぶん遅くなってしまったけれど書き記しておこうと思う。

ちなみにこれは東京のデパ地下の、カウンターのみの小さな和食屋さんで食べたランチ。


ちっちゃなおかずがみんな美味しくて、サービスも細やかで、なんだかもう嬉しくなって体をルンルン小刻みに躍らせながら食べてたら、両隣のお客さんに変な顔で見られてしまった…。

JRの駅で電車待ちしていると、長い長ーいコンテナ列車が通る。




一年ぶりの実家では、「ユリがおかえり〜って言うてるで」と母。


母は今年84歳。
もうあかん、もういつ死んでもおかしないと、毎年同じことを言ってるけれど、耳は地獄耳、抜いた歯はゼロ、親知らずも入れて全部で32本、すべて揃っている。
老眼鏡がすぐに合わなくなって見えにくい、足がふらついて歩きにくいと言うけれど、よくよく観察していると、どうも彼女は50代の目と足のままでなくてはならないと思い込んでいるようだ。
もしくは、80代でもスタスタ歩き、どこにでも出かけて行く人が、周りにたくさん居て、それが当たり前なのにと思っているのかもしれない。
確かに母がこれまでの人生で酷使したのは目と足で、だから他の部位より上手く機能しない問題が出てきているのだろうけれど、
どうやら彼女のスタンダードが高過ぎて、結局自分自身の在り方に満足できず、不満を日々募らせているようにも見える。

でもまあ、今年の3月にインフルエンザにかかってしまい、それから2ヶ月ほどずっとしんどい思いをしたし、妙な湿疹や肌荒れが指全体に出てきたりしてたので、
せめてわたしが居る2週間ぐらいは、おさんどんや他の家事を引き受けて、少しはゆっくりしてもらおうと思ったのだけど、
ここでもまた自分のやり方でないと気が済まない性格が災いして、全部丸投げができない母なのだった。

「あんたみたいに人任せができたらええんやけどなあ」、と母84歳は恨めしそうに言う。
「わたしだって、自慢やないけど、ここまでになるには相当の修行が要ってんで」、と娘61歳は小鼻をふくらませて言い返す。


母の終活に付き合って、彼女の30代の頃からの着物と帯を部屋に並べ、アメリカに送りたいもの、寄付するものに分ける作業をした。
箱詰めをしたら13キロ、船便で送るよう郵便局に行く。
すっかり出不精になっている母だけど、急きょ勤め先に承諾を得て休みを取ってくれた弟と4人で、近場の温泉、それも名前がとても可愛い『やっぽんぽんの湯』に行くことにした。
「やっぽんぽん」と聞くと自動的に「すっぽんぽん」という言葉が浮かぶ…病気か…?


その家族旅行の直前に、ウィーン国立音大で教えている幼馴染の親友佐和子が、故郷でピアノコンサートをするというので聞きに行った。
小学校の頃からお世話になったピアノの先生のお家でゆっくり過ごさせてもらい、本番の前日だけども、先生と一緒に彼女に会いに行った。
翌日のソロ曲や伴奏曲、それから大阪フィルハーモニー交響楽団メンバーによる木管五重奏とのアンサンブル曲、盛りだくさんのプログラムで、聴く方は嬉しいのだけど本人は大変だろう。
なんて思ってたら、なんと彼女は、そのコンサートが終わってすぐにウィーンに戻り、コンクールの伴奏(それも膨大な数の曲)を大急ぎで仕上げなければならないらしい。
すごい…としか言いようが無い。

そして当日、彼女のピアノ(弱く弾く音)がいつも大好きで、それを楽しみに聴いていたら、ピアノからフォルテ(強く弾く音)までの間に、今までよりももっといろんな響きや深みを出せるようになっていて、聴いていてとても心地よかった。
今回は文化協会事業の40周年記念事業ということで、会場には大勢の人が聴きに来られたのだけど、幼稚園の頃の先生や高校の同級生にばったり会って、即席の同窓会気分を味わうことができた。

