わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

上手になる方法(作り方を選ぶ2:手ひねり)

2008-04-22 22:57:39 | 陶芸が上手になる方法
 ハ) 「タタラ」造り、(板造り)

   「タタラ」とは、厚さ(肉厚)が均一な粘土板の事です。

   「タタラ」造りの特徴は

   1)  肉厚が均一な作品が出来る。

   2) 少ない粘土で背の高い作品が出来る。

   3) 粘土板を複数組み立てて使い、好みの作品が造れる。

   a) 「タタラ」の作り方 (幅の狭い板を作るのに適する)

    ・ 「タタラ」板を使う方法 

      厚さ:1mm ~ 10mm程度で、

      幅:約200mm以下(厚さが薄い場合は約50mm以下)

     の「タタラ」を作る時に使用する。

     粘土の塊の左右に、作りたい厚みの「タタラ」板を置き、細い糸を

     ピンと張り「タタラ」の厚みに、切り取る。

    ・ この場合、割れ(ひび)が出ない様に、土は十分締める。

  b) 木枠を使い、ローラーで延ばす方法

     厚み3mm ~ 15mm程度

     幅:約450mm以下が良い

    ・ベニア板の上面外周に、所定の厚さの木枠を取り付ける。

    ・この木枠内に、粘土を入れ叩き板で叩いて、粘土を締める。

    ・粘土の上下に日本手拭などの布を置くと、土離れが良い。

     また、布を色々用意すれば、布目模様を付ける事も出来る。

    ・次にローラーで土を均一に延ばす。(縦、横、斜め、の八方向)

    ・厚みに応じて、何種類かの木枠が必要になる。

 c)「タタラ」を作る専用機械(市販されている)を使う方法

   面積の広い「タタラ」を作る場合や、数多く作る場合に適する。


  「タタラ」の使い方

   1)平面のままで使う。

    ・ 陶板、壁掛け、「モザイク」のピースなど

   2)石膏等の型に押し付けて使う。(型が有れば、色々できる)

    ・ 平皿、茶碗、小鉢などの型や、人形のに型等に押し付ける。

   3)筒などに巻きつけて形にする。

     丸に限らず、角柱、多角柱などの、背の高い物に巻く。

   4)板を貼り合わせて使う。(生乾きの状態で使用する)

     箱物、蓋物などや、不定形な物など、板をはり合わせ作る。


 ニ) くり抜き造り

   箱や、香合等の小さな蓋物や、置物などは、一塊の粘土から形を造り

   後から、二分して割り、中の粘土をくり抜き、その後に二つを接着する

   合わせ目は、見えない様に仕上げる。

   (注意:空気が閉じ込めない様にする。閉じた空間の場合は、空気の

    通り道を造っておく)



    
コメント
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