3 )素焼の際の割れ(ひび)の原因と対策(つづき)
窯の中での爆発は、水蒸気爆発です。
即ち 粘土の中の水分が温度上昇に伴い水蒸気が発生し、粘土表面よりの発散
が追い着かない状態で、水蒸気圧力が高まり爆発が起こります。
爆発した時窯の側に居れば、鈍い音の爆発音が聞こえます。
それ故 乾燥不十分で水分が多く残っている場合や、温度の急上昇により多量
の水蒸気を発生する場合等で爆発が起こります。
原因: 窯詰めに起因する割れ(ひび)が起きる場合。
対策: 皿など平らな作品は寝かさないでらるべく立てて窯詰めする。
: 素焼は重ねて焼く事が出来ますが、口縁部に偏った重みが掛からない
様にする。
原因: 窯が十分冷えてから(出来れば100度以下)、扉を開ける方が無難
です。
4) 素焼後の割れ(ひび)の原因と対策
素焼後に割れ(ひび)が起こることはありません。(不注意で割る以外は)
素焼後に割れ(ひび)を見つけたとしても、それは素焼前に起因する物てす。
素焼後に注意する事は、目に見えない「ひび」が無いかを確認する事だす。
「ひび」の有無の確認方法
イ) 音で確認する。
作品を指で弾いてみると、鈍い音がした場合「ひび」が入ています。
ロ) 水洗いして乾き具合で確認する。
作品を「サート」一回水洗いすると、「ひび」の入って所は乾きが
遅く筋状に後が残ります。