ホールの駐車場で、大阪から迎えに来てくれた弟に拾ってもらい、母と義父がすでにもう着いているはずの滋賀県のホテルに向かう。
大雨が降った後に、大きな虹が現れた。




風力発電がいっぱい。


大型の台風が近づいているので、空はかなり不安定。


いきなり現れた神社の横をひたすら走る。


弟とはいつも、ゆっくりと時間を一緒に過ごせないまま別れてしまうことが多いので、このドライブは嬉しかった。
一緒にいても、別段何を話すということも無いのだけど、なんか楽しいんだなあ、一緒にいると。
元気そうだけど、体にちゃんと気をつけて、これからも長い間生きて、また一緒に遊びに行こう。

ホテルに着くと、母と義父はもうグランドゴルフのコースをふた周りもして、お風呂にも入っていた。
万歩計で測ると1万歩近く歩いたという。
途中で雨が降ってきて、いよいよ台風かと思ったけど、少ししたら止んだのでまた続きをやった、のだそうだ。
アスファルトは歩きづらいけれど、整備されたゴルフのコースはふわふわして気持ちがいいから、だそうだ。

このホテルは初めて来たのだけど、自宅から40分ぐらいで来られる母たちは常連さんで、ゴルフだけしに来たりもする。
温泉の湯は透明だけど、浸かった瞬間に肌がツルツル(どちらかというとヌルヌル)するお湯で、お風呂から上がる際にもったいなくてシャワーなんて使ってられないと母。
ふむふむ、楽しみ楽しみ。

美味しいと評判のお料理をいただく。
















日本の旅行中は、グルテンも白砂糖もカフェインもお酒も全部解禁!
うわさ以上の美味しさに、舌鼓を打たせていただいた。

ホテルは両はしに宿泊の部屋が並ぶ面白いデザイン。


だから一階ロビーがめちゃくちゃ広い。


翌朝起きてすぐに天気を確かめる。
とりあえずまだ雨は降らない様子。

ではでは、いざ出発!
コースを周るグループはわたしたちだけだったので、好きなように遊ぶ。








いろんなバッタが現れた。




4人でいっぱい失敗して、いっぱい笑って、いっぱい遊んだ。
ホールポストに入ったボールを拾うのは腰が痛いからできないと言って、だから義父が拾って渡さないと文句を言う母が、自分が打つボールをピンの上に置くときは、痛いのいの字も言わずに平気でやっている。
それを見て娘のわたしと息子の弟は、ヒソヒソ陰口を言う。
なにはともあれ、元気に遊んでいる母を、ワハハと大声で笑う義父を見ているだけで、どんなに嬉しく幸せか。
ありがたいことだ。

お昼を食べてまた2周。これで全員1万歩。

『やっぽんぽんのお湯』本当にオススメです!

そして二日目の晩はまた違う趣向が凝らされていて、これも本当に美味しかった。






これはトマト鍋。










出発の朝、起きて見たら、窓の外はすっかり台風になっていた。
風がものすごく激しい。

大阪に車で戻らなければならない弟が先に出発し、母と義父、そしてわたしの3人も、少ししてから帰途についた。




途中で寄ったスーパーの棚がこんなことに。


久しぶりの日本の台風を経験した。
雨もすごかったけど、家を横に揺らすような強い風が何度も吹いて、その度にドキンとした。
でも、台風時の交通規制が、わたしが日本に居た頃とかなり変わっていたので驚いた。
まだ上陸をしていないときから、早々と運行を止めたり、いよいよ近づいてきたときには、会社や学校に行かないよう、できるだけ外出しないよう呼びかけたり。
こちらに来て、酷暑や極寒、そして自然の猛威が近づいてきたときなどは、テレビやラジオで一斉に外出禁止を呼びかけるのを聞いて、最初は大げさだなあ、なんて思ったけれど、それが当たり前だと気づいてからは、日本はまだまだ自己責任で判断させられてるなあと思ったりした。

