わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

割れ(ひび)の原因と対策(その4)

2008-04-10 17:57:18 | 陶芸技法 焼物の技法

3 )素焼の際の割れ(ひび)の原因と対策(つづき)

    窯の中での爆発は、水蒸気爆発です。

  即ち 粘土の中の水分が温度上昇に伴い水蒸気が発生し、粘土表面よりの発散

  が追い着かない状態で、水蒸気圧力が高まり爆発が起こります。

    爆発した時窯の側に居れば、鈍い音の爆発音が聞こえます。

  それ故 乾燥不十分で水分が多く残っている場合や、温度の急上昇により多量

      の水蒸気を発生する場合等で爆発が起こります。

  原因: 窯詰めに起因する割れ(ひび)が起きる場合。

  対策: 皿など平らな作品は寝かさないでらるべく立てて窯詰めする。

    : 素焼は重ねて焼く事が出来ますが、口縁部に偏った重みが掛からない

      様にする。

  原因: 窯が十分冷えてから(出来れば100度以下)、扉を開ける方が無難

      です。


4) 素焼後の割れ(ひび)の原因と対策

   素焼後に割れ(ひび)が起こることはありません。(不注意で割る以外は)

  素焼後に割れ(ひび)を見つけたとしても、それは素焼前に起因する物てす。

   素焼後に注意する事は、目に見えない「ひび」が無いかを確認する事だす。

  「ひび」の有無の確認方法

   イ) 音で確認する。

      作品を指で弾いてみると、鈍い音がした場合「ひび」が入ています。
  
   ロ) 水洗いして乾き具合で確認する。

      作品を「サート」一回水洗いすると、「ひび」の入って所は乾きが

      遅く筋状に後が残ります。
   

  
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