わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

作品を軽く作る方法 (削る) その2

2008-04-01 21:58:52 | 陶芸技法 焼物の技法
4) 作品をろくろに固定する。

中心がでた作品は、動かない様に上から軽く押さえ、3点を粘土で固定する。

5) シッタ」を使う方法

イ) 上記3)に記した様な方法でろくろの中心に「シッタ」を据え、3点を粘土

   で固定する。 ドーナツ状にした粘土を「シッタ」の上に載せて、しっか

   り固定する。

ロ) その後竹べら等で、最上部を平らに削り取る。更に「シッタ」の内側の粘土

   もきれいな円が出る様に削り取る。最後に内側の円の最上部を45度の角度

   で削り取る。

ハ) 「シッタ」が固定されたら、内側の円の中へ、作品の細い口縁を差し込む。

二) 上記3)に記した様な方法でろくろの中心に作品を据え、3点を粘土で固定

   する。

6) 底(高台)を削る

A) 底削りの基本は、作品の内側の形に合わせて、肉厚が一定になる様にする事で

  ある。 一般に作品の内側は削らない。

 (内側の底の立ち上がり部が丸ければ、外側も丸く削る。もしも外側を角に削っ

  しまうと、そこに土がたっぷり付く事になる。)

肉の厚みは、指で作品を弾いてみて、その音が低い時は肉が厚く、削っていくに従

  い音が高くなる。(何度も練習する必要がある)

B) 高台の種類は、輪高台(一般的な形)、碁笥底高台、ベタ高台の3種類です。

 (ばち高台や切高台、三日月高台、付ける高台も基本的には上記3種類に入る)

C) 削る用具は「かんな」や「べら」であり、形や大きさに作品に応じて用意す。

 イ) まず底を平らに削る。(口縁部と平行にする)

 ロ)針(剣先)で高台の外側の寸法に円を描く。

  (高台の大きさは、一般に口縁の1/2~1/3である。)

 二)円の外側を、削り取る。ここまでは上記3種類の高台に、共通

 ホ)輪高台は、高台の高さを、指5本(3本)で持てる程度の高さ(約mm以

  まで削る。

注意することは、高台を削りだすだけでなく、高台脇も削って薄くする事である。

へ)碁笥底とベタ高台は、底の外側を凸凹にしないで、口縁から

    のラインを一定にする様に削る。

ト)次に高台の内側に、同心円を描き、その内側をカンナで削る。

    ここにも肉が付き易い、やや中央が盛り上がる様に削ると良い。
コメント
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