相変わらず政府の動きは鈍かったけど、社会のシステムは良い方向に進んでいるなと思えた。

台風のすぐ後に、北海道を大きな地震が襲った。
大雨の後で地盤がゆるんでいたせいでもあったけど、たくさんの山の木が山肌ごとズルリと落ちてしまって、大変な被害が出た。

台風のせいで関西空港が浸水した。
もう気象は今までの、昭和と平成を過ごしてきた者には想像することが難しい激しさを伴って、人間社会を襲うようになった。
国はそのことを無視しないで、いろんな可能性を考慮して、それぞれの地域、それぞれの施設に応じた対策を立て、避難準備や実施を可能にできるよう、予算をしっかり当てて取り組んで欲しい。
マスコミも、ウケを狙ってばかりでなく、人々が知るべきことは何か、一番大切なことは何か、それをよく考えて報道して欲しい。
と、どこのチャンネルを回しても、同じ事件やスキャンダルのことばかりを延々と話しているワイドショーを、家族と一緒に観ながらしみじみ考えた。

母が通っている『うたごえ喫茶?』に飛び入りさせてもらった。
65歳以上の人たちが集まる会なので、わたしはちょっと規定外。
でも、みんなとってもいい声。先生が面白くて大笑いする。


可笑しかったのは、多分以前は音楽の先生や趣味で鳴らしておられただろう男性数名が、大きな声で気持ち良さそうに歌っておられるのだけど、微妙にタイミングがズレる。
それを母にこっそり伝えたら、「そやねん、わたしもそれとなく伝えたろか思うねんけど、それもちょっとなあ…」と苦笑い。
なるほど、有名人さんなのだな。
みなさんは発表会を控えているのだそうで、2回目の会にも参加させていただいたときには、運営委員会とやらも覗かせてもらった。
母ももちろん参加する。

もうあと3日で実家とさよなら、というときに、夜遅くからだけどそれでもよかったらと、名古屋から友人が会いに来てくれた。
残り少ない日の夜に出かけるのもなあ…なんて思ったりしたけど友人にも会いたい。
それで出かけたのはよかったのだけど、帰りが夜中の1時を過ぎてしまった。
裏の雨戸をそっと開けて入り、ベッドに入っていたものの、やっぱり寝てなかった母にごめんと謝って、無事就寝。
ところがその翌日、これまたメチャクチャ懐かしい20歳の頃の、そりゃもう破茶滅茶で大変なヤクザ絡みの毎日を送っていたときに付き合っていたボーイフレンドと、その彼の友人であり、また余命を宣告されたわたしを救ってくれた宗教の現在の管長、そして大大好きなあけみちゃんと会うことになっていて、

なぜか落語会が開催される場所で待ち合わせてるからと、津駅前にあけみちゃんの車で到着。


寄席が始まるまでの間に美味しい食事をいただき、今や社長の元ボーイフレンドが奢ってくれる。




3人と会うこと以外、この会のこともお店のことも全く知らなかったので、キョトンとしたまま昔話に花を咲かせる。
なんといっても40年ぶりの再会なのだ。
わたしは基本的に、学生から大人になる間に知り合った人たちには、行方不明かすでに死亡していると思われているので、同窓会の類の連絡は一切来ない。
だからこういう再会は滅多に無い。
なのでもう、頭の中も心の中もしっちゃかめっちゃかで、どんな顔をしたらいいのかわからないくらいに動揺した。

