昨年、コロナ感染症の影響で中止となったドバイワールドカップDayが、今年は無事に開催されました。
日本からもグランプリ連覇のクロノジェネシスはじめ、馬券発売対象のG1各レースに有力馬が出走、2年ぶりとなるイベントを盛り上げてくれたと思います。ただ、残念ながら日本調教馬はG1・4レース全て2着という…
まあ、勝ち馬が強過ぎたレースは仕方がないですが、クロノジェネシスとラヴズオンリーユーのシーマクラシックはホントに惜しかった。。今や日本の一線級が海外で通用するのは当たり前になっていますので、どうせなら、どちらかが勝って改めてレベルの高さを見せつけて欲しかった気がします。
ということで、注目のG1各レースについて、勝手な感想を書いてみますm(_ _)m
**ドバイゴールデンシャヒーン(G1/ダ1200m)・良**
1着ゼンデンが逃げてぶっちぎりの競馬だったので、惜しい!というレースではなかったですが、2着に入ったレッドルゼルは後方から良い脚を使って能力の高さを見せました。今年はアメリカの一線級が揃わなかったこともありますが、この結果は充分称賛に価すると思います。
一方でジャスティン、マテラスカイあたりは残念な結果に終わりましたが、輸送を含めた調整をうまくこなし、『いつも通り』の状態でレースに臨むことができていれば…といった印象でした。。その意味では、図らずも、海外挑戦の魅力と難しさの両方を噛みしめるレースになったかもしれません。
*追記:1着入線後に左前を骨折する衝撃的な映像が(一瞬だけ)流れたゼンデンについては、その後、安楽死の措置が取られたとのことです。
ヴァンドギャルドは内ラチ沿いをロスなく回り、直線でもスムースにインから抜け出す完璧な競馬でした。正直、勝ったロードノースとはレーティングでかなりの差がある構図だったので、この2着は充分立派な成績だと思います。
まあ、ロードノースは昨年のプリンスオブウェールズS勝ち馬で、欧州のこの路線でトップクラスの実力があるらしいですから。。時季的に大阪杯と被るので難しいですが、このクラスの欧州馬を負かそうと思うなら、今年で言えばコントレイル、グランアレグリア、サリオスあたりが行かなきゃってことなのでしょう。(別に大阪杯を手薄にしてクレッシェンドラヴで得をしようとか、そんなつもりは全くないです(^^;))
まず、勝ったミシュリフはサウジカップの勝ち馬で、本来はワールドカップに出ている方が自然な気もしますが、普通にこちらに出てきて勝ってしまうのですから恐れ入ります。しかも、出てきた理由は凱旋門賞を意識しているから…らしいので、10月には「やっぱり相手が悪かった」という話になっているかもしれません。
ただし、4レースの中で一番惜しかったのがこのレースでした。
そうですねぇ、中団からレースを進めるクロノジェネシスと、それをマークする位置で虎視眈々と折り合うラヴズオンリーユー。この構図があまりにもマッチレース風になったせいでしょうか、ジョッキーが『この一頭が相手』と決め打ちしたかのような、直線入り口からガチガチ馬体をぶつけての競り合いになったのは誤算でした。
結果的には、2頭のさらに後ろからミシュリフが漁夫の利をさらった形になりましたので、(特にラヴズに競り勝ったクロノジェネシスには)どこかでもう一度チャレンジさせてあげたい気がします。
まず、レース前に2頭が放馬、出走取り消しとなるバタバタ感が印象に残りました(^^;)
そんな独特なムードの中で、チュウワウィザードは本当によく頑張ったと思います。正直、3~4角の手応えは、こりゃアカンかも…だったのですが、戸崎騎手にもサウジカップの口惜しい結果を取り返す気合があったのでしょう。最後までしぶとく追って2着を確保、実力の一端を見せることができたと思います。
正直、ダート戦はアメリカに強い馬がいるかどうか、それが出てくるかどうかでチャンスの有り無しが決まってしまうところがありますが、チュウワウィザードの頑張りは、『日本のダート馬だって捨てたものではない』ということを示してくれました。もしかしたら近い将来、キンカメ系のダート馬が世界を制する日が来るかもしれません(^^)
今年は何とか開催ができて良かったです。
もう10年前になりますが、大震災の二週間後、ヴィクトワールピサがM.デムーロ騎手を背にワールドカップを制したあの日から、ドバイワールドカップDayは私の中でも特別なイベントになっていますので。
いや、それはさて置き、確かに自分の出資馬がこのイベントに参戦できたら最高ですね!(^^)
コロナ渦もあってなかなか思うようにいかない部分があるなかでも、日本のファンのみんなにワクワク・ドキドキさせて頂けるのは、本当に有難いです。
シーマクラシックのレース後、矢作調教師の姿が映ってるのを見て、来年はバスラットレオンもドバイターフorシーマクラシックに出走できるかなぁ…なんて見てました。