林家菊丸さん。亀山出身なんだそうな。本物の寄席は初めてだったけど、めちゃ面白かった。やっぱプロのライブっていいな。


会の後、一緒に食事に行って、もうみんな興奮しまくっちゃって、時間があっという間に過ぎてしまい、気がついたら12時?!
あっちゃ〜…母には10時半ぐらいに電話して、これからちょっと食べに行くから悪いけど先に寝て。と伝えたけど、きっとまた起きて待っているはず…61歳の娘を。
結局家に戻ったのは1時半。
母は玄関のドアをちょっと開け、わたしは起きて待っていた(怒)をアピール。
そろそろと入って行くと、廊下に立つ母が居て、わたしはもう門限を破りまくった高校生の女の子気分。
「ごめんなさい」と謝るも、「何時やと思ってんの」と低い声で遮られる。
やばい、これはほんとにやばい。
さらに歯を磨いていると、また母がやって来て、
「わたしは今夜はいささか怒っているよ」と言う。
いささか…なんて文学的な言い方。
などと、感心している場合では無いのだけれど…。
明日はこの家で過ごす最後の日なのに、これだけ怒ってたら口を聞いてくれないかもしれない…などとクヨクヨ思いながらとりあえず布団に入った。

でもありがたいことに、翌日の朝の始まりはまだちょっと硬かったけど、午後からは機嫌を直してくれた。
ありがとうお母さん。

母と義父に別れを告げていざ名張へ。

今回の名張は、伸び代が大き過ぎて、一体どこまで良くなっていくのかと楽しみなメゾソプラノ歌手と、確固たるスタイルをすでに構築してる凄腕ピアニスト、そしてこれまた素敵なマリンバ奏者3人のコンサートを聴きに行くため。
その歌手は、二日前に会ったあけみちゃんの愛娘綾香ちゃん。
あけみちゃんは前々から、絢香ちゃんのことを、母親だからじゃなくて、一人のアーティストとして惚れているからサポートしてるって言う。
その気持ちはとてもよくわかる。
綾香ちゃんのオーラは日々の鍛錬と努力が作り出したもので、彼女が舞台に立つと目も耳もうっとりとして、幸せな気持ちになる。
録画したのを何件かあけみちゃんの方から送ってもらったのだけど、それをここに載せる方法がわからない。
もしできたら載せて、ぜひみなさんにも楽しんでもらいたいと思う。

綾香ちゃんとピアニストの久美ちゃんが、コンサートの直前にワークショップを開いてくれて、発声の仕方や準備体操なんかを一緒にやっていると、ここ数ヶ月、突然声が出ない病にかかってしまって密かに悩んでいたのにずいぶんマシになった。
また家に戻ってから練習を再開しようなんて思ってたら、いきなり「まうみちゃん、歌ってみて」と、「赤とんぼの歌をピアニストの久美ちゃんに伴奏してもらって歌うことになった。
いや、ちょっとそれは無理、まだ喉の詰まりが取れてないからと、言い訳しようと思ったのだけど、綾香の目力にあっさり降参。
カラカラに乾いた喉に無理させて、なんとか1番だけ歌った。
「赤とんぼ」の歌は、わたしにとってはとても大切な思い出の歌。
だから歌い出すと必ず、胸の奥がじーんと熱くなり、じわりと涙がにじんでしまう。
まだ家の中が平穏で、恐ろしいものは両親が退治してくれると信じていた幼い頃に何度か、父におんぶしてもらいながら、彼の背中に耳を当てて聞いた「赤とんぼ」の歌。
ちゃんと歌えなかったけど、それでもやっぱりじーんとして、涙がこぼれそうになった。

この日のコンサートは客席も舞台の上、だから演奏者が間近にいる。
そういう形式は初めてだったので、すごく新鮮で楽しかった。
もちろんわたしはど真ん前のかぶりつき席。
至極の時を過ごさせてもらった。
わたしの横には、これまためちゃくちゃ久しぶりに会った友だちが二人、よねちゃんとみっきー。
二人とも全然変わってなくて、今はピアニカデュオ奏者として頑張っているらしい。すごいなあ。

その夜は、またまた通子先生のお宅に泊まらせてもらう。
一緒にお料理して、いろんな話をして、超お利口なマッサージ機でコリをほぐしてもらって、ああ極楽極楽。
本当は、数日じっくりと集中的に、通子先生にインタビューしたいとずっと思っている。
先生は会うといつも、とても興味深い話をしてくれる。
それはピアノのことだったり、教えるコツだったりいろいろで、ピアノを教えることに情熱をかたむけてきた彼女だからこその気づきや発見の話は、わたしにとっては宝ものだから、たくさん聞いて残したい。

夏の日本旅行はこれでおしまい。




大きなスーツケースを宅急便で送るというのを、今回は行き帰り両方にやってみた。
日本では別に珍しいことではないかもしれないけれど、ここアメリカではそんなサービスは無いし、あってもちゃんと着くかどうかが心配で利用できない。
どちらもちゃんと、それもそんなに高額な費用でもないのに、受け取ることができた。
日本のサービスはほんとにすごい。
こんなのが当たり前って思えるシステムって贅沢だし、それだけ働いている人が居るってことだ。
時間外や深夜に働いている人たちの賃金をもっと上げて欲しい。
これほどの夢のように便利で確実なサービスを提供してもらっているのだから、
本当は、スーパーのレジや駅の切符売り場で、すごいスピードでレジ打ちしたり切符の手配をしてくれる方々にも、迅速かつ的確な仕事をしてくれてありがとうって感謝状を贈りたい。
何回もしつこく言って申し訳ないけど、ほんとに日本のサービスは、決して当たり前なんかじゃ無い。
いっぺんこちらに来てみてください。
すぐにわかりますから。


今回もいろんな人との出会いがあった。
初めての経験もいっぱいした。
まだまだ知らないことだらけ、知りたいことだらけ。
あっつぅ〜い夏の日本、バイバイ、また来るぞぉ〜!!
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日米地位協定の異常さを知る→「10月1日オスプレイ東京の上空へ!アメリカに何も言えない日本の現状」

2018年10月01日 | 日本とわたし
10月になりました。
昨日の、とても嬉しい沖縄県知事選挙の結果に、心を浮き立たせていたのも束の間、とても厳しい現実をお話ししたいと思います。

それは、今日から、東京と東京近辺の空を、オスプレイを含む米軍機が、低空飛行や夜間飛行などのテロ対策訓練を行うことになったからです。

そのことについて、詳しく報じてくれた『羽島慎一モーニングショー』の前半部分を、画像はあまり良くないのですが文字起こししてみました。

******* ******* ******* *******





















どういう訓練なのか?



なぜこのような人口が密集した東京のようなところに、欠陥機と指定されているものが配備されるのか。

米軍関係者に聞くと、首都圏直下型地震が起こった際に、アメリカの要人たちを脱出させるために準備したのではないかという見方がある。
開発はしたけれども、欠陥が指摘されているのでなかなか使ってもらえない。
首都圏で飛行するようになると、日本のみなさんに非常に大きなアピール効果がある。

沖縄の普天間基地に24機のオスプレイが配備された際も、抑止力が強化すると言っていたが、尖閣問題が解決できるという話もしていたのに、中国の艦船が増えこそすれ、全く減ってはいない。
抑止力はほとんど効いていない。
一体なんのための配備なのか。

沖縄ではこれが日常。
米軍のオスプレイだけではなく自衛隊のオスプレイも配備される。
一機約200億円。
木更津と佐賀の空港にも飛ぶことになった。
首都圏のみならず、九州など、広域に飛ぶことになっている。
地位協定は日本全体にかかっている法律である。
夜に飛ぶ、低く飛ぶ、というような訓練は、うるさいだけではなく危険。
オスプレイは日本国中どこでも飛べる。
全くきちんとした説明のないまま、正式に配備することが決定される。
訓練空域の下に暮らす住民の人たちに、アメリカは説明をする必要がない。
そしてそれを日本は受け入れている。
アメリカが必要とすれば、もうそれで決定される。
なぜか。
日米地位協定が存在するから。

では、オスプレイはどこを飛ぶのか。
オスプレイMV22の海兵隊仕様と今回の東京の空を飛ぶオスプレイCV22は、上昇する際はヘリコプター仕様、上昇が終わり前進に切り替わる際に、プロペラ機仕様に転換する。



その上昇から前進への切り替えをする時が一番危険。





プロペラの転換時に十分な速度に達していないと失速して墜落する。
その訓練をしている最中に事故が起こっている。
だから、住宅地ではやらないということになっている。

黄色の部分が横田基地。



高速道路、JR、私鉄、学校、いっぱいあります。
防衛省の資料には、プロペラが垂直時には、横田基地の滑走路上空のみ。

青い四角の部分(資料では線上と書かれている)では、プロペラの転換(最も危険だと言われているもの)が行われる。



ちなみに赤い丸印は学校。
学校や線路の上で、最も危険が伴うと言われている、上向きから横向きへのプロペラの転換が行われる。
実は、学校は200以上ある。
図には数カ所だけ記しているが、真っ赤になるので全部を記していない。

そして赤い部分、それが飛ぶルートだが、下は町である。



そうか、横田大変だなあと思うのは甘い。



ここから飛び立って、日本各地で訓練が行われる。

横田から六本木ヘリポートまで飛ぶ可能性もある。



最短の直線ルートだと、立川市、国分寺市、小金井市、三鷹市、杉並区、世田谷区、渋谷区を通る。

どうして六本木なのか。
米軍の施設があり、2週間に一度、日米合同委員会というものが開かれる。
その際に、横田から司令部の関係幹部が参加をする。
その移動にオスプレイが使用される可能性が十分ある。
多くの人がオスプレイを見ることになる。
それは同時に多くの人が、危機に接することになると言える。

これは沖縄ではずっと以前から続いていること。
落下事故のみならず、上空から部品が落下する事故もある。
普天間第二小学校は、周辺上空を米軍機が飛んだ場合は、児童たちを校庭からシェルターに避難させることにした。
この1学期間だけで445回避難した。これは日割りにすると、1日に6回以上、子どもたちが避難していることになる。
そういう状況が沖縄にはある。





日米地位協定が出てきたところで、ここからは、それぞれみなさんに観ていただきたいと思います。

日米地位協定について書いてくださった、この番組でお話をしてくださっている前泊教授が書かれた、『日米地位協定入門』のまえがきから、少し引用させていただきます。

法律というものは日本全国同じです。
日米地位協定も日米安保条約も、すべて国と国のあいだで結ばれたものです。
米軍が沖縄でできて、本土でできないことは何もありません。
沖縄と本土の上空で、「平均150メートル」という超低空飛行訓練をすると、米軍が発表しました。

1番問題視されなければならないはずの「最低高度」が、なぜ「平均150メートル」などと書かれているのか。

それは、日本の航空法令で決められた最低安全高度(しかも人口密集地以外の元で)が150メートルだからです。
平均というのは、それ以下の高度で飛ぶことがあるからです。

海兵隊の訓練マニュアルによると、オスプレイには最低高度60メートルでの訓練が求められいています。

非常に危険な軍用機オスプレイは、沖縄だけではなく、本土の6つのルートで超低空飛行訓練をします。
その訓練ルートの下にある県や町は、全国で21県138市町村にのぼります。

さらに新聞は報じていませんが、米軍の軍用機は、「基地間移動(基地と基地のあいだの移動)」という名目で、事実上、日本のどの地域の上空も飛ぶことができるのです。
そして、どれだけ低空を飛んでもよいのです。

もしも日本政府をふくむ日本人全員が、オスプレイの配備に反対したとしても、安保条約が存続しているかぎり、
アメリカは『接受国通報』(ホストネーション・ノーティフィケーション=米軍基地の受け入れ国への通達)という名の通達を一本出せば、
日本全土の上空で、アメリカ国内では絶対にできない危険な超低空飛行訓練を行う権利がある、という事実。

いくら住民の危険が予想されても、日本政府にそれを拒否する権利はないのです